台湾グルメ・肉汁たっぷり小籠包が美味しいお店にも行ってきた

台湾グルメは日本のレストランでも食べられますが、やはり、現地で台湾人のみなさんに愛されている老舗の食堂や屋台などで味わうのは格別です。シンプルで優しい味のスープや麺類など、台湾グルメの名物をチェック!

おいしい台湾グルメに大満足の旅でした

今回は、台湾旅行で外せないグルメを満喫してきた体験記です。小龍包だけでなく、脇役的存在の知られざるグルメも見つけましたよ。実際に現地で食べてみて美味しかったお店も紹介しますね。

ちなにみ、日本でいうと台湾は沖縄のような高温多湿で南国を思わせるような気候で、どんなに寒い冬の最低気温でも12℃程度と、長袖に厚手の羽織程度の服装で十分に過ごせます。

夏は平均気温が30℃前後、最高気温でも33℃程度です。日本の猛暑時のような気温にはなりませんが「屋内」は注意ポイントです。クーラーが効きすぎていて、とても半袖などではいられません。恐らく、エアコンの設定温度が18℃ぐらいなので、秋に羽織るような薄すぎない上着を持って行くことをお勧めします。

台湾旅行にオススメの時期は、涼しいのが好きな方なら2月~4月。多少、暑くても大丈夫なら4月~7月です。2月~7月は「平渓天灯祭り」等のイベントが多くあるので、観光スポット巡り以外にも要チェックのシーズンですよ。5月頃は梅雨シーズン、3月~9月は台風も発生しやすい時期です。人が少なく気候的にも過ごしやすい穴場シーズンは、9月~11月の秋は個人的にオススメです。

私が台湾へ行ったのは12月と2月の冬シーズンだったので、少し厚手のコートを持っていきました。旅行中は雨も降っていたので寒さは感じられましたが、同時期の東京などに比べたら、とても過ごしやすかったです。2月は人も少なく、チケットやホテルも安くなるので、寒い中での観光が平気な人にはおすすめです

どんな季節に行っても、やはり、台湾旅行で欠かせない&気になるのは「美味しい台湾グルメ」ですよね。それでは、たっぷり台湾の食べ物情報をお届けします!

▼台湾グルメ/ご飯系

台湾に行くと、屋台や通り沿いにも大きく看板が出ている「魯肉飯」!台湾の家庭料理としてもポピュラーな一品で、台湾料理のレストランに行っても必ずあり定番メニューで、一杯30元前後で食べられます。

これは、牛丼などのようにそれだけをメインに食べるものだと日本人は思ってしまいがちですが、現地の人たちにとっては、「ふりかけご飯的な存在」。ふりかけご飯で、炒めものや揚げ物などのおかずを食べるというイメージのようです。

量はラーメンのどんぶりよりも小さく、ライスのお椀より大きいくらいの「中ぶりのどんぶり」が主流。これは、ご飯系も麺系も同じなので、角煮がのったライスや牛肉が入った麺類を主食に小龍包を食べるのにちょうどいいサイズ感ですが、お店によっては大盛りなど「量」を選べます。

魯肉飯

ご飯系グルメの代表格!脂身の多い豚肉を細切れにして、八角と共に醤油ベースで甘辛に煮込んだもの。庶民から親しまれる家庭料理で、「こってり甘辛」な味付けが絶品。私も大ファンで台湾料理では外せません。

肉燥飯

脂身が少ない赤身の豚肉を使用しているので、魯肉飯よりもさっぱりとした一品。

鶏肉飯

鶏肉を使用しているので、魯肉飯よりマイルドでさっぱりした食べ物。脂っぽいのが苦手な人にオススメです。

▼台湾のグルメ/種類豊富な「麺」

台湾料理はライスだけでなく、一杯85元前後から食べられる麺も主食のひとつです。うるち米を原料にしているので、白くてもっちりとしているのが特徴。麺は5センチほどと短いので、お箸ではなくレンゲで食べます。また、主食として食べるので、他のおかずや小龍包よりも先に出てきます。

