車酔いの原因と対策・乗り物でやってはいけないNG行動
車酔いは体質だけではなく、酔いやすい状況によっても引き起こされます。最初から具合が悪くなると思っていると気持ち悪くなることが多いので、旅行やドライブを楽しむためにも克服する方法をチェックしましょう。
車酔いの原因と対策法
連休や行楽シーズンは、いろいろな場所に出かける機会が増えますし、車やバスでの遠出や、電車や飛行機による旅行は大人になってもワクワクしますよね。
でも、楽しいイベントも乗り物酔いをして不快な気分で過ごすことになったら台無しですよね。
乗り物での長時間移動に、いつもエチケットバッグを手放せない人や乗り物酔いが心配で旅行に不安を抱えている人に、車酔いの対策を紹介します!
乗り物酔いを克服すれば、いままで気持ち悪くて楽しめなかった景色や移動中のおしゃべりもエンジョイすることが出来るハズ。
- 乗り物酔いがしやすい人の特徴
- 乗り物に乗っている時にやってはいけない行動と対処法
- 車酔いしやすい人がとっている対策
上記の項目に分けて紹介していきます。
目次
乗り物酔いしやすい人の特徴
乗り物酔いは、人間の耳の中にあるカタツムリのような形をした「三半規管」と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官が関係しています。乗り物の加速や振動によって三半規管が刺激されて、自律神経のバランスが崩れることで乗り物酔いが起こるのです。
乗り物酔いは平衡感覚が未熟な乳幼児には少なく、平衡感覚の発達がはじまる小児に多く見られることから、乗り物の加速や振動に対する慣れが関係していると考えられています。
そのため、大人になっても乗り物酔いが治らない人は乗り物に対する経験が不足していると考えられるほか、ホルモンなどの根本的な体質が原因になっている人もいます。
車酔いしやすい行動と対処法
乗り物酔いは以下の3点が関係しているといわれています。
- 「乗り物の加速や振動」
- 「不安やストレスなどの精神的な要因」
- 「目からの視覚的な刺激や嗅覚で感じる臭い」
そのため、酔わないためには、加速や振動に対する対策だけでなく、精神的要因や視覚・嗅覚への刺激を取り除く必要があるのです。
1.進行方向と逆向きに座る
電車や船に多い、進む方向に背を向けて座る座席は、乗り物の加速の影響を受けやすいので注意が必要です。必ず進行方向に向かって座ることを心がけてくださいね。
車酔いへの対処法
揺れない場所を選んで進行方向に向いて座る
バスの場合は、タイヤの上にあたる座席は揺れやすいためNGです。また、船に乗る際は、揺れにくい真ん中部分が、おすすめです。
2.乗り物に対する不安や緊張感が強い
『乗り物酔いするから乗りたくない』と、不安やストレスを感じるなどの、不安定な精神状態で乗ると酔いやすいので注意をしてください。
車酔いへの対処法
気分転換をして緊張をほぐす
周囲の人とおしゃべりをしたり、好きな音楽を聴くなどリラックスした状態で過ごすことが大切で、軽い睡眠をとることも効果的ですよ。
3.睡眠不足・疲れがたまっている
睡眠不足や疲れがたまっていると体調不良を起こしやすいだけではなく、自律神経が乱れやすいことから乗り物酔いしやすくなります。
車酔いへの対処法
乗り物を利用する前の日は、しっかりと睡眠をとる
『疲れや睡眠不足は乗り物酔いの大敵!』と、自分に言い聞かせワクワクする気持ちを抑えながら早めに眠りにつきましょう。
お酒を飲むと眠りにつきやすくなりますが、過度な飲酒は眠りの質が悪くなりますし二日酔いでさらに具合が悪くなる可能性が高いので注意してくださいね。
4.空腹または満腹の状態
お腹が減っている時や、お腹がいっぱいの状態で車などに乗ると酔いやすくなるので注意が必要です。
車酔いへの対処法
乗る予定がある時は軽めの食事で済ませる
「脂っこいもの」や「胃腸に負担がかかる食べ物」を避けて、おかゆやスープなど消化にいいものを食べておくことが大切です。
5.目が疲れる作業をする
スマホや携帯電話でネットを見たりゲームをしたりするなどの、目を使う作業は乗り物で控える必要がありますし、緊張感を和らげるために本や雑誌を読むのも逆効果です。
車酔いへの対処法
