新大阪・大阪駅で食べられる駅弁
大阪といえば「たこ焼き」や「お好み焼き」など食べ物が有名なイメージがありますよね。「食い倒れの街」ともいわれる大阪で、食べられる駅弁とはいったい何があるのでしょうか?
そこで「大阪駅」「新大阪駅」や、周辺のデパートで購入することが出来る駅弁を紹介します。
1.八角弁当
「水了軒」と「大阪駅」の付き合いは古く、東海道線の新橋―神戸間全通の前年・明治21年に大阪駅構内で軽食の販売を始めたことからスタートしました。
水了軒とは「水あめをう(了)る軒(みせ)」という意味で、当初は駅構内の井戸の冷たい水にハチミツを入れた「冷やしあめ」を販売していたことにちなんで名づけられています。
また、水了軒は歴史あるお店らしく天皇陛下のご用命も賜ったこともあります。昭和45年に大阪で開催された万博博覧会の際に天皇皇后両陛下のために、帰京時の新幹線車内において召し上がられるためのお弁当を作られました。
その水了軒が大阪らしい味を求めて考案されたのが、こちらの「八角弁当」です。
八角弁当のコンセプトは「純和風のおいしいお弁当」です。容器の形もバランスの取れた八角形を採用し、食い倒れの町・大阪らしい多様で関西風の味付けに徹底的にこだわった逸品がたくさんつまったお弁当です。
八角弁当の中身
・里芋
・人参
・俵ご飯
・白花豆
・玉子焼
・椎茸煮
・昆布巻
・インゲン
・タケノコ
・ソラマメ
・小切茄子
・海老芝煮
・高野豆腐
・烏賊雲丹焼
・刻みしば漬け
・赤魚味噌祐庵焼
・赤蒲鉾のスライス
このお弁当の中には、なんと「17種類ものおかず」と「ごはん」が、ぎっしりお上品につめられています。たくさんのお野菜を食べられるのも嬉しいですね。
たくさんの中でも、特にこだわっているのが「高野豆腐」です。美味しさのポイントは、そのなめらかな舌触りにあります。水了軒ではその滑らかな舌触りを実現するため、厳選された食材のみを使用し、関西らしいまろやかな味わいに仕上げられています。
専用の釜で50分近くかけてじっくり染み込ませて作られていると言うみずみずしい高野豆腐への徹底的なこだわりぶりは、きっと1口食べるとすぐに分かるはずですよ。
上品な味付けの八角弁当は、時間が経っても味わいが損なわれることがなく、いつでも美味しくいただける優しい味わいです。1つ1つが食べやすい大きさなところも、老舗らしい配慮が伺えます。駅弁として連休の遠出の際にはぜひご賞味下さいね。
八角弁当の販売所
大丸梅田店
阪神百貨店梅田 JR新大阪・新幹線構内など
2.焼肉弁当 じゅうじゅう亭
仕事での出張や、楽しい予定をすっかり消化し尽くした旅行、大切な予定の前後にパワーチャージをしたい時ってありますよね。
「気合を入れたい時」や「疲れ切った旅のお供」にピッタリなのが、ボリュームたっぷりの「焼肉弁当 じゅうじゅう亭」で、ジューシーな焼肉が嬉しい・美味しいスペシャルなお弁当なのです。
まず、お弁当を開けるとぱっと目を引くお肉は、もちろん厳選された素材を使用したお肉。お弁当のお肉というと硬かったり油っぽかったりするものも多いですが、上質なお肉が赤ワインとりんごの和風ソースにじっくり漬け込まれ、やわらかく仕上げられています。
お肉がたっぷりと3枚も入っているので、白いご飯もあっという間に無くなります。また、ニンニクを使わず調理されているので、食後も焼肉特有のにおいが気になることがありません。
「焼肉弁当」というと、どうしても男性向けのお弁当を想像しますが、このお弁当は女性にもぜひ召し上がっていただきたい1品です。肉の下にはキャベツ、脇にはポテトサラダや卵焼き、野菜といった副菜もきちんと添えられているので、見た目のお肉のボリューム感以上に、男女ともに楽しんでいただける内容です。
そして、なんといっても焼肉の駅弁で870円は、とってもお買い得ですね。見た目も味わいもお腹も大満足されること間違いなしです。
また「焼肉弁当 じゅうじゅう亭」はTV番組で、お笑い芸人さんが絶賛されたことから売り切れていることもある人気のお弁当の1つです。見かけられた際にはぜひチェックしてみてくださいね。
じゅうじゅう亭の販売所
新大阪駅 コンコース中央 デリカステーション
3.多幸重
大阪名物のたこ焼きは、やっぱり出来立てをいただくのが1番ですよね。道頓堀くくるの「多幸重」弁当は「重」という名前の通り「多幸めし」と呼ばれる「たこの炊き込みご飯」と「焼きたてのたこ焼き」がセットになったタコづくしのお重です。