余談ですが、日本に来た台湾人のほとんどが「麺はないか?」ときいてくるそうです。それも、焼きそばとかではなく、ラーメンなど「汁物と麺がセットになったメニュー」をオーダーします。また、日本人とは違い、食事をしながらお酒を飲む習慣はありません。国によっていろいろですね。

台湾では、地元の人たちのテーブルには必ず「牛肉麺」などが一人ひとりの前に置かれています。ですから、私が小龍包だけを注文すると「麺は何にする?」という感じで聞かれました。

私は、小龍包だけでお腹を満たしたかったので、その時は注文しませんでしたが、別の「牛骨麺」のお店で食べました。日本にある麺とは食感や味が違い、けっこう美味しかったです。他にも、種類が豊富だったので、麺好きの人にとっては色んな種類の麺を食べ比べる楽しみがあると思いますよ!

牛肉麺

魯肉麺と同じくらい定番の人気の一品。牛骨や牛肉でスープを取り、別に煮込んだブロックの赤身肉や牛筋肉がのっています!塩辛い感じで、こってり感は控え目。

排骨麺

排骨とは「骨つき肉」のことで、スペアリブの煮込みがトッピングされていて、牛肉でスープをとった醤油ベースのさっぱり味です。ライスバージョンの「排骨飯」もあり!

担仔麺

台南発祥の麺料理。台湾の家庭料理ではエビで出汁をとるのが定番。塩で炒めた豚のひき肉をトッピングしているだけなので、あっさり塩味の海鮮スープという感じです。

▼台湾グルメ/夜市の小龍包はオススメ

小龍包は豚のひき肉が主流ですよね。でも、台湾では「海鮮系」「野菜系」の小龍包など、日本ではあまり見かけないメニューがありました。黒酢と醤油を好みでブレンドし、生の生姜を千切りにしたものを添えて食べます。「生のショウガなんて辛いのでは?」と思ったのですが、全くそんなことはなくてシャキシャキとした食感が小龍包とマッチしていて美味でした!

台湾といえば「小龍包」というイメージですが、実は中華料理の点心のひとつなので 点心メニューの中に「小龍包」「焼売」「餃子」などがあるという感じです。ちなみに、日本では「餃子」といえば「焼き餃子」ですが、台湾・中国では茹でた「水餃子」が一般的です。

▲台湾で珍しく見つけた焼餃子

台湾に行けば立ち食い蕎麦屋のように、巷にあふれかえっているのが「小龍包屋」さん。観光客を獲得する競争が激しくなっているためか、コスパやサービス等の質が以前より向上しているようです。それほど沢山あるお店の中から、美味しい小龍包を探すには「通り沿いにあり、外から繁盛している店内の様子が見えること」をポイントにして探すと良い店に当たりやすいようですよ!

ひとつの蒸篭(せいろ)に10個入がベーシックみたいですが、お店によっては、5個入り、8個入りもあるようなので、こちらでの価格は参考までに…。

レストランでは1蒸篭(8個入り)90元前後からで、200元位のところもありました。夜市だとさらに安く、10個入りの蒸篭が70元前後のところもあります。有名店や店構えの立派なところは割高ですが、地元の人が行くような店は値段も安くとても美味しいので「安いからイマイチ」ということではないようです。

個人的に今までに行ったところでは、夜市にあった水餃子が一番美味しかったです。そちらも一緒にご紹介しますね。

鼎泰豊(DIN TAI FUNG)

小龍包を有名にした世界的にチェーン展開している上海レストラン。安定の美味しさとサービスは期待できますが、有名店なので混雑しています。

以前、台湾店を覗いたときに外にまで人が溢れかえっていたので断念し、マカオに行ったときに支店があったので試しに食べてみたのですが、チェーン展開しているにも関わらず絶品でした

杭州小龍湯包

値段は安いのに有名店と同じぐらいの美味しさ!蒸篭1個(8個入)で90元。観光スポットにもなっている「中正記念堂」の近くにあるので、観光中に立寄れる立地の良さも高ポイントです。

蘇州点心店

MRT「古亭」駅からすぐの場所にある老舗。小龍包はもちろん、お醤油なども自家製らしく絶品。「絲瓜蝦仁湯包(へちまの小龍包)」は、豚肉の小龍包に続く大人気メニュー!

