メンタルを強くする方法
学校や仕事や人間関係に於いて、日常的にプレッシャーや精神的ストレスを感じたときに、長く深く考えすぎて心が不安定になってしまうことってありますよね。また、他人からメンタルの弱さを指摘されたり「もっと精神的に強かったらな…」と、自分の脆(もろ)さを自覚している人も多いのではないでしょうか?
他人なら何にも感じない些細なことであっても、自分にとって精神的なストレスを強く感じる出来事にぶつかることもあります。そして、メンタルが弱って不安感が募り落ち込むとマイナス思考に陥る負の連鎖から睡眠不足になって、心身共に体調不良になる原因を作ってしまうことも珍しいことではありません。
残念ながら、学校、仕事、家庭、人間関係でストレスを全く感じない、ということは非常に稀なことです。できることなら、辛いことや苦しいことや大変なことに直面したとき、あまり深く考えずに短期間でメンタルを強化したいものですよね。
それでは、実際に「メンタルの弱さに悩んでいた人」が、心身の健康を保つために実践している(していた)「メンタルを強くする方法」を紹介します。
実際にメンタルの弱さを克服した方々から「メンタルを強くする方法」を聞いてみました。人それぞれストレスの感じ方は違いますが、あなたにピッタリの解決方法が見つかりますように!
人付き合いは割り切ることにした
小学校の頃は「嫌われたくない」という思いから苦手(嫌い)なタイプでも我慢して付き合う傾向が強かったせいで、ずっとイジメられていました。イジメる同級生にもガマンばかりしている自分にもうんざりしていたので、中学生になったときに「自分の気持ちを大事にしよう」と一大決心!
苦手な人からの誘いは断ることにしたのです。気の合う友人とだけ付き合うようにして「味方がいるから大丈夫」と、気弱になりそうなときに言い聞かせてメンタルを強く保つように心がけました。
また、子どもを産んで育て、ママ友との付き合いの中で揉まれているうちにメンタルが強くなってきたと感じています。
「全員に好かれなくても気の合う人と付き合えばいい」と、学生時代の経験から割り切れるようになったので、ママ友たちと上手くいかずに悩んでいる人に「メンタルが強いね」と褒められます。割り切ることでストレスが減り、他人の顔色を見て合わせるために労力を使わなくて済むので楽チンです。
他人の評価を気にしないようにした
昔からメンタルが弱いことを自覚しており、少し悪口を言われただけで「嫌われている」と、傷ついて絶望したり、離れた所で喋っている人たちを見ると「きっと私の悪口を言っているに違いない…」と、思い込んではウジウジしていました。
被害妄想が激しくなっていくことに危機感を覚えてから試しているのは「他人が自分をどう評価しようが(隙になろうが嫌いになろうが)それは自由なことであって、変わることもある」と考えるようにしていることです。
「あの人、アナタの悪口言ってたよ!」と教えられても動揺しなくなったので、徐々にメンタルが強くなってきているのだと思います。3ヶ月くらい愚痴や不安をこぼしたくなるネガティブな気持ちと戦っていたら「オロオロしなくなったし、最近、強くなったね」と、周りから褒められるようになって、ますます自信がつきました。
嫌なことから逃げずに挑戦しました
いつも逃げていることに自分から挑戦するようにしたことで、メンタルが強化されました。何をしても続かないことばかりで、挑戦する前に逃げ、メンタルが弱くなっていましたが、自分から挑戦することで、仕事や遊びなど何をしていても勇気が出て怖がらなくなりました。
毎日の積み重ねですが、1年くらい何かに挑戦していたら慣れてきます。周りの人が褒めてくれたことも、やる気や自信に繋がって精神的に強くなれた要因のひとつだと思います。
色々なことに挑戦していくなかで友達もできました。
度胸をつけるために人前で演奏しました