レストランだけでなく持ち帰り用のたこ焼きも販売されている新大阪店は、スーツを着たサラリーマンで行列が絶えることがない人気店です。活気あふれるお店で手渡される少しずっしりした温かなお弁当からは、大阪らしい温かな人情に接したようなほっこりした気分になりますよ。
多幸めしはしっかりした味付けで、タコがたくさん入った満足感の高い逸品です。そして、たこ焼きは大きなたこが贅沢に使用された、ふわっふわ・とろっとろのふんわりしたタイプです。
ジューシーで鰹節がふわふわ泳ぐこちらのお弁当は、新幹線車内でいただくと他の人も思わずタコ焼きが食べたくなるような芳ばしく食欲をそそる香りです。
道頓堀くくるは江戸時代の浮世草子作家・井原西鶴の「とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 芋蛸南瓜」という言葉にちなみ女性の好きなモノ・タコとさつまいもに特化した白ハトグループによって運営されるたこ焼きの専門店です。
道頓堀の本店は、なんとあの大阪の象徴であるグリコの看板のすぐ隣に店舗を構えられています。日本大使館でも実演販売された確かな実績を持つ大阪名物のたこ焼きをぜひご堪能ください。
多幸重の販売所
JR新大阪駅 3階
4.大阪名物 元祖たこむす
せっかく大阪に来たのに「たこ焼き」を食べ損ねた…、人気店で美味しい出来立てのたこ焼きを堪能したい方にもぴったりな、ちょっと変わった「たこ焼きのお弁当」を紹介します。
新大阪駅のお弁当販売コーナーで売られる多くのお弁当の中でもシンプルで手軽なパッケージがひと際目を引く「たこむす」弁当は、名古屋名物・天むすのたこ焼きバージョンのおむすびです。関西ではスタンダードな「炭水化物+炭水化物」の食べ合わせと共に大阪の味・文化を堪能できます。
たこむすは、関西地方特有の旨みがたっぷり詰まった味わい深いだしを含ませたタコ焼きを丸ごと、艶やかな伊賀米と有明産の高級のりで巻いて仕上げられています。
たこ焼きのじゅわっとした醤油味は、お米との相性ぴったりの味わいで、一緒に入っているマヨネーズをつけて食べると、たこ焼きの塩味とコクのあるマヨネーズが深い味わいに変身する1つで2通りの味を楽しめます。
「たこむす」は、1978年創業の柿の葉寿司の有名店・柿千によって生み出されたお弁当で、創業当時いまほど有名ではなかった柿の葉寿司に目をつけ、地方料理でしかなかった柿の葉寿司の普及に貢献し、手軽に食べられるおいしい柿の葉寿司の探求へのこだわりはこのたこむす弁当にもしっかり表れています。
「多幸結」=「たこむす」という、人情の街・大阪らしいほっこりした味わいを旅のお供に選ばれてみてはいかがでしょうか。
元祖たこむすの販売所
JR新大阪駅 3階
5.とん蝶
「とん蝶」を作る絹笠は慶応3年(1867年)創業の老舗和菓子店で、大阪といえば「たこ焼き」や「串カツ」といった圧倒的な知名度を誇るグルメが人気を独占する中、知る人ぞ知る大阪名物のおこわを作っているお店です。
とん蝶のおこわは、ただのおこわではありません。国産もち米を白蒸しにしたものに、大豆、塩昆布やカリカリの小梅が合わせられています。
手のひらよりも大きいサイズのおこわは昔ながらのおにぎりのように、ぐるりと竹で包まれており「とんぼ」と「蝶」を合わせた名前の通り、どこかノスタルジックで素朴な味わいがします。
また、もっちりしたおこわの中で散らばる大豆や小梅が食べ応えのある食感を彩っていますよ。
毎朝5時に炊き上げられるとん蝶は、賞味期限はその日中という、まさにここ大阪でしか食べられないグルメの1つです。七味入りのものや黒豆入りは夕方には売り切れる地元大阪でも愛される絶品おこわ、農林大臣賞も受賞したお墨付きの味わいをぜひ新幹線でも食べてみてくださいね。
6.蓬莱の豚まん
関西だけではなく日本各地にファンの多い「551蓬莱」の豚まんは、冷凍ではなく職人によって手包みによって作りたてのみが販売されています。
豚まんという名前の通り、主役の豚肉を引き立たさせるためにミンチ状ではなくダイス状に粗切りにすることで、1口食べるとじゅわっと肉汁が広がるジューシーな食べ心地に仕上げられています。
また、その豚肉がぎゅっと包まれている皮も、もっちりむちむちほんのりとした甘みが特徴で、豚肉や玉ねぎのおいしさを閉じ込めています。おいしい要素がたっぷり詰まった豚まんはボリューミーで、お土産にも自分用のおやつとしてもぴったりです。
551蓬莱の豚まんは、みんなを笑顔にしてくれる大阪を代表するグルメの1つ。美味しい豚まんを求める人の列に並んでまでも食べたい価値のある絶品グルメ、大阪にお越しの際はぜひどうぞ!
