東京駅で買える!おすすめ駅弁10品厳選
旅先へ向かう電車でのお楽しみといえば「駅弁」も含まれるのではないでしょうか?窓に流れる景色に心を弾ませながら、美味しい駅弁に舌鼓を打つ時間は至福のひととき。
日本各地に溢れている美味しい名物を求めに行きたくなるのですが、私のグルメ旅は「旅先」ではなく、出発地の「東京駅」からはじまります!
列車に乗り込む前の駅弁選びは、私にとって旅の醍醐味のひとつ!いつも駅弁を購入するのは、東京駅の「駅弁屋・祭」です。
200種類以上と駅弁のバリエーションが豊富なので、毎回、飽きることなく新鮮な気持ちで駅弁選びができます。
しかし、種類が多すぎると、どれにしようか迷ってなかなか決められませんよね。
今回は、私が実際に食べてみて「おすすめしたい!」と思った、東京駅の「駅弁屋 祭」で購入できる駅弁から10品厳選して紹介します。
出張や旅行で東京駅に立寄って、駅弁を選ぶ機会があったら参考にしてくださいね!
東京駅「駅弁屋 祭(まつり)」
・営業時間/5:30~23時
・住所/東京都千代田区丸の内1-9-1
・場所/JP東京駅構内グランスタ内
・支払/クレジット可・ICカード可
賛否両論弁当/日本料理 賛否両論
値段:1,600円(税込)
真っ先におすすめしたい東京の駅弁は、恵比寿駅から徒歩15分の有名和食店「賛否両論」を営む笠原将弘氏が監修した和食弁当です。
「賛否両論」は多くのメディアで取り上げられていることもあり、なかなか予約がとれないと噂の人気店。
嬉しいことに、一度は食してみたい人気店の味を駅弁で気軽に味わえるようになりました。
6つのマス目に仕切られた空間には、二種類のご飯と14種類のおかず見た目も美しく詰められています。
駅弁にも「おしながき」が付いているなんて流石のこだわりを感じます。
おかずでは「ごぼうおかき揚げ」が印象的でした。
しっかりと味の染みたごぼう煮を包み込んでいるのは、お煎餅の「おかき」です。衣の部分は、「おかき」ならではの香ばしい醤油味。
ごぼうは煮物やきんぴらにすることが多いので、「おかき揚げ」という新発想には驚きました。
また、しっかり下味がついている「帆立南蛮漬け」は、ホタテが苦手な私でも美味しく食べられました。
南蛮漬けといえば鶏肉のイメージが強いのですが、「賛否両論」の帆立の南蛮漬けは絶品!ほどよい酸味とぴり辛な風味のタレが揚げた帆立とベストマッチ!
次に、パッと見の存在感は薄いながらも感動したのは「きのこの梅きんぴら」です。
キノコのきんぴらも珍しいですが、梅を合わせることで程よい酸味が加わり、ご飯によく合うおかずに仕上がっています。
あっさりとしているのに、どんどん箸が進む美味しさ!あっという間に食べ切ってしまいました。キノコと梅の組み合わせは、家庭でも真似してみたいと思います。
「鶏肉と焼大根煮の茶飯」も目を見張る美味しさでした。鶏肉と大根入りの茶飯は初めて食べたのですが、駅弁の域を超える本格的な味わいでした。
しっかりと味の染みた大根は、お口に入れるとジュワ~と旨味が染み出してきます。
「賛否両論弁当」は、店主こだわりの味を独り占めできる至極の東京駅弁です。
賛否両論弁当
- ごぼうおかき揚げ
- うなぎ蒲焼フライ
- 鯛磯辺揚げ
- きのこの梅きんぴら
- 豚肉柚庵焼
- 帆立南蛮漬
- 合鴨スモーク
- 里芋れんこん黒胡麻煮
- 海老艶煮
- いんげん
- からし胡瓜
- 昆布佃煮
- 茶飯・鶏肉と焼大根煮
- 白飯・ちりめん山椒
※内容が一部変わることあり
海苔のりべん/福豆屋
値段:950円(税込)
「日本一美味しい海苔弁」との呼び声も高くて、テレビ番組でも紹介されることが多い、福島県の郡山駅の名物駅弁「福豆屋の海苔のりべん」は、東京駅でもあっという間に売り切れてしまう人気商品。
海苔弁は自宅でも簡単に作れるので、「わざわざ買うこともないかな?」と思っていたのですが、実際に食べてみて多くの人を虜にしている理由が分かりました。
香り豊かな三陸沖で獲れる「みちのく寒流焼き海苔」、しっかり自家製のそばたれで味付けした「おかか」、たっぷりと挟まれている昆布の佃煮、美味しさを際立たせる梅干し。
全ての具材が合わさることによって、味わい深いのり弁が完成しています。
6層で旨い!海苔のりべん
- 1層目/ごはん
- 2層目/昆布の佃煮
- 3層目/海苔
- 4層目/ごはん
- 5層目/おかか
- 6層目/海苔
「海苔のりべん」は6層になっているため、ご飯の量もたっぷりですが、お米もふっくらとして美味しくて、おかずがなくても全部ペロリと食べられるほどです。
