性格変えたい・いつもの自分に変化を与えるポイント

性格を変えたいと思うことって多いですよね。ネガティブな気持ち嫌気がさしていても、性格は変えられないと思い込んでいませんか?実は、思考や行動パターンを変えるだけで性格に変化を与えることができるんです。

理想の自分になりたい!性格の変え方

私たちの性格は常にひとつではなく、私たちにはいろいろな側面があり、そのすべてに「長所」と「短所」があるので、性格の良し悪しを決めつけることはできませんが、自分の性格が嫌いな人は意外と多いもの。

自分の性格の悪さに嫌気がさしている人や、なんとかして性格を変えたいと思っている人もいますよね。

「性格は変えられない」といわれることがありますが、そんなことはありません。性格は変えることができるんです。自分の性格が悪い、性格を変えたいと思っているときこそ変わるチャンス!性格の変え方を知って、理想の自分を手に入れましょう。

そもそも性格とは?

性格がなかなか変えられないと言われるのは、性格が持って生まれたものだと認識しているからで、確かに私たちは気質と呼ばれる生まれつき持っている性格もありますが、育った環境や習慣、経験、価値観、思い込み、社会的な役割など後天的な要因によっても形成されているんです。

つまり、性格とは、ひとつひとつの出来事に対して、これまでのその人の傾向から、脳ができるだけエネルギーを使わずにすむように最適化された状態の、思考や行動のパターンのことなんです。

性格を構成する4大要素

【気質】
生まれつき持った性格で、自分の基礎となる部分

【気性】 気質を囲むようにして形成されている性格で、幼少期の体験やしつけによって確立される

【習慣的性格】
気性を囲むように形成されている性格で、周囲の人や環境、出来事などによって確立される

【役割的・社会的性格】
習慣的性格を囲むように形成されている性格で、与えられた役割によって形成される

この4つの要素のうち、気質の部分は変えるのが困難な部分ですが、気性、習慣的性格、役割・社会的性格といった後天的に形成された性格は、考え方や行動、環境などに変化を持たせることで、変えることができます。

性格を変えるために必要なこと

性格は変えられるといっても、変えようとする覚悟が必要です。新しい自分に生まれ変わるためにも、性格を変える方法を知る前に、準備を整えておきましょう。

▼自分を見つめ直す

自分の性格の悪さを自覚していても、多くの人が1つの側面からしか自分を見ていないものですが、私たちはさまざまな側面を持っているので、性格の側面1つを見るだけでは不十分なんです。

あなたが思い描く「理想の性格の自分」になるためにも、自分と向き合い、さまざまな側面から自分を見つめ直してみましょう。

自分と向き合う部分

・感情
・行動
・思考のクセ

これまでの自分を振り返り、これらのことを1つ1つ紙に書き出すことで、さまざまな側面から自分を見つめ直すことができます。

ですが、ここで自分を否定したり、落ち込んだりするのはNGです。この作業をしていると、自分のマイナス面ばかりが目について自己嫌悪に陥ることがありますが、ここでの目的は、自分という人間を知ることなので「私にはこんな面があるんだな」と、良い面も悪い面も含めたありのままの自分を認めましょう。

▼具体的なイメージを持つ

自分を見つめ直していると、どこをどんな風に変えたいのかが見えてきます。実はコレが重要ポイントで、見えてきた「今の自分のどんな性格をどのように変えたいのか」を具体的に考え、できるだけ細かく、鮮明にイメージしましょう。そのイメージを繰り返し何度も思い描きます。

私たちは「こうなりたい」と繰り返し何度も強く思っていると、無意識にそこへ向かった選択ができるようになります。効率よく性格を変えるために役立つので、そのイメージをいつでも持ち続けていることがうまくいくコツです。

性格の変え方

性格を変えるための準備が整ったら、いよいよ実践です。前述のとおり、性格とは、ひとつの出来事に対する思考や行動のパターンのことで、過去のさまざまな体験の積み重ねにより形成されているので、性格を変えるためには、思考や行動パターンを別のパターンに置き換えれば良いんです。