できるだけ視覚的な刺激を防ぐ
サングラスをかけたり、遠くを眺めるなどをして目から入ってくる刺激を減らすことで具合が悪くなるのを防ぐことが出来ますよ。
6.強い匂いがする香水をつける
ニオイによる刺激も乗り物酔いの原因になるので、車に乗る際は匂いが強い香水やデオドラント剤の使用を控える必要があります。
車酔いへの対処法
ニオイによる刺激を受けない工夫をする
新鮮な空気を吸ったり、空調のそばに座るなど、換気が盛んな場所を選んで座ってくださいね。また、どうしてもニオイを避けられない時はマスクによる対処がオススメです。
7.身体を締め付ける服装をしている
身体にぴったりとした服や重ね着、ベルトやネクタイでキツく締め付ける服装は、酔いが促される可能性があるので気をつけてくださいね。
車酔いへの対処法
余裕があるゆったりとした服装をする
お出かけ当日に着る予定の服装で、事前に座った時に締め付けられる場所がないか確認しておくと安心です。
車酔いになった時の対処法
乗り物酔いへの不安がある時は、あらかじめ酔い止めの薬を飲んで、おくことが鉄則です。
また、手首の内側にある「内関」のツボは乗り物酔いに効果があるので、反対側の親指で優しく揉みほぐしてみてください。
内関の場所
1.手首の付け根に人差し指から薬指の3本を置く
2.人差し指側、手首の真ん中が内関のポイント
出来るだけ楽な姿勢でリラックスをして、目的地への到着を待ちましょう。どうしても具合が悪くなった時は我慢をせずに周囲の人に相談をすることも必要ですよ。
車酔いしやすい人がとっている対策法
車酔いしやすいと感じている人が行っている対策法を紹介します。この中からも自分にピッタリの方法を見つけて楽しい乗り物の旅を楽しめるよう、対策をしてみてくださいね。
耳のマッサージ/30代女性
私が実践している車酔いを防ぐ方法は「耳つぼマッサージ」です。自分が気持ちいい程度の力で押すだけで、大げさなものではありませんが、不思議と効きます。
特に耳たぶの裏から下にかけてのラインが効果的で、耳の後ろ全体と首から頭にかかる部分を優しく押していくと気持ちがいいです。
子供の頃から車酔いがしやすく、薬を飲んだり、ガムを噛んでみたり、いつも大変だったので、この方法を見つけてからは本当に助かるようになりました。
精神的なものもあるかもしれませんが『これをすれば酔わない』と、思えるものがあると安心して乗れますよ。
下を向かないこと/20代女性
私の車酔いを防ぐ方法は「車の中で本を読んだり、文字を書いたりしないこと」です。
下を向くとどうしても酔いやすくなりますし、以前気分が悪くなった時のことを思い出し、再び酔ってくるからです。
また、空腹だと酔いやすいので少なくとも腹5分目までは何かお腹に入れておき、酔い止めの薬を飲んでおけば『これで大丈夫』という気持ちになり、酔いにくくなります。
車の臭いで気持ち悪くなることがあるので、窓が開けられれば外の空気を入れたり、リラックスできる音楽を聞くか、眠るか、誰かと話すようにして過ごしています。
車の動きに注意する/30代女性
子供の頃から車酔いしやすい私が実践している方法は、車の揺れや曲がる際に身体を合わせて傾けることです。身体を車の動きに合わせることで、揺れによる車酔いを軽減できますよ。
また、酔い止めの薬や窓を開けて換気するなどの基本的なことの他にも、甘くないミント系の飴を舐めることで口の中がスッキリして酔いにくくなりますよ。
車酔いのことを考えすぎないことが大切
『絶対酔って具合悪くなる…』と、考えていると酔わない物でも気持ち悪くなってくるもので、まずは弱気にならないことが大切です。
- 排気ガスや香水の匂い
- 睡眠不足や身体の疲れ
- スマホや本を読んでうつむく
これらが酔いを強くさせる主な原因ですので、前日は睡眠をしっかりとってマスクなどでニオイをシャットアウトすることが、おすすめです。
また、揺れが強い位置に座っていると身体がゆさぶられて酔いを加速させますので、なるべくなら揺れない場所に移動することが大事です。
車酔いは慣れで治ることがありますので、酔いへの対処法を実践して具合を悪くせずに完走することで自信がついてきますし、だんだんと酔わない体質になっていくハズですよ。