「しっとりと焼かれた程よい塩気の焼鮭・煮物・卵焼き・炒りごぼう・かまぼこ」など、海苔の風味が効いたご飯と相性が良いヘルシーなおかずが入っています。
おかずの割合は他の駅弁に比べると少ないですが、物足りなさを全く感じさせないのは「のりべん」の圧倒的な美味しさがあるからだと思います。
海苔のりべん
- 白米
- 昆布佃煮
- 海苔
- おかか
- 煮物(えびいも・人参)
- 焼かまぼこ
- 焼き鮭(腹身)
- 玉子焼き
- 赤かぶ漬
- ピリ辛ごんぼ炒り
鮭はらこ弁当/ (株)NRE大増
値段:1,100円(税込)
お弁当の名前に入っている「はらこ」とは、「いくら(鮭の腹の子)」を意味し、「はらこめし」は鮭の炊込みご飯のことで、食べる直前にイクラをまぶしていただく、岩手県や宮城県などの郷土料理。
東京駅で購入できる「鮭はらこ弁当」は錦糸玉子を敷きつめた国産米に、キラキラ輝く「いくら醤油漬け」、ふっくら焼かれた厚切りの「鮭漬焼」、ふわふわの「鮭フレーク」を贅沢に盛り付けた親子弁当。
イクラが入っている駅弁は多いのですが、見本写真よりもイクラの量が少なくて蓋を開けてガッカリすることもあります。
でも、「鮭はらこ弁当」は、ご飯が見えないくらいたっぷりイクラがのっているのに価格が1,100円と最高のコストパフォーマンスも嬉しい、満足度の高い駅弁です。
お口のなかでプチッとはじける新鮮なイクラと脂がのったプリップリの鮭の漬焼きは、さすが親子!相性抜群で絶妙なハーモニーを奏でてくれます。
「駅弁屋 祭」には実演厨房があるので、リアルタイムで作られた「鮭はらこ弁当」を購入できました。
目の前で丁寧に作られていく光景をみていると「上質な海の幸の美味しさを新鮮なまま安心して食べてほしい」という気持ちが伝わってきて、より一層美味しくいただくことができました。
鮭はらこ弁当
- いくら醤油漬
- 鮭漬焼
- 鮭フレーク
- 錦糸玉子
- 大根漬
- 白米(国産)
※カロリー/567㎉
東京弁当/NRE
値段:1,650円(税込)
東京駅に行ったら是非食べてみたいと思うのが「東京弁当」。
日本各地から美味しい食材を集めて作ったお弁当はよくありますが、東京弁当は、「東京の老舗店の味を詰め込んだお弁当」です。
私も大好きな「浅草今半」の牛肉佃煮、「築地すし玉青木」の卵焼き、「人形町魚久」のキングサーモンの粕漬け、「日本ばし大増」の野菜のうま煮など、一度は食べてみたい東京の名店の自慢の一品が勢揃い!
お米は契約農家で栽培された秋田県産の「あきたこまち」を使用。
牛肉佃煮は味がしっかりとしていて、少量でもご飯が止まりません!かといって塩辛いわけではなく、絶妙な味付けは「さすが今半のなせる業だ」と感じました。
また、キングサーモンの粕漬けは、思わず人に食べさせたくなる味!美味しすぎて驚いた時って、誰かに食べてもらって感動を共有したくなりますよね。
しっとりと上品な味わいのキングサーモンは、まさに「お店で出てくる本物の人形町魚久の味」でした。
また、野菜のうま煮は「日本ばし大増」一番の人気料理なだけあって、家庭では出せない本格的な味わい。
里芋、こんにゃく、人参、筍、ごぼう、蓮根、絹さやなど、素材に合わせた味つけと製法で作るという拘りのうま煮!また食べたくなる心温まる味でした。
東京では人気店巡りをしたくても予約がとれなかったり、長い行列ができていて数時間待ちだったりすることも多いので、まずは駅弁で名店の味に触れてみるのも良いですね。
駅弁なので日持ちはしないですが、移動時間が短ければお土産としても喜ばれますよ。
東京弁当
- 牛肉とたけのこ煮
- キングサーモンの粕漬焼
- 玉子焼
- 野菜のうま煮
- きのこの和え物菊花添え
- 蓮根のはさみ揚
- 白米(秋田県産)
- 生しば漬け
- 刻み梅
- 和菓子
※季節等によって内容は変更する場合あり
※カロリー/778㎉
牛肉どまん中/新杵屋
値段:1,250円(税込)
もともと和菓子店として、大正10年に創業した山形の名店「新杵屋」の「牛肉どまん中」は、山形新幹線開業に合わせて誕生した駅弁です。
山形県産米「どまんなか」の上にこんもりと盛られているのは、山形の醤油を使ってお肉のうまみを引き立てる、新杵屋独自の製法で時間を掛けてつくった甘辛い秘伝のタレで味付けした牛そぼろと牛肉煮。
米沢牛のジューシーで甘辛いお肉は、牛肉煮と牛そぼろの違う食感を一度に味わえます。
お肉はしっかりと味つけされているので、冷めても美味しくいただけます。お肉の風味を際立たせる、ふっくらした新潟県産のこだわりの米「どまんなか」との相性も抜群で病みつきになってしまいます!
