クリスマスソング定番20選・感動が倍になるカバー名曲集
クリスマスソングの定番曲からオリジナル曲を有名アーティストがカバーして、新たな命を吹き込んだ名曲を紹介します。家族、友達、恋人、独りぼっちで過ごすクリスマスシーズンに響く歌を集めました。
クリスマスに聞きたい定番ソング!
Xmasシーズンが近づくにつれて、街やテレビ、ラジオで流れてくるクリスマスソングを耳にすることが多くなる季節は、明るいジングルベルの音色でもシングルの人の胸には切なく響き、仲良しカップルにはクリスマスキャロルやしっとりしたバラード曲がロマンティックな気分を更に盛り上げるなど、音楽のチカラを感じますね。
でも、『この曲、いいな』と心にとまったクリスマスソングの歌っているアーティストや曲名が分からないことも多く、忘年会やカラオケで歌おうと思っても断念したり、ネット配信でダウンロードして聴こうと思ったものの検索をかけてもヒットしないときってガッカリしますよね。
『大好きな恋人と気持ちを共感したい恋愛中の人、思い出に浸って一人で夜を過ごすとき、家族と聖なる夜を静かに過ごしたいときにマッチする曲が見つかるクリスマスソング定番曲を集めました!
きっと今のフィーリングにピッタリな1曲が見つかりますよ。曲の由来も紹介していますので、ぜひ参考に
「Last Christmas ラスト・クリスマス」 テイラー・スフィスト
クリスマスの定番曲と言えばWHAM!の「Last Christmas」で、優しく空から雪が降ってくるようなサウンドは、1984年に日本で発売されてから今に至るまで人気です。国内外を問わず色々なアーティストにカバーされていますが、テイラー・スフィストの曲は赤と緑に彩られた聖夜にピッタリ!
WHAM!バージョンではキーボードのリズムが静かに降る雪を思わせますが、テイラーのバージョンは華やかなゴスペル調の鐘の音がクリスマス気分を盛り上げてくれて、歌詞は別れた恋人とのクリスマスを思い出す内容なのに、いつもの曲より甘いテイラーの声に『一人でもさみしくないよ』と背中を押されるようで元気が出てきます。
「Winter Wonderland ウインター・ワンダーランド」 ユーリズミックス
見渡す限り真っ白な雪が降り積もる景色。「ウインター・ワンダーランド」を聴くと冬が来た!とワクワクする気持ちと神聖なものに触れるピュアな気持ちを思い出しませんか?
原曲は1934年にアメリカでリリースされたポップスで、色々なアーティストがカバーしていますが、ユーリズミックスがカバーしたものがイチオシです。
甘さを抑えたアニー・レノックスのソウルフルな歌声と、エレクトリックなサウンドが広い広い雪景色を思わせて、恋人と二人で過ごす誰にも邪魔されないクリスマスにピッタリです。
「This Christmas ディス・クリスマス」ダニー・ハサウェイ
ワイワイにぎやかに過ごすクリスマスの夜も良いけれど、たまには一人で古き良きものに触れる時間にしても良いかも。
そう思わせてくれる曲がダニー・ハサウェイの「ディス・クリスマス」で、賑やかなイントロから始まってクリスマス気分を盛り上げながら、柔らかくてスモーキーなボーカルは、魂の深いところを優しく揺すってくれて、クリスマスは特別な日だと思わせてくれます。
毎年クリスマス・ツリーを飾りながら聴いていると、ささやかな幸せを噛みしめられて聖夜の夜にふさわしい気持ちになります。
「Gabriel’s Message」 スティング
スペインの山岳地方に伝わるクリスマス・キャロル(クリスマスに歌われる聖歌)の一つで、曲中では大天使ガブリエルがマリアに受胎告知を行う、新約聖書の中の美しくも壮大なる場面を歌っています。
聖歌隊の合唱で聴くと信心深い気持ちになり、クリスマスはキリストの降誕祭だということを改めて思い出させてくれます。
これがイギリスのロックバンド「ポリス」のスティングにかかると、古き良きキャロルの味を残しながらも耳に心地良い曲になるから不思議です。
彼の渋い骨太なボーカルと、甘さを排除した単調ともいえるエレクトリックな演奏にアレンジされていますが、不思議と大天使ガブリエルが舞い降りているような臨場感があり、聖夜にふさわしい厳かな気持ちになれます。
「Rockin’ Around The Christmas Tree」 She & Him
映画「500日のサマー」で男性を翻弄するキュートな女性を演じた、ズーイー・デシャネルとM・ウォードによるロックデュオ「She & Him」が歌っているクリスマスソングです。
