山陰の旅4日目は大山観光!芸術と温泉と料理に満足じゃ!

5日間の予定で神社や寺院を巡りながら山陰を旅してきましたが、4日目は大山を観光してきました。今回、時間に追われて慌てたのは1度だけ(笑)少し余裕のあるスケジュールで大山観光を満喫してきましたよ!

じっくり大山周辺を巡って観光してきました

前回までのあらすじは、美保関から境港へ入り、いよいよ訪問地が島根から鳥取へと移った山陰旅行三日目。苦労しながらもなんとか大山バックパッカーズにたどり着きました。大山バックパッカーズでは、オーナー夫妻とたくさん話して大いに楽しみ、その後、ゆっくりと眠りについたのでした。

そして、今回は宿で評判の朝ごはんを食べた後、この度の大きな目的のひとつ植田氏の写真美術館へ迎い、水木しげる氏が描いた妖怪の天井画をみるために「圓流院」に行き、豪円湯院の温泉で疲れた体を癒し、有名な豆腐料理でお腹を満たし、霧に覆われた山道を下り米子から鳥取へ向かうまでの4日目を迎えた山陰旅行の様子をお届けします。

大山バックパッカーズのお楽しみは朝ごはん

山陰旅行四日目の朝。雨が降ったりやんだりと、まだスッキリとしない天気です。朝早く目覚めた私は、前日から楽しみにしていた朝食を作り始めました。そう、大山バックパッカーズでは、セルフサービスの朝ごはん付きなのです!とても清潔で大きくて綺麗なキッチンがあるのはこの為なんですね!

もちろん、晩ごはんも、自分で食材を持ち込めば自炊できますよ。宿側が予め用意してくれる朝ご飯は次の画像をご覧ください。

シンプルながら、おいしい白バラ牛乳に大山のバター、パンはトーストにするとサックサクで香ばしく堪らない美味しさなんですよ!

前回の旅行記でも紹介しましたが、紅茶やコーヒー、番茶(大山周辺では番茶が日常的に飲まれている)などの飲み物サービスもあります。

卵と牛乳を使ってフレンチトーストにして食べる常連さんもいらっしゃると教えてもらい、私も試したかったのですが、残念ながら朝寝坊したのでフレンチトーストにする時間の余裕がなく、シンプルにスクランブルエッグ&トーストにいたしました…。

いやー、それでも、これが、とっても美味しいー!シンプルな調理方法でも、良い素材の実力は発揮されるものだなーと実感しました。

至福の朝ごはんを済ませた後は、「植田正治写真美術館」に向かいます。「大山るーぷバスが」動いている時期なら、大山バックパッカーズのある「大山ペンション村」から歩いて10分程度の場所にある「大山ガーデンプレイス」から植田正治写真美術館までバスですぐの場所にあります。

ただ、この日はまだ「大山るーぷバス」が動いていなかったのと、斎藤さんも余裕があるということで美術館まで送って頂きました。

斎藤さんとお話していた時に色々考えるところがあったので、ちょっと最後に大山バックパッカーズについて説明を加えさせてくださいませ。

大山バックパッカーズは、ゲストハウスと言いながらも、内装はペンションをベースにしていて、ホテルのような感覚で快適な宿泊ができます。でも、基本はゲストハウスなので、他の宿泊者との譲り合いや交流を持って旅の出会いを楽しみたい(楽しめる)宿泊施設なんですよね。

宿泊者が他にもいらっしゃれば、話をしてみたり、お互いにキッチンや洗濯機などの共用施設を譲り合って使ったりすることを私自身も心掛けたいと思っておりますので、皆さんにもご賛同いただきたい次第でございます。どこかの旅先でお会いする機会がありましたら、ぜひぜひ、よろしくお願いいたします。今回は一人きりの宿泊だったので、次回の宿泊時は違う体験をしたいなと思っています!

宿泊した「大山バックパッカーズ」情報

・住所:鳥取県西伯郡伯耆町小林123-39
・電話番号:0859-57-5516(受付時間 9:00~21:00)
・アクセス:JR岸本駅より伯耆町デマンドバス「大山ペンション村」下車徒歩3分
・宿泊料金:ドミトリー(男性のみ)3,200円/シングルユース/3,900円/ツインルーム/6,400円/トリプルルーム/9,600円※料金はすべて税込

植田正治写真美術館で堪能した美しい写真の世界

ゴールデンウィーク直前の旅だったので、ゆっくりと写真を楽しめる植田正治写真美術館へ足を運びました。私が植田正治さんの存在を知ったのは2010年のことでした。

当時、サービスが始まったばかりの「Instagram」にはまり、正方形の構図で有名な写真家を検索したところ出てきた名前で、ネット上で見られる作品だけでも、その魅力に圧倒され、私はファンになったのです。

福山雅治さんのアルバムジャケットを撮影したことでも知られていますが、「Ueda-cho」(植田調)と呼ばれるほど世界的に有名な写真家でもあるんですよ!

