人望のない人の特徴・なんか不安な要素がいっぱいある

人望がないのは寂しいことです。他人への思いやりや配慮に欠けて利己主義な言動が目立つ人とは、表面的には付き合えても、残念ながら警戒され心から慕いたくなる安心感がありません。

人望がない人の特徴

「人望」とは、読んで字のごとく「人から望まれる」ということですが、人望のない人は、皆から愛想を尽かされ期待されないという認識が一般的です。人望のある人が上司や先輩であればラッキーですし、人望のない人だったら不運であるということは、誰にでも予想できることでしょう。

学生時代の学級委員や生徒会長などは、人望のある人が選ばれていましたが、社会に出ると「え?こんなに人望のない人の上に立っているのはどうして?」と驚くこともありますが、「人望」ではなく、単純に「仕事のできる人」や「世渡りの術」が出世に欠かせない要素のひとつであることも現実です。

今回は「人望がない人の特徴」を紹介します。

横柄で人を労わない

立場が上というだけで偉ぶったり威張ったりする「小者感」が漂う人には、人が寄りつきません。見下した態度をとったり、意味もなく大きな声で怒鳴ったりして周囲の者を不愉快にさせる人には、とても人望があるとは言えません。

何を根拠に思うのか「自分は偉い」と勘違いして、強い口調で命令するなど、相手に対する思いやりに欠けた行為を繰り返していれば評判が悪くなって当たり前。

たまには「ありがとう」「おつかれさま」など、感謝や労いの言葉をかけられる人ならば、人望指数はアップするのですが…、残念!

自己中心的な言動が多い

すべて自分の利益を秤(はかり)にかけて物事を考えるタイプも、信望を集めることはできません。職場だけに限らず、学校やママ友などの集団の中に「自己中な人物がたった一人」紛れ込むだけで、周囲は振り回されてしまいます。

常に自分にとって都合の良いことしか選択肢にないのですから、個人的な相談などとてもできません。返ってくる言葉によっては、さらに不愉快になり「こんな人に相談しなければ良かった…」と後悔することもあります。

他人の立場に立って物事を考えられるようになれば、人間関係も少しは良い方向に向かうのでしょうが…、これまた残念!

時間にルーズ

日常的に会社や学校などの始業時間に遅れたり、いつもギリギリで走って駆け込んできたり、友人と待ち合わせの約束をしていても高い確率で遅刻してくる人は、繰り返すほどに人望を失い、「あの人は時間にだらしないから不安だ…」と大事なことを任されなくなっていきます。

また、遅れてきたうえに謝らない人は、どんどん信用を失っていきます。友人関係にあっても、大事な時間を「待つこと」で消費することになる「待たされる側」にとっては堪りません。

いざという時に責任逃れをする

何かトラブルが起こると、いち早く逃げ出す人がいます。「自分は関係ない」「自分は知らない」「あの人の責任だから…」と他人に罪をなすりつける人です。

特に部下や年下など立場が弱い人に責任をなすりつけるのは最悪パターン…。「自分の評価が下がる」「出世に響く」と全て自分都合の理由から失敗を認めない人は、どんな肩書がついていようとも人望を得られるはずがありません。

子どもがトラブルを起こすと、妻に向かって「お前の育て方が悪かったからだ」と慰めたり励ますどころか追い詰めるだけで親として一緒に対策を考えることを放棄したり、仕事に失敗すると部下に責任を押し付けて「知らなかった」「知っていたら、許可しなかった」と、もっともらしい言い逃れをして自分の身を守るために必死になります。

家族や部下、後輩を守れないどころか、責任転嫁をして自分だけ害を逃れる位置に立ち、涼しい顔をしている人と関わるのは本当に不愉快ですが、その人には人望がないので気にする必要はありません。責任逃れの巧い人は、状況の変化を察知するのが得意なので要注意!

