自律神経の乱れ改善・有名ドクター直伝・音楽聞くだけの方法
夜更かしばかりして慢性的に寝不足状態になってしまうと、自律神経の機能が低下して血圧や心臓などの臓器の働きにまで影響しちゃうかも?『体がダルい』など、不調の自覚症状があるならライフスタイルの見直し必至!
自律神経の乱れ改善でイライラや不安は消えるかも!
- 何をしても集中できない
- 休みの日は身体がダルくて起きられない…
- やるべき事があっても気力が湧かない
- コントロール不能な焦燥感に襲われる
- 原因がわからないのに攻撃的な気持ちになる
- 疲れているのに神経がピーンと張りつめて眠られない
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もし、これらの自覚症状があるようなら、自律神経のバランスが乱れているのが原因かも知れませんよ。
『身体はダルいのに風邪ではない』『スッキリするためにサプリを飲んでも改善の兆しがない』こんな状態が続くと鬱々しちゃいますよね。
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今回は、多忙な日々の中で30代の頃に数年間、自律神経のバランスを崩し苦痛を味わいながらも克服された経験をお持ちの”順天堂大学医学部教授 小林弘幸氏”が、そのツラい症状を打破するために研究し、自ら実践された”改善方法”をご紹介いたします。
なんと、その頃、日曜日に多くの人が発症すると言われている”サザエさん症候群”に、小林先生も悩まされていたとか…。
そして、自律神経の乱れを整えるための様々な方法の中から、小林先生は「音楽の効果」に着目。
「聞くだけで心身の不調が改善される」というのなら、ぜひ試してみたいですね。
さっそく「自律神経の乱れ改善効果がある音楽」を聴いてみた!
「百聞は一見にしかず」でございます。
冒頭にピックアップした症状が見事に当てハマっているので、ワラにもすがる思いで小林先生の著書「聞くだけで自律神経が整うCDブック」(アスコム)に付属されているCDを仕事中に聴いてみました。
~この改善方法が気になったキッカケ&感想~
【数週間前からの心身の状況】
「サザエ症候群」を自覚しており、仕事中も『帰りたい』『休みたい』と心の中で呟いている日々。しかも疲れているのに不眠気味。
『これじゃいけない!』と、分かっているものの、ダウンする気力や焦燥感をコントロールできない。
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【気になったキッカケ】
1)イライラ・無気力を改善する必要があった
2)悩むことが増えて眉間のシワが深くなり困っていた
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【2週間聴き続けた感想】
・仕事中の「負の雑念」が払われる
・曲に聞き入って思考や手が止まることがない
・聴いているときは焦燥感がかなり軽減される
★つまり「平常心でいられる時間が多くなった」ということです。
さて、私たちの臓器や精神状態などに影響を与える「自律神経のバランス」を整えることに関心がある方へ「自律神経の働き」「心身への影響」「音楽に効果がある理由」をご紹介します。
自律神経ってどんな働きしているの?
まず、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つ。
この両方がそれぞれの役割を持ち、心臓や血管などの機能をコントロールしています。
交感神経の役割
・血管を収縮して心拍数や血圧を上げる
副交感神経の役割
・血管を拡張させて心拍数や血圧を下げる
この2つはまったく違う役割を担っていますね。
- 交感神経⇒「ドキドキしているときに優位」
- 副交感神経⇒「リラックスしているときに優位」
小林先生は、この2つの神経の働きを「アクセル(交感)/ブレーキ(副交感)」と、分かりやすく例えられています。
バランスを崩すと身体にどんな影響があるの?
例えば、24時間ずっとアクセル(交感神経)を踏み込んだままイライラ興奮しっぱなしでいたら、心臓にも負担がかかり体はクタクタに疲れて精神的にもツラくなります。
そんなとき、ブレーキ(副交感神経)が効いてくれたら、ドクドクと激しくなっていた脈拍が緩やかになり、次第に心も落ち着きをとり戻すことができるので心身の健康を保てますね。
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このように、日常生活で起こる様々な状況に対応する心身の負担を軽くするために、私たちのカラダの中で2つの神経が上手くバランスを取っているときは「いい状態」を保てるのです。
でも、自律神経が乱れてしまった場合はどうなるのか?「交感神経」「副交感神経」各自律神経が乱れたときにあらわれる症状を説明します。
交感神経をセーブできないと表れる症状
ブレーキ役の副交感神経が反応しないまま走り続けてしまうと、いつか”ガス欠状態”に!
こんな症状が出てくる
・ストレスで神経がピリピリする!