▼新しいことを始める

思考や行動パターンを新しくするには、これまで体験したことがないことを始めるのが近道です。これまで興味はあっても、なかなか始められなかったことがある人は、この機会に思い切って始めてみましょう。これと言ったやりたいことがない人は、さまざまなことにチャレンジして、新しい趣味を見つけるのも良いですね。

新しく始めることは、人に迷惑をかけない限り、基本的にはなんでもOK!新しいことを考えるだけで、なんだかワクワクするような感覚を覚えるものであることがポイントです。

私たちは、好きなものに対しては素直にプラスの感情を表現する傾向があるので、それがきっかけとなり、交友関係が広がります。関わる人が変われば、人と関わるときの姿勢や言動も変えやすくなるので、ぜひ新しいことにチャレンジしてみてくださいね。

▼行動や言動を変える

毎日忙しくて、新しいことを始める時間が持てない時は、まず毎日の行動パターンを変えましょう

行動を変える時のポイント

なりたい自分ならどのように行動するのか考えること

ここでのポイントは、イメージした「なりたい自分」なら、こんなときどう行動するのかを考え、それに沿った行動に変えることですが、1度や2度行動を変えただけでは、性格を変えることにはつながらないので、自然とできるようになるまで、何度も繰り返すことが大切です。

難しいなと感じる場合は、服装から変えてみても良いですね。なりたい自分ならどんな服装をしているのかを想像して、それを実際に形にしていきましょう。

▼さまざまな人と関わる

私たちは物事を考えるとき、1つの方向からしか考えられない傾向があり、これが思考パターンですね。性格を変えるためには、思考パターンも変える必要がありますが、多くの人が日ごろから関わる人が限定されがちで、なかなか思考パターンを変えることができません。

それは、新しい価値観や考え方を知れないからで、さまざまな人と関わり、自分とは別の価値観や考え方、意見を聞くことが大切なんです。

価値観や考え方は人それぞれ異なるのですから、日頃からさまざまな人の意見聞いてその意見に同調したり、従ったりする必要はありません。ただ素直にひとつの意見として聞けばOKです

すると、まったく同じ出来事でも、人によって受け止め方が違うことが分かります。これが、自分の思考パターンに変化を持たせることにつながるんです。

▼身近な人や憧れの人を真似する

どれだけなりきってみても、イメージした「なりたい自分」がどんな言動や行動をするのかを具体的にイメージできない人もいますよね。あなたが、身近な人や憧れの人を参考にして「なりたい自分」をイメージした場合には、その人の真似をしてみるのも1つの方法です。

日頃からその人を観察して、どんな行動や言動をしているのかを細かくチェックして、それと同じように行動してみましょう。その人が、どうしてそのような行動をするのか、想像したり分析したりすると、思考パターンの変化にもつながるのでおすすめです。

参考にする人がいない場合は、理想とする人に近い人の真似をしてみてくださいね。

▼無意識に行動を抑えない

トラウマになるほど心が深く傷ついた経験があると、自分を守るために知らず知らずのうちに「アレをしたらいけない」「コレをしたらいけない」と、自分の言動や行動に制限を作ってしまいます。

この制限があるままだと、思考や行動パターンを変えるのが困難になってしまうため、無意識のうちに言動や行動を抑えている部分がないか、じっくりと考えてみてください。

もし、思い当たる部分が見つかったら、そう思い込まされていたこと、制限を作る必要がないことを繰り返し何度も自分に言い聞かせ、制限を解いてあげましょう。

性格を変えたいと思ったときがチャンス

性格は、変えたいと思えばいつからでも変えることができますが、性格を変える方法を試したからと言って、すぐに性格が変わるわけではありません。

それは、これまで積み重ねた思考や行動パターンに新しいパターンを加えることで、元の思考や行動パターンを少しずつ薄め、新しいパターンに置き換えていくことで変わるからです。

でも、諦めずにこれまでとは違った体験を積み重ねていけば、少しずつ自分の理想の性格に近づけます。性格を変えたいと思ったときは、覚悟が決まっているときなので、変わるチャンスです!焦らずに、思考や行動パターンを意識して変えていきましょう。