原曲はブレンダ・リーが1958年にリリースしましたが、柔らかでスモーキーなズーイーの声は原曲に負けない風格があり、落ち着いたクリスマスの夜にピッタリです。
欧米圏では、クリスマスの木であるヤドリギの下でカップルはキスをして良いという習慣があり、クリスマス・ツリーの周りで踊るカップルたちが動きを止めたときは‥。暖かい部屋で聖夜を楽しみながら聴いていたい曲。
「Santa Baby」 アーサー・キット/マドンナ
オリジナルはオーソン・ウェルズに『世界一エキサイティングな女性』と言わしめたアーサー・キットが歌うクリスマスの定番曲です。
シャンソンの香り漂うセクシーな声のアーサー・キットからプレゼントをお願いされたなら、サンタ役の男性はひとたまりもないでしょう。
マドンナがカバーしたものは原曲より少しアップテンポにアレンジされ、コケティッシュな魅力満載なうえ、レトロな雰囲気も表現されていて『昔も今も、男性はセクシーな女性には敵わない‥』と思ってしまいます。
「Blue Christmas ブルー・クリスマス」 エルビス・プレスリー/ジョン・ボンジョヴィ
オリジナルは1948年にアーネスト・タッブが録音したと伝えられていますが、エルビス・プレスリーが1957年にカバーしてからはクリスマスの定番曲として有名になりました。
クリスマスの時期に街にあふれるキラキラしたツリーやリース飾りを見て、『私には意味がない、関係ないものだ‥』と一緒に過ごす人がいない、過ごしたい人がいても叶わない寂しい気持ちになったことが誰にでもあるはず。そんな気持ちをクリスマスらしい軽快なサウンドに乗せて歌っています。
ジョン・ボンジョヴィもカバーしていますが、プレスリーの骨太な雰囲気を受け継いでいて、『賑やかに過ごすだけがクリスマスではないよ』と慰めて励ましてくれる優しく温かい曲です。
「I Saw Mommy Kissing Santa Claus ママがサンタにキスをした」ジャクソン5/BONNIE PINK
オリジナルは1952年にジミー・ボイドが録音しましたが、タイトルにもある可愛い歌詞は当時の教会から「けしからん!」と、お叱りも受けたそうです。
その可愛らしい歌詞を、12歳のマイケル・ジャクソンが透明感あふれる伸びやかな声で歌い、さすがマイケル、今も昔も才能はピカイチです。日本ではBONNIE PINKのカバーが秀逸で、甘すぎない女性ボーカルが甘すぎる曲を一転して、大人のクリスマスっぽく少しセクシーに仕上げています。今や定番と化しているジャクソン5と比較して聴くのも楽しいですよ。
小さな子供がいる家庭では、「パパがサンタさん」という事を何歳まで続けられるかが親の腕の見せ所ですが、この曲の意味が解る年頃になるまで、プレゼントを待つワクワクした気持ちを持ち続けて欲しいですね。
「Coventry Carol コヴェントリー・キャロル」 アリソン・モイエ
16世紀まで遡るクリスマスキャロルを、アリソン・モイエが感情を排して淡々と歌っており、それが聖夜にふさわしく厳かな雰囲気を出しています。
新約聖書によると、キリストがベツレヘムで生まれたころ、『あなたに代わって世を治める救い主が生まれた』とお告げを受けたヘロデ大王が、横暴にもベツレヘム中の乳幼児に危害を加えようとしました。
キリストを迫ってくるヘロデ大王の手から守ろうとするマリアの『おやすみ、ちいさなこどもよ』という言葉に含まれる子を思う母の気持ちが、アリソンの抑えた強くて乾いたボーカルの中に込められている名曲です。
「O Christmas Tree オー・クリスマス・ツリー」 アレサ・フランクリン/gleeキャスト・バージョン
クリスマス・ツリーに使われるモミの木は常緑樹で、そのエバーグリーンは永遠の生命力と繁栄の象徴と崇められたため、クリスマスを祝う木として使われてきました。そのクリスマス・ツリーを題材にしたこの曲は、ドイツではクリスマスキャロルの題材として1824年ころからオルガンを伴奏に聖歌隊で歌われています。
オー・クリスマス・ツリーは、ゴスペルの名手アレサ・フランクリンがソウルフルに歌うカバーが有名ですが、アメリカのテレビドラマgleeが歌うバージョンも、モミの木をたたえ聖夜の雰囲気を余すことなく歌い上げており、カバーの名手だけあって家族と過ごすクリスマスにピッタリの仕上がりとなっています。
「White Christmas ホワイト・クリスマス」Guns N’ Roses ガンズ&ローゼズ
イントロは和やかで厳かなクリスマス・ナイトの雰囲気から始まり、アクセルくんが渋く歌うのかと思ったら…、ものの15秒で打ち砕かれました。あのホワイト・クリスマスをここまでハードロックにメタルに歌うなんて!