・血管が収縮して血流が悪くなる!
・免疫力が低下する!
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※不安・恐怖・過覚醒の状態になる。
★周囲の人に感じ悪い印象を与えたり、頭痛など、さまざまな病気を引き起こす原因を作ってしまいます。
副交感神経をセーブできないと表れる症状
”興奮を抑えてリラックス状態を作ってくれる副交感神経”なら、常に活発に働いてくれていても問題なさそうですが、ブレーキをかけ過ぎた状態が続いてしまうと心身には悪影響を及ぼします。
こんな症状が出てくる
・ボーっとして注意力がなくなる…。
・うつ病になりやすくなる…。
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※無気力・低覚醒の状態になる。
★これでは「怠け者と思われる」「仕事でミスしやすい」など、間のヌケた印象を与えてしまいますね。また、悲しくなったり、絶望的に物事を考えてしまうツラい鬱病を発症する要因にもなるなんて深刻です。
交感神経と副交感神経・両方セーブし過ぎるのはダメ
さて、そうはいっても車のハンドルを切るように思い通りにコントロールできないのが自律神経のバランス。アクセル&ブレーキの両方の機能が同時に低下してしまうことがあります。
こんな症状が出てくる。
・疲れやすくなる
・ヤル気が、おきない
★シゴトや家事が忙し過ぎて寝不足が続いたり、解決できない悩みを抱えるなど”ストレスと隣り合わせの生活”をおくっていると、この状態に陥りやすいので注意が必要ですね。
心身の不調を自覚したら聴きたい音楽
多くの方が自律神経の乱れに悩み、治療するため病院へ通っている現実もあるように『私は興奮状態が続いているので副交感神経よ!どうか活発になって心を静めておくれ!』と、願ったところでカッカした症状が改善されるわけではありません。
それとは逆に『なんとか気力を出さなきゃ…』と、もがき苦しんでも気分が沈んだまま…、ということもありますね。どちらも辛いものです。
そんなツラい症状から抜けだすために活用したいのが音楽なのです。
自律神経の乱れを改善するのは”ヒーリング音楽”ではない
さて、小林先生が自律神経の乱れを防ぐ、または改善するために推奨するのは「音楽を聴くこと」です。
しかし、音楽なら何でも良いというワケではありません。
なぜ?
・目的は「自律神経のバランスを整えること」だから。
音楽を聴くことでザワザワした精神状態を整えようと考えたとき、真っ先に「ヒーリング音楽」が思い浮かびませんでしたか?
それらの音楽を聴いて得られるものは、副交感神経の働きを促してリラックスした状態を生みだし「心を落ち着かせること、癒される状態」ですね?
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でも、気持ちを落ち着ける効果がある音楽を聴いて、脳内にアルファ波を大量発生させた状態をキープしていては「やる気」を引きだすことが困難。
つい、うたた寝をしたくなってしまうかも知れません。
ということは?
「交感神経&副交感神経」両方のバランスを整えることは出来ないのです。
効果があるのは!2つの自律神経に働きかける音楽
さて、おさらいです。
健康的な心身には”2つの神経のバランスの良い働き”が不可欠でしたね?
- 「活動的な行動をサポートする交感神経」
- 「心身を休める副交感神経」
それぞれの働きが偏ってしまった場合にあらわれる不快な症状からも理解できるように、2つの自律神経の働きは”バランスがとれてこそ心身の健康を保てる”のです。
小林先生がオススメするのは、1曲の中に交感神経と副交感神経の両方を”医学的根拠をもとに刺激するメロディーライン”で構成された音楽。
「順天堂大学漢方医学先端臨床センターの山口琢児氏」の指導のもと、複数名のモニターに試聴してもらい、自律神経の活動バランスを測定した結果、「ハイ&ロー」のいずれか一方に偏りがちだった状態が改善されることが明らかになっています。
こんな症状のときに聴くのがオススメ
・つらくて悲しいとき
・イライラするとき
・焦りや不安が強いとき
・悩みの解決法を知りたいとき
・身体の不調を感じるとき
★この音楽は「1日何分聞かなきゃダメ」というルールはありません。好きなときに10分間だけ、またはBGMとして部屋に流しておくなど活用方法は自由。
お疲れ気味の日常生活に「音楽」を取りいれて、こまめにリセットして下さいね。
【ご紹介した書籍】
聞くだけで自律神経が整うCDブック(アスコム)
著者:小林弘幸(こばやし ひろゆき)先生
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上などの指導に携わる。