一人暮らしの節約術!無理なく簡単に誰でもできること

一人暮らしでも小さな工夫で節約は可能です。全く使わないスマホのサービスはありませんか?ひと月あたり300円だったとしても、年間では数千円も無駄な支払いが発生しています。無理のない一人暮らしの節約術を参考に!

一人暮らしの節約術

一人暮らしの良さと言えば、「誰に干渉されることなく自由でいられること」。

確かに、時間もお金も自由に使えますが、言い変えれば時間もお金も自分で管理しなければいけないということでもあるので、無計画に過ごしていると生活が苦しくなってしまうことも珍しくありません。

一人暮らしでは、自分一人の収入で家賃や水道光熱費、食費、生活費、交際費といったさまざまな出費すべてを支払わなければいけないのですから、当然といえば当然です。

賢く上手に節約して金銭的な余裕を作り、安心を確保しておきましょう。今回は、一人暮らしの節約術を紹介します。

一人暮らしの節約ポイント

一人暮らししている人が節約を考えると「エアコンを使わない」「賞味期限ギリギリの見切り品ばかり買う」「誘いはすべて断る」など、極端な方法に走ってしまうことがあります。

でも、これでは健康や人付き合いなどに支障が出ることがあります。

節約とは生活費を切り詰めるために我慢することだと思っている人もいますが、この考え方はNG!

収入は限られているので、必要に応じて我慢しなければいけない部分もありますが、我慢だけではストレスが溜まるため、なんでもかんでも切り詰めれば良いわけではないのです。

賢く上手に節約するためにも、次のポイントを押さえておきましょう。

節約ポイント

  • どんぶり勘定から卒業する
  • 家計をしっかり把握する
  • 削減できるポイントだけを削減する
  • 必要なことに使うお金を惜しまない

一人暮らしで苦しい生活をしている人の多くが、「何にいくら使っているのか?」「お財布にいくら入っているのか?」など、日常的なお金の流れを把握できていません。

節約できるポイントを見つけるためにも、まずは、どんぶり勘定から卒業して、お金の流れをしっかりと把握しておきましょう。

また、健康面や衛生面、人間関係などを犠牲にするような節約にはリスクが伴うので、必要なことに使うお金まで切り詰めるのはおすすめできません。

食費の節約術

支出の中で大きな割合を占める食費。だからこそ、節約すれば大きな効果を実感できるので、まずは食費の節約術をチェックしましょう。

外食をやめて自炊する

食費の節約の基本は自炊です。これまで自炊の習慣がない場合は調理に必要な道具や調味料などを揃える必要があるので、最初にまとまったお金が必要になりますが外食を続けるよりも食費の節約につながります。

まずは1日1食だけでも良いので、外食やコンビニ弁当などをやめて自炊してみましょう。

仕事には、お弁当を持って行くのも良いですね。朝からお弁当を作っている時間がない人や料理が苦手な人は、水筒を持って行き、ドリンク代を浮かすだけでも節約効果を実感できます

ただし、メニューや使う食材によっては自炊のほうが高くつくこともあるので注意が必要です。節約レシピ本などを上手に活用してみるのも良い方法です。

まとめ買いして冷凍保存

買い物に行く回数が多くなるほど余計なものを買う機会が増えて浪費につながってしまうので、まとめ買いを心掛けましょう。

まとめ買いの節約ポイントは、買ったものを無駄にしないこと。食費の節約のためにまとめ買いしても、買った食材を傷ませたり腐らせたりすれば、ただの無駄遣いになってしまいます。

後回しにすると面倒になってしまうので、買い物から帰ったらすぐに1回分ごとに小分けして冷凍保存して食品ロスを防ぎましょう。

冷凍のポイント

  • 肉や魚は下味をつける
  • 野菜は小さく切って茹でる
  • 1回分ごとにラップで包み、保存袋に入れる
  • 1ヶ月以内に使い切る

ただし、レタスやキュウリ、豆腐などのように、冷凍に不向きな食材をまとめ買いすると、食べ切れずに傷ませてしまうことがあるので、多少割高になっても冷凍に向かない食材は食べ切れる分だけ購入することが節約ポイントです。