ピアノをやっているのですが、人前で弾くのがいつも恥ずかしくて、普段はしないミスをしてしまいます。発表会だけでなく、単に次のレッスン生がきただけで緊張してしまうので「このままではいけないと思い」対策を考えました。
緊張しないためには「とにかく人前で弾くしかない」と思い、友達が遊びに来たときには必ずピアノを弾いて、演奏を聴いてもらうようにしました。
約3ヶ月かけて、色々な人の前で演奏した結果、自宅に人がいても普段どおりの演奏ができるようになったのです。レッスン室に次の人が入ってきても中断しなくなったので、先生から「度胸がついた」と褒められました。
粘り強くなるためにマラソンを始めた
社会人になり、仕事で重大な失敗をした時に「明日から来なくていい」と、上司から怒られることばかりで、耐えきる精神力を保持したいと思ったのがきっかけでメンタルを強くしたいと思いました。学生時代から何かにつけて持久力に自信がなかったので、自分の限界に挑むためにマラソンを始めてメンタルを強くしました。
学生の頃は辛くなるとすぐに歩いていたのですが、少しずつ走る距離を伸ばして精神的にも肉体的にも負担が掛からないように工夫しながら、その日に決めた距離は走り切るよう頑張ったのです。
約3ヵ月経つと、辛いことが多くても「次こそはやってやる」と気持ちを切り替えられるようになったので、目標を決めて走ることによってメンタルが強くなったことを実感しています。精神的にタフになったことで「以前よりも前向きに頑張っているね」と、周りの人から言葉に出して評価してもらえるようになって嬉しいし、辛かったけど一歩ずつ乗り越えてきて良かったです。
ミスを振り返りました
社会人になるまでに怒られた経験がなく、仕事で怒られると、目に涙が溜まったり、自然と涙が流れていることがありました。「メンタルが弱いから怒られただけで泣くんだ」と、自覚し「もっと心を強くしよう」と決めたのです。
普段の仕事への取り組み方を振り返り「ちょっとしたミスが多い」ということに気付きました。それから、ミスをしないように何度も確認することで怒られる頻度が大幅に減りました。社会人になってから6年目になりますが、職場の人からは「最初の頃はちょっと怒っただけでよく泣いてたけど、ずいぶん強くなったよね」と、笑い話にされています。
確認を怠ったことで叱られてメソメソしていた当時の自分への悔しさを感じたときに「今は本当にメンタルが強くなったな」と、実感します。
厳しい環境に飛び込んで鍛えました
高校生の時に、上下関係の厳しさを体験しておいたほうがいいと思い、バトミントン部に入部してメンタルを鍛えました。部活内で、厳しい顧問の先生や先輩に叱られて毎日泣いていましたが、3年間やめずに続けました。顧問の先生に「上手になったね」「1年の時とはガラッと変わったね」と、褒められて嬉しかったです。
それからは何事も、すぐに諦めずにやりとげようと思えるようになりました。
運動をたくさんしました
何事も逃げずに、全力で取り組みたかったのがきっかけで、たくさん運動をして、メンタルを強くしました。失敗したときには逃げる癖が付いていましたが、今は逃げないでいることができています。会社の人に「メンタルが強くなったね」と言われて、嬉しかったです。
気持ちが強くなってからは、本当に何事も頑張れているのでスポーツで鍛えてよかったです。
ストレスのない方法で克服
メンタルが弱っているときは、自分自身や物事に対して否定的な考えになりやすく、症状が酷い場合は、どんどん落ち込んで何日も寝込んでしまう人もいます。
でも、様々な経験を通してメンタルが強くなってくると不安や緊張が減ってきて、人間関係がよくなってきたり、仕事や勉強に自信を持って取り組めるようになりますが、メンタルを強くしたい一心で「このくらいなら大丈夫…」と、我慢を重ねすぎると、さらにストレスが溜まり心に負担がかかるので、無理のない程度に自分のペースを大事にしながら克服しましょう。