お腹を温めると良いこと尽くめ!腹巻きの効果
寒い季節や冷えを感じると、温かいものを食べたり、服を着込んだりなど、何らかの冷えに対する対策をとりますが、夏場のように暑い季節は、冷えに対して無防備になりがちです。
でも、古くから「冷えは万病の元」と言われるとおり、体の冷えを放っておくと、あらゆる不調を引き起こすことがあるんです。
だからこそオススメしたいのが腹巻きです。幼いこどもやおじいさんがしているイメージがありますが、最近、お腹を温めると嬉しい効果があるとして、秘かに女性の注目を集めているんです!
さっそく「身体が冷えると起こる身体の不調」と「嬉しい腹巻きの効果」を紹介します。
目次
冷えが及ぼす体への悪影響
夏場は家やオフィスだけでなく、電車内やコンビニなど、どこへ行ってもエアコンが効いていますよね。寒い季節のように、羽織るものを持ち歩かず、薄着のまま涼しい部屋で過ごすことが多いため、冬よりも夏のほうが、身体が冷えていることが多いんです。
昔から、女性は体を冷やしてはいけないといわれていますが、どうしていけないのでしょうか?まずは、冷えが及ぼす身体への影響を見ていきましょう。
1.免疫力が低下する
体温が下がると、免疫力も低下する(注1)といわれていますよね。体温が1℃下がると、どのくらい免疫力が下がると思いますか?
体温が1℃下がると落ちる免疫力
30~40%も免疫力が低下する
免疫力は、ウイルスや細菌などが体内に侵入するのを防いだり、体内に入ったウイルスや細菌をやっつけたりする力のこと。この力が弱まれば、当然ウイルスや細菌に対する抵抗力も弱まり、感染症などのあらゆる病気にかかりやすくなったり、病気の治りが遅くなったりします。
2.血行不良になる
身体が冷えると、どうしても血行が悪くなり、毛細血管にうまく血液が流れずに、首や肩、腰、膝など体のあらゆるところにコリや痛みなどの不調が起こるんです。
冷えは、痛みを感じさせやすくするため、神経痛を引き起こし、さらなる痛みを感じるという悪循環に陥ることもあります。
3.新陳代謝が落ちる
血行不良は、肌にも悪影響を及ぼします。血流は、必要な栄養と酸素を体の隅々にまで運び、不要となった老廃物や二酸化炭素、余分な水分を回収しているため、血行が悪くなると、栄養や酸素が十分に行き渡らなくなるだけでなく、不要な老廃物などを流せなくなります。
すると、肌のターンオーバーが乱れ、シミやしわ、目の下のクマ、くすみ、吹き出物などの肌トラブルを引き起こします。
さらに、むくみが加速したり、太りやすく痩せにくい体質になったりするため、ダイエットが思うように進まなくなったり、スタイルを維持できなくなったりします。
4.生理不順
冷えにより、血行が悪くなると、卵巣にまで十分な血液が届かなくなり、卵巣機能が低下することがあります。
卵巣には、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンを分泌するという働きがあります(注2)。その為、卵巣機能が低下すると、ホルモンバランスが乱れ、生理不順を引き起こします。
さらに、生理痛がひどくなったり、あらゆる女性特有の病気にかかるリスクが高まったりします。
腹巻きの健康効果
身体の冷えは、手足のように、体の表面だけで起こることではありません。実は、内臓が冷えていることもあるんです。
生活習慣や食生活が変化したことに伴い、最近では、内臓が冷えている女性が増えています。特に冷たい飲み物を飲んだり、冷たい麺類やアイスなどを食べたりする機会が増える夏は、1年の中でもっとも内臓が冷えやすい時期だといえるでしょう。
内臓の冷えは、手足の冷えのように、なかなか自覚できません。当然、なんの対処もしないので、慢性的に内臓が冷えていることもあるんです。
慢性的に内臓が冷えている人の特徴
・胃腸が弱い
・疲れやすい
・お腹が冷たい
・体温が36℃以下
・日頃から倦怠感がある
・便秘または下痢になりやすい
・手足は温かいのに太ももや二の腕が冷えている
これらに思い当たる部分がある人は、内臓が冷えているかもしれません。そんな人におすすめしたいのが、腹巻きです。お腹を温めることができるだけでなく、女性に嬉しい効果も期待できるんですよ。どんな効果があるのか、さっそく見ていきましょう。
