エリンギの知られざるパワー全解剖！栄養から保存術、切り方＆激ウマレシピまで完全網羅

エリンギの基本情報と栄養成分

エリンギとはどんなきのこ？特徴と風味

エリンギはヒラタケ属に分類されるきのこの一種で、見た目は太めで白い軸にしっかりした傘を持つのが特徴です。日本では人工栽培が盛んに行われており、一年中手に入ることから家庭料理にも取り入れやすい食材です。その食感は弾力があり、炒めたり煮たりしても崩れにくいため、さまざまな調理法に適しています。

風味はきのこ特有のクセが少なく、ほのかに甘みを感じる淡泊な味わいです。そのため、エリンギ単体で楽しむだけでなく、肉や野菜と一緒に使ってもうま味を引き出しやすい点が人気の理由となっています。また、見た目がボリューム感を演出するため、一皿に華やかさをプラスできるという魅力もあります。

100gあたりのカロリーと三大栄養素

エリンギは100gあたり約31kcalと非常に低カロリーで、ダイエット中の方にも取り入れやすい食材です。この量に含まれる三大栄養素は炭水化物が約2.6g、たんぱく質が約1.3g、脂質はほとんど含まれていないことが分かっています。そのため、食べごたえがあるわりに摂取エネルギーを抑えられる点が特長です。

さらにエリンギには水分が約90%と多く含まれており、歯ごたえはしっかりしている一方でとてもヘルシーな印象を与えます。そのまま焼いたり炒めたりするだけで満足感を得やすく、ほかの食材と組み合わせても存在感を失いにくいのが魅力です。

栄養成分（100gあたり）	含有量
エネルギー	31kcal
炭水化物	2.6g
たんぱく質	1.3g
脂質	ほとんど含まれていない
水分	約90%

エリンギとエリンギを使った料理の栄養

エリンギそのものと、エリンギを活用した代表的な料理には、それぞれどのくらいのエネルギーと重量が含まれているのでしょうか。以下の表では、1食分ごとの重量とカロリーをまとめています。普段の食卓での目安にしていただき、献立づくりや食事管理に役立ててみてください。

料理名	分量	重量	カロリー
エリンギ（カロリーSlism – 栄養）	1本50gの可食部	47g	15kcal
エリンギの天ぷら（カロリーSlism – 栄養）	1/2カット	24.8g	49kcal
エリンギの素揚げ（カロリーSlism – 栄養）	6切れ分	25.5g	27kcal
エリンギの唐揚げ（カロリーSlism – 栄養）	エリンギ1本分・1人前	86g	123kcal
きのこのチーズ焼き（カロリーSlism – 栄養）	大皿1皿	118.6g	100kcal

エリンギに含まれるビタミンとミネラルの詳細

エリンギにはビタミンB群が比較的バランスよく含まれており、特にナイアシンや葉酸、パントテン酸などが注目されます。このほかにも微量ですがビタミンB1やB2も含まれていて、普段の食卓で補いやすい点が便利です。

ミネラルに関しては、カリウムやリン、マグネシウムなどが含まれていて、これらはきのこ類に共通する特徴のひとつです。少量とはいえさまざまな成分が一度に摂取できる点で、料理にちょっと加えるだけで食卓に深みを出すことができます。また、ナトリウムがごくわずかにしか含まれていないことも料理に使いやすい要因となっています。

このようにエリンギは特定の成分が飛び抜けているというより、広範囲なビタミンやミネラルをまんべんなく含むきのこといえます。そのまま食べてもほとんどクセがないので、ほかの食材から影響を受けにくいところが使い勝手のよさにつながっています。

栄養素	特徴・含有状況
ビタミンB群	比較的バランスよく含まれる。特にナイアシン、葉酸、パントテン酸が注目される。ビタミンB1やB2も微量に含まれる。
ミネラル	カリウム、リン、マグネシウムなどが含まれる。ナトリウムはごくわずか。
特徴	広範囲のビタミン・ミネラルをまんべんなく含む。クセがなく使いやすい。

食物繊維がもたらす食感とボリューム感

エリンギに含まれる食物繊維はきのこ類にしてはやや多めで、コリコリとした弾力のある食感を生み出しています。この食感は、料理にボリューム感を出す役割も果たし、炒め物や鍋物に入れると満足度が一気に増すことがよくあります。

