入院時にあると便利なもの
出産や病気、ケガなどで一生のうちに1度は経験することがある入院ですが、多くの人が毎日を健康に過ごしているので、自分や家族がいざ入院することになると、何を準備すればいいのか分からないことが多いですよね。
入院が決まると、病院から「入院に必要なもの」が記載された書類がもらえますが、そこに記載されたものだけでは十分とはいえないのです。
そこで、長く退屈な病院生活を少しでも快適に送るためにも「入院に必要なもの」と「入院するときにあると便利なもの」を紹介します。
入院するときに必要なもの
自分でも家族でも入院することが決まると、不安や緊張も手伝って、何を準備すれば良いのか分からなくなってしまうもの。
初めての入院では特に、どこからどこまで用意すればよいのか悩みますよね。まずは、入院するときに必要になる基本アイテムを見ていきましょう。
1.入院手続きに必要なもの
入院するときには、入院の手続きが必要になります。この手続きに必要なものは、事前に病院から指示されるので、基本的にはそれに従いましょう。
手続きに必要なもの
・診察券
・保険証
・各種医療券
・印鑑
・申込書など(事前に渡されていた場合)
・保証金(必要な場合)
2.衣類
病院では、病衣や寝間着で過ごすのが一般的ですが、病室での服装は、指定の病衣が基本となっている病院もあるので、事前に確認しておくと安心ですね。
パジャマを選ぶ時のポイント
・締め付けの少ないゆったりとしたもの
・検査や治療が受けやすく着替えやすい前開き
出血の症状がある時には、血液が付着しても目立たない色の濃いパジャマを選ぶといいでしょう。
院内は一定温度に保たれていますが、病室や病棟を出ることもあるので上から羽織れるカーディガンやガウンなどを用意しておくと体温調節もしやすくなります。
また、入院中は締めつけの強い下着は避けるのが基本で、金属がついていると検査のときに外さなければいけなくなるので、スポーツブラやカップつきのキャミソールが、おすすめです。
入院に必要な衣類
・パジャマ
・上に羽織るもの
・下着
・靴下
・ルームシューズ
・外出許可が出たときや退院するときに着る服
※パジャマや下着、靴下類は3~5着あれば十分です。
下着やパジャマの洗濯を家族に頼めればいいのですが、難しい時には院内に設置されているコインランドリーを利用するといいですよ♪
でも、病院によってはコインランドリーが設置されていないこともありますので、入院前に確認をして無い場合は病衣を活用する、下着を入院日数分持っていくなどの工夫をしましょう。
3.洗面用具
入院したときに必要になる洗面用具は自分で用意するのが基本です。入院中の状態にもよりますが、下記のものを用意しておけばOKです。
入院するときに必要になる洗面用具
・手鏡
・石鹸
・タオル
・コップ
・歯ブラシ
・歯みがき粉
・洗顔フォーム
・髪を結ぶゴム
・フェイスタオル
・ヘアブラシまたはクシ
・化粧水などスキンケアアイテム
検査や手術などで入浴の許可が、おりないことがあります。そんなとき気になるのが髪。まとめておいた方が過ごしやすく、気になりにくいので髪を結ぶゴムがあると便利ですよ。
また、シーツの上にバスタオルを敷いておけば、汗をかいたときにも安心なので、入浴が許可されない入院でも用意しておくことがオススメです。
4.日用品
多くの場合、食事や入浴など、入院生活に必要なものは自分で用意する必要があります。もちろん売店でも購入できますが、慣れない入院生活だからこそ、いつも使っているものやお気に入りのものを用意しておくと安心ですね。
揃えておきたい日用品は、下記のとおりですが入院する長さによっても変わってくるので、必要なものだけを用意しましょう。
入院する時に必要な日用品
・食事に必要なもの
箸、スプーン、フォーク、マグカップなど
・洗濯に必要なもの
洗剤、柔軟剤など
・入浴に必要なもの
ボディソープ、シャンプーなど
・身なりを整えるのに必要なもの
爪切り、綿棒、ティッシュペーパーなど
入院生活が長引くと、どうしても気分が落ち込みがち。だからこそ、少しでも気分よく過ごせるように、身なりを清潔に保ちたいですね。ケガや術後などで入浴できない場合には、水のいらないシャンプーを用意しておくといいですよ♪
入院生活にあると便利なもの
2~3日ほどの短い入院なら、最低限必要なものを揃えるだけでも、それほど大きな問題はありませんが、入院が長くなる場合には無いと不便に思うものがあります。