7.旅のにぎわい御膳
新幹線の駅弁カウンターには、いつもたくさんのご当地駅弁が並んでいますが、新大阪駅でも個性溢れるお弁当がずらりと並べられ、どれにしようかと迷いますよね。
その中でも、あれこれ迷って選ぶ時間がない、でも大阪グルメをできるだけたくさん堪能したい人にオススメなのが淡路屋さんの「旅のにぎわい御前」です。
旅のにぎわい御膳の内容
【ご飯もの】
・おこわ
・たこ飯
【おかず】
・焼鮭
・卵焼き
・かまぼこ
・串カツ
・すき焼き
・たこ焼き
・野菜の煮物
「にぎわい」という名前の通り、いろんなおかずが少しずつたくさん入れられているので、食べ飽きることがありません。1,000円というリーズナブルな価格で、関西ならではのグルメを手軽に味わうことができるので、大阪名物を食べ損なった人にも充分満足していただける内容です。
また、炭水化物のたこ焼きとお米と共に食べるという、関西ならではの食べ合わせも体験することができるこちらの駅弁。消費期限は当日中ですが、あれもこれもという人情溢れる関西の雰囲気を思い出しつつ新幹線の車内で食べてみてくださいね。
8.串かつだるまのロースカツサンド
大阪グルメの1つである串カツ。「ソースの二度付けは禁止!」というルールでもお馴染みの「串カツだるま」をご存知の方も多いのではないでしょうか?
だるまのカツの特徴は、まずその衣に使われているパン粉にあり、非常にきめの細かいパン粉を使用しているため、さっくりした食感を楽しむことができます。また、串カツにつけられているのは「だるまオリジナルの濃い褐色の秘伝のソース」です。
1口大にカットされたサンドは女性にも食べやすい上に、とても食べごたえがあります。ふんわりとしたパンと旨みがたっぷり詰まったソースカツの味わいはまさに絶品。小腹がすいた車内での軽食にもぴったりの料理です。
おいしいロースカツサンドを頂いた後には、きっと大阪・新世界で熱々揚げたての串カツが恋しくなるはず。次回の大阪再訪が楽しみになる串カツの名店・だるまのロースカツサンド、ぜひ食べてみてくださいね。
9.チキ弁
大阪が誇る世界初のインスタントラーメン・日清チキンラーメン。開発から50年以上経ちますが、今なお多くの人に愛されるラーメンの1つです。いままで1度はカップラーメンのチキンラーメンを食べたことがあるのではないでしょうか。
新大阪駅には「チキラーハウス」という日清食品のアンテナショップがあり、そこではチキンラーメン好きにはたまらない「チキ弁」を購入することができます。
お馴染みの黄色と白色と茶色のパッケージに包まれたチキ弁は、ひもを引っ張って温めるいつでもホカホカ出来立ての味わいが楽しめるお弁当です。
フタを開けると、何ともいえない芳ばしいチキンの香りが漂い、大きな鶏のうま煮と鴨モモ肉の炭火焼きが飛び込んできます。ジューシーなチキンの下には錦糸卵とチキンラーメンがみっしり敷かれており、その下にはなんとご飯が隠れているのです。
紅生姜をトッピングすれば、卵の黄色、お米の白色、チキンの茶色というチキンラーメン・カラーが一層引き立ち、食欲をそそられます。じっくりと調理されたチキンは柔らかくトロリとしており、ご飯にはチキンラーメンの旨みがぎゅぎゅっと詰まった、まさにリアルなチキンラーメンの味わい。
食べ慣れたいつもの味にパンチが加わり、一見ボリューミーにも見えますが、こだわりの美味しさなのでペロリと完食するしまうこと間違いなしです。ただ、車内で食べる場合には、湯気と香りが充満します。
チキラーハウスでは、チキンラーメン味のソフトクリームにチキンラーメンをトッピングした「チキンラーメンソフト」や様々なオリジナルグッズも販売されているので、大阪らしいお土産も見つけることもできますよ!
