山陰旅行記も最終章!この旅のきっかけは島根県立美術館の企画展
2017年春、私は再び鳥取・島根への旅を計画しました。他にもいろいろ行きたいところはあるのですが、島根県立美術館にて塩谷定好(しおたに ていこう)作品の企画展を開催するという情報が入り、一気に旅へ行こうという気持ちが固まりました。
実は、昨年旅行した時に気になっていたけれど立ち寄れなかった「塩谷定好写真記念館」に行きたかったんですよね。昨年泊まったゲストハウス「大山バックパッカーズ」がとても良かったので、今回は連泊させてもらうことにしました。旅程はこんな感じです。
【旅行の予定】
【4月26日】
・夜行バスにて出雲市へ
【4月27日】
・出雲市に早朝着
↓一畑電車を使って出雲大社に移動
出雲大社早朝参拝
↓JRで出雲市から松江に移動、路線バスで島根県立美術館へ
午前中に「島根県立美術館」で写真鑑賞・島根県立美術館のイタリアンで昼食
↓路線バスで松江しんじ湖温泉へ移動
松江しんじ湖温泉のどこかで日帰り温泉
↓松江~米子はJR移動・バスなど駆使して大山ペンション村へ
「大山バックパッカーズ」チェックイン
大山のどこかで晩ご飯
大山バックパッカーズ1泊目
【4月28日】
・大山バックパッカーズ出発
↓バスとJRを乗り継いでJR赤碕駅へ
「塩谷定好写真記念館」の見学・赤崎湊周辺の散策
↓JRで米子まで戻り、路線バスで温浴施設「ゆうあいパル」へ
「ゆうあいパル」にて入浴
↓路線バスでいったん大山ペンション村へ
「郷の鮨 たむら」にて夕食
大山バックパッカーズ2泊目
【4月29日】
・大山バックパッカーズ チェックアウト
↓大山る~ぷバスで「植田正治写真美術館」へ
「植田正治写真美術館」で写真鑑賞
↓大山る~ぷバスで米子駅まで行く
米子散策
高速バスの昼行便にて帰宅
今回は、いつものように詰め込み型ではなく、比較的時間の余裕をもたせて旅程を組みました。写真鑑賞にどれぐらいの時間を見積もっておけば良いのか分からないので、柔軟に動けるように、交通機関の時刻表も乗り換えに困らないようにチェック。
とは言っても貧乏性の私ですので、結局、毎日、写真鑑賞と地元のグルメを楽しめるようにはしていますよ。やっぱりご飯は大切です。ご当地ファーストなので!
初日の早朝に出雲大社の参拝を組み込んでいる理由は、JR松江駅周辺は早朝の暇つぶしがしにくいから。
私の利用する夜行バスがJR松江駅に到着する時間が午前5時台で、周辺で寛げる場所がないんですよね。それなら、午前6時台までバスに乗ったままで出雲市まで行って出雲大社に早朝参拝するとちょうどいい時間じゃん、と考えるわけで……。
夜行バスを使った旅行って、どうしても早朝に到着するので手持ち無沙汰な時間をどう過ごすかが悩みの種なんですね。
余談はこのぐらいにして、今回の旅と立ち寄りスポットの紹介をしていきますね!
出雲大社で参拝してから美術館の企画展をじっくり鑑賞
まずは出雲大社に参拝しに行きます。早朝、出雲大社に降り立った私は、路線バスではなく一畑電車に向かいます。早朝6時台だと路線バスよりも一畑電車の方が1時間早く出雲大社に行けるんです。
しまねっこの縁結びラッピングが施された電車に乗りこみ、出雲大社に向かうと7時過ぎには出雲大社前駅に到着です。
早朝の出雲大社は、参拝する人もあまり多くなくて清々しい空気に満ちていました。
参道の端っこに、うさぎ像がいくつかあったのが印象的。前からあったのかどうか分かりませんが、私は今回初めて気がつきました。
いつもどおり参拝を済ませて再び参道に戻りましたが、まだ朝の8時半。近辺の店舗は早くても9時オープンらしく、どこにも立ち寄れません。スタバもあったのですが今回も立ち寄れず残念。
「でもまあ、さっさと松江に移動して写真鑑賞すればいいや」と気持ちを切り替えた私は、そそくさと次の目的地へ向かいました。
島根県立美術館の展示にどっぷり浸かる
出雲からJR松江駅を経由してやってきた島根県立美術館。宍道湖畔に位置していて眺めがとても良い場所です。
塩谷定好作品以外にも関連企画として2名の写真家作品が展示されていましたので、すべて見て回ることにしました。チケットを購入して、いざ鑑賞へ!
