猫のしつけ・愛するネコに教えるべき大事なこと
猫のしつけは”気長に取り組む”ことで、飼い主にも愛するネコにもストレスが溜まりにくくなります。ただし、子猫を飼うのなら早めに「手はオモチャじゃないこと」を教えて下さい。成猫になると覚えさせるのは大変!
猫のしつけ方
SNSやサイトに投稿される愛くるしいネコの動画や画像が大人気で”猫好き”の増加が止まりませんね。ペットとして猫を飼う予定がある、または、既に運命のネコと出会って一緒に暮しはじめている人も多いのでは?
でも、飼い主だろうと簡単に手懐けることができない、自由気ままなツンデレ性格の猫のしつけには「本物の愛情と根気」が必要とされることを想定しておいて下さい。
従順で飼い主の言うことを素直にきく犬とは違い、猫のしつけは難しいと言われています。しかし、猫のしつけを成功させることは不可能ではありません。では、猫のしつけ方を紹介します。
1.トイレのしつけ
ペットを飼ううえで”トイレの躾”は、まず真っ先に行う必要があり、上手くいかないと猫の排泄物のニオイや汚れにずっと悩まされることになります。
粗相(そそう)をしたときに、厳しく叱りつけたり体罰を与えても猫は言うコトを聞かないので、まずは、ネコが快適に用を済ませられる環境を作り『この場所でオシッコやウンチをしたい』と思わせることが大切です。
猫のトイレ快適度チェック
清潔ですか?
静かな場所ですか?
食事する場所から充分離れていますか?
※上記の条件は必ず満たしておきましょう!
猫はもともと砂の上で排泄をする習性があるので、家族として家へ迎え入れる前に猫砂を用意し、その上に乗せてあげるだけで大体の猫はトイレを覚えます。
飼い主さんの思い通りの場所で排泄をしてくれたら嬉しいものですが、感動のあまり大袈裟に喜びを表現したり、騒ぎ立てたりせずに、”自然に静かに褒めてあげてください”。次回からも自らトイレに向かって用を足すようになる確率が高くなります。
一般的に猫のトイレのしつけは頭を悩ませるほど難しいとされていないので、深刻に考える必要はありません。
2.爪とぎのしつけ
初心者がネコを飼うことを躊躇する理由のひとつが、”爪とぎで家具等を傷付けられる”可能性があることです。
猫のツメとぎは躾けることで、ある程度までは止めさせることができます。後悔しないように、猫のしつけの中に”爪とぎ”も含めて下さいね。
猫の爪とぎ・躾け方は?
家具で爪とぎをしていたら、猫を連れ出して「爪とぎ場」に連れて行きましょう。
何度も繰り返すうちに理解してくれるようになりますが、かなり根気がいるので覚悟は必要です。
しかし、『専用の場所で爪とぎをするようになるまでは時間が掛る』と予め心得ておけば、飼い主さんの精神的な負担も多少は軽減され、気長に見守って貰えるネコもストレスを感じずに済みます。
トイレの躾と同じく、叱りつけて覚えさえるよりもネコにとって快適な空間を用意してあげて『こっちのほうがツメを研ぎやすい』と思ってもらうことが大事です。
ペットショップや動物病院で爪のカットをお願いして、”爪をとぐ必要がない状態にしておく”だけでも状況は大きく変わります。
しかし、飼い主さんが猫の爪をカットすると神経や血管を傷付けてしまう場合があるので、慣れないうちはプロのトリマーさんに爪切りをお願いするのが無難です。
また、お気に入りの空間に爪とぎ器を用意してあげることも”猫のしつけ効果を持続させるメリット”があります。
使い古したボロボロの爪とぎ器を与えていると、壁、クッション、布団やソファーなど他の所で爪を研ぎ始めるので定期的に交換・チェックをしてあげて下さい。
3.噛み癖のしつけ
まだ足取りがヨチヨチしている子猫がじゃれてくる姿は可愛くて堪りませんが、じゃれている際に”甘噛み”ならまだしも”本気で噛むようになったらホンキの躾が必要”です。
他人に怪我をさせた場合『猫の本能だから仕方ない』なんて飼い主の勝手な言い訳は通用しません。しかし、カッとなって命令する”怒りをぶつける躾け方は失敗する”のでNGです。
噛む猫のしつけポイント
体罰で教えるのはダメ!
大きな声を出して叱りつけたり叩いたりすると、猫がビックリして余計に粗暴になることがあります。
まずは、ネコがどうして噛んでしまうのか?原因を知りましょう。
- 臆病でビックリして噛みつく子
- ストレスがかかっていて噛みつく子
- 手をおもちゃにしても良いと勘違いしている子
- 病気で噛みついている子
猫は意味もなく噛んでいるワケではありません。
- 臆病な子には穏やかな環境を作ってあげる
- ストレスの場合は原因を取り除いてあげる
- 手をオモチャにする子には、飼い主が”手”で相手をする癖を直す
- 病気の疑いがある場合は病院で診察してもらう
原因が見つかれば噛みグセがある猫ちゃんでも、適切な対処法が見つかります。噛んで来たら何か問題があると思って注意深く観察してあげてください。
猫のしつけには一番大事なのは”愛情”
かわいい子猫を家族に迎えれば、これから楽しい時間が増えていきます。それと同時にお世話も始まります。相手は私たちと同じく命ある生き物なので、毎日、お世話することを大変に感じることがあるかも知れませんが、ちゃんと愛情をかけてくれる飼い主にはネコも心を許し、独特のかわいい仕草や表情で癒してくれるようになります。
愛猫と良い関係を保つために、”猫のしつけ”は絶対欠かせない大切なことなのです。
縁あって家族の一員になったネコを守ってあげられるのは飼い主さんしかいません。猫の性質をよく知って、適切な場所で排泄をさせるトイレのしつけ、根気のいる爪とぎのしつけ、安全を守る噛みグセのしつけに責任をもって、いっぱい愛してあげて下さいね