元気づける言葉・ガラッと相手の心境を変えた一言はこれ!

元気づける言葉が見つからなくて困ったとき、場面や相手の心情を体験談から参考にできます。ストレスが溜まっていそうな家族や自己肯定完が低くて自信を失っている友人をポジティブに、元気にする効果がある言葉。

あの人を元気づける言葉

職場や学校をはじめとする、自分が属しているコミュニティの中で人間関係に悩んだり、勉強の課題に直面して苦しんだり、仕事が行き詰ったり、好きな人との恋愛や結婚生活が思うように運ばなくて落ち込むなど、どんな人にも生きていればネガティブな感情に支配されて「元気がなくなるとき」があって当然です。

しかし、誰から投げかけられた一言で心が軽くなるなど、「言葉の力」で救われて、元気づけられることも珍しくありません。

今回は「仕事で悩む人」「人間関係で悩む人」「恋愛や結婚で悩む人」を励ましたときに、実際に効果があった「元気づける言葉」を体験談も交えて紹介します。

仕事で悩む人を元気づける言葉

職種やバイトや正社員などの雇用形態を問わず、仕事をしていれば悩みはつきものです。特に新人時代や転職したばかりで仕事に慣れていない頃は、焦りや不安に襲われて行き詰ったり、長く働いていてもミスをして落ち込んだり、やる気が湧かずに気分が沈むこともあります。

「誰にでもできるから焦らず頑張れ」

作業が遅くて上手く仕事ができない、けっこう不器用な同僚が上司に強く指摘されて落ち込んでいたときに励ましたくて言ったら、一瞬で表情がほころんで「気持ちが軽くなりました」と笑顔を見せてくれました。

今では問題なくスムーズに作業できますが、最初の頃は私も同僚と同じような感じだったので気持ちがよく理解できるし、励ましたことによって自分自身も元気になれました。(46歳/男性)

「失敗は成功へのステップだ」

失敗なくして成功はありえないと私は考えているので、後輩が仕事で失敗したときに元気を与える言葉としてよく使っている言葉です。

何度も同じミスを繰り返すのは問題ですが、その中にも僅かな成長があれば進歩している証だと思い、必要以上に責めたり、叱咤ばかりして精神的に追い込んだりして、若い社員が持っている可能性の芽を摘まずに育てることを心掛けて言葉を選んでいます。(48歳/男性)

「失敗を考えるより、試してみようよ」

やらないと進まない仕事を抱えているのに、失敗を恐れて行動できずにいた友人を元気づけたときの言葉です。

「失敗ばかり考えていたら何も始まらないから、試してみるだでもいいんじゃない?」と言ったところ、「試すだけでいい」という言葉で気持ちを楽になったとのことで、友人は一歩、前へ踏み出しました。(35歳/女性)

「10年後には『大したことじゃない』と思えるよ」

部下が仕事で結構大きなトラブルを起こし、このままでは辞めてしまうと思ったので、5割増しくらいに膨らませた自身の失敗経験を語った後に、「10年後に今を振り返れば、大概はたいしたことが無いと思えるよ」と言葉をかけました。

部下はわかったような、わからないような顔をしていましたが、今も辞めずに元気に働いています。(40歳/女性)

「諦めた時点で終わりだよ」

仕事の量が多すぎて終わりが見えない状況のなか、さらに追加の仕事を任されて辟易(へきえき)していた同僚を元気づけたときの言葉です。

積極的に「頑張れ」という思いではなく、「ちょっと笑えて、気分転換に繋がればいいな」という意図から有名な漫画のセリフを匂わせるように芝居がかった口調で言ったのですが、すぐに理解してくれた同僚に「現実世界で言われる日が来るとはね」と返され、お互いに笑みがこぼれました。(48歳/男性)

「今は美味しいものを食べて寝て休日に遊ぼうよ」

「仕事がすごく疲れる」「疲れすぎて何も食べる気が起こらない」「仕事終わりに遊ぶ時間もない」という愚痴をこぼし疲弊していた、就職したての後輩を元気づけるときに言った言葉です。

「気力体力を消耗しないように、今はともかく仕事のペースに心身を慣れさせて休息と栄養補給を心掛けてしてね」と話したところ、「休日に思いっきり遊ぶために仕事も頑張る!」と考え方が変化し、リフレッシュすることが上手くなって元気になったと嬉しそうに話してくれました。(25歳/女性)

人間関係で悩む人を元気づける言葉

自分と価値観や考え方が同じで、すべての相性が良い他人と出会うのは稀なことで、親と子、兄弟姉妹など、心を許せるはずの家族であっても「すれ違い」や「お互いの相違」によって喧嘩をしたり、口もきかないほど疎遠になったり、数年間も会わなくなるケースもあります。

複雑な人間関係でストレスを抱えたり、心の元気が失われた友達や職場の同僚に対して、実際に掛けてみた経験者に教えてもらった「元気づける言葉」とは?

