しまなみ海道の尾道エリアに行ってきた
ある日「特別ご招待案内状」なる封書が1通届きました。開封して書類に目を通すと「広島しまなみ海道の旅情」と書いてある…。そういえば!実はコレ、近所のショッピングセンターで1枚だけ応募券を貰って「当たるわけない…」と、思いながらも何となく応募していたのですが、それが当たったのです!
本当に“タダ”で行けるのか少し興味があったので、これは良い経験だと思い「しまなみ海道の日帰りバスツアー」へ参加することにしました。
もちろん、当選者本人の旅費は無料。当選者本人の同伴者は9,900円(税別)とのこと。その他、お食事は「A・B・C」3つのコースから選べるシステム。
しまなみ海道ツアー・選べる昼食コース
・Aコース/瀬戸内御膳(無料)
・Bコース/瀬戸内の海の幸御膳(1,500円増)
・Cコース/特選鯛しゃぶ御膳(2,500円増)
しかしながら、私は「無料でどのくらい満足度の高い旅ができるのか?」ということに興味があったので、お食事プランはAコースに決定。
広島に早朝7:00 集合です
集合時間は午前7:00でした。どんな人が平日の早朝に出発するツアーに来るのか?何となく想像していたとおりで、ほとんどが御年配の方でしたが、定年後の生活を満喫し仲良くツアーに参加されているご夫婦も数組いらっしゃいましたよ。
この日の「しまなみ海道ツアー」参加者は、バス1台のみでしたが満員です!席は選べなかったものの、主催者側の配慮なのか、年齢的にも同じくらいだと思われる女性と隣同士になりました。そして、バスを走らせること約2時間半。ようやく最初の目的地へ辿り着きました。
行ってみたかった千光寺に来た
広島は私が暮らしている岡山の隣の県なのですが、千光寺には行ったことがなく、今回の「しまなみ海道の旅」で最も行きたかった場所なのです。
なんといっても、千光寺の魅力は数多くある観光スポット。本殿には「国の重要文化財」「金運がアップすると言われている不思議な岩」カップルに大人気の「恋人の聖地」「文学のこみち」「さくらの名所100選」など、まだまだ見所が盛りだくさんの魅力的な場所です。
お互いに、知り合って間もない相手と気を遣いながら過ごすよりは気が楽だろうと思い、また、私も念願だった千光寺をジックリ満喫したかったので単独行動をとりました。
天気も最高に良かったので、まずは、一番遠い千光寺の本殿を目指して行きました。そこまでの道のりは、ずっと登り坂。高齢の参加者たちはツラそうでしたが、頑張って登った甲斐あって、最高の「しまなみ海道」を眺めることができましたよ。
まもなく千光寺に到着です。
本殿の前では、「ニコニコ地蔵」との名のとおり、ホッと心が和む優しい笑みを浮かべたお地蔵様が出迎えてくれます。
そして、お次は、高くそびえ立ち存在感満点の奇岩「三重岩」との御対面!
さて、いよいよ本殿へ到着して、パシャっと記念撮影をしたかったのですが、残念ながら神聖な本殿での写真撮影はNGなのです…。構わず記念写真に励んでいるオバサマたちもいらっしゃいましたが…、撮影しちゃダメだって知らなかったのかな…?
その代わりに、本殿の隣にある「金運アップの岩」の写真をご覧ください。尖がった岩にまん丸な形の岩が乗っかっているのですが、自然にこのカタチになるだなんて不思議でたまりません。
この画像を撮っている私の背に「千光寺の本殿」があるんですよ。きちんと参拝をして、せっかくなので「おみくじ」を引いてみたところ、なんと大吉!最高の気分です!
本殿をもっと奥に入ったところに「日本の音風景百選」に選ばれた「名鐘」があります。
今回の旅では、残念ながら「美しい鐘の音」を聴くことはできませんでしたが、実に素晴らしい景色がひろがり、旅の疲れが一気に吹きとび癒されました。
お次は、”夜になると光を放って遠くの海上を照らした”という伝説がある「玉の岩」の光と太陽や月の光を反射したといわれる「鏡岩(かがみいわ)」を観にいきました。
では、千光寺の本殿を後にして、折り返します。来た道とは別の道をさらに登っていくと「文学のこみち」があります。数十メートルの間には、正岡子規、金田一京助、志賀直哉、松尾芭蕉、吉井勇など、25名の詩が記されていました。
歩くと長い距離ですが、詩を詠みながら歩いていたので短く感じました。
詩は岩に彫られているのですが、更に、わかりやすく(読みやすく)看板に書かれているので、詩の意味を再確認できて勉強になりました。
詩には詳しくないのですが、とても風情ある散歩道でしたよ。ただし、ご年配の方には、けっこうキツイ坂道ばかりで大変かも知れないので、体調や体力に合わせたプランをたてて無理しないで下さいね。
体力に自信がない人には、ロープウェイの利用をオススメします。絶景を眺められるのはもちろん、楽に登り降りができますよ。
「文学のこみち」をあがって行くと、絶景を見渡せる展望台と「恋人の聖地」がありました。初々しい恋人たちにとってはステキな思い出の場所となるスポットなんでしょうね。
360度の景色を見渡せるパノラマ展望台は解放感たっぷりで、千光寺公園の敷地内にある、安藤忠雄氏が設計した「尾道市立美術館」を発見!