メインの企画展「愛しきものへ 塩谷定好 1899-1988」は、戦前の作品を中心に約300点の作品と約100点の資料を展示。非常にボリュームがあり、見応えのある企画展でした。
私は元々植田正治さんの写真が好きで、植田さんの師だった塩谷定好さんのことを知ったのですが、植田作品とは違う方向で幻想的な雰囲気があります。強く心を惹かれる力のある作品の数々に、私は少しクラクラするぐらい集中して写真の世界に浸りました。
塩谷定好作品の世界にどっぷり浸かったあと、関連企画も続けて鑑賞。「奈良原一高の愛したヴェネツィア」と「森山大道の愛したパリ」です。お二人とも島根にゆかりのある写真家さんだとは知りませんでした。
関連企画として、3人の写真家それぞれの作品を見比べられることはとても贅沢で、豊かな鑑賞経験になりました。この鑑賞によって、ますます「塩谷定好写真記念館」に行きたいという思いが高まった私です。
島根県立美術館内のカフェと庭のうさぎたち
写真鑑賞のあとは外に出て、うさぎ像と宍道湖を眺めに行きました。ここに来たらウサギたちを見ずにはいられない、そして写真を撮らずにはいられないです!
前から2番目のうさぎ像にはシジミの貝殻がたくさん置かれています。何か意味があるのでしょうか?
【島根県立美術館】
・住所:島根県松江市袖師町1-5
・電話番号:0852-55-4700
・営業時間:
【10月~2月】 10:00~18:30(展示室への入場は18:00まで)
【3月~9月】 10:00~日没後30分(展示室への入場は日没時刻まで)
・入館料:一般 900円 高校大学生 500円 小中学生 300円
・休館日:火曜日・年末年始(12月28日~1月1日)
※企画展の開催日程等にあわせて休館日を変更する場合あり
美術館内のイタリアンで昼食タイム
ちょうどお昼に差しかかってきたので、そのまま美術館内にあるイタリアン「リストランテ ヴェッキオロッソ」で昼食です。
野菜たっぷりスープにチキンカレー、そして自家製シャーベットの盛り合わせを注文しました。チキンカレーはスパイスがしっかりで美味!野菜たっぷりスープは優しい味わいです。自家製シャーベットもすっきりとしたイタリアンジェラートで食後のデザートにピッタリでしたよ。
そのまま夕日を眺めたいとも思ったのですが、宿に行く前にお風呂に入っておきたいので午後には次の目的地へ移動しました。
【リストランテ ヴェッキオロッソ】
・住所:島根県松江市袖師町1-5 島根県立美術館内
・電話番号:0852-31-2252
・営業時間:【10月~3月】10:00~19:30 (ラストオーダー18:30)
【4月~9月】 10:00~21:00 (ラストオーダー19:30)
・定休日 :美術館休館日と同じ
松江しんじ湖温泉で日帰り入浴&大山のビアホールで地ビール!