展示室内の写真撮影は禁止ですが、館内は大丈夫です。今回は天気が悪くて大山撮影は断念せざるを得ませんでしたが、写真好きには堪りません!フォトジェニックな建物や館内から美しく見える大山を撮影する楽しみがある超絶おすすめスポットです!

この日の展示は「終わりなき挑戦 植田正治の1980年代」。植田正治さんの作品は、モノクロ&砂丘で撮影した「砂丘」「家族」関連の作品や、山陰で暮らす普通の子どもたちを撮影した「童暦」が有名です。

これらの作品よりも後年になる1980年代に入って、さらに挑戦し続ける作品を集めた展示がとても興味深かったです。植田正治作品はもう何度も観に来ているのですが、はじめて見る作品が幾つかありました。

「砂丘モード」などモノクロ写真はもちろん、「白い風」「幻視遊間」といったカラー作品集は、幻想的な一瞬の物語を感じられる素晴らしさ!じっくり約1時間半かけて観て回りました。今回の旅行プランの中でも楽しみにしていたことのひとつですが、期待以上に幸せな時間を過ごせました。

また、この日は「植田正治さん好き繋がり」で、いつもネット上で交流させてもらっている東京在住のMさん(仮名)ともお会いして、少しだけお話しができました!実は、「大山バックパッカーズ」を教えて下さったのも、Mさんだったのです。良いご縁に感謝です。

Mさんはじっくりと写真鑑賞されるタイプなので、私は挨拶程度で別の場所に移動しましたが、それでも直接お話しできたことは嬉しい体験でした。ちなみにMさんは、開館から閉館までずっと鑑賞していたとのことです。(途中お昼休憩はとられたみたいですが)すごい!私はそこまで集中力ありません!

ちょっと古いですが2013年に撮影した外観写真も参考までにご紹介しますね。建物は、有名建築家の高松伸さん設計で、植田正治さんの作品「少女四態」からインスピレーションを得て作られたと言われる建物に興味を持って訪れる「建築物が好きな人」も多いのです。

大山に遊びに行く予定のある方は、ぜひ一度、建物の中も外も存分に楽しめる「植田正治写真美術館」に足を運んで、美しい写真の世界に浸ってみてくださいね!

植田正治写真美術館

・住所:鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
・電話番号:0859-39-8000
・営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
・入館料:一般 900円 高校大学生 500円 小中学生 300円
・休館日:火曜日 (祝日の場合は翌日・12/1~2/末までは冬季休館)

妖怪天井画が圧巻!大山寺塔頭「圓流院」

植田正治写真美術館から次へ向かうは大山寺塔頭のひとつ「圓流院(えんりゅういん)」。水木しげるさんが描いた108枚の妖怪天井画があるということで、ぜひ、自分の目で観てみたかったのです。

当日は雨が降っていて、足場が悪いことを気遣って大山寺まで送ってくださった斎藤さん、本当にありがとうございました…!

さて、一時期さびれていた圓流院は、妖怪天井画制作した水木しげるさんをはじめとする様々な人の協力もあり2009年に再建されました。

お堂に入り、ご本尊の地蔵菩薩にお参りしたら、おもむろに床の上にごろりと寝転んで妖怪天井画を眺めます。館長さんが説明してくださるので間違うことはないとは思いますが、寝転ぶときは、ご本尊に足を向けないように御注意くださいませ。寝転んだ視線の先に広がるのは、このような世界です…!

お堂には描かれている絵の説明書を事前に読んでおくと、「ゲゲゲの鬼太郎」でお馴染みのキャラクターなどの妖怪を探してみる楽しみが広がります。妖怪の絵はひとつひとつがとても精密におどろおどろしく描かれていたり、真ん中列の上下のみ、妖怪ではなく極楽浄土の絵が描かれていたりもして、とっても興味深かったです。

レンズを変えて少しアップにすると、真ん中のカラス天狗がとってもカッコいい!そして、その下の一反木綿の真っ白スッキリとの落差が激しいなど、ひとつひとつの絵が細密に描かれている様子がハッキリ見えます。