煮物・かまぼこ・卵焼き・漬物といったように、やや少なめでありながらも牛弁に合うおかずが入っています。
シンプルな駅弁は、素材の質と味つけのセンスが問われますが、「牛肉どまん中」は、「駅弁屋 祭」で販売されている駅弁の中でも断トツの人気を誇っていることから、美味しさはお墨付き!
リピーターなど根強いファンが多い牛肉弁当は東京駅でも買えるので、ぜひ味わってみてくださいね。
牛肉どまん中
- 米沢牛
- 山形県産米
- 子いも煮
- 人参煮
- かまぼこ
- 卵焼き
- 桜漬
- にしん昆布巻き
日本のおもてなし弁当/ (株)NRE大増
値段:1,150円(税込)
海外の方に是非食べていただきたいお弁当です。5か国語で書かれたお品書きは、まさに海外の方へのおもてなしの心の表れ。
日本語・英語・台湾・中国・韓国と、できるだけ色んな国の方に駅弁の内容を伝えられるようにという想いが込められています。
ちらし寿司・天ぷら・煮物、さらには和菓子までついているという日本の魅力を集めた欲張り弁当。
いくらと蟹をのせたリッチなちらし寿司は、ふわッと散らされた蟹とイクラの彩りは絵画のように美しく、目からも楽しませてくれます。
しその香味の衣で海老をふんわりと包んだ揚げ物や春雨入り巾着など、日本食に馴染みのない海外の方なら、初めての風味を体験できる「おもてなしの心」を感じる駅弁です。
また、食後のデザートとして大福が入っているのも嬉しい限り!もっちり柔らかな桜色の生地で上品な甘さの餡子を包んであります。
日本の美味しさを一つの折にギュッと詰めた「日本のおもてなし弁当」は、緑茶を一緒にいただきたい、とことん「和」を味わえる駅弁です。
日本のおもてなし弁当
- ちらし寿司(いくら醤油漬・かにフレーク・錦糸玉子・菜の花お浸し・椎茸煮)
- 海老しそ衣揚げ
- 舞茸天ぷら
- 蓮根天ぷら
- ピーマン素揚
- 赤パプリカ素揚
- 青菜と油揚げの煮浸し
- 煮物(春雨入り巾着・南瓜・筍・いんげん・飾り人参)
- 赤蕪漬
- 小茄子漬
- 和菓子
うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御膳/東華軒
値段:1,100円(税込)
「うなぎ・金目鯛煮付け・銀鮭西京焼」と3種類の魚料理を一度に味わえるお得な駅弁です。
ふっくらと仕上げられた鰻にはタレがたっぷりと掛けられていて、いかにも美味しそうで食欲をそそります。
ウナギは割と濃い目に味付けされているだけに、量が多いと途中で飽きてしまうこともあります。
でも、「うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御膳」は、うなぎの量が丁度よく、「もっと食べたい!」という気持ちが残った状態で食べ終わるので、最後まで飽きることなく頂けます。
しっかりと味の染みた金目鯛の煮つけは、身とご飯を合わせて食べることをお勧めします。相性抜群ですよ!