宿に行く前に温泉に入っておきたいなあと思った私は、松江しんじ湖温泉のホテル群の中で日帰り入浴できる「松江ニューアーバンホテル」に寄るべく路線バスに乗りました。
ところが、降りるべき場所を通り過ぎてしまい、ひとつ先の停留所に降りてから随分歩く羽目に……。やってしまいました(泣)
しかし、偶然にもバスを降りた場所は、先ほど美術館で見てきた塩谷作品の中にあった「松江大橋」。以前、松江しんじ湖温泉で火事があったらしいのですが、火事の前後で同じアングルから撮影した写真があったのです。その写真と同じアングルが見られるとは思っても見なかったので少し感動。
そんなこんなでようやくたどり着いたホテルの大浴場に行ってみると、GW前の平日ということもあってか、貸し切り状態です。窓には宍道湖が広がっています。夕暮れ時はもっと素晴らしいんだろうな、と思いながらゆっくりと身体を温めました。
【松江ニューアーバンホテル/日帰り入浴情報】
・住所:島根県松江市西茶町40-1
・電話番号:0852-23-0003
・営業時間:6:00 ~ 10:00・12:00 ~ 23:30
・入浴料 :1,000 円(税込)
※館内レストランにて1,000 円以上利用の場合+150 円で温泉利用可能
ビアホフ ガンバリウスへ
温泉を堪能したら、今回は2泊させてもらう「大山バックパッカーズ」へ。今回も温かく迎えていただき感謝です。
晩ご飯は昨年も連れて行っていただいた「FBI大山」のカフェバーを希望したのですが、何と今年はGWからオープンとのことで、残念ながらぎりぎり営業していませんでした……。去年開いていたから大丈夫だろうと思い込んでいた私のバカバカ。
ということで、お宿のオーナーさんおすすめの「ビアホフ ガンバリウス」に連れて行っていただきました。地元の酒造メーカー直営の地ビールレストランです。
ちょうど夕暮れ時で、建物の向こう側には見事な夕日が見えています。店内も、大きな窓からその夕日が見えてとても美しく、窓から離れた席でしたが刻々と変わる眺めを楽しみました。
あまりたくさん飲むと次の日の体調に影響するお年頃ですので…、ビールはジョッキ1杯だけ。あとは料理を単品で注文しましたが、ぶっちゃけ一品一品がものすごいボリューム。恐らく2~3人前はあろうかという量です。
美味しかったのですが、すぐお腹がいっぱいになったので残念でした。もう少しいろいろ食べたかったのですが…!ビールも料理もとてもおいしかったので、今度は複数人で行ってみたいと思いました。
おひとり様で行かれる場合は、料理の量に注意して、最初に一気にいろいろ頼まないようにしましょう。私のようにドツボにはまります。
【ビアホフ ガンバリウス】
・住所:鳥取県西伯郡伯耆町丸山1740番地30
・電話番号:0859-39-8033
・営業時間:
平日 11:00-14:30 17:30-22:00(冬季 21:00閉店)
土日祝 11:00-22:00(冬季 21:00閉店)
・定休日:月曜日 ※祝祭日の場合はその翌日、GW、夏期無休
ドツボと言えば、この時、相棒のiPhoneを落っことしてガラス面を割ってしまったという悲しい事故もありました……とほほ。
念願の塩谷定好写真記念館を訪問
大山ペンション村からの移動でドキリ
翌日は、朝から米子の東側にあるJR赤碕駅に向けて出発です。時刻表をしっかり確認して移動を開始したのですが、バスとの乗り継ぎまで時間がギリギリだよなと懸念していた通り、あと一歩のところで予定していた電車を乗り逃がしました…。