電気代の節約術

電気代を節約する方法はたくさんありますが、一人暮らしの場合、使わないコンセントを抜くなどの細かい節約は気をつかう割に目に見えた効果が実感できないので、モチベーションを維持するのが大変です。小さな負担で大きな効果が得られる節約しましょう。

契約プランを見直す

よほどの事情がない限り、電気の契約プランは入居時と同じままでのケースは多いのですが、電気は毎日使うものなので、少しでも節約するために生活リズムに合ったプランに変更しましょう。

今は電力自由化によって、契約する電気会社を自由に選べる時代です。集合住宅の場合は、変更できないこともありますが、変更が可能であれば、各会社のプランから自分が使う電気量に合わせたプランを選ぶのもおすすめです。

もちろん、契約アンペアの見直しも必須!一般的に契約アンペアは、10Aから60Aまで選べますが、高ければ高いほど基本料金が高くなります。

一人暮らしで快適に過ごすことを前提とするなら30Aがおすすめですが、節約を前提とするなら20Aで十分です。気をつけていないと、すぐにブレーカーが落ちてしまいますが電気代を自然と抑えられます。

ただし、契約アンペアは一度変更すると、その後1年間は変更できません。節約のために、10Aや15Aにしてしまうと、電子レンジを使った瞬間ブレーカーが落ちてしまうこともあるので、契約アンペアの下げ過ぎには注意しましょう。

エアコンは上手に活用する

夏や冬になるとエアコンを使う機会が増えて電気代が高くなりがちなので、上手に使って電気代を節約しましょう。

エアコンの節約ポイント

  • フィルターはこまめに掃除
  • 夏は設定温度を高く
  • 冬は設定温度を低く
  • サーキュレーターなどを使って室内の温度を一定にする
  • 空気の通り道を考えて家具を移動させる

環境省が推奨しているエアコンの設定温度は、夏は28度、冬は20度です。(注1)でも、これでは快適とは言えないので、快適さを得るためにも、サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させましょう。

さらに、夏場はカーテンなどで遮光する、冬場は窓に断熱シートを貼るなど、より快適に過ごせる工夫をすると良いですね。

保温機能を使わない

炊飯器や電気ポットなど保温機能がついた家電は便利ですが、保温にも電力がかかります。

つまり、炊飯器や電気ポットで保温機能を使わなければ、それだけ節約できるということ。

ご飯を炊いたら、1回分ごとに分けてラップで包み、ある程度冷めたら保存袋に入れて冷凍する、お湯が沸いたら保温ポットに入れ替えるなどして電気代を節約しましょう。

水道代の節約術

飲料水や生活用水など「水」は生きていくうえで不可欠なものですが、上手に節水して水道代を節約しましょう。

水を出したままにしない

家事経験が乏しくて一人暮らしに慣れていない人は、食器を洗うときや歯を磨くときに水を出しっ放しにしがちですが、ちょっとした心がけを怠ると1分間に約12Lもの水が消費されてしまいます。

水を出す勢いにもよりますが、一旦、水を止めてから食器を洗ったり、歯を磨いていたり、洗顔料で顔の汚れを落としている間は水を止めるなど、使わない間は水を出したままにしないだけで水道代を大幅に節約できます。

油や汚れがついているものは、キッチンペーパーなどで汚れを拭き取ってから洗うと、水だけでなく洗剤も節約できるのでおすすめです。

お風呂はカサ増し&再利用

しっかりと湯船に浸かりたくてもお風呂は1回でたくさんのお湯を使うので、一人暮らしで生活費を節約するためにシャワーですませてしまう人も少なくありません。

でも、水を入れたポリタンクやペットボトルで湯船の湯量をカサ増しすれば節水が可能です。同時にガスや灯油などの燃料代も節約できるのでおすすめです。

ポリタンクやペットボトルに入れる水は前日のお風呂の残り湯を使えば、余計な水を使わずにすみます。洗濯の「洗い」で残り湯を使えば、さらに水道代の節約につながります。

ガス代の節約術

オール電化の物件でない限り、お風呂に入るにも料理をするにも必要になるのがガス。電気と同じくらい生活から切り離すことができませんが、だからこそ、少し心がけるだけで、ガス代を大きく節約することができるのです。

