夜行バスでもエコノミー症候群になる可能性がある!
観光や帰省などに「夜行バス」を利用するという人は多いハズ。電車や飛行機などに比べて料金が安くて若いカップルや一人旅のときに人気の移動手段ですよね。
眠っている間に移動して、目が覚めると目的地に到着しているなんて便利です。でも実は、狭い車内で一夜を過ごすときに注意することがあります。
それは、飛行機のエコノミークラスで起こる割合が多いことから名付けられたエコノミークラス症候群。
ところが、飛行機以外でも起こるってご存知でしたか?
エコノミークラス症候群が起こる原因は、長時間じっとしていることです。
乾燥や気圧が低い空間に長時間いると、脱水症状が進んで血液がドロドロに。さらに、長時間座っているせいで脚の血管が圧迫されて、血の塊(血栓)ができやすくなるのです。
血栓が血管を通って肺まで達し、呼吸困難で死亡するケースがあるほど恐ろしい病気です。過去に血栓ができた経験がある人やピル(経口避妊薬)を常用している人は要注意。さらに動脈硬化や糖尿病などで、血管に問題がある人にも起こりやすいといわれています
そこで、出張や観光で夜行バスを利用するときに気をつけて欲しい「エコノミークラス症候群」の予防法を紹介します!
1.こまめに水分補給をする
2~3人掛けの奥の座席だとトイレに行く際、周囲の人に気を遣ってしまいますよね。できれば水分を控えたいところですが、脱水症状を防ぐためと割り切るのも大切です。
水分補給をせずに、身体からどんどん水分が抜けていくと次第に血液がドロドロになり血管に詰まりやすくなります。適度な水分摂取を心がけてくださいね
水分補給のポイントは?
緑茶やコーヒー、アルコールは避ける!
利尿作用が強いものを飲むと、何回もトイレに行きたくなりますしせっかく摂った水分もどんどん身体の外に排出します
オススメは「ミネラルウォーター」や「麦茶」などのカフェインを含まない飲み物です!
2.窮屈な服装は避ける
圧迫によって血栓ができるのを防ぐため、体を締め付けるタイトな服装はNG。車内では、ゆったりした服装で過ごしてくださいね。
ルーズなファッションで出かけるのは嫌!という人は?
ルームウェアを持参する!
眠るときって、普段と環境が違えば寝付きが悪くなることってありますよね。また、タイトな服を着て眠るとなんだか落ち着かなくて熟睡できないこともあります…。
なるべくなら乗車や下車の際に着替えましょう。面倒と思われるかもしれませんが、リスク回避には有効な手段なのです。
パジャマ姿を見られるのが恥ずかしい!という人は、身体をすっぽり覆うような大き目サイズの羽織りで隠しながら乗車することをオススメします♪
3.定期的に脚を動かしたり、マッサージをする
長時間じっとしていることで、脚の血行が悪くなってしまいます。ひざを曲げたり、太ももを上げるなどの足を動かすだけでも、血行不良に効果的です
さらに、ふくらはぎからひざ裏にかけてのマッサージも有効!
血流を促すグッズもオススメ!
着圧ソックス
マッサージローラー
ただし、これは起きている間にできること。次の日に備えて体を休めるために、十分に睡眠をとることも大切です。
4.サービスエリアに着いたら出来るだけ動く
エコノミークラス症候群になる原因は、長時間同じ姿勢を取ることによって血液が滞り血栓ができることで始まります。
ということは、身体を動かせるときにできるだけ動くことで防ぐことが可能になりますよね。
バスが停まったときにすることは?
トイレなどの用がなくても歩くなどをして体を動かす!
夜行バスだと、サービスエリアに到着したときに10分~20分ほど停車することがありますよね。
そのときにトイレなどの用がなくても、車外に出て身体を動かすことで座っていたときに滞っていた血液が身体中に循環しはじめます
すると、血栓が出来づらくなるのでエコノミークラス症候群の予防にもなるのです!身体を思いっきり伸ばすなどの軽い運動やストレッチがオススメですよ♪
万全な準備をして楽しい旅を♪
旅行や出張をするときって、いつもの日常から解き放たれた感じがしてウキウキしますよね
旅先や出張先で、どこに行きたいかを計画することも大事ですが移動中にトラブルがあってはせっかくの計画が台無しになります
夜行バスでの移動は、エコノミークラス症候群を予防するほかにも「乗り物酔い対策」や「熟睡できるグッズ」を用意することで快適に過ごすことができますよ♪
ひざかけ
アイマスク
乗り物酔い止めの薬
耳栓や音楽プレイヤー
夜行バスでの移動中、スッキリした気分で過ごすことができれば目的地に着いたときも体調を崩すことなく過ごすことができますよ
エコノミークラス症候群は、ときに重症化することもあり大変恐ろしい病気です。
こまめに水分補給をする
身体を締め付ける窮屈な服装を避ける
定期的に身体を動かしたりマッサージをする
サービスエリアではストレッチをする
発症を避けるためには「水分補給」と「身体を動かすこと」の2点が大切!楽しい旅行の思い出にするためにも、ぜひ実践してみてくださいね