できないのではなく「しない!」
世間では「結婚しない」ことそのままズバリをタイトルにしたテレビドラマ(フジテレビ系・菅野美穂さん、天海祐希さん、玉木宏さんら出演)が放映されるなど、女性が結婚しないという選択肢が一定の市民権を得た感があります。
- 総務省・平成22年国勢調査より
女性だからといって親などから「早く結婚しなさい」などと言われるのは嫌なもの。
結婚を選ばない女性にだって、ちゃんとした言い分があるんです!
結婚しない理由 その1
「結婚しなくてもお金に困らないから」
過去には「女性は結婚したら家に入る」とされ、結婚と同時に退職という図式が当たり前のようにまかり通った時代がありました。そこでは、女性はどれほど懸命に働いたとしても、男性よりも遅い出世スピードや低賃金という壁が立ちはだかり、経済力は男性には遠く及びませんでした。
現在でもこのような風潮は地方部を中心に色濃く残っていますが、女性が生涯を通じて仕事を持つことに対する理解は確実に進んでいます。長期にわたって働き続けられる職場が増え、女性の管理職登用も積極的になされています。このことが女性の経済力を高め、ひいては「結婚しなくても生活できる」という意識に結びついているのです。
長引く不況や不安定な雇用形態などから、収入の少ない男性が多いことも要因の一つです。
さらにはこんな理由も後押しします。
結婚しない理由 その2
「男はめんどうくさい」
草食化が進み、消極的になった男子はある意味「めんどうくさい」もの。消極的という特性は恋愛のみならず趣味や社会生活への適合性、ひいては生きる意欲まで、さまざまな場面に現れてきます。
「どうでもいい」
この言葉を連発している草食男子は身近にいませんか?
その時々は目の前の1つの事柄に対して発しているかもしれませんが、実はその男子はあらゆることに対して「どうでもいい」=消極的なのです。
だから例え、恋愛で一時的に女子から好かれたとしても、「どうでもいい」がベースにあるため自分から積極的に恋したり、愛したりすることはありません。
また、男性が生来的に持っている子どもっぽい性質は、稀であれば母性本能をくすぐられることもありますが、度重なると社会経験が豊かになった女性は不満を覚えます。
また、男性の中には依然として男尊女卑という前近代的な考え方を当然のように押し付けたり、チカラで女性の行動を束縛しようとする人もいます。そこで、
「仕事は忙しいし、趣味も楽しみたいし、めんどうな人に関わりあうヒマはない!」
という女子は趣味が同じだったり、ストレスの少ない同性との付き合いを深めていきます。
近年では経済的な理由も手伝い、女性同士でルームシェアをする人も多くなっていますよね。
このような結果、男性とは疎遠になり、結婚しない方向に向いてしまうのです。
これが高じるとついに、新たな領域に踏み出します。
結婚しない理由 その3
「いい人がいないから結婚しない」
国の調査では、男女ともに、結婚相手を決めるときに重視するもっとも大きなポイントは、「相手の人柄」という調査結果がでています。
- 内閣府・平成17年版国民生活白書より
「相手の人柄」に求めるものは人それぞれですが、仕事をこなして社会経験を積み、収入も十分で、趣味もある…このような目の肥えた女性は自然とパートナーとする男性のハードルを引き上げてしまいます。
でもそれでいいのです。
自分の人生は親にも、誰にも強要されたくありませんからね。
強要された妥協などまっぴらです。
自分が求める男性像に見合った人がいないならば、「結婚しないで一人で生きていく」という結論も妥当です。
結婚しないからといって「半人前」とみなす世間の風潮はなんて気にしてはいけません。
頭のカタイ人には、こんな現代女性が考える現状をしっかりと理解してほしいものですね。