明るい人にはなれる!
性格が暗いと何か損をしている気分になることがありますよね。いつも自然と周りに人が集まる明るい人を見て「あんな風になりたい」と思うけれど、どうせ性格は変えられないと諦めている人も多いのではないでしょうか。
でも、諦めるのはまだ早い!ほんの少しの努力を続けることで、誰もが性格を変えることができるんです。さっそく、明るい性格になる秘訣を紹介します。
目次
性格を作り出す4つの要素と性格を変えられる理由
明るい人になるためには「変わりたい」ではなく、心の底から「自分は変われる」と思う必要があります。そのためにも、まずは性格がどのようにして形成されているのかを知っておきましょう。
一般的に、性格は次の4つの要素で形作られると言われています。
性格を作り出す要素
・生まれつきの気質
・育った環境
・人生経験
・与えられた役割
まずは、性格が球体だとイメージしてください。中心となっているのは、持って生まれた気質です。生まれたばかりの赤ちゃんにもよく笑う子、おとなしい子、よく泣く子などさまざま。この部分が持って生まれた気質ですね。この気質を中心に、育った環境によって形作られた性格、それを囲むように思考や行動などの人生経験によって形成された性格、さらに恋人、母親、上司などの役割によって形成された性格で囲まれています。
このように、性格がさまざまな要因で形成されていることを知ると、性格を変えるのは難しいように思えますが、実際には、性格は少しずつ変わっています。今の性格と子どものころの性格を比べてみると、その違いがはっきり分かるのではないでしょうか。中には、子どものころは活発だったのに、今はネガティブになっているなど、まるで別人のように極端に性格が変わっている人もいますよね。
性格は球体の内側(生まれ付きの気質)にいけばいくほど変えにくく、外側(与えられた役割)にいけばいくほど、変えやすいという特徴があります。生まれ持った気質や育った環境によって形作られた性格を変えることは困難ですが、人生経験によって形作られた性格は、意識していくことで変えることができ、もっとも外側にある役割によって形成された性格は、立場や状況とともに簡単に変えることができるんです。
明るい人になるために意識したいこと
性格は意識すれば変えられることを知ったところで、さっそく明るい人になれる具体的な方法を見ていきましょう。
1.明るい自分をイメージする
ひと言で「明るい人」と言っても、元気な人、テンションが高い人、よく笑っている人など、さまざまな明るさの種類がありますよね。まずは、どんな明るい性格の人になりたいのかを具体的に考えてみましょう。
身近に憧れている人がいる時は、その人を参考にしてみても良いですね。どんな明るい人を思い描いてもOKです。誰かに話すわけではないので、自由にできるだけ具体的に想像しましょう。
なりたい自分を思い描けたら、そうなった自分を繰り返し何度も想像します。イメージするだけで変われるわけがないと思う人もいますが、イメージの力は決して侮れません。なぜなら、脳が現実と想像を区別できないから。レモンを想像すると、口の中に唾液が広がりますよね。これがイメージの力です。
つまり、イメージすればするほど、脳はそれが実際に起きたことだと錯覚するので、いつの間にかイメージした明るい人になれているというわけです。
とはいえ、ただイメージするだけでは思うような効果は得られません。コツは「具体的にイメージすること」と「繰り返し何度もイメージすること」です。どんな会話をして、周りがどんな反応をしているのか、その時の感情までも具体的に繰り返し何度もイメージしましょう。
2.ありのままの自分を好きになる
苦手意識を持っているものが目の前にあると、表情に出さないようにしていても、どこかで表情が暗くなりがちで、反対に好きなものを目の前にしたときには、自然と明るい気持ちになるので、それが朗らかな表情となって現れます。つまり、どんな感情も表情となって現れるということですね。
暗い性格に悩んでいる人の多くが、自分自身を毛嫌いしがちで、それが表情に現れているので、余計に印象を暗くしているのです。反対に、明るい人の多くは周囲の人に対して好意的で、それが表情に現れるので、周囲の人に打ち解けやすい印象を与えています。
明るい人になるためには、できるだけ好きな人やものを増やすことがポイントですが、自分を好きになれない人は、本当の意味で人を好きになれません。まずは、今の自分を認め、受け入れましょう。「ありのままの私でいいんだ」と自分を受け入れることが、自分を好きになるコツです。
3.ネガティブな言葉を使わない
明るい人は、何に対しても前向きに考えて人を否定しませんが、暗い性格に悩んでいる人の多くは、無意識にネガティブな言葉を使いがちです。ですが、ネガティブな言葉を口にすると気持ちまでどんどん暗くなり、さらに言葉や表情がキツくなるという悪循環に陥っていく可能性があります。
使わないようにしたいネガティブワード