真下からの眺めを堪能した後は、上の階へ移動して、お寺の宝物を展示してある部屋に向かいます。この時、もう一度、妖怪天井画を見上げると、1枚1枚がかなり大きい絵であることが分かります。

これは鬼太郎with目玉おやじ殿。

こちらは、先ほど少し触れた極楽浄土の図。とても美しい色彩で幻想的な世界です。

2階の部屋は特別な感じはなくて「書庫」のような雰囲気でした。その中に配置されている「ビルマの竪琴」や「ヒエログリフ」等が、何というか…、こう、深い味わいを醸し出していて「何でエジプトなんやろな…?」と思いつつも、結構、私は楽しんできました。

5人ほどいた先客は早々に姿を消し、お堂の中をだいたい見て回った時点では私一人しかいなくて、館長さんと受付のおじさん二人と、しばし、お話させてもらったところ「この山には、お地蔵さんが色々ある」とのことで興味が湧きましたが、雨の影響で足元の状態が悪かったので、今回はお地蔵さん巡りを断念。私が「京都から来た」と話したら、京都にちなんだお話をしてくださって、お気遣いいただき感謝です!

「せっかくここまで来たのだから、上の阿弥陀堂にも行っておいで」とお二人に言われ、私も気軽に「行ってきます」と引き受けて外へ出てみたところ、石段を見た瞬間ひるみました…。

でも、ここまで来たら後には引けないです!黙々と登ります。

やっぱり石の部分がすべりやすいので、慎重に、ゆっくりと。

上まで到達すると、両脇にお地蔵様が鎮座していました。かわいらしい…。頑張って登った甲斐があったかも!

栄西の師匠だったという平安時代末期の高層、基好上人(きこうしょうにん)のお墓にもしっかりお参りしてから圓流院に戻り、お手洗いを借りました。お手洗いは鬼太郎と猫娘が案内してくれますよ!

帰ってきた私に、また圓流院の館長さんと受付さんがニコニコと話しかけて下さったので、「14:50のバスに乗って下界に戻るのは諦めよう…」と私は心の中で決意し、時間の算段をはじめました。

ところが…、次は「豪円湯院へ行く」という私に、おもむろに館長さんがパンフレットにサインをしてくださって、「これを出したら割引してもらえるよ」と差し出してくださるではありませんか…!何とありがたいことでしょう。時間の算段をしていた自分が恥ずかしくなりました。ほんとごめんなさい。

2018年には、大山寺開山1300年記念という大きな節目を迎え、色々と注目されそうな大山寺界隈。大山寺に行かれる際には、ぜひ、圓流院で妖怪天井画を眺めて、癒やしのひと時に浸ってみることをおすすめします。

大山寺 塔頭 圓流院

・住所:鳥取県西伯郡大山町大山58
・電話番号:0859-52-2158
・営業時間:9:30~15:30
・参拝志納金:一般 400円 小中学生 200円
・開館期間:4月1日~11月30日(それ以外は冬季休館)

豪円湯院で日帰り温泉&豆腐定食!

さて、圓流院から次の目的地、豪円湯院までは徒歩20分程度の距離ですが、高低差があって、山を下りていく形になります。雨の中、どんどん歩いてひたすら目的地を目指す私。

途中、こんな感じで道案内があります。阿弥陀堂までの道のりは、僧兵コースだったのね…。納得。

しばらくの間、ずっと山道を歩いて、ようやく下りの階段が見えてきた時はホッとしました。

大山寺橋を渡ると、お土産屋や民宿のある「人の気配がする下界へ戻ってきたー」という感じがします!まあ、ゴールデンウィーク前だったうえに悪天候だったので、人っ子、一人いませんでしたが…。

ようやく15:30頃に豪円湯院に到着!すっかり冷え切ってしまった体を温めるために、ゆっくりと貸し切り状態の温泉に浸かりました。貸しタオル等、湯道具は一通り揃っているので手ぶらでも大丈夫!

