韓国チムジルバン・旅行中に寄り道したい美と癒しスポット
韓国でチムジルバン体験を検討中なら、ぜひ、迷わず足を運んでください。ゆっくりお風呂に入れば、観光地巡りをしてパンパンになった足のむくみも解消!本場のアカスリも経験してみて下さいね。
チムジルバンで韓国旅行中にリフレッシュ
ショッピングやグルメが韓国旅行の定番目的ですが、美意識が高い女性にとっては美容や健康ジャンルもハズせない必須プランですよね。実際に、エステ、韓医院、マッサージ、スパなど、韓国国内で話題の健康&美容スポットは観光客にも人気です。
今回は、韓国旅行中に見違えるように美しくなれるかも知れない「チムジルバン情報」をお届けいたします。
日本のスーパー銭湯的な施設「チムジルバン」では、デトックスや浄化作用が期待できる神秘の土「黄土(ファント)サウナ」、薬石韓国の伝統サウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」、身体を心から温める「よもぎ蒸し(チャフン)」、古い角質をごっそり落とす「垢すり(テミリ)」「ネイル」など、既に韓国旅行のリピーターならお馴染みの美容&健康法を試すことができますよ。
韓国のスーパー銭湯「チムジルバン」
ホテルやデパート内の施設では「スパ」と呼ばれ、高級感が漂う雰囲気のチムジルバンは、日本で言うところの気軽に足を運べる銭湯的な入浴施設。
もちろん、韓国の住宅にも浴室はありますが、韓国の人たちは浴槽があってもシャワーだけで簡単に済ませる習慣があり、ゆっくりと湯船につかる人は少ないのです。その代わりに、週末や休みの日になると家族や友達や一人で「チムジルバン」に行く人が多く、韓国ではアミューズメントパーク的な存在です。
韓国ドラマが好きな人なら、チムジルバンで人々が寛いでいるシーンを観たことがあるのでは? 雑居ビルの中にある「大衆的なチムジルバン」もあれば、ホテルやデパートに併設された「スパ」と呼ばれる高級志向のチムジルバンがあります。
◆チムジルバンの施設内と清算方法
下駄箱とロッカーキーの番号を統一している施設が多いので迷うことは少ないかも?外国人観光客が多いチムジルバンでは、日本語表記しているケースが多いです。
韓国のチムジルバンは日本の銭湯や温泉施設とは違って「浴槽とサウナのフロア」が別です。サウナフロアではTシャツ、短パンを着用するため「男女共用エリア」。
まず、入口で料金を支払います。この時点で支払うのは大浴場とサウナの利用料のみ。テミリ(あかすり)、チャフン(よもぎ蒸し)、マッサージなどをオプションで追加した分は帰る際に精算します。
清算を済ませた後、下駄箱とロッカーの鍵、サウナフロアで着用するTシャツと短パンとタオルを受け取ります。
下駄箱に靴を入れたら更衣室へ向かい、服や貴重品をロッカーに入れてカギを掛けてから大浴場へ行く流れです。ロッカーの鍵は手首や足首にハメた状態で入浴して下さい。
大浴場内のシャワースペースには、備え付けのボディソープやシャンプーもありますが、私物の持ち込みもOKです。更衣室内には使い捨てタイプのアメニティを購入できる自販機もありますよ。
◆チムジルバンのバラエティ豊かなお風呂
施設によって違いはありますが、チムジルバンの大浴場にはメインとなる湯船の他に、水風呂、ジャグジー風呂、ヒノキ風呂、露天風呂など、日本でも馴染のあるタイプの他にも、話のネタになりそうな「高麗人参風呂」を備えたチムジルバンもあります。半身浴を楽しみながら、チムジルバンでのんびり過ごすことをオススメします。
◆チムジルバンで念入りにテミリ(あかすり)する
美容大国らしく風呂好きの韓国人が多いだけあって、「自分専用あかすりタオル」を持参することも珍しくありません。テミリ(あかすり)スペースは、必ず、大浴場の一角にあります。
男湯、女湯、共にテミリ担当者に声を掛けて垢すりをして下さい。料金は帰る際に精算します。テミリ(垢擦り)用ベッドに仰向けで寝て、あとは「まな板の上の鯉」状態で、係の人に身を任せてください。(笑)
覚悟しておきたいのは、アカスリを担当する人は容赦なくゴシゴシと思いっきり体を擦ってくるので、肌が刺激に弱い人は「優しくしてね」と事前に伝えておきましょう。外国からの観光客が多く訪れるソウルや釜山などのチムジルバンでは、簡単な日本語がわかるテミリ(あかすり)係の人も多いです。
顔以外のカラダ全体の垢をくまなく擦り落としてもらった後のサッパリ感は癖になります。きっと、自分の体からゴッソリ落ちた垢の量に驚愕するはずですよ。
▲画像は釜山市・シンセゲスパランド内
◆チムジルバン/サウナでの過ごし方
大浴場でお湯に浸かって垢すりをしたら、次はサウナフロアへ移動します。入場の際に受け取ったTシャツと短パンを着用し、タオルを持ってサウナへ入ります。下着はつけません。多くの施設では一般的にサウナフロアは男女共有エリアなので、入浴後に家族やカップルや友達同士で落ち合って過ごすのです。
