ミニマリスト服選びの基準は枚数よりも合理性
ミニマリストの服選びの実態を紹介。着る回数が少ない、長く着られない、流行に左右される服は買わないというミニマリズムを貫き、必需品のみを収納したクローゼットの中もスッキリ綺麗に整理されているのが特徴。
ミニマリストは服選びにも掟がある
すっきり無駄のない生活を望む人たちから支持を受けているのが、『生きていくうえで最低限コレは必要だ』と思うモノだけを手元に残し、『使わない』と判断したものは徹底的に整理して身の回りに置かない「ミニマリスト主義」を貫くライフスタイル。
当然、ミニマリストのシンプル思考は、服を買うときにも反映されます。
毎年ファッションの流行は変わるため、おしゃれ志向が高い人ほどワンシーズンに何枚も新しい服を買ってしまう習慣があるのでは?
でも、生地がペラペラで数回着ただけで毛玉だらけになる服をたくさん持つのと、限られた枚数でも質の良い服を着回すのとでは、どちらが精神的な豊かさを得られるでしょうか。
”生活の無駄を省くミニマリスト思考”を少しだけ取り入れてみる価値はあるかも知れませんよ。
今回は、ミニマリストが実践している服選びのルールを紹介します。
1.「私服は制服」と考える
様々なバリエーションの洋服を着こなそうと思えば、それだけ必要とするアイテムの枚数も増えてしまうので、憧れのミニマリストになる道は険しそうです、考え方をチェンジすれば難しいことではないのです。
服を”ユニフォーム”だと考えるのです。
制服は春夏用、秋冬用で季節によって分けられていますが、シャツ、リボンなどを変えることはあっても、基本的には毎日同じようなコーデになりますよね?
- 紺・黒・グレーのジャケット
- 白・水色等のシャツ
- 紺・黒・グレーのボトム
ミニマリストは色や形や素材など、同じ系統の服を買い揃えているため、毎朝、お出かけ前のコーディネートで悩むことがありません。
持ち物をシンプルにすることによって時間を節約できるメリットを得て、且つ、余分なアイテムを増やすために浪費するデメリットを防ぎ、常にクローゼットをすっきりした状態に保つのがミニマリズム。
2.定番コーデを心がける
トレンドを意識してシーズン毎に服を買い足す人も多いのですが、翌年には着る出番がなく、確実にタンスの肥やしになる”余分な服”でクローゼットが占領されるのは悩みのタネですよね。
ミニマリストは不要な物が溢れている空間を嫌うので、トレンドは追わずにシンプルでベーシックなアイテムだけを持つように心掛けています。
定番アイテムって?
- 襟付の白シャツ
- Tシャツ
- セーター
- カーディガン
- ワンピース
- デニム
- ひざ丈スカート
- クロップドパンツ
- トレンチコート
- 革ベルト
- ストール
※10点で毎日の着こなしは十分可能
ベーシックで流行り廃りがなく白・黒・ネイビー・ベージュなど、着回しできる色のアイテムを選ぶのがミニマリスト流なのです。
3.質のいいモノを選ぶ
シンプルでベーシックな服を選ぶときに全て低価格のアイテムでコーディネートをすると、全体的に安っぽく見えてしまいます。
また、プチプラ価格で服が何着も買えるのは、一見、お財布に優しそうに思えるのですが、実は、お値段に見合った素材が多いのです。
結果的に数回着用しただけで毛玉やほつれが発生しやすく、服が長持ちしないデメリットがあります。
ファッションはシンプルにするほど生地の質感が目立ってしまうため、安い物でワードローブを揃えれば一時的に得をした気分になります。
「長く着られない服を買うと結果的に損をする」ということをミニマリストは知っているので、ケチらずに高品質の服を購入する傾向があります。
実際に、ある程度のお金を払って購入した服は長持ちします。2千円前後のセーターを10枚着まわすよりも、2万円の服一枚を他のアイテムに合せてコーデしたほうが洗練された印象を与えます。
更にデザインや色なども定番物を選ぶのがミニマリストの服選びのポイント
長く着用しても型崩れやトレンドの遅れを気にする必要がないうえに、質が良い服には愛着が湧くので大事にするようになります。
こういった点からも、ミニマリストは実に合理的な選択をしていると言えるのです。
ミニマリスト服選び術
【高価でも購入する服】
- ジャケット
- セーター
- スカート
- パンツ
【プチプラで購入する服】
- 白アイテム
もちろん経済状況には個人差があり、ミニマムライフを徹底したいと思っても全ての洋服を高級品で揃えられる人ばかりではありません。
汗をかいたり、食べ物をこぼしなどで汚れやすい白アイテムは、『清潔感を保つためにワンシーズン着たら処分する』 と決めて購入する賢いミニマリストも存在します。
4.割り切ってプチプラで揃えるケースもある
定番物を高級ブランド品で揃えるミニマリストがいるのは事実ですが、中には『ワンシーズン着られれば良い』という考えから、割り切って安価なアイテムを必要最低限だけ揃えるミニマム主義の人たちもいます。
低価格でシンプルなデザインの商品が豊富な”ユニクロや無印良品”などのアイテムを購入して、ワンシーズン毎にワードローブを一新させることによって経済的な負担を抑える工夫は真似できます。
ただし、購入する「服の枚数は少ない」のがミニマリストの特徴であることは言うまでもありません
5.服は買い足す前に捨てる
着用すると貧相に見える型崩れしたアイテム、クリーニングに出しても汚れが落ちない物、自分に似合わなくなったモノを処分したときが、新しい服をミニマリストが買うタイミングです。
ミニマリスト服選び術
新しく購入する服の基準は「年齢と体型に合ったモノ」
長く愛用するからこそ服を買い替える際は年齢が加わり体型も変わってくることを計算して、数年後に着用しても似合うかどうかを想定してから決めるのもミニマリストの服選び術。
5.セールでも衝動買いしない
定価よりも安く服をゲットできるのはセールの醍醐味ですが、低価格に群がる他のお客との戦いの場であるバーゲンで購入した服は、じっくり吟味する余裕がないので”出番が少ない服”または”着ない服”になる運命を背負っているものです。
安いから買うのではなく、必要だから服を購入するのがミニマリストのポリシーなので、「残り1点」「最終割引」といった特別感のある売り文句にも動じない冷静さを持っています。
枚数が少ないからシンプルに決まる
お洒落でセンスが良いと評判のフランス人でも、限られた枚数の服しか持っていない(持たない)人が多いと言われています。
それは、ファッションに強いこだわりを持っているからこそ”アイテムを厳選しているから”であり、服の枚数が多いことが、お洒落に直結するわけではない、という証明でもあります。
ファッションアイテムの数は少なくても、ミニマリストの服装は品良くオシャレに見えるのが特徴のように、フランス人の服選びの基準は”ミニマリスト精神”に通じるところがあります。
ミニマムな生活を目指しているなら、まずは「服の整理」から始めることをオススメします。男女かかわらず、洋服がプチプラ価格で購入できることから不要なアイテムが部屋に溢れて困っている方も多いのでないでしょうか?
こだわりを持てば自分にとって不要か?必要か?を的確に判断できるようになり、1着に対する愛着も湧くので、服の扱い方も丁寧になるし、質の良いアイテムを選ぶことによって全体的に品よくまとまります。
私服を完全にユニフォーム化する究極のミニマリストの真似は難しくても、着る機会がなく不要になってしまう物を購入する前に見極める目は参考にしてみたいですね。