私が訪れたときは「ねこ展」が開催されていました。
「んんん?なんで猫なの?」と、不思議に思っていたら「猫の小道」なるスポットに遭遇しました。そういえば…、尾道に到着してからアチラこちらでネコに会いました。
本当に至るところに猫が転がって気持ち良さそうに寝ていたり、自由気ままに過ごしている様子。尾道は猫にとっては楽園なのかも知れませんね。
展望台周辺には一休みできる店があって、ゆったり景色を眺めながらソフトクリームでも食べて休憩したかったのですが、次の目的地でドルチェを食べる予定だったので我慢しました…。
さて、「恋人の聖地」を後にしたら、ずんずん下って行くだけです。
「千光寺公園」は、尾道の春をソメイヨシノなど1500本もの美しい桜で彩る”さくらの名所”としても有名です。桜の季節になると、ものスゴイ数の観光客がお花見散策に訪れるそうです。
更に、その先を下って行くと、展望台から見えていた「尾道市立美術館」があります。スケジュールの都合上、館内に入って「ねこ展」を観るのは断念。
あとは、またまた更に下って駐車場へ到着。こんな感じで千光寺の周辺を約1時間で見学してきましたが、あっという間に時間が経ってしまいましたが、次回は、ゆっくり時間を気にせずに訪れたいスポットです。やはり、千光寺は見所がいっぱいで期待を裏切りませんでした!
「ドルチェ」で名物ジェラートを食べた
歩き回って疲れた体には嬉しい甘いデザートタイムがやってきましたが、お店に到着したのは11時。普段は昼食をとる前にアイスを食べることなんてないし、望台でソフトクリームを我慢したので楽しみや期待が倍増です。
しまなみ海道の生口島内にある、手作りジェラートの専門店「ドルチェ」という人気店で休憩タイムをとりました。海の傍で潮風が気持ちよく、天候に恵まれた日なら、店内から青空と青い海がひろがる最高の景色を眺められます。
旬の時期に収穫したフルーツの果汁を使用するなど、徹底して素材にこだわっている「ドルチェ」のジェラートは種類も豊富!アイス最中、クレープ、フレッシュジュースなど、ジェラート以外の商品も充実しています。
国産レモンの35パーセントを占める生口島発祥の特産品「瀬戸田のレモン」を使用したジュースも大人気メニューのひとつだそうです。今回は「瀬戸田レモン」と「イチジク」2種のジェラートを食べました!
その他、「はっさく」「伯方の塩」「デコポン」など、瀬戸内ならではのフレーバーが豊富に揃っていましたよ。
「ドルチェ」ジェラートの価格
・シングル コーン/320円
・ダブル コーン/380円
・シングル カップ/320円
・ダブル カップ/380円
しまなみ海道を旅するときは、ぜひ、「しまなみドルチェ」で美味しいジェラートを海を眺めながら味わって下さいね。
名物のタコを昼食で味わった
ジェラートを食べ終わったのが12時だったので、さすがにお腹がペコペコでした…。バスに乗り込み、10分ほど走ったところにあるランチを食べるお店「すいんぐ丸」に到着。
「追加代金なし」の食事プランで申し込んだので、空腹を十分に満たせるか心配だったのですが、テーブルに運ばれてきたお膳を目にして安心しました。
ランチメニュー
・タコ飯
・香物
・お吸い物
・こいわしの天ぷら
・ウニ椎茸
・たこのカルパッチョ
・お造り3種類
・季節の和え物
本当にお腹が空いていたので15分くらいでペロリと平らげ大満足!
他のツアー参加者たちは、きっと豪華な食事プランで申し込んでいるのだろうと思いきや…、7割くらいが同じ御膳でした。他2割くらいの人が、追加料金1,500円のB膳、1割の人が2,500円アップのC膳でした。
追加料金ゼロのA膳でも、味、ご当地食材、食べ応え満点のボリュームと大満足の内容で美味しかったです。お膳で出されていた食材は、隣接するお土産屋さんで購入できますよ。実際に食べて美味しかったので、ついつい買い過ぎてしまいました。
倉敷の種松山公園で紫陽花を観る
昼食後、広島の「しまなみ」を後にして、岡山県の倉敷市にある13,000本ものあじさいを拝見できる名所「植松山公園」に向かい、2時間弱で到着。
だんだんと空に雲が覆ってきて紫陽花を見られるか心配でしたが、なんとか頑張ってくれました。日本庭園のように広がる景色は、キレイに咲き誇るアジサイをより美しく引き立てていました。
紫陽花の色ってバリエーションが豊富なんですね。同じ紫でも淡い色と濃い色ではまったく印象が違っていて、自然なグラデーションを楽しめました。
残念なことに、植松山公園も坂道になっているので、お年寄りや体力に自信がない人にとってはしんどいルートかも知れません。途中で引き返す人もチラホラと見かけました。さすがに、下まで降りきったら登るのが大変だと思ったのでしょう。
例年、ちょうど梅雨の時期(6月上旬から下旬)がアジサイの見頃シーズンなのですが、傘をさして雨の中をゆっくり散策してみてくださいね。
植松山公園での見学時間は約40分。雨がポツリと降ってきたので早めにバスに戻って大正解!集合時間10分前にはザーザー降りの大雨になってしまいました…。雨にあたることなく綺麗なアジサイを観られたことに感謝!
もう一度行きたくなる「しまなみ海道」
しまなみ海道の旅は「無料」という点を除いても、大・大・大満足の内容でした。友達や家族にも伝えて、また足を運びたいと思えるスポットや食べたいグルメと出会えたので、ツアーに参加して本当に良かったです!