必要になるものの多くは、売店でも購入することができますが、持っているものを購入するのってもったいないですよね。少しでも無駄な出費を減らすためにもしっかりと準備しておきましょう。
1.ヒマつぶし対策
入院中は何もやることがなくベッドで過ごすことが多いのでヒマを持て余すもの。そんな時には、パソコンやスマホ、ゲーム機などのヒマつぶしになるものがあると便利です。
ただし、たくさん持ち込むと「荷物が増える」だけでなく「盗難のリスクも高まる」ので、最低限必要なものだけを持ち込むようにしてくださいね。
病院には公衆電話も設置されていますが、数が少なく病状によっては公衆電話まで歩くのが困難な場合もあります。
ヒマつぶしになるだけでなく、家族や友人との連絡手段にもなるので、スマホや携帯電話しなどの通信機器を持って行くことをおすすめします。
ヒマつぶし対策になるもの
・本
・雑誌
・スマホ
・携帯電話
・パソコン
・タブレット
・携帯ゲーム機
・ポータブルテレビ
・ポータブル音楽プレーヤー
・ポータブルDVDプレーヤー
最近では病院でもスマホや携帯電話の利用ができるようになっていますが、通話は指定エリアのみとなっている病院がほとんどです。
大部屋の場合は特に、ほかの患者さんに迷惑がかかるので、病室での通話は避けましょう。また、パソコンやスマホなどを持ち込む場合には、合わせて充電器とイヤホンを準備することをお忘れなく。
2.S字フック
入院中に自分が使えるスペースは限られていますし、少ないスペースを有効に活用するために役立つのがS字フック。
ベッドの柵に取りつけて、よく使うものを吊るしておくと、寝た状態のままでも必要なものを取り出せるので便利です。スーパーのビニール袋を吊るしておけば、ゴミ袋としても活用できて◎
入院中は、何かとタオルを使う機会が多いもので、一緒にハンガーを用意しておくと、タオルを干すのにも使えるのでオススメですよ。
3.耳栓
個室に入院する場合には、それほど大きな問題はありませんが、大部屋では、どんな人と同室になるか分かりませんよね。
中には寝ている間にいびきをかく人もいるので、周囲の音が気になると、なかなか寝つけない人は、耳栓を用意しておくと安心です。
4.お金
基本的に、入院するときには、貴重品の持ち込みが禁じられていますが、でも、自動販売機や売店を利用したくなることも考えられますよね。
目を離したスキに撮られるリスクもあるので大金を持っていくのは危険ですが、自動販売機でジュースを買うだけでもちょっとした息抜きになるので、小銭程度のお金を持っていると便利です。
5.洗面器
意外と持っていくときにかさばって邪魔になるのが洗面器で、数日ほどの短い入院の場合には不要ですが、入院が長くなる場合には洗面器がひとつあるだけで、色々なことに活用できて重宝します。
洗顔や入浴はもちろん、お湯を張れば、むくんだ足を癒す足湯に早変わり!下着やタオルなど手洗いでの洗濯にも使えて便利ですよ。
6.筆記用具
入院すると検査や治療法、薬などの説明を受けることも多く、たくさんの書類にサインすることもあるので、メモ帳と黒のボールペンを用意しておくと良いでしょう。
治療の記録やベッドを離れるときの書き置きなどに活用できるほか、誰がいつ、何を持ってお見舞いに来てくれたのかをメモしておけば、お返しをするときに役立ちますね。
ケガなどでペンを持つのが困難な場合には、ICレコーダーでも代用が出来ます。また、自分の持ち物に名前を書かなければいけない病院が多いので、油性マジックも用意しておくと安心ですね。
あると便利な筆記用具
・油性マジック
・黒のボールペン
・メモ帳やノート
入院期間に合わせて必要なものを
出産以外の入院は、ないに越したことはありませんが、何らかの理由により、入院が必要になることもあります。
初めての入院は特に不安なことばかりですが、入院生活を少しでも快適に過ごせるように、入院前の準備はしっかりとしておきたいですね。
とは言え、何でもかんでも揃えて持ち込めば良いわけではありません。
病院では、事前に入院する上で必要になるものを教えてくれますが、多くは一般的に必要なものなので、実際に入院してみると、一度も使わないものや、なくて困るものが出てくることがあります。
入院の準備をするときには、入院の目的や長さ、病状を基準に、自分に必要なものだけを揃えるようにしましょう。