ヘチマの土臭さもなく、海老との相性もばっちりです。店主のこだわりが詰まったお店にぜひ寄ってみてはいかがでしょうか

▼台湾で美味しい物が食べられる店「來來水餃」

ナイトマーケットも楽しみながら美味しい物を食べられる、一度は行く価値があるオススメ店を紹介します。「南機場夜市」という夜市の中にあるお店で、けっこうな歴史を感じる老舗店「來來水餃」。たまたま通りかかったのですが、とにかく人で溢れかえっていて大人気の店なのだと一目でわかりました。

店内奥では3人のお兄さんたちがひたすら餃子を包んでいて、職人技の素早く慣れた手つきは見事!その横には、「茹で専門」の担当と、注文を受け出来上がった餃子を手際よくテーブルに運んでいくお姉さん達。見ているだけで楽しいのですが、その味が気になって気になって席が空いた隙を狙って食べてみることに(笑)

すでに夕食を済ませていたので、とりあえず1皿だけ注文しました。待っている間に隣のお兄さんが、小皿が美味しいからと勧めてくれたのが「小魚としし唐の炒め物」のような一品。少し辛かったのですが、水餃子とよくマッチをしていて美味しかったです。

小龍包のお店に必ずある数種類の小皿を紹介しますね。「來來水餃」のメニューは、とてもシンプルで「2種類+小皿数種類」です。まず、水餃子10個一皿60元、酸辣湯はサイズが選べて、それぞれ大50元、中45元、小40元、そして、他の小皿が35元とリーズナブルでした。

ナイトマーケットは、MRT版南線「龍山寺駅」か、松山新店線「小南門駅」からタクシーで5分ほどのところにある夜市のことで、台湾旅行をするのなら絶対に足を運びたい観光スポットです。「來來水餃」も台北駅からタクシーで15分ほどの距離にあり、若者の繁華街「西門」からも近いですよ。

▼台湾グルメは「小皿料理」も絶品!メニュー多数

店内の冷蔵ショーケースに並べられているだけの「小皿メニュー」も絶品揃い!台湾グルメの代表的な名物料理「小龍包」「魯肉飯」「牛骨麺」もいいですが、小皿メニューは食べなきゃ損!

おつまみ感覚で食べられる「小皿メニュー」はセルフで取りに行きます。メニュー票には載っていないので観光で訪れた人は気付かないことも多いのですが、地元の人にとっては定番の人気メニュー!各々、好きな小皿をピックアップして席へ運んでいましたよ。

また、お店によっては隣に飲み物も並べられているので、炭酸ジュースもセルフでテーブルに運び「お先に一杯」という感じで食事をはじめます。料金は、一皿30元くらいを目安にしてください。最後に日本の回転寿司でお会計するときのように店員さんがお皿の数を数えてくれるので、好きなだけ食べてくださいね。

ドアを開けたままの店内でラップをかけるでもなく、そのままショーケースに食べ物が陳列されているだけというのは、日本人にとっては衛生面などが気になるところですが、台湾では当たり前のことなのです。味付けもしっかりしていて種類も豊富なので、ぜひ、現地ならではの食事スタイルも含めて台湾グルメを味わうのも旅の醍醐味ですよ。

おいしい台北の食事処が見つかりますように!

台湾に旅行して驚いたのは「お酒と食事は別」という習慣です。また、セルフで小皿や飲み物、お箸などを取りに行く習慣も日本では滅多にお目に掛かれないので新鮮でした。海外旅行先で食事をしていると、日本とは違う文化を肌で感じることって多いですよね。そういった違う習慣を楽しみながら、台湾の絶品小龍包などグルメを満喫してくださいね。