尊敬できる上司・部下がついて行きたいと思える目上の言動

尊敬できる上司が職場にいると、例えミスをしてしまっても前向きな気持ちになれます。しかし、尊敬できる上司の条件とは何なのでしょうか。今回は、部下から出会えて良かったと思われる上司のとる態度・行動を紹介します。

尊敬できる上司・部下がついて行きたいと思える目上の言動

尊敬できる上司の条件

尊敬できる上司と、そうでない上司の違いとは何なのでしょうか?人の好みは十人十色と言うように、それぞれで尊敬する人柄や理想の上司像も違いますが、今回は人間としても慕われる上司の行動を紹介します。

既に人の上に立っている人も、これから先輩・上司になる人も「尊敬できる上司の条件」を意識すると、人間としても成長するヒントが得られます。なぜなら上司として尊敬できるということは、それ以前に人間的に見習いたい人だということになるからです。

感情的にならない人

上司と言っても人間ですので、自分のチームの成果が上がらないときはイライラするものです。しかし、部下に限らず、周囲に対して感情的な態度をとるのはよくありません。

怒る上司

特に部下は上司の機嫌の良し悪しによって仕事に対する意欲を左右されがちです。さらに、社員のモチベーションは業務の質や効率に関わってきます。常に笑顔を浮かべろとは言いませんが、思い通りに行かなかったり問題が起きたりしても感情的にならず、的確な指示や答えを部下に提示できるとより尊敬を集めるでしょう。

「常に笑えとは言わない」とは書きましたが、機嫌が相手に伝わる要因のひとつは「表情」です。仏頂面や無表情の時間を減らして、なるべく優しげな表情や笑顔を心掛けたいものです。

責任感のある人

責任感のある人はどこでも慕われることが多いですが、職場では特に、正義感の強い上司がいれば部下にとってこんなに心強いことはありません。

部下のミスをかばう上司

逆に、自分のミスを部下に責任転嫁したり、自分の言葉に責任を持たなかったりする上司は、下で働く人たちにとって信頼も信用も出来ない人物としてどんどん軽蔑されてしまいます。

上司も人間ですから失敗もします。しかし、もしミスをしたり指示の間違いをしたりしても、素直に周囲に報告・謝罪できる人は尊敬されます。言動が見本となるような上司は、自然と部下から慕われるのです。

物事の本質を理解できる人

何か仕事上で問題が起きたとき、自分の指導に関して何も疑いを持たずただ部下を怒鳴り散らすのでは、上司として信頼も尊敬も得られません。まず、問題の原因がどこにあるのかをしっかり分析し、解決策を考えることが大切です。

考える上司

問題の原因や業務の意義を大局的な視野でもって眺め、仕事に慣れていない新人や部下に重要なポイントを教える親切心もあると良いでしょう。しかし毎回教えていたのでは、社員が自分で成長する努力を止めてしまいますから「一から十まで全て導くのは初めだけにする」といった指導ルールを決めると良いでしょう。

物事の本質を理解できるということは、部下の能力や力量を見極められるということでもあります。現状のままであれば難しいが、頑張れば達成できるぐらいの課題を与えて部下の成長を促す上司は、厳しくても良い存在・目標とするべき存在と慕われます。

部下をちゃんと見てくれる人

部下の働きに気付いて正当な評価する上司は、誰しも思う理想です。人間には好みがあり上司も例外ではありませんが、平等・公正を心掛けましょう。いくら馬が合わない部下だからといって成果以下の評価を下すのは、お世辞にも魅力的な理想の上司とは言えません。

仕事の成果に対して良い評価をされると嬉しいですし、モチベーションも向上します。なにより部下が「自分をしっかり見てくれている!」と思える上司は信頼できます。また、仕事に対する取り組みをしっかり見られていると意識すると、自然と背筋が伸びるものです。

部下を褒める上司

褒めることが上手いだけでなく、叱ることがきちんと出来る人はとても良い上司です。しかし最近では「叱ること=怒ること」だと勘違いしている人が多くおり、部下が委縮して士気が上がらない会社もあります。叱るということは気に入らない点を理不尽に怒鳴り散らすことではなく、良くない点や失敗した点を指摘して注意することなのです。

率先して仕事をする

ただ椅子に座り、部下に向かって「働け、成果を上げろ」と言うだけの上司は尊敬されません。部下は上司の家来でも、昇進のための駒でもなく、大事な同僚なのです。

部下がいつも仕事を完璧に仕上げてくるわけではありません。何かミスをしたり曖昧な部分があったりする場合は上司が注意をしますが、普段仕事をしていないと「いつもは何もしてないのに、何が分かる!」と部下は凹みます。仕事を率先してこなす上司であれば忠告や注意にも説得力があり、社員も素直に聞きいれる気もおきます。

部下を褒める上司

事実、アメリカのウィスコンシン大学経済学部の研究チームが行った調査では、理想の上司にはカリスマ性やリーダーシップだけでなく「部下と同じ仕事が出来る技量」が必要だという結果が出ました(注1)。また、同研究では上司が有能だと職場に対する満足度が上がり、生産性も向上するという結論も出ています(注2)。もしも上司が部下と同じ仕事内容だったとしても、評価できる能力・スキルを持った人物である方が部下の満足度が高くなるのです。

尊敬できる上司の条件

英語には「人は悪い仕事ではなく悪い上司で辞める」ということわざがあるほどで、尊敬できる上司と出会えれば、少々、きつい仕事でも頑張れるのは洋の東西を問わず同じなのです。

今回紹介した尊敬できる上司の条件でしたが、全てに当てはまるような仏のような上司はなかなかいないとは思います。しかし、日々の心構えを少し変えるだけで理想に近づけるようになるでしょう。ついて行きたいと思える上司の元には優秀な部下が集まり、自然と良い職場環境になります。