1.冷えの改善
私たちの身体は、寒さを感じると、生きるために必要な内臓を守ろうと血液を集中させるので、手足などの末端には十分な血液が届かなくなります。これが、手足が冷える簡単なメカニズムです。
腹巻きでお腹を温めると、その内側にある内臓が温まるのはもちろん、内臓を守るために集まった血液が、末端にまで十分届けられて全身が温まるため、手足の冷えが改善される期待が出来ます。
2.ダイエット効果
私たちの身体は寒さから身を守るために、代謝を落とし、体に脂肪を蓄えます。冬に太りやすいのは、このためなんですね。反対に身体が温まると代謝上がります。
つまり、腹巻きでお腹を温めると、内臓の働きが活発になり、脂肪の燃焼が助けられ、ダイエットにつながります。体温が1℃上がるだけで、基礎代謝が10~15%もアップするといわれているほどですから、試さない手はないですよね。
お腹周りを温めることで、交感神経が刺激されてさらに代謝がアップするという相乗効果も期待できます。
3.デトックス効果
腹巻きでお腹を温めると、内臓の働きが活発になります。特に、肝臓を温めるとデトックス機能が高まるので、日頃から肉中心の食生活を送っている人やお酒を飲んだ時などにもおすすめです。
4.腰痛の改善
腰周りが冷えると、筋肉が緊張して、血管を圧迫し続けます。すると、血流が悪くなり、乳酸が溜まりますが、これを身体に知らせるために、痛み物質を分泌させます。これが、腰痛を引き起こす原因のひとつです。
冷えによる腰の痛みを改善するためには、腹巻きで腰周りを温めることで、血行が良くなり、痛みが緩和しやすくなります。
5.肌トラブルの改善
腹巻きの効果により、血行が促進されると、シミやしわ、目の下のクマ、くすみ、吹き出物などの肌トラブルが改善します。冷えが要因となることが多いあごや口周りにできる吹き出物やニキビの予防にも役立ちますよ。
6.整腸効果
お腹周りを温めると、下痢の症状が和らぎますが、便秘の解消効果も期待できるんです。お腹周りが温まると、不調を起こしている臓器の働きが正常に戻るため、腸の機能もスムーズになり、便の調子が整います。
7.生理不順の改善
生理不順は、腰や子宮が冷えることで引き起こされることがあります。腹巻きをすると、腰と子宮を温めることができるので、生理の周期が少しずつ整ってきます。
生理不順が悪化すると、生理そのものが止まることがあるので、生理不順が気になる人は、腹巻きを試してみてはいかがでしょうか。もちろん、早めに婦人科を受診することもお忘れなく。
8.むくみの解消
むくみは、余分な水分を排出するリンパの流れが悪くなることで起こるため、マッサージや運動、入浴などでリンパの流れを良くする必要があります。
でも実は、お腹を温めるだけでリンパの流れが改善できるため、簡単にむくみを解消することができます。
9.睡眠の質の向上
冷え性などで、身体の芯から冷えていると、どうしても眠りの質が悪くなりがちです。冷えが原因でなかなか寝つけない、ゆっくりと眠れないという人は、腹巻きをつけたまま眠りにつきましょう。体温も上がるので、安眠を得やすくなりますよ。
ただし、締めつけが強いと逆効果なので、血流を阻害しないよう、少し緩めの腹巻きを選ぶのがポイントです。
自分に合ったサイズを選ぶことがポイント
どれだけ腹巻きの効果がすごくても「腹巻き」というだけで抵抗を感じる人も少なくないですよね。いくら見えないからといっても、ファッション性は気になるところです。
でも、心配はいりません。最近では、インナー感覚でつけられる薄手の腹巻きが主流になっているので、ファッション性を気にすることなく、お腹周りを温めることができるんです。中には、ウエスト周りをスッキリ見せる効果がある腹巻きもあるので、好みのものを選びましょう。
ただし、サイズ選びは気をつけてください。ウエストを細く見せるために、サイズが小さいものを選ぶ人がいますが、小さすぎる腹巻きは逆効果です。締めつけが強すぎて、かえて血流を悪くするので腹巻きの効果を十分得るためにも、自分に合ったサイズを選びましょう。