重厚で歪みながらうねる演奏が、ホワイトではなく正にブラック・クリスマスで、ここまで聖夜が似合わない(笑)バンドも珍しい!七面鳥、白い雪、サンタさんからのプレゼント?そんなのアクセルのシャウトするボーカルとスラッシュのねちっこいギターで吹っ飛びます。とにかくすごく格好良くて、ハードロックな聖夜を過ごしたい人に超おすすめ!
「Little Drummer Boy リトル・ドラマー・ボーイ」 ビング・クロスビー デヴィッド・ボウイ
『 Little Drummer Boy』は20世紀にアメリカで生まれたクリスマスソングで、キリストの誕生を祝いたい貧しい少年が、贈り物の代わりにドラムを叩いたことが歌詞のベースになっています。
有名な曲なのでカバーが多いのですが、出色はアメリカ初のマルチエンターテイナーの一人でジャズの名手でもあるビング・クロスビーと、イギリスのミュージシャン、デヴィッド・ボウイの異色コンビによるもので、PVはドラマのような演出から二人がクリスマスを祝うために自然な雰囲気で歌い始めて、低音のクロスビーと若き日のボウイの高音が奇跡のようにマッチしています。抑えた演奏ながらも曲に由来するドラム演奏にも耳を傾けたい名曲中の名曲です。
「I Heard The Bells On Christmas Day」 エコースミス
エコースミスはカリフォルニア出身の4兄弟で平均年齢19歳という若さながら、大きなステージに立っても見栄えのする堂々としたパフォーマンスと高い演奏力が話題になっています。
彼らが贈るクリスマスソング『I Heard The Bells On Christmas Day』は、18世紀のイギリスから伝わる名曲で、作詞はアメリカの詩人ヘンリー・ワズワース・ロングフェローのものが有名です。
この名曲をコールドプレイ、U2などの流れをくむメロディアスな旋律で、エコースミスが若いながらも完成度の高い演奏でロマンティックなクリスマスを表現しています。紅一点であるシドニーのボーカルは名曲のノスタルジックな雰囲気を出しており必聴ですよ。
「Silent Night きよしこの夜」 エンヤ
賑やかなベルが鳴るクリスマスソングも良いですが、聖夜を思って厳かな気持ちになりたい時に聴きたい曲は『Silent Night きよしこの夜』ですね。小さいころから聴いて耳に慣れている人も多いのでは。
1800年代から歌われているキャロルで聖歌隊、オーケストラ、アコースティックギターなどの名演が多数あり、世界中の人から愛されている、すごく有名でシンプルな曲ですがエンヤのカバーで聴くとより聖夜の雰囲気を味わえます。
エンヤはアイルランドの歌手で、故国アイルランドの教会音楽やクラシックから神話の世界をエレクトリック技術と自身のコーラスを織り交ぜて表現し、彼女にしか表現できない世界を作り上げています。まさに彼女の『Silent Night きよしこの夜』は降誕祭にふさわしいアレンジです。
「The First Nowell ザ・ファースト・ノエル」 ケルティック・ウーマン
『The First Nowell』は題名を知らなくても耳にするとすぐにクリスマスソングだと解る歌で、イギリスで13世紀ごろから歌われている有名なキャロルの一つです。
色々なアレンジの中で特にお勧めしたいのが4人組のアイルランドの歌手「ケルティック・ウーマン」の歌うもので、歌声が本当に素晴らしいです。ヴァイオリンの控えめなイントロから始まり、ゆっくり目のテンポで進み、ふんわりした教会で聴くオルガンのようなキーボードがコーラスを引き立てていきます。彼女たちのコーラスやアレンジからケルト音楽のテイストも感じられて、聖夜に究極の癒しと感動を得られるでしょう。