さらに繊維質がしっかりしていることで、スライスや短冊切りにしてもしっかりとした形状を保ちやすく、煮崩れしにくい特性があります。このため、長時間加熱する煮込み料理や炊き込みご飯などにも使いやすく、さまざまな料理に応用できる万能さを持っています。

エリンギは、ほかのきのこと比べても食べ応えがあり、切り方次第でその食感をさらに楽しめる食材です。その日のメニューに応じて太めに裂いたり薄くスライスしたりとアレンジがきき、見た目も味わいも豊かに仕上がる点が調理する側にとって大きな魅力となっています。

エリンギの選び方と賞味期限の見極め方

新鮮なエリンギを選ぶポイント

新鮮なエリンギは、傘や軸にハリがあり、全体にきめ細かさが感じられるのが特徴です。手に持ったときに適度な重みがあり、乾燥していないしっとりとした質感があるものがおすすめです。色味もきれいな乳白色で、茶色い斑点や黒ずみがないかをしっかりと確認するとよいでしょう。

また、軸がまっすぐに伸びていて変形が少ないものは鮮度が良い証拠となります。スーパーなどで選ぶ際は、軸が潰れていないかや表面に傷みがないかも見るとさらに安心です。鮮度がよいものは、加熱後もシャキッとした食感が残り、きのこらしい旨みをしっかり楽しめます。

ポイント	説明
傘や軸のハリ	全体にきめ細かく、しっとりした質感で乾燥していないもの
適度な重み	手に持ったときに軽すぎずしっかりした重みがあるもの
色味	乳白色で茶色い斑点や黒ずみがないこと
軸の状態	まっすぐで変形が少なく、潰れや傷みがないもの
鮮度の効果	加熱後もシャキッとした食感が残り旨みが楽しめる

賞味期限が切れたエリンギの見分け方

賞味期限が切れてしまったエリンギは、表面にぬめりやベタつきが出てきたり、傘や軸に茶色や黒い斑点が広がることがあります。見た目がしなびて弾力がなくなり、手に持ったときにスカスカと軽さを感じる場合も古くなっているサインです。

さらに、酸っぱいにおいやきのこらしくない異臭がする場合には食べるのを避けるべきです。こうした状態が見られるときには、どんなに加熱しても風味や食感が落ちるだけでなく、料理全体に悪影響を与えてしまう可能性もあります。そのため、早めに使い切ることを心がけるとよいでしょう。

保存環境による劣化の違いと注意点

エリンギは冷蔵保存するのが基本ですが、湿度が高いと劣化が早まる傾向にあります。そのため、キッチンペーパーで包み、通気性のよい袋に入れて野菜室に置くとよいでしょう。このひと手間で水気がこもりにくくなり、保存期間が延びやすくなります。

一方、常温に長時間置きっぱなしにすると、傘が乾燥してしわが寄りやすくなり、軸が硬くなってしまうこともあります。その場合は早めに加熱調理に使ったり、適切に冷凍してしまった方が長期保存には向いています。冷蔵庫で保管する際も出し入れする時間を短くすることで、温度変化による劣化を避けられます。

エリンギの切り方と用途に応じた使い分け

薄切り・短冊切り・ささがき：料理に応じた切り方ガイド

エリンギを薄切りにすると火が通りやすく、きんこ独特のしなやかさが出ます。ソテーやバター炒めにするときには、傘から軸にかけてスライスすると見た目が整い、きれいに盛り付けられます。短冊切りにすると口に運びやすい大きさとなり、炒め物や混ぜご飯に使うときに便利です。

ささがきにする場合は、繊維に沿って削るように切ることで味がよくからみ、汁物や煮物に適しています。この切り方にすることで、他の食材と一緒に食べたときにきのこの食感と風味が広がりやすくなり、料理全体に一体感が生まれる点が魅力です。

切り方	特徴・用途
薄切り	火が通りやすく、しなやかな食感。ソテーやバター炒めで見た目が整いやすい。
短冊切り	口に運びやすい大きさ。炒め物や混ぜご飯に便利。
ささがき	繊維に沿って削るように切る。汁物や煮物に適し、食感と風味が広がりやすい。