ここの温泉は露天風呂と館内の風呂があるのですが、館内のほうが洞窟っぽく薄暗くなっていて、灯火が揺らめいている点が特徴的。灯火をぼんやり眺めながら湯船に浸かっていると、不思議と気持ちがリラックスしてきますよ。浴室へ向かう廊下も独特の雰囲気があります。

泉質は単純温泉なので刺激臭などはなく飲用可能です。

ゆっくり温泉を楽しんだ後、ちょっと遅めの昼食をとることにしました。お食事処はゆったりしていて「大山おこわ」や「豪円豆腐」など、山里らしい素朴な料理を味わえます。

無料の休憩所には囲炉裏があって雰囲気満点です。食事をとらなくても、ゆっくり足を伸ばして休憩できる場所があるのは旅人にとってはありがたいことです。

お食事処「神の湯亭」は休憩所よりも広々として、ゆったりとお食事ができる民芸調の食堂です。板の間に座布団なのですが、低い座椅子も用意されているので、直で座るのが苦手な人にも配慮されている点が嬉しいです。

私は「ご飯を食べること」が目的でしたが、風呂上がりにちょっと一杯楽しむこともできますよ!入浴後とはいえ温かい物が欲しかったので「豆腐定食」を注文しました。小さな鍋になみなみと注がれた豆乳を炊いて、自分で作った豆腐がメインディッシュ。

「うまく豆腐を作れるのだろうか…」と不安でしたが、初心者のために作り方が書かれたクリアファイルもセットで付いてくるので安心してください。

説明どおりの手順で豆腐をつくってみたものの、ちょっとした加減にズレが生じて「ス」が立ってしましたが、おいしい豆腐ができました!できたての豆腐の味は濃くてまったりしていました「うーん、もうちょっと上手に舌触り良く作りたかった…」と欲が湧いてきました。

じんわりと体に染み入る優しい味の艶々でモチモチ食感の「大山おこわ」は格別でした。食べ終わる頃には、すっかり体も温まって寛ぎ満足度もマックスに達しました!

「大山ミルクソフトクリーム」もあるのですが、「ここまで来たらやっぱり豆乳でしょう」ということで、食後のシメに選んだのは「豪円豆乳ソフトクリーム」!ソフトクリームは350円、食事は当時500円だったので(現在は品数も料金もアップしている)、トータル850円で非常に満足度の高い食事タイムを過ごせました。しかし安い!

このまま寝てしまいたいところですが、そうもいきません!豪円湯院からバス停の「大山寺」まで徒歩5分もみておけば十分なのですが、18:10の米子駅行きが最終なので乗り逃がすと大変なのです。

豪円湯院の土産コーナーには、独自の豆乳を使用したスイーツなどが豊富にあったのですが、それまでのんびりし過ぎていた私は慌ててバス停へ向かうのでした。しかも、「あっ!圓流院の館長さんからもらったサイン…、使わず仕舞いだった!ああああああ…」とバス停に向かうときに気づいたのでした。

大山 火の神岳温泉 豪円湯院

・住所:鳥取県西伯郡大山町大山25番地
・電話番号:0859-48-6801
・営業時間:温泉・売店【月~木】11:00~20:00/入浴最終受付19:30【金~日・祝前日】11:00~21:00/入浴最終受付20:30
・お食事処:11:00~18:00 ラストオーダー17:30
※天候、季節等により営業時間は変更となる場合あり、事前確認要
・入浴料:一般 380円/小学生 300円

濃霧の大山を下り米子から鳥取へGO

外に出ると、何と数メートル先が見えないほどの濃霧に覆われていてびっくり!山の上ですからね、これって、もしかして「雲の中」なんでしょうか?などとアレコレ考えながら、バス停へと向かいます。「なんだかエライ寒いな…」と思って何気なくスマホで気温をチェックしてみたら、なんと7度と一桁台だったので寒気を感じて当然ですが、湯冷めするのだけは避けたいな…。

バスの時刻表は、肝心なところが消えていて「どうしよう」と不安になりました。やっぱり「現地でどうにかする」っていう考えは怖い…。事前に調べておくのが正解だし安心です。

バスの表示板もモヤってます。「霧で前が見えるのだろうか…」という私の心配をよそに、バスはグングン山を下りていき、視界もどんどん晴れていきました!米子駅に着く頃には、夢から覚めたような気分でした。ヒャー。気温も上がっていて安心です。

ここからはちょっと贅沢をして「特急まつかぜ」に乗って鳥取まで移動します。

時間帯のせいもあり、乗客が少な目だったので快適でしたよ。

そして、鳥取駅前の「ホテルグリーンモーリス鳥取」へ。ようやくホッとできた瞬間です。

もう外に食べに出掛ける気力もなく、そのままベッドに倒れ込むようにして眠ってしまった私なのでした。こうして、山陰旅行の4日目は終わりです!

山陰旅行の最終回もお楽しみに!

次は、いよいよ山陰の旅も最終日を迎えます。鳥取砂丘に向かう予定だった私ですが、体力的に無理だと考え、急きょ鳥取市内を巡ることになったのです…。さて、どんな所を巡ってきたのか、次回のコラムもお楽しみに!