無防備な唇を乾燥から守るケア方法
唇には「皮脂腺」や「汗腺」がほとんどないため、自力で潤いを補給することができず、口紅やグロスで乾燥に気が付きにくいのでケアを怠りがちですが、油断をするとドンドン乾燥してひび割れていきます。
せっかくお洒落に気合を入れても唇がガサガサにひび割れていると印象がダウンするように、唇は女性らしい魅力をアピールできる大事なパーツ。乾燥を防いで「ふっくらリップ」を作りましょう。
唇が乾燥する主な原因
・食品などによる刺激
・外出時に唇に当たる紫外線
・夏のエアコン、冬の外気の乾燥
・肌に合わないグロス・口紅などの化粧品の影響
唇は皮脂腺がないため水分蒸発を防ぐ油膜がなく、角層も薄いため、乾燥し始めるとどんどん症状が進行して荒れていきます。肌の乾燥が気になる季節は、唇の乾燥も尋常じゃないレベルにまで達してしまうので保湿ケアを怠ってはいけません。
そこで、唇をキレイに保つためにも、日常的に出来る唇乾燥ケアのポイントと方法を紹介します。
目次
一晩でぷるぷるリップを取り戻す応急ケア
唇のケアは日常的に行うのが大切ですが、傷などの治りにくいものが無い時は、保湿をするとすぐに効果が出やすいパーツでもあります。
「明日がデート」「合コンまでにぷるぷるリップにしたい」時に、一夜漬けでふっくら唇を取り戻すリップケア方法を紹介します。
1.リップを塗る前に余分な皮を除去する
剥けかけている唇の皮が気になりすぐにどうにかしたくても、無理やり引っ張って皮を取るのは絶対にダメです!剥け方によっては粘膜までが一緒に取れて傷つく結果となります。
保湿する前に、乾燥してガサガサになってしまった“唇の余分な皮だけ”を丁寧に取りましょう。
余分な皮を優しく除去する方法
1.入浴や蒸しタオルを当てて唇を柔らかくする
2.ワセリンをたっぷり塗る
3.浮いた皮がしっとりと柔らかくなるまで待つ
余分な皮を除去することで、リップクリームなどの保湿成分の浸透力が倍増しますよ。
2.ラップとマスクで保湿成分を浸透させる
即効性が期待できるのは、ハチミツとワセリンを使った唇パックです。簡単にできて材料もシンプルで刺激が少ないので、肌が敏感な方にも安心です。
低刺激の潤い唇パック
1.蒸しタオルか、お湯の蒸気を唇に数分間当てる
2.ハチミツとヴァセリンを同量ずつ混ぜて唇に塗る
3.食品ラップで唇を覆い、そのまま5~10分パックする
4.ラップをはずし、ティッシュや蒸しタオルで優しく拭き取る
5.唇をカバーするようにヴァセリンを塗る
長時間パックをしても効果は倍増しませんので、10分ほどを目安に外してください、また刺激を感じた時はすぐに中止して洗い流してくださいね。
翌朝のリップメイクでは、リップクリームを塗ってから口紅を塗りましょう。仕上げにグロスなどを重ねると唇の荒れが目立たなくなります。
リップの成分を確認する
唇の乾燥ケアを行っているのに満足できる潤いが得られない場合は、リップの成分に注目して自分に合っているかチェックしましょう。
リップクリームの種類
・化粧品
・医薬部外品
・第三種医薬品
「化粧品」に分類されるリップクリームは副作用のリスクが少ない分、うるおい効果は低めです。「第三類医薬品」は効果抜群ですが副作用のリスクが高まり、値段も割高ですが「唇の荒れを治す目的で作られている」ので相応の効果が期待できます。「医薬部外品」は「化粧品」と「第三類医薬品」の中間的存在です。
リップ選びのポイント
唇の乾燥状態によって効果の度合いを見極める