チキ弁の販売場所
エキマルシェ新大阪内 チキラーハウス
10.魚沼こしひかりだし巻き弁当
菊太屋米穀店では「もっと、ご飯を楽しむために」をコンセプトとしたこだわりのお米を使用した美味しいおにぎりをいただくことができます。
色んな具材を使用したおにぎりが販売されていますが、特に忙しい朝におススメなのがこの「だし巻き弁当」。お弁当には、ゴマを振ったシンプルなおにぎりが2つ、大きなだし巻き、枝豆と梅干しが添えられています。
エネルギーの素になる炭水化物が含まれている「お米」と、たんぱく質がたくさん含まれている「卵」の組み合わせは、アクティブに動きたい旅行というシーンにぴったりのご飯なのです。
お米にこだわる菊太屋米穀店が作るおにぎりは、お米のツヤと味が楽しめる魚沼産コシヒカリが使われており「あまり食欲がない…」という時にも食べやすい小さなサイズ感が特徴です。
さすがお米屋さんのおにぎりで、お米本来の味を楽しむことができます。添えられている梅干しは塩辛過ぎず、酸っぱ過ぎず食べやすい味なので、梅干しが苦手な方にも安心です。また、だし巻き卵は美しい金色に輝き、こちらも塩辛過ぎず、甘過ぎず、卵の素朴な味わいがお米の美味しさを引き立てています。
もしお米が気に入れば、菊太屋米穀店の全国にある店舗でお米を量り売り購入することも可能です。お米は日本の文化の中で育った私たちにとってアイデンティティのようなもの。だからこそ、ここぞという時の勝負メシとしてもこだわりのおにぎりはおススメです。
魚沼産コシヒカリだし巻弁当の販売所
JR新大阪駅 3F
11.柿の葉すし「サバ・鮭・鯛 詰合せ」7個入り
柿の葉すし本舗たなかは、関西で柿の葉寿司といえばここ!という奈良に本店を持つ柿の葉寿司専門の老舗店です。その創業は古く、明治時代後期にまで遡ります。昭和天皇や皇后両陛下にも献上された確かな味が、当時のまま今も丁寧に作られています。
奈良県五條や桜で有名な吉野は、全国でも有数の柿の産地でもあります。四方を山々に囲まれた奈良県では、魚はタンパク源として昔からとても貴重な食べ物でした。その魚に塩をまぶして保存性を高め、柿の葉で包み、重石をして発酵させたものが奈良の郷土料理・柿の葉寿司なのです。
柿の葉寿司は、実は駅弁としてもぴったりです。7個入りのパッケージは細長くて持ちやすく、1つ1つが柿の葉に包まれているためこぼれることもなく、女性にも食べやすいコンパクトなサイズが特徴です。
定番の「サバ」は、あっさりと食べやすく「鮭」は、誰もが好きな味わいで「鯛」は、おめでたい席にもぴったりな上品な旨みがあります。そのどれもが素朴な味わいに仕上げられており、柿の葉の香りが疲れた時にも優しく癒してくれます。
柿の葉寿司はオンラインでも購入できる他、製造日から3日目まで賞味期限が持つため、お土産にもぴったりの逸品です。
たなかの柿の葉寿司の販売所
JR新大阪駅 2F
新大阪の駅弁はバラエティ豊か
具だくさんの弁当や、大阪らしく「たこ焼き」を詰めたお弁当など、バラエティ豊かな駅弁が大阪にはたくさんあります!
観光や出張で、大阪に訪れた際にはぜひ買ってみてくださいね。新幹線での旅がより一層楽しいものになりますよ。