一応、次の電車でも大丈夫だったので安心しましたが、ローカル線は下手に乗り逃がすと次がなかったりするので大変です。ぎりぎり余裕の無いスケジュールでの乗り換えはやはり気をつけなければいけませんね。
塩谷定好写真記念館に到着
このように、ちょっとしたトラブルに見舞われながらも、何とか塩谷定好写真記念館に到着した時は心からホッとしました。
海運業を営んでいた塩谷家の屋敷をリノベーションした塩谷定好写真記念館は、国の登録有形文化財の指定も受けていて建物自体も見応えのある施設です。
中に入って受付で入館料を払うと、案内人のおじさんが私ひとりのために館内すべてを案内してくださいました。塩谷定好さんと縁のある方で、私が植田正治さんの名前を口にすると、境港から来ていらっしゃったという話も聞かせてくださったのでとても感激。
こういう場所では、たいてい館内撮影禁止なのですが、案内人さんは「撮っていいよ、大丈夫、大丈夫」とのこと。ありがたく色々と撮影を楽しませてもらいました。
この建物は、北前船の船主だったという塩谷家の屋敷だったとのことで、往時の裕福な暮らしぶりが垣間見える立派な調度品や京都の町家にあるような坪庭もあしらわれたお屋敷です。レトロな建築物がお好きな方には、写真だけでなく建物やインテリアの部分でも楽しめるのではないでしょうか。
写真作品を解説付きで堪能できました
1F部分は写真のギャラリー&カフェとなっています。毎年4月と10月で展示作品の入れ替えが行われているとのことで、この時は「自然のこころ 私のこころ」という企画展が開催されていました。
飾られた作品について丁寧に説明をしてくれる案内人さんのお話は非常に興味深かったです。造形を強調するためにシャドウ部分をさらに黒くしていることや、洗濯をしている女性の写真は、わざわざモデルの方に頼んでそういうシーンを演出していたことなど聞いていると、私は植田正治さんの現像室でのワークや演出写真をつい思い出しました。
境港から赤崎まで通っていたという植田さんとのつながりが感じられたことはとても興味深いです。私にもっと写真の知識があれば、さらに深い話が聞けたに違いない、とちょっと残念にも思いました。
記念館の中に展示してある作品は、島根県立美術館で観たものとはまた違い、続けて両方見ることができて良かったです。
ギャラリーの上、2F部分は写真撮影の場所として使われていたらしく、その状態が分かるように残されていました。額縁に入っていた写真は塩谷定好さんの家族なのだそうです。
案内人さんは、これらの作品の保存状態がとても良い、ということも特徴としてお話しされていました。もう何十年も前の写真が現在もこのように楽しめるのは、きちんと手をかけて良い状態を保ってきた人たちの努力があるのだなということなんですね。
塩谷家の屋敷内も見学!
写真に関する展示物をひと通り見終わったあとは、「北前船の船主だった地元のお屋敷」の部分を見学させてもらえます。
記念館は、玄関を入ると土間が奥まで続いているのですが、向かって左側がこれまで説明してきた写真関係、右側が塩谷家のプライベートな空間という間取りです。
プライベートな間取りとは言っても、1F・2Fには多くの部屋が用意されていて、そこで個別に商談が行われていたのだとか。眼前に広がる赤崎港に北前船が到着した時は、大変な賑わいだったのだろうなと思いました。
パンフレットにも掲載されていた、貝殻の真珠のような七色の光が美しい螺鈿(らでん)づくりの床の間です。とても見事な作りで目を奪われました!