既に唇が乾燥してガサガサに荒れていたり、パックリ割れているようなら香りや色づく用のリップよりも、唇の荒れを治療する効果が高い「医薬品のリップ」がおすすめです。
また、リップクリームの代わりになる、自然由来で刺激の少ないアイテムを使って唇の乾燥ケアする方法もあります。
リップ代りになる自然由来のアイテム
・はちみつ
・オリーブオイル
・ヴァセリン(ワセリン)
リップクリームは縦方向に塗る
リップクリームを塗る時、横方向に動かしていませんか?唇のシワは縦方向ですのでキメに沿って縦向きに塗ると唇へかかる負担も少なく、有効成分の浸透力も高まります。
リップクリームの塗り方
縦方向に塗る
ヴァセリンなどを塗る場合は指先にとり、唇の縦じわや荒れた皮膚の凹凸に合わせて丁寧に塗り込んで下さい。
気温が低い時などは、リップクリーム自体が固くなっていることがあります、5秒ほど唇に当ててリップの表面を温めてから塗ると浸透効果がアップしますよ。
ストレスも唇が乾燥する原因になる
過度なストレスは体調にも悪影響を及ぼしますが「唇の荒れ」も症状のひとつです。
ストレスと唇乾燥の関係
・知らず知らずのうちに唇を噛みしめる
・ストレスを和らげようと無意識に唇を触ったり舐める
1日のうちに好きなことに没頭したり、よく眠ってリフレッシュするといった時間をしっかり取り、ストレスを溜め込まないようにすることも大切です。
唇を乾燥させる生活習慣をやめる
知らず知らずのうちに唇の乾燥を進行させるNG習慣があります。唇乾燥ケアの効果を最大限に引き出すために、見直しておきたい生活習慣を説明します。
1.唇を舐めない
唇が乾燥すると無意識のうちに舐める人も多いのですが、カサカサした唇を舐めると「乾いた皮膚が濡れて柔らかく潤った」ように錯覚を起こします。
ですが、舐めて唇にくっついた水分はすぐに乾き、蒸発するときに皮膚の潤いまで奪っていくので、絶対に止めたい悪習慣です。
2.唇に強い刺激を与えない
醤油、塩、唐辛子などの調味料やレモンなど酸味が強い果汁は、料理をおいしく食べる際に活躍してくれますが、薄い粘膜でできている唇にとっては刺激が強すぎます。
普段から唇が乾燥して荒れやすいのなら、なるべく刺激物が唇に触れないように食べたり、付着したら放置せずに早めに拭きとってください。
口紅やグロスなどの化粧品、歯磨き粉なども唇の乾燥の原因になります。口紅やグロスはティッシュで乱暴に拭き取るのではなく、やさしく丁寧にリムーバー等で汚れを浮かしながらクレンジングして下さい。歯磨き粉が唇についてしまったときも、ゴシゴシ擦り取るのではなく、優しく水で洗い流します。
3.口呼吸をやめる
口で息をしていると口の中や喉がカラッカラになりますが、唇も同じように乾いていきます。
口呼吸を自覚しているのなら鼻呼吸をするように意識してください。口呼吸が癖になっている場合は改善するまで時間がかかるため、マスクを着けて乾燥を防ぎ鼻呼吸の練習を始めてくださいね。
唇乾燥ケアはすぐに効果が表れる嬉しいパーツ
リップクリームは自分の唇と相性が良いものをチョイスして、仕上げのラップパックで潤いを取り戻しましょう。唇はすぐに効果が表れやすいパーツでもありますので、潤ってくる結果もすぐに見えてモチベーションも保てますよ。
乾燥などが原因で唇が荒れてしまった時のケア方法を紹介しましたが「慢性的に唇が荒れている」という場合は以下のようなことが原因かも知れません。
- アレルギー性皮膚炎
- アトピーによる炎症
- 栄養バランスの乱れ
この3点に心当たりがあって唇の乾燥ケアをしても効果が表れにくい時は、1度医師に相談して唇が荒れる原因を探してみてくださいね。