お風呂で節約

ガスをもっとも使うのがお風呂です。当然のことですが、お湯を使えば使うだけガス代に反映されるので、お湯を使う量を減らせばガス代の節約につながります

お湯を使う量を減らす工夫してガス代を節約しましょう。

特に、寒い冬場はシャワーを流しっぱなしにして体を温める人がいますが、15分以上シャワーを使い続けた場合のお湯の使用量はおよそ180L
お風呂にお湯を溜めるのと同じくらいお湯を使っているので、長時間シャワーを浴びる人は湯船にお湯を溜めたほうが節約につながります

また、給湯器の設定温度を上げるほど料金も高くなるので、設定温度を下げるのもおすすめです。

キッチンで節約

料理や食器洗いなど、キッチンでもガスを使う頻度が高いので節約ポイントを押さえておきましょう。

キッチンでのガス代節約ポイント

  • 中火で調理する
  • 小さな鍋より大きな鍋
  • 鍋のフタを活用する
  • 圧力鍋や無水鍋を活用する
  • 冷凍したものは解凍してから使う
  • 水で洗いものをする

早く温めようとして強火にするとガスの使用量がアップするだけでなく、鍋からはみ出した火は無駄にガス代を高くする要因になるので中火で調理しましょう。

煮込み料理などで長時間火にかける場合には、蓋(ふた)を使う、蒸らし時間を活用するなどの工夫をするとガス代の節約につながります。圧力鍋や無水鍋を活用すると時間も節約できて一石二鳥です。

さらに、冷凍した食材をしっかり解凍しておくと調理時間が短縮できるので、ガス代の節約につながります。

通信費の節約術

現在では多くの人がスマホを使用していますが、大手キャリアで契約していると通信費が高くなりがちです。

こだわりがない人やスマホ代を大幅に節約したい人は、SIMフリースマホに変えるのも通信費を節約するひとつの方法です。ここでは、SIMフリーに変更する以外の通信費の節約術を紹介します。

契約プランを見直す

一度契約したプランを見直すのは機種変更のときだけというケースも少なくありません。

でも、スマホの使い方が変わったり、新しいプランが出てきたりすることがあるので、定期的に契約プランを見直し、現在のライフスタイルに合った契約プランに変更しましょう。

スマホ以外にもパソコンを使うために自宅にインターネット回線を引いている場合には、プロバイダを見直したり、インターネット回線の契約先とスマホの契約先を同じにすると特典が得られるキャンペーンなどを利用したりすると節約につながることがあります。

使っていないサービスを解約する

動画視聴サービスやニュースサイトなど、あまり使っていないサービスが契約したままになっていませんか?

ひとつひとつは数百円から1,000円程度と少額でも、年間で支払う金額を考えると解約することによって大きな節約につながります。

不要なサービスが契約したままになっている場合には、この機会に解約しましょう。

節約は楽しみながら続けたい

できる限り無駄を減らして節約しながら賢明な生活をおくるのは良いことですが、何もかも我慢してケチケチした生活を続けているとストレスが溜まります。

「面倒だな」「苦しいな」と感じることがあるのなら無理をせず、たまには友だちと食事に出掛ける、自分へのご褒美に洋服や好物のスイーツを買うなどして上手にストレスを発散しましょう。

節約を続けるコツは、節約を楽しむこと!まずは、自分にできる節約を自分のペースで行いましょう。貯金額がアップするなど日頃の努力の効果が目に見えてくると節約が楽しくなってくるので、楽しみを感じてから少しずつ節約範囲を広げていくのもおすすめです。