「あなたを好きな人は世の中にいっぱいいる」

ママ友との関係が上手くいかず悩み、すっかり自信喪失していた友人を元気づけるために言った言葉です。

彼女は見た目も綺麗だし性格も良いし、決して嫌われるようなタイプではなかったので自信を取り戻してほしくて、「ママ友に嫌われたっていいじゃない。あなたのことを好きな人は、世の中にいっぱいいるんだから」と伝えました。後日、「元気が出てきたよ。割り切るのも大事よね。視野を広げてくれて、ありがとう」というメールが届きました。(37歳/女性)

「人は意外と気にしてないよ」

回りの目が気になって、臆病になっている友人を元気づけたときの言葉です。

友人も私と性格が似たところがあり、「そうかな…」とすぐには納得してもらえず少し不安そうでしたが、後日、「この言葉を思い出すようになってから、開き直れるようになり自信を持って動くようになった」と言われ、私も嬉しくなったし明るい表情を見てホッとしました。(28歳/女性)

「生まれてきてくれてありがとう」

もともと控えめな性格で自分に自信がなさそうにしている友達が、職場で上司に怒られたとの理由で落ち込みしょんぼりしていたときに、一緒にごはんを食べに行って元気づけるために言った言葉です。

こちらから根掘り葉掘り何があったかは質問せずに、普段どおりに振る舞いながら相手のタイミングや気持ちに合わせて反応していたところ、ポツポツと話し始めてくれのですが、「私なんて生きている価値がない」と悲しくなるような辛い思いを吐露(とろ)したのです…。

何とか励ましたくて今まで私にしてくれたことを伝え、最後に「生まれてきてくれてありがとう」と言うと、ふっと表情がゆるんで「ありがとう。そんなこと誰にも言われたことないから嬉しいよ」と笑顔を見せてくれて、落ち着いた様子で帰っていきました。(39歳/女性)

「少し休んで元気を取り戻して」

普段は明るい人でクヨクヨしない性格で「子供育てなきゃ」が口癖で、よく働くシングルマザーの同僚を元気づけるときに言った言葉です。

直属の上司(しかも年下女性)が癖のある人で、同僚に酷い嫌がらせをするのです。普段から不愉快になることをされて、かなり鬱憤が溜まっていた様子だったので、「今は疲れているんだよ。少し休んで元気を取り戻して。元気なお母さんでいることがお子さんにとって一番の幸せだよ」と言いました。

その後、有給休暇をつかって里帰りをして戻ってきたとき「スッキリした。こんな嫌がらせされてまで仕事続けなきゃいけないほど給料は良くないし、退職して別の仕事探すわ」と清々しい表情で言われました。

同僚が仕事を辞めて間もなく、「良い条件で転職できた。自分の心の声を聴いたり、現状を冷静に見つめることができたのは『休め』『元気なお母さんで居てね』とアドバイスをいただいたお陰です。御礼をしたいので食事に付き合ってください」と連絡があり、食事をご馳走になりました。

どんな仕事でも我慢は必要ですが、度を超えた扱いをされてストレス溜めてしまったら私生活にも影響して、何の為に仕事をしているのかわからなくなります。同僚が大切なものを見失う前に方向転換できて本当に良かったです。(43歳/女性)

「お互いに何とかなるよ」

かつての職場の同僚がストレスを抱えて休職中だと知り、私も心がボギッと折れた経験がありますので気にはなっていましたが「そっとしといてあげることが一番いいことなのかな」と思っていました。

すると、同僚のご家族から「本人が逢って話したいと言っている」とのこと。会った瞬間、彼女は泣きだして、私もつられて二人で号泣しました。

お互い気持ちが落ち着いてから「『気楽なこと言って』と思うかもしれないけど、うちもあんたも何とかなるよ」と言ったら、彼女は何か吹っ切れたようなスッキリした様子で、「そうよなあ」とニッコリ笑ってくれました。(49歳/女性)

「ただの妬みだから気にするな」

仕事で同性の上司や同僚にイジメられて、仕事を辞めようかと悩んでいた幼なじみの女性を元気づけるために、「気にすんな!お前が可愛いから嫉妬しているんだよ」「言いたいやつには言わせとけばいいし、自分の仕事をしっかりしとけばいいよ。ストレス溜まったら俺をいじれや」と冗談を交えながら励ましましたら、本音かわからないけど「ありがとう。もう少し頑張る」と言って笑ってくれました。(33歳/男性)

恋愛や結婚で悩む人を元気づける言葉

辛い片思いをしている人、付き合っている恋人との関係に悩んでいる人、結婚相手の浮気に苦しんでいる人など、恋愛や家庭生活のことで落ち込んでいる人を「元気づける効果があった言葉」を教えて貰いました。

「モテるんだから、すぐに良い人が見つかるよ」

女友だちが彼氏に振られて物凄く落ち込んでいるときに掛けた言葉です。他に好きな人ができたという理由で一方的に捨てられた状況だったので、自信を与えるために「Bちゃんは、可愛くて男性から人気があるんだよ」ということを伝えて元気付けました。

「もっと可愛くなって振ったことを後悔させてやる!見返してやる」とリベンジ魂に火が着いて、女友達は元気になりました。(32歳/女性)

「大丈夫!報われる日は来るよ」

大学生時代に、好きな人との恋愛が思うようにいかず苦しみ悲しんでいた友人を元気づけるために言った言葉です。

片思いしながら健気にアプローチして、ずっと尽くしている姿を見ていたので、「今は辛くても絶対に大丈夫だから!これだけ頑張ってきたんだから報われる日は来るよ!」と青春ドラマのように全身全霊で励ましたら、友人が少し前向きになって笑ってくれことを覚えています。(33歳/女性)

「この状態はずっと続かないよ」

友人が旦那さんの浮気に悩み、落ち込んでいたときに投げかけた言葉です。人生には波があり、その波を何度も超えて今があると日頃から私は感じていたので、自然と口から出てきました。

「周囲の環境はどんどん変化していくから、今、あなたが置かれている状態が、永遠に続くことはないから心配しなくていいよ」と伝えたかったのです。友人は「そっかぁ、そうだよね」と心を持ち直して元気になってくれました。(45歳/女性)

心を込めて言葉に元気パワーを注入

良かれと思ったのに、相手の心情に添わないことを言って心の傷に塩を塗ってしまうなど、実は「元気づけること」ってとっても難しいのです。しかし、どんなに美しい言葉を並べても、相手に響く言葉に「心」は欠かせません。