男女共有に抵抗がある場合は、ソウルや釜山の都市部なら女性専用スパがあるので足を運んでみて下さい。
◆チムジルバン/サウナの種類
海雲台(ヘウンデ)のセンタム地区にある「新世界(シンセゲ)スパ」のサウナを紹介します。
「新世界スパ」はデパート(新世界百貨店)と直結したチムジルバンですが、海外から訪れる観光客も利用する人気スポット。設備、大浴場、サウナ共に充実度も高く、高級スパのような雰囲気が特徴です。
では、サウナの一部をご紹介します。日本とは違う形態のサウナにテンションが高くなってしまうハズ
黄土(ファント)サウナ
内壁を黄土で加工塗装した造りのサウナドーム。黄土サウナの中は70度以上の高温が特徴。発汗が促進されることで血液の循環が良くなり、体内の毒素や老廃物の排出を促すデトックス効果が期待できると評判。この他、婦人病、冷え性や肩こり、高血圧、ストレスにも効用があるとされています。
アイスサウナ
低温のサウナのことで、室内の温度は15.6℃に設定されています。高温のサウナを利用した後に、アイスサウナに入って体の熱気を冷ますことで血行が良くなり疲労が回復したり「広がった毛穴が収縮して老廃物の排出力の活性化が期待できる」と、美肌を目指す女性に大人気。
ウェーブドリームルーム
ヨーロッパで知られている「瞑想」や「リラックス」を体験できる空間をサウナルームにアレンジ。
室内温度は37.7℃で青い水の波紋をイメージした光が天井に反射し、心身をリラックスさせる深海のような雰囲気。
ピラミッドサウナ
名前の通り、ピラミッド型をしているサウナ。室内温度は54.2℃で、名前の由来は「部屋の形を宇宙のエネルギーが最も集まりやすいとされるピラミッドの傾斜52度で再現していることよる」というもの。ちょっと変り種というか神秘的ですね。
持病がある方、体調が良くない方は、また、健康な方でも、当日の体調には十分配慮してください。特に高温サウナの場合は長時間利用を避け、水分補給を忘れないでくださいね。
◆チムジルバンはサウナ以外も充実
入浴、サウナ、リラックスを繰り返しながら。のんびりとした時間を過ごせるのが韓国チムジルバンの醍醐味。お一人様でもカップルでもファミリーでも楽しめるスポットがたくさんあります。
フードカフェコーナー
ガッツリ系の食事、軽食、コーヒー、おつまみまで楽しめます。日本のスーパー銭湯にある食事処のようなイメージなので、気軽に利用できますよ。
リラックスコーナー
休憩や仮眠ができるリラックスコーナーでは、多くの人が、うたた寝をしたり、スマホを眺めたり、読書をしたり、テレビを観るなどをして寛いでいます。
ネイルコーナー
最近の韓国ではネイルアートがブームなので、街中でもネイル店が目立ち、ネイルコーナーがあるチムジルバンも増えました。
お風呂に入って、サウナで汗を流し、全身の垢を洗い流した後に優雅にネイルを施すエステスタイルが女性に大人気。
マッサージコーナー
男女共に人気があるのは、本格的なマッサージをうけられるコーナー。コースや施術時間によって料金は異なりますが、エステのようにアロママッサージやフェイシャルマッサージなどを行っているチムジルバンもあります。
その他、カラオケルーム、ゲームコーナー、インターネットコーナー、子どもが遊べるキッズルーム等が設けられ、家族でゆっくりできるチムジルバンもあります。
入浴をしてサウナでひと汗流して、マッサージでリラックスしたり、垢すりでサッパリしたり…、と、大浴場とサウナを行き来して韓国の人々はチムジルバンで長い時間を過ごす習慣があるのです。
ちなみに、韓国では「風邪気味や疲労などで体調がしんどい時にもチムジルバンに行って、熱いお風呂につかって、汗を流し、仮眠をとって、ゆっくり休むとリフレッシュできて回復が早い」と言う人も多いのです。日本では体調不良時の入浴は敬遠されがちですが、韓国では逆のようで、お風呂に出たり入ったりをしながら汗をながすことで体調回復にもつながると考えられているようですね。
しかし、これにはもちろん、個人差がありますので、サウナの項でもお伝えしたように、無理をせずに体調を考慮した入浴やサウナ利用を心がけるように気を付けてください。韓国へ旅行した際はチムジルバンに立ち寄って、旅の疲れや日頃のストレスを解消すべく、ゆっくりと過ごしてくださいね。
「Spa Land新世界シンセゲ」情報
住所:釜山市海雲台(へウンデ)区センタム南大路35 新世界百貨店センタムシティ店1階(デパートと直結)
アクセス:釜山地下鉄2号線・センタムシティ駅下車、10番または12番出口よりデパート地下と直結
営業時間:6:00~24:00
休業日:不定休(月1月曜日及び、旧盆、旧正月連休中など)
利用料金:平日15,000ウォン 週末、祝祭日 18,000ウォン
※2016年6月末現在