「O Holy Night オー・ホーリー・ナイト」 セリーヌ・ディオン/ドリームシアター
バレエやオペレッタでもよく歌われている有名なクリスマスキャロルで、1847年にフランスで作られた名曲です。
シンプルながらも歌詞とメロディの素晴らしさから。クラシックだけではなくカントリー、ロック・アレンジも多い、アーティストが歌いたくなる佳曲です。当代随一の歌姫と言っても過言ではないセリーヌ・ディオンの、ピアノ演奏による歌は聖夜によく似合います。
別のアレンジではアメリカのプログレ・メタルバンドであるドリームシアターの演奏が控えめなロック・アレンジで曲の世界観も楽しめてお勧めです。
「雪だるま作ろう」 アナ(佐々木りお、稲葉菜月、神田沙也加)、エルサ(小林柚葉、諸星すみれ、松たか子)
2013年に大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」から生まれた名曲「雪だるま作ろう」は、幼いアナが姉のエルサへ『雪だるま作ろう』って声をかけていく中で、大人へ成長していく様子が描かれています。
ピアノが中心のシンプルな構成でボーカルが引き立ち、雪の夜に歌の世界に浸って聴きたい曲です。お互いをかけがえのない存在だと信じているのに、一緒に遊ぶことさえできない二人に涙腺が緩みますが、アナの信じる心と明るさ、芯の強さに励まされますね。
Have yourself a merry little Christmas/クリスティーナ・アギレラ ブライアン・マックナイト
若いながらもソウルフルな歌声でジャズシンガーの風格さえ漂わせるクリスティーナが歌うクリスマスソングは、1944年に映画「若草の頃」で挿入歌として歌われた有名な曲です。
クリスマスの雰囲気を盛り上げる控えめなベルのイントロから入り、クリスティーナのベルベットを思わせる妖艶な声が聖夜を激しく盛り上げます。
アメリカの歌手ブライアン・マックナイトが共演しているテイクが、お互いの個性を引き立て合って聴きなれたはずのクリスマス・ソングがとても新鮮に聴こえます。
「Santa Claus Is Comin’ To Town サンタが街にやってきた」 ブルース・スプリングスティーン
クリスマスでおなじみのこの曲も『ボーン・イン・ザ・USA』で有名なアメリカン・ロックンローラーであるブルース・スプリングスティーンにかかれば、熱く激しく男っぽいクリスマス・ソングに変貌します。
アレンジもブルース色が強く反映されベース音が目立ち骨太で格好良いです。ブルースの太い声はサンタさんが話しているようで、後半の太いリズムからトランペットが加わり、キーボードでクリスマスっぽく余韻を残して終わるところはさすがです。
普段は歌で素直に愛国心を表現していないブルースですが、クリスマスは彼にとっても夢と希望を伝えてくれるアメリカの星なのですね。
O Little Town of Bethlehem ダイナ・ショア/ナット・キング・コール
『O little town of Bethlehem』は『ああベツレヘムよ』『ああ小さな町ベツレヘムよ』などと訳されるキリストが生まれたベツレヘムという街を讃えた1868年ころから教会で歌われていたキャロルです。
この名曲を現代に生まれ変わらせた二人は、女性ではダイナ・ショアで、クリスマスキャロルの名曲をノスタルジックにジャズの薫りを漂わせながら優しく歌っています。
男性ではジャスピアノの名手ナット・キング・コールの磨かれた歌声で聴きたいです。この優しく何もかも許して包み込む感覚は他の歌手では得られない快感です。二人ともキャロルと同じアメリカ出身なところにも注目です。