塩谷定好さんは、この椅子に座って海を眺めることがとてもお好きだったのだそうです。
現在は目の前に家が建っていて視界が狭くなってしまっていますが、当時はこの家もなく、目の前には広々とした海が広がっていました。竜巻を撮影した作品がありましたが、それもここから撮影されたのでしょうか。
案内人さんによると、海の眺めが悪くなることを嫌い、電線もこの窓にかからないように注文していたのだそうで、本当にここからの眺めを愛していらしたのだなと感じました。
足元にはねずみの彫刻が。このように目立たないところにも装飾が施されているところが面白いですよ。私が気づかなかった部分もいろいろあったかも…。
この部屋の中央奥にある板のようなものが金毘羅宮のお札で海難除けとのことですが、当時の価格で言うと家一軒分もする高価な代物。そのようなお札が買えるだけの財力があったことをうかがわせる貴重な資料です。
母屋を全部見終わったあとは、奥の土蔵にも案内していただきました。カフェスペースとして活用しているとのことで、海運業に関連のある櫂やざるなどとともに写真も飾られていて、ここでしか味わえないレトロなインテリアとなっています。
【塩谷定好写真記念館】
・住所:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1568
・電話番号:0858-55-0120
・入館料 :一般300円(中学生以下無料)団体 200円(15名以上)会員 無料
※1年間入館無料の年間パスポートあり
・開館時間:9:00-16:00
・定休日 :火曜日
赤崎の海、そして鳴り石カフェ
館内をひと通り見終わったあとは、館内2Fから見えていた海が気になり、少し足を延ばすことにしました。さわやかな春の風、澄み渡った青空に心が洗われます。
この石造は、菊港・波しぐれ三度笠。江戸時代はここが赤崎本港だったそうです。今はとても静かですが、夕日が美しいスポットらしく、夕方にはまた違った雰囲気なのかもしれませんね。
海から戻ってきた私は、最後に母屋内のカウンターでコーヒーを一杯。とても落ち着いた雰囲気で、観光客も私ひとりだったこともあり、周囲の方々がいろいろと話しかけてくださったので嬉しかったです。
写真好きな方々が集まってお話しされている感じも伝わり、この場所は今でも写真愛好家の交流場所となっているのかな、とふと思いました。
しばらくして、お暇(いとま)しようとすると、コーヒーを出してくれた方が、ちょうど別の場所に行こうとされている女性に頼んで、私もお昼ご飯が食べられる店に連れて行くよう取り計らってくださいました。何とありがたい…!
金・土曜のみ営業の「鳴り石カフェ」では、限定20食の「鳴り石ヘルシーランチ」が楽しめます。地元食材を使った家庭料理が味わえるのだとかで、紹介していただいて本当に助かりました。
このボリュームで500円(税込)!ちょっと安過ぎるのが申し訳ないぐらい立派なおかずが詰まっていて、味わいは優しく、おなかも身体も喜ぶランチでした。ごちそうさま。
【鳴り石カフェ】
・住所:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕1929-11
・電話番号:0858-55-0016
・営業時間:(金・土のみ営業)11:00~14:00
・定休日 :日曜日~木曜日 ※金・土のみ営業
記念館からここまで車で送っていただいたのですが、途中とても大きな墓所がありました。珍しい眺めなのであとから見ていくといいよと教えていただいたのですが、情けないことに疲れてしまったのでカフェの裏側の眺めを少し見にいき、赤崎から大山へと戻りました。
JR赤崎駅はとてもレトロ。赤碕駅設置には塩谷定好さんの祖父も関わっていたのだそうです。当時のままではないでしょうが、とてもレトロで味のある駅舎でしたよ。
ずっと気になっていた「郷の鮨 たむら」初体験
赤崎からいったん大山に戻る私、バスに乗り換える途中はとても良い天気で、大山がくっきりと見えていました。美しい…。
昨年に引き続きお世話になった大山バックパッカーズさんです。前回は天気に恵まれなかったのですが、今回はきれいに外観が撮影できて満足!