・「無理」「嫌い」などの拒絶の言葉
・「できない」などの自信がない言葉
・「でも」「だって」などの否定形の言葉
これらの言葉を会話の中で頻繁に使うと、相手は否定された気分になるもの。これでは、明るい人になれたとしても、周りにはなかなか人が集まりませんよね。
「でも」「だって」などの否定形の言葉は避け、自信がないことで口に出る「できない」などの言葉は「ここまでならできる」とか「自信はないけれどがんばってみます!」など視点を変えた言葉を使うと良いでしょう。
また「気が弱い」ことを「温厚でやさしい」、「八方美人」を「フレンドリー」、「頑固」を「意思が強い」というように、印象が良い言葉に置き換えるクセをつけるのもおすすめです。
ネガティブワードを使わないことと同時に、何ごともポジティブに捉える習慣もつけたいですね。深く考えることも時には大切ですが、簡単に決断できることも必要以上に考え過ぎると、どうしても思考は慎重な方に偏りがちです。ネガティブな思考に陥りそうな自分に気づいたら「まぁいっか」と気持ちを切り替えるクセをつけましょう。
4.見た目を変える
明るい人になるためには、見た目を変えて外側から明るい印象を与えることも効果的です。鏡を見るたびにポジティブな気持ちになり、自分自身の心を明るくする効果も期待できるので、見た目を明るくすることを心がけましょう。
ダークカラーのファッションでまとめたい時
・アクセサリーを華やかにする
・コーディネートの差し色に明るい色を取り入れる
ファッションには、好みが現れるものですが、黒や紺などのダークカラーばかり身にまとっていると、どうしても印象が暗くなるもの。ダークカラーでまとめる場合には、アクセサリーを華やかにする、コーディネートとして明るい色を取り入れるなどしてみてください。
また、髪が多くて重い人は、すっきりまとめたり、いつもより明るいカラーで染めたりすると、印象が明るくなりますよ。
そして、何より大切なのは笑顔を心がけること。笑顔の人を見ると、なんとなく明るい気分になって、思わず笑顔を返してしまう人が多いのではないでしょうか。
笑顔は「あなたに対して敵意はありません」という意思表示でもあるので、日頃から笑顔を心がけましょう。笑顔を作るのが苦手な人は口角を上げることを意識してみてくださいね。
5.心に語りかける
さまざまな方法を試しても、なかなか性格が変わらないという人は、幼少期のトラウマが原因になっているかもしれません。
幼少期のトラウマって?
・否定され続けた
・両親が不仲で家の雰囲気が悪かった
・はしゃぎ過ぎて怒られたことがある
幼少期に否定されたり、両親が不仲だったり、はしゃぎ過ぎたことで叱られたりなどの経験があると、明るい人になろうと思っても、どこかで明るく振る舞うことを恐れたり、楽しむことがいけないことのような気がすることがあります。
明るい人になりたいと思いつつ、どこかでブレーキをかけている自分がいる場合には、自分自身の心に「明るくなっていいんだよ」「楽しんでいいんだよ」と優しく語り掛けましょう。この時、明るい人になることで得られるメリットを思い続けるのもオススメです!これを続けることで、明るくなれないと決めつけている心を少しずつ変えることができます。
ただし、幼少期の体験から心が深く傷ついている場合には、セルフセラピーだけではどうにもならない部分があるため、1人でなんとかしようとせず、専門家の力を借りましょう。
6.感謝の気持ちを忘れない
性格が明るい人は、怒りなどのネガティブな感情を上手にコントロールしています。その根底にあるのが、周囲への感謝の気持ちです。
私たちは、つい何かをしてもらえることが当たり前だと思いがちですが、そういう気持ちを持っていると、何かをしてもらえなかった時や思うようにいかなかった時などに、強く不満を抱えがちです。これでは、イライラすることが多くなっていくので、自然と表情もキツくなりますよね。
ところが、何もしてもらえないことが当たり前だと思っていると、些細なことでも「ありがとう」という感謝の心が芽生えてくるので、プラスの感情が芽生えやすくなります。自然と表情も明るくなるので、小さなことでも何かしてもらったら「ありがとう」と言う習慣をつけましょう。
心満たして明るい人になる
明るい人になるためには、心が満たされた状態を作り出すのが近道となります。幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の力を借りて、明るい性格になりたい自分を体の中からサポートしましょう。
セロトニンは、規則正しい生活、リズム運動、太陽光を浴びることなどで分泌量が増えますが、そのためには、乳製品や大豆製品、海藻類、ナッツ類、きのこ類などのトリプトファンやビタミンB6などを含む食品を積極的に摂取することが大切です。
ただし、栄養バランスが崩れると逆効果になるので、同じものばかり食べずに、様々な食材をバランス良く食べることを心がけることを忘れないようにしてくださいね。