噂話が好きでトラブルに敏感

人の噂話をするのが何よりも好きな人がいます。「他人の不幸は蜜の味」と言いますが、人望のない人は、誰かのスキャンダルやトラブルを耳に挟むと首を突っ込んで根掘り葉掘りと情報を集め、他に広めたくてたまらなくなるのです。

「これ、オフレコなんだけどさ…」「貴方だから話すけど…」といったセリフからヒソヒソ話を始める人は、まず信用できません。そこで誰かに情報を漏らすことによって、誰かに迷惑がかかることや噂がさらに拡散されることは簡単に予想ができるのに、話したい衝動に負けてしまうのです。

噂を知っていても、知らなくても、別にたいしたことではないことでも「噂好きで人望がない人」は、自分が「知っていることに優越感を抱く」ので厄介です。

やたらと調子がいい

普通の友人関係であれば、「単なる面白い人」で済みますが、仕事関係において常にハイテンションで冗談ばかりをかます人も信用が置けません。

場の空気を和ませようと努力していたとしても、本来の軽はずみな性格が裏目にでて大切な場面で失言をしたり、雰囲気に流されて秘密をバラしたり、職場の男女関係でトラブルを招いたり、あちこちに良い顔をしているうちに信用されなくなっていきます。

コミュニケーションを拒否する

こちらの話をちゃんと聞いてくれているのか、理解できているのかと不安になるほど、何を聞いてもヤル気のない生返事しかせずにコミュニケーションを避ける人。

たとえ、持って生まれた性格で「無口な人」でも、じっと相手の目を見て話を聞いてくれている人は、ただ単に「無口なだけ」であって交流を拒否しているわけではないので、実はペラペラお喋りな人よりも信頼されている人が多いのです。

しかし、他人と目も合わせず、近寄りがたく、何を考えているのかわからないほど絶望的にリアクションが薄い人と交流を持つのは神経をつかい疲れるので、自然と人に避けられるようになってしまうのです。

優柔不断で人任せにする

自分ひとりで大切な決断をできない人も、人望を得られません。上に立つ者であれば、「自分は責任を負いたくない」と公言しているようなものです。

どこに船を向かわせるのか決められない、優柔不断なリーダーを持つのは遭難のリスクを負うので不幸です。「多少の失敗があっても、自分が責任を取るから頑張って来い」と言えるぐらいの人でないと、上の立場は務まりません。

恋愛でも「あの人もいいけど、この人も捨てがたいよね」と一人に絞れないのも困りますが、いつも「どうしよう、どうしよう…」と狼狽(うろた)えて迷っている人に付いて行くのは不安ばかりが募ります。

ケチすぎる

飲み会に誘うと「奢ってくれるなら参加するけど、会費制だったら行かない」と公言するような人には仲間ができません。

上司と部下、先輩と後輩などという上下関係が絡んでいない状況でもケチな人と遭遇することはあり、冠婚葬祭など義理だてが必要なときでも「勿体ない」などと発言をする人も実在しますが、一瞬にして人望を失います。

また、社会人の場合は「自分は用事があって参加できないけど…」と幹事にそっとお金を渡す上司や先輩が理想なのですが、「仕事とプライベートは別だから、同僚や部下のためには1円だって遣いたくない」と上の人が思っていると、部下たちは敏感に感じとって誘う事もなくなり、だんだんと溝が深まっていきます。

貰いタバコをする上司は人望がなかった

以前、勤めていた会社の部長は「貰いタバコの常習犯」でした。「タバコは止めた」と公言しているのに、休憩時間になると「ちょっと1本だけ貰える?煙草を買って手元にあると、いつでも吸っちゃうからね…」と説得力のない言い訳をしては、数人の部下から順番にタバコをもらい続けるのです。

ある日、建てた家の自慢話を聞いて、私たちは愕然としました。エレベーター付の3階建だというのです。陰では「貰いタバコ御殿」と笑われています。

タバコ代の節約に部下を利用していながら飲み会に行っても、必ず「割り勘」だし、ふんぞり返って威張る性格なので、誰にも好かれず人望がありません。(37歳/男性)

人望のない人からは安心感が得られない

自分の評価アップや利益を優先していることから表れる言動に、どこか「騙されそう」「利用されそう」「裏切られそう」等と、付き合うことを躊躇いたくなる不安要素を持っているのが人望のない人。

「怪しいな…」と感じる共通点がある人物を信じて頼るのは、もう少し、日頃の行動や態度を観察してからでも遅くはないので、巧みな罠にはまらないようにご注意ください。