味噌汁や炒め物に適した切り方のコツ

味噌汁にエリンギを入れるときには、短冊切りか薄切りにすることで出汁となじみやすくなり、ほどよい存在感を出せます。特に短冊切りにすると口に入れやすい長さに整えられるので、具材が主張しすぎることなく食べやすいバランスに仕上がります。

炒め物では少し厚めに切ってあげると、食感がしっかり残りやすく、ほかの食材と混ざっても埋もれにくいです。特に中火から強火で短時間に炒めるときには、厚めにすることでほどよい歯応えを楽しめる一品となり、ご飯やお酒のお供にぴったりです。

バーベキューやアヒージョにおすすめのカット方法

バーベキューにエリンギを使うときには、縦方向に厚切りにするのがポイントです。この切り方は食べ応えがあり、表面がこんがりと焼けたときに中がジューシーに仕上がるので、素材そのものの味わいが際立ちます。大きめに切ることで見た目にもボリューム感が出るため、串に刺したりそのまま網に置いたりするだけで見栄えする一品になります。

アヒージョにする場合はやや小さめにカットするのがベストです。きのこが熱々のオイルを吸ってじんわりと柔らかくなり、一口で食べられるサイズ感にすることで食べやすさが増します。また、小さめに切ると具材全体にバランスよく味が行き渡り、おつまみや副菜として手軽に楽しめる点も魅力です。

エリンギの冷凍保存とその活用法

冷凍に適した状態にする手順と目安

エリンギを冷凍保存する前には、まず汚れやゴミを乾いた布やキッチンペーパーでやさしく拭き取ります。その後、用途に合わせた大きさに切ってからジッパー付きの冷凍用保存袋に入れてしっかり空気を抜きます。エリンギは水分が少ないきのこなので、さっと手で裂くだけでも繊維感が出て食感がよくなり、冷凍後も使いやすい状態になります。

切り方の目安としては、炒め物には縦方向にスライス、スープや煮込みには一口大にちぎるのがおすすめです。平らに広げて冷凍することで凍りつきにくくなり、使いたい分だけ取り出せる便利な状態になります。このひと手間で冷凍後の扱いやすさが大きく変わり、長期保存が可能になります。

冷凍後に現れる色や食感の変化と対策

冷凍後のエリンギは自然解凍すると水分が抜けやすいため、色がやや濃くなり、食感もやわらかめになります。そのため、解凍せずにそのまま加熱調理するのがおすすめです。凍ったまま炒めたり煮込んだりすると、食感や風味をしっかり活かしつつ、短時間で火が通るので便利です。

また、冷凍することで旨み成分が凝縮するので、しっかりした味わいを楽しめる利点もあります。保存中に少し霜がついたり色が変わったりすることもありますが、しっかり密封することでこの変化を抑えられるので、保存袋には空気をなるべく抜いて密閉することが重要です。

冷凍エリンギを使った簡単レシピのアイデア

冷凍したエリンギは、凍ったままバターで炒めてさっと塩こしょうをふるだけで手軽なおつまみになります。そのほか、コンソメスープにそのまま入れて具材感をプラスしたり、パスタソースに加えて旨みをプラスする使い方も人気です。下ごしらえなしでそのまま使えるので、忙しい日の食卓に便利です。

さらに、玉ねぎやベーコンと一緒に炒めて卵とじにするのもおすすめです。きのこのコクが卵にからんでまろやかに仕上がり、ごはんやパンのお供にぴったりです。冷凍エリンギはそのまま炒めたり煮たりできるので、手早く一品を追加したいときに重宝します。

エリンギの人気レシピと調理法まとめ

エリンギバターやバター醤油炒めが美味しくなるコツ

エリンギバターやバター醤油炒めにする場合は、エリンギを厚めに切ってから中火でじっくりと焼き色がつくまで炒めると風味がぐっと引き立ちます。バターは焦げやすいので最後に加えてさっとからめると、芳醇な香りを活かすことができます。その際に醤油を鍋肌から入れると香ばしさが増して、一層美味しく仕上がります。

