ストッキングの伝線を防ぐ・お気に入りをキレイに履くコツ

ストッキングが伝線する原因は、手や足の爪やかかとに引っ掛けたまま伸びることで小さな穴が開きます。デリケートなストッキングも、ひと手間かけるだけで破れにくいストッキングへと変えることが出来ますよ♪

ストッキングの伝線予防と対処法

脚をキレイに見せてくれて、季節を問わず愛用している人も多いストッキングや厚手のタイツですが、最も多いストッキングのトラブルといえば、一度は経験しているであろう伝線ですよね。

気づいたら伝線していたとか、人から伝線を指摘されて恥ずかしい思いをしたなんて人もいるハズ。お気に入りのストッキングを爪などで引っかけると、1日中ブルーな気分になることもありますよね。

だからこそ、できることならストッキングを伝線させずに長持ちさせたいと思うもの。そこで、ストッキングの伝線を予防する方法と伝線したときの対処法を紹介します。

ストッキングの伝線防止術

伝線するたびに新しいストッキングに履きかえていたら、たとえ数百円のストッキングでも、長い目で見れば大きな出費になってしまいますよね。

残念ながら、絶対に伝線しないストッキングはありませんが、少し手をかけることで、ストッキングの伝線を予防することができるんです。

1.冷凍庫で冷やす

ストッキングを購入したら特に何もすることなく使い始めますよね。でも、ちょっと待ってください!履き始める前に、冷凍庫で冷やすことで、伝線しにくいストッキングにすることができるんです!

ストッキングの冷凍方法

  1. 新品のストッキングを霧吹きで湿らせる
  2. ビニール袋に入れる
  3. そのままひと晩冷凍庫に入れておく
  4. 自然解凍させる

ストッキングを冷凍させることで、繊維が縮み密度が濃くなるので、強度がアップします!結果として、伝線しにくくなるんですね♪

2.酢を入れた水に浸ける

ストッキングの繊維に弾力を持たせることで、伝線を予防することができます。

そこで登場するのが酢水。お酢と聞くと、強烈な酢のニオイが残りそうな気がしますが、乾けば酢のニオイが少なくなるので、安心してください。心配な方はストッキングを捨てる前に試してくださいね。

酢には、殺菌や消臭効果もあるので、蒸れやすい靴を履くときや、足のニオイが気になる人にもピッタリの方法です

酢水の漬け方

  1. 洗面器などの容器に2~4倍に薄めた酢水を作る
  2. 新品のストッキングを3分ほど浸す
  3. 軽く絞ってタオルドライしたあと陰干しする

ストッキングを長持ちさせたい場合には、洗濯のたびに酢水に浸けてみてくださいね。

3.アイロンをかける

ストッキングをアイロンがけすると、爪などを引っかけたくらいでは伝線しない強度のあるストッキングにすることが出来ます。

アイロンがけの方法

  1. ストッキングをぬるま湯にサッと浸す
  2. 低温でアイロンをかける

たったこれだけで、強度のあるストッキングに早変わり!アイロンの温度が高すぎると、ストッキングが溶けるので、温度にはくれぐれも注意してくださいね。

急にストッキングが必要になったときや、前日に冷やすのを忘れたり、酢水に浸けなかった時でも、すぐに対策できるのが嬉しいですね。

4.爪や足のこまめなケア

この3つがストッキングを伝線させる主な原因で、爪や足のケアを怠っているとどれだけストッキングの強度をアップさせても破れる可能性が高まります

伝線を防ぐ足のケア方法

足の爪は短く切る
足にクリームを塗る
かかとの角質ケアをする
爪を切ったらやすりをかけて切り口を滑らかにする

それでも伝線しないか気になる場合には、フットカバーの上にストッキングを履くと伝線の原因になりやすいつま先とかかとを上手にカバーしてくれますよ♪

肌色のフットカバーにすれば目立たず、素肌にストッキングを履いているように見えます。

5.水で手洗いする

ストッキングを洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うと、毛玉が出来たり伝線する可能性がありますので、伝線から守り長持ちさせるためには手洗いをおすすめです。

ストッキングの洗い方

  1. 洗剤をつけて丁寧に洗う
  2. 水で十分にすすぐ
  3. 少量の柔軟剤を入れて軽くすすぐ
  4. 軽く絞り、タオルで十分に水気をとる
  5. 陰干しをする

ストッキングをお湯で洗うと伸縮性が失われるので、水を使って力を入れずに洗ってくださいね。また、干す時に引っ掛かりが気になる場合には洗濯ネットに入れて干してください

6.正しい方法で履く

ストッキングを一気に引き上げて履くと爪やかかとが引っ掛かりやすく、伝線が出来る原因になりますので、見た目にもキレイに履けるストッキングの正しい着用方法を紹介します。

ストッキングの正しい履き方

  1. ウエスト部分からつま先までたくしあげる
  2. つま先を入れて位置を合わせる
  3. かかとまで入れて位置を合わせる
  4. 交互に引っ張りながら、足首から太ももまで引き上げる
  5. 股下部分をフィットさせる
    ※隙間ができないように注意
  6. 両手でヒップ部分を膨らませながら、ウエストまで引き上げる
  7. 網目が均等になるように、下から上に向かって手のひらで正す

サポート力が高いストッキングを履く場合には、ストッキングの内側からかかと部分をつまみながら裏返し、かかとまで履きましょう。あとは、普通のストッキングを履くように履けばOKです♪

伝線したときの応急処置の方法

どれだけ行動に気をつけていても、少し引っかけただけで伝線してしまうストッキング。引っかかりや小さな穴に気づいたときに、穴をふさげば伝線の広がりを防ぐことができるんです。ストッキングが伝線したときの応急処置の仕方を紹介します。

1.透明のマニキュアかトップコートを塗る

伝線しかけている部分に、透明のマニキュアかトップコートを塗ると、穴を塞ぐことができます。

コツは広くベチャっと塗ること。伝線した部分の繊維を固めることで、広がりを抑えることができます。

特にトップコートは速乾性があるので、通勤や通学途中の時間がないときにもオススメ!バッグの中に1本入れておくと安心ですね。

2.液体のりで固める

マニキュアやトップコートほどの速乾性はないので乾くまでに時間が必要ですが、職場や学校などにあることが多い液体のりを塗っても伝線の広がりを防ぐことができます

液体のりのように繊維に入り込みやすくはありませんが、持っていればソックタッチでもOK

ただし、穴だけでなく穴の周辺も塗ることがポイントで、下に向けて塗ると伝線がどんどん広がる可能性が高いので円を描くように塗るのがコツです。

3.ヘアスプレーを吹きかける

固めるハードタイプのヘアスプレーを伝線しかけている穴に吹きかけても伝線の広がりを抑えることができます。

繊維への密着度は『透明のマニキュアやトップコート』『液体のりやソックタッチ』と比べて劣るので、過信は禁物ですが、応急処置にはなるので、マニキュアも液体のりもないという場合に試してみてくださいね。

伝線したストッキングは捨てずに再利用!

伝線したストッキングって、応急処置を施してもストッキングとしての使い道がなくなるので、捨てがちですが豊富にリサイクル方法があるのです。

など、キッチンやお掃除などに大活躍!いろいろな場面で使えるので捨てる前に有効活用してみてくださいね。

ただし、伝線したストッキングをすべて残しておくのも考えもの。溜めこみ過ぎないように使う分だけを残しておくのがオススメです