うなぎと金目鯛は甘辛の味つけですが、テイストの違う銀鮭の西京焼きがアクセントになっています。
ほんのり甘くて身がしっとりしている銀鮭は、お酒との相性も良さそうです。「今日は休日なんだ」「旅をしているんだ」と非日常的な特別感を味わえるお酒を楽しみながら、列車の旅を満喫したい方にもオススメの魚弁当です。
うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御膳
- うなぎ
- 金目鯛煮つけ
- 銀鮭西京焼
仙台たんとん弁当/こばやし
値段:1,150円(税込)
紐を引くだけで容器が温まる加熱式容器なので、ほかほか状態で食べられるのが嬉しい「仙台たんとん弁当」。
お肉系のお弁当が食べたいけれど「列車内ではレンジが使えないし、冷めたお肉は美味しさが半減する…」という理由から、食べたくても購入を諦めた経験がある人もいるのではないでしょうか。
牛丼などは冷めてもおいしくいただけますが、やっぱり牛たんは温かい状態が一番です。
味噌漬けした宮城県産の豚肉は、ふっくらと柔らかなご飯(ひとめぼれ使用)との相性もばっちり!お口の中で炭火焼き独特の香ばしさが広がります。
牛たんならではのコリッとした歯ごたえと柔らかさと肉厚な味噌漬け焼き豚肉のジューシーさを同時に味わえるので、至福のひと時を過ごせます。
容器の紐を引っ張れば、どこにいても仙台名物のたんとん弁当をホカホカの状態で堪能できます。
仙台たんとん弁当
- ごはん(ひとめぼれ)
- 牛たん焼き
- 豚の味噌漬焼き(宮城県産)
- 万能ねぎ
- 万来漬け(胡瓜、大根、人参、みょうが、菊、しその実)
※七味唐辛子付き
大船軒の鳥めし/大船軒900円
値段:900円(税込)
明治31年創業の老舗、湘南鎌倉「大船軒(おおふなけん)」のリーズナブルでお財布に優しい「鳥めし」。鶏そぼろ・鶏照焼・鶏つくね・鶏ごぼう煮など、とことん鶏づくしのお弁当も東京駅で購入できます。
まろやかな味付けの鶏そぼろと、茶飯に合う濃い目に味付けしたツヤツヤの鶏照焼が入っています。
甘辛い照り焼きタレでしっかりと味つけされている鶏照り焼きは、ふわふわの卵と香りのよい茶飯と一緒に食べるとより一層ご飯が進みます。
つくねの味はプレーンとしそ風味の2種類。しそ入りの鶏つくねは、あっさり大人っぽい味付け。丸い形が可愛らしいですよ。
付け合せの煮物は、よく味の染みた椎茸と口の中にじゅわっとお出汁が広がる高野豆腐が印象的。
今回、ご紹介した東京駅で買える駅弁の中で、高野豆腐が入っている商品は「鳥めし」だけでした。
ボリューム満点なのに1,000円以下とコスパが抜群の嬉しい駅弁です。
大船軒 鳥めし
- つくね(2種類)
- 鶏の照焼
- 鶏そぼろ
- ごぼう
- 鶏煮
- 茶飯
峠の釜飯/本舗おぎのや
値段:1,000円(税込)
1958年に誕生して以来、「峠の釜めし」の人気は今も健在。本格的な益子焼の土窯は、持って帰って自宅で使う方も多いようです。
北海道の利尻昆布と秘伝の出汁でコシヒカリを丁寧に炊きあげた釜めしは、すべて無添加の具材を使用するというこだわりっぷり。
きれいに盛り付けられたゴロっと大きめの具材は、パクっと一口で食べるのがおすすめ!ふわっと優しい出汁の旨みをダイレクトに味わうことができます。
特にしっとりと柔らかな鶏は、釜めしの具材の中でも一番のお気に入り!うずらの卵がコロンと入っているのも、なんだか可愛らしくて嬉しくなります。
「峠の釜めし」には、専用ケースに入った5種類の香の物も付いています。
お料理はどんなに美味しくても食べてしまったら形には残りませんが、持ち帰った釜は使うたびに楽しかった旅の思い出や釜めしの味を蘇らせてくれそうです。
峠の釜めし
- ごはん(コシヒカリ)
- うずらの卵
- 栗の甘露煮(無漂白)
- ごぼう
- 杏子
- 椎茸(関東風の味付)
- 筍(関西風の味付)
- 鶏肉(国産)
- グリーンピース
- 紅生姜
- 香の物(5種類)
200種類以上の駅弁が大集合!東京駅「駅弁屋 祭」
今回、取材するにあたり駅弁を購入したのは、東京駅の「駅弁屋 祭(まつり)」。約200種類もの日本各地の名物駅弁を扱っている駅弁専門店です。
「駅弁屋 祭」の店内には実演厨房も設置されていて、作りたての美味しい駅弁を堪能できます。
人気の老舗料理店とコラボした商品や高級食材をふんだんに使ったものなど、グルメな人をも唸らせる、ハイクオリティな駅弁が次々と登場していることから話題を呼んでいます。
各地へ出掛ける際に、東京駅に立寄ったら旅のお供にぴったりな絶品駅弁を味わってくださいね。