また、エリンギは油をよく吸うので、最初にオリーブオイルでさっと炒めるときれいな焼き色がつきます。その後バターや醤油を足して旨みを加えれば、きのこ特有のジューシーな食感が楽しめます。短時間で手軽にできるレシピなので、あと一品ほしいときに便利です。

豚肉や野菜と組み合わせたエリンギのおかず

エリンギは豚肉やピーマン、玉ねぎなどと相性がよく、一緒に炒めるとボリュームのあるおかずになります。食べやすい大きさに切ったエリンギと豚こま肉をさっと炒め、塩こしょうやオイスターソースで味つけするだけで、白ごはんがすすむ一皿に仕上がります。

さらに、味にコクをプラスするためにマヨネーズやみりんを少し加えたり、ガーリックパウダーをひとふりするのもおすすめです。色とりどりの野菜と一緒にすることで見た目も華やかになりますし、きのこ独特の弾力ある食感が良いアクセントになります。家族みんなが楽しめる定番おかずになります。

スープやパスタに使いやすいエリンギの下ごしらえ

スープやパスタに使うときには、エリンギを繊維に沿って薄切りにするか、小さめに手で裂いて使うと味がからみやすくなります。あらかじめ冷凍保存しておけば、凍ったまま鍋やフライパンに入れるだけで、短時間で火が通り便利です。スープには旨みが出やすくなり、きのこ特有の深い風味を楽しめます。

パスタの場合は、ベーコンやニンニクと一緒にさっと炒め、ゆでたてのパスタにからめるだけで手軽にきのこの風味たっぷりの一品に仕上がります。特にクリームソースや和風ソースに合わせると、エリンギの食感とコクがよくなじみます。きちんと下ごしらえをしておくだけで、忙しいときも手早く美味しい料理が作れるのが魅力です。

エリンギを使った家庭でできるアレンジと体験談

筆者が試したエリンギのアヒージョとその感想

筆者はこれまでさまざまなきのこ料理を試してきましたが、その中でもエリンギのアヒージョは手軽さと満足感から特にお気に入りです。作り方はとてもシンプルで、スライスしたエリンギににんにくとオリーブオイルをたっぷりとからめて弱火でじっくり煮込むだけです。きのこのほどよい食感が残り、ガーリックとオイルがしみこんだエリンギは噛むたびに旨みがあふれ、バゲットにのせると一層美味しさが引き立ちます。

また、エリンギは油を吸いやすいので、少し多めにオイルを使うとしっとりとした仕上がりになります。そのぶんきのこから出る旨みが濃厚に感じられるので、一口食べるたびに「きのこってこんなに美味しいんだ」と改めて驚かされます。普段の食卓にさっと出せる前菜やおつまみとしてぴったりなので、一度試してみる価値があります。

エリンギを初めて調理する人に伝えたいポイント

エリンギはクセがほとんどなく、料理初心者の方でも気軽に扱えますが、切り方ひとつで食感が変わるのが面白いポイントです。たとえば、縦に細長く切ると繊維感が出て弾力が増し、輪切りにするとぷりっとした食べごたえになります。その日の気分やメニューに合わせて切り方を変えてみると、さまざまな食感が楽しめます。

また、下ゆでや水にさらす必要がないのもエリンギの便利な点です。そのまま炒めたり、スープに加えたりできるので、時短調理に役立ちます。もし初めて使う方は、まずは塩こしょうだけでソテーして、きのこそのものの風味を感じてみるとよいでしょう。そのシンプルさからアレンジが広がり、きっと料理に取り入れやすいと感じるはずです。

冷蔵庫に常備したくなるエリンギの魅力

エリンギは冷蔵庫に1パックあるだけで、普段の食卓に手早く一品をプラスできる頼もしい食材です。忙しい平日でもサッと切って炒め物に加えたり、味噌汁にさっと入れるだけで食感と旨みが増し、手間以上の満足感を得られます。和風から洋風までどんな料理にもしっくりなじみ、出番が多いきのこの代表格といえます。

さらに、冷凍保存もできるので買い置きがききますし、冷凍することで食感がややしっかりして味が濃くなるといった変化も楽しめます。このようにエリンギにはさまざまな魅力が詰まっており、一度その便利さに気づくと、自然と常備するようになります。ぜひ冷蔵庫にストックして、気軽にアレンジできる便利さを体感してみてください。