【ビジネス英語メールの勉強法】中学英語レベルでメールはOK!

海外の取引先に、英語でビジネスメールをサクサク書けるようになれたら格好いいですね!日本のルールとは違うので、まずは署名など基本的な書き方をチェックしてみましょう。

ビジネス英語のメールは中学英語でOK!

ビジネス英語をマスターするには「オンライン英会話スクールを利用する」「本や聴きながしの教材で英語を勉強する」「マンツーマンの英会話教室に通う」など、本格的な英語学習方法にトライしても、使いこなせるほど上達するまでには多くのお金と時間が掛かりますよね。

また、一般的な英語の勉強法では上達しにくいのが「英語を書く力」。相手の話していることを理解し、英語で言いたいことを伝えられるようになっても、仕事上のメールや手紙などの書き方に苦戦する人も多いのです。

でも実は、英語を「書くこと」は「話すこと」よりも簡単にマスターできるのです。しかも、書くスキルがアップした人は「話す力までも上達している」という意外な事実も!

書くことが簡単な理由は?

中学英語でも相手に、ちゃんと伝わる英文が書けるから!
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※つまり、基礎はもう出来ているのです。

教えて!ビジネス英語のメールの書き方!

「海外事業部への移動を目指し、ビジネス英語のスキルを身につけたい」と、日々、あらゆる英語の勉強方法を試しているOLのケイコが、ネイティブな英語を社内研修で教えているアメリカ出身のジョンに、ビジネス英語のメールの書き方を教えてもらうことになりました。

登場人物
ケイコ
海外の取引先との営業のため、ビジネス英語を学習している。
グローバルな活躍を目指しているが、英語力が伸びずに悩む日々。

ジョン
ケイコの勤める会社の同僚。
アメリカ出身のネイティブで、社員の英語力アップの研修を担当。彼の尊敬する講師:デイビット・セインの本『ビジネス英語の8割は中学英語で通用する』(アスコム)を教材に使ってセミナーを行っている。

伝わるビジネス英語を書くポイント

ケイコが会社で海外の取引先にメールを書いているところに、同僚のジョンがやって来ました。

ケイコ:
(カタカタカタッ、カタッ)

〈日本語訳〉
ジョージグリーン様
初めまして、株式会社Aの高橋ケイコと申します。

John:
オー?ケイコ、何をやっているんだい?

ケイコ:
ジョンさん、これから海外の会社と取引することになったのでメールを書いていたんです。

John:
ワーオ!それ、英語のビジネスメールだったのかい?

ケイコ:
えっ?何かおかしいところがあるんですか?

John:
まず、Mr. /Mrs. /Ms.のあとにフルネームは書かないんだ。Mr.などを使うならDear Mr. + ファミリーネーム」または、「Dear + ファーストネーム」が正しい表現だよ。あと英語のメールでは、文頭で自己紹介はしない。その代わりにメールの最後に署名を書こうね。

John’s note

・Mr. /Mrs. /Ms.のあとにフルネームは書かない
・冒頭で自己紹介は不要。名乗るのはメールの最後で。

ケイコ:
知らなかった……。丁寧に書いたつもりだったのに、反対に不親切になっていたなんて。あと内容も確認してもらってもいいですか?

John:
ノープログレム。

ケイコ:
ありがとうございます。

             

〈日本語訳〉
弊社は7月10日~20日の13:00~18:00まで、セントラルホールにて開催される国際貿易ショーにブースを出すことになりました。お時間がありましたら、ぜひ立ち寄って新製品を見てください。敬具

John:
ハッハッハー!日本人らしい文章だね。ネイティブっぽく換えていこう!

「弊社」は「Our company」ではなく「We」にしようか。
時間は24時間表記はやめよう、英語圏では一般的じゃないんだ。「1:00 pm – 6:00 pm」がいいよ。結びの言葉のあとは「.(ピリオド)」ではなく、「,(カンマ)」で、その後に署名を忘れずに!

John’s note

・時間は24時間表記にしない
・「弊社」の英訳は「We」を使おう
・メールの結びの言葉は「,(カンマ)」で、署名に続ける

 

ケイコ:
英語のメールの書き方にそんなルールがあったなんて……。

John:
そう、日本人が英語のメールを書くとき、日本語をそのまま英語に直訳するから伝わりにくいんだ。要点を抑えて中学レベルの英語で書くと相手に伝わりやすいメールになるよ。

ケイコ:
なるほど!気をつけなくちゃ。ジョンさん、これでいいですか?

〈日本語訳〉
グリーン様 弊社は7月10日~20日の午後1時~午後6時まで、セントラルホールにて開催される国際貿易ショーにブースを出すことになりました。お時間がありましたら、ぜひ立ち寄って新製品を見てください。
敬具
高橋ケイコ

John:
オッケー、ベリーグッド!ビジネス英語を書くときは、とにかく「シンプルイズベスト」を心がけよう。わかりやすくしっかりと相手に伝えることが大切なんだ。難しい文章で困らせないように気をつけようね。

ケイコ:
Johnさん、ありがとうございます。勉強になりました!

ビジネス英語を書くときのポイントのまとめ

・伝えたいことを明確にして簡潔に
・日本語を中学英語レベルに変換してわかりやすく
・ていねいすぎると不親切になることも

 

この先生に教えていただきました。

デイビッド・セイン先生
これまで累計350万部の英語本を執筆してきた著者。
アメリカ出身で、日本の英会話教育の第一人者として活躍。
英会話学校の運営、教材の製作を行うクリエイター集団
「エートゥーゼット」の代表を務めている。

著書:『ビジネス英語の8割は中学英語で通用する』(アスコム)
英文のメールと日本文のメールの書き方を徹底比較!
日本人が間違いやすいポイントを詳しく紹介。また、ビジネスシーンでよく使われる表現が分かりやすく掲載され、スキルアップに役立ちます。