【大山バックパッカーズ】
・住所:鳥取県西伯郡伯耆町小林123-39
・電話番号:0859-57-5516(受付時間 9:00~21:00)
・アクセス:JR岸本駅より伯耆町デマンドバス「大山ペンション村」下車徒歩3分
・宿泊料金:ドミトリー(男性のみ)3,200円/シングルユース/3,900円/ツインルーム/6,400円/トリプルルーム/9,600円※料金はすべて税込
大山バックパッカーズさんの宿泊プランで、以前から気になっていた「寿司プラン」。宿泊代金に2,500円プラスすると、地元で大人気の寿司店「郷の鮨 たむら」の寿司8貫と一品料理が楽しめるお得感たっぷりのプランです。
まあ、あれこれ話すよりもまずネタの大きさを写真でご覧ください。
元々は魚屋さんだったとのことで、毎日、地魚を御来屋港で仕入れているというから鮮度は抜群!ネタは大きく食べ応え満点です。
こちらは軍艦です。右側の「もずく軍艦」は他で見たことがありません。独特のぬめりと食感がたまらない逸品でした。
おかず一品は、魚のあら煮です。これがまたびっくりするぐらいおいしい!きれいに食べるのが難しいのですが、こうちょこちょこつついて食べるのがいいんです。
お吸い物も魚の出汁がおいしかったです。お酒もありますので、地酒をいただくと良い感じ。
大将は柔和な笑顔が印象的な方です。店内はカウンター7席。お昼の海鮮丼も人気らしいので、確実に食べたい場合は予約をおすすめします。
あと、お店の外観写真を撮るのを忘れていましたが、外観のビジュアルはちょっと入るのに勇気がいるかもしれません。外観と内装のギャップもお楽しみくださいませ。
【郷の鮨 たむら】
・住所:鳥取県西伯郡伯耆町久古1042(コンビニ「ポプラ」の横です)
・電話番号:0859-39-8585
・営業時間:12:00~21:00
・定休日 :火曜日
植田正治写真美術館と米子でパスタリベンジ
昨晩、翌朝とオーナー夫妻の弟さん家族がいらしていて、お子さんたちの様子を見ているだけで楽しかった私でしたが、いよいよ大山バックパッカーズをチェックアウトです。
最終日は植田正治写真美術館と決めていましたので、午前中からゆっくりと写真鑑賞です。昨日までは新鮮な刺激の連続でしたが、この日はホームグラウンドに帰ってきたような安心感がありました。この時の展示は『植田正治の「かたち」 写真における造形表現』です。
1950年代の「かたち」と呼ばれる一連のシリーズが中心となる展示。
私も、その用途とは関係なく形そのものに惹かれてシャッターを切ることがあるので、これらの作品群を見ているととても惹かれるものがあります。
今回初めて見る作品もあって、まだまだ私も植田正治さんの写真を見ていきたい、そう思えるひと時でした。
【植田正治写真美術館】
・住所:鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
・電話番号:0859-39-8000
・営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
・入館料:一般 900円 高校大学生 500円 小中学生 300円
・休館日:火曜日 (祝日の場合は翌日・12/1~2/末までは冬季休館)
午前中しっかりと植田正治写真美術館を楽しんだ私は、「大山る~ぷバス」を使って米子駅まで直行です。
GW中は大山る~ぷバスがあるので大助かりです。GW前は走っていないので、路線バスやデマンドバスを駆使する必要があります。お出かけ前は要チェックです!
最後の旅飯は前回定休日だったイタリアンで
米子で最後の旅飯を、と考えた私。昨年知人から教えてもらって行ってみたら定休日だったあのイタリアンにリベンジです!
お店の名前は「バール パッセジャータ」。
日替わりランチを頂きましたが、しっかりめの味でサラダ・パンもあり、旅の最後にふさわしい食事ができました。
デザートはカシスのシャーベットにしました。とても爽やかで食事の〆にピッタリでしたよ!
会社員時代、懇意にしていた先輩や同僚と良く食事会を開いていたのですが、先輩は「いくら料理が良くてもデザートがイマイチだとお店の評価も下がっちゃうよね」と言っていたことを思い出しました。今回は文句なし!満足度大です!
最後はカフェラテでまったりと…。
【バール パッセジャータ】
・住所:鳥取県米子市東倉吉町68
・電話番号:0859-21-0440
・営業時間:11:30~23:00
・定休日 :水曜日
山陰地方はグルメも景色も魅力がいっぱい
今回は写真鑑賞にフォーカスを絞った旅でしたが、とても満足して楽しむことができました。
特に、塩谷定好写真美術館は、写真鑑賞だけではもったいない!塩谷家の家屋も味わい深いですので、ぜひぜひゆっくりと時間をとって見学し、館内の写真撮影も楽しみましょう。
山陰地方は、写真を撮影するのも楽しい景色がいくつもあります。写真好きの方はぜひあちこち巡って、お気に入りの場所を見つけてくださいね。