ジャムの活用法・冷蔵庫に眠らせておくのはもったいない!
ジャムの活用の仕方が分からず、困っていませんか?パンに塗るだけでなく、スイーツや料理の隠し味に使えるマーマレードやジャムの活用方法を紹介します。簡単に手作り出来ちゃうのに美味しいレシピばかりです!
ジャムの美味しい力を活用する
イチゴやリンゴ、白桃など、最近は定番から意外な果物までジャムとして売られています。「コレ美味しそう!あ、コレも!」とついつい買ってしまい、いつの間にか冷蔵庫には食べかけのジャム瓶が…なんてことも少なくありません。
ただパンに塗って食べるだけじゃ、ジャムの力を引き出しているとは言えません!今回は、ジャムの美味しいレシピを紹介します。
定番デザート「ヨーグルト」
ジャムは1回買うとなかなか最後まで使いきれずに冷蔵庫に眠ってしまいがちですが、プレーンヨーグルトにかけて食べると早く消費できます。プレーンヨーグルトは砂糖が入っていないので甘味がありませんが、ジャムをいれることによって味が足されて食べやすくなります。
他のサイトではヨーグルトの水切りをしたり二段階で冷やしたりするレシピが紹介されていますが、面倒くさがり屋にオススメなフローズンヨーグルトの作り方を紹介します。また、夏場は特に冷たさとヨーグルトの軽い酸味、ジャムの甘みが美味しいデザートになります
フローズンヨーグルトの作り方
1.4つで1パックタイプのヨーグルトを用意する。
2.食べる分だけフタを開けて、ジャムを好みの量混ぜる。
3.そのまま冷凍庫に入れて、好みの固さになるまで放置する。
余ったジャムの使われている果実によって合わないことがありますが、ベリー系やリンゴはもちろん、白桃も美味しいです。
定番飲料「ロシアンティー」
紅茶とジャムを一緒にいただけるのが「ロシアンティー」です。名前の通りロシアから伝わってきた飲み方で、少量のジャムを口に含みながら飲むのが本場の飲み方です。
砂糖やハチミツを入れた時とはまた違い、フルーツの香りと甘みが紅茶に加わって美味しいでしょう。使う紅茶は、クセの無い茶葉や安いメーカーのティーバッグがおすすめです。ジャムと紅茶がケンカせず、ワンランクアップした味を楽しめます。
ロシアは寒い地域なので使うジャムに少量のウォッカを混ぜて飲むこともあります。また、紅茶にブランデーを入れて飲む人もいます。ロシアンティーを作る場合は大抵ホットで作るので、秋~冬に飲むのがおすすめです。
本場ロシアでは、ベリー系のジャムを使うことが多いです。また、ローズジャムも香りが良くロシアでは人気です。
付けても混ぜても美味しい「スコーン」
スコットランド伝統のパンとして食べられているスコーンとジャムの相性は最高です!本場イギリスのスコーンは甘みが少ないので、半分に割ってジャムとクリームを付ける食べ方が一般的で、アフタヌーンティーには欠かせないものとなっています。
もちろん、スコーンにジャムを付けて食べるのも美味しいのですが、生地に混ぜ込んで具にするのもまた美味しいのです。いつものスコーンに飽きてきた時、ジャムを入れて作るだけで簡単に味のバリエーションが増えますし、手作りなのに手間が掛かっているように見えるのでプレゼントにもピッタリです。他にも、クッキーやマフィン生地に混ぜるのもオススメです。
今回は、トースターで出来るホットケーキミックスのスコーンの作り方を紹介します。使うジャムはどれでも美味しく仕上がります。ただし、ブルーベリージャムを混ぜると味は美味しいのですが、見た目が真っ青になります。
お手軽スコーンの作り方
1.ホットケーキミックスとバターを混ぜる。
2.バターが混ざったら、牛乳で伸ばしたジャムを入れる。
3.残りの牛乳を入れる。
4.ひとかたまりになったら、食べやすい大きさにまとめてアルミホイルの上に並べる。
5.トースター専用の受け皿にアルミホイルを乗せて、5~15分焼き色を見ながら焼く。
直接アルミホイルをトースターの中に入れると燃える危険があるので、必ず受け皿に乗せてください。
簡単パパッと「グミ」
普段はパンに塗って食べることの多いジャムですが、製氷皿とゼラチンがあれば手軽にグミが作れちゃいます!しかも、材料がシンプルなので、食品添加物が入っている心配がなく安心です。その分日持ちしませんし溶けやすくなっているので、プレゼントには向きません。
ジャムグミの作り方
1.耐熱皿に水(代わりにハチミツとレモン汁でも可)と粉ゼラチンを入れ、レンジで加熱して溶かす。
2.溶かしたものにジャムを混ぜ、再度レンジで加熱し、混ぜる。
3.製氷皿に油を塗り、混ぜたものを流し込む。
4.粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、固まったら型から外す。
電子レンジで作る「ムース」
イチゴジャムやブルーベリージャムが残っている時に作ってほしいのがムースです。本来のムースを作ろうと思うと、卵とクリームと砂糖とメレンゲと…と色々用意しなくてはいけません。
今回紹介するムースの作り方は、ジャムの他に牛乳とマシュマロを用意するだけですし、鍋やボウル、ミキサーもいらない楽ちんレシピです。
ムースの作り方
1.ジャム、牛乳、マシュマロをマグカップに入れて混ぜる。
2.レンジで1分加熱して、よく混ぜる。
3.マシュマロが溶けたら冷蔵庫で冷やして固める。
イチゴやブルーベリーだけでなく、マンゴーやオレンジもオススメです。
一石三鳥「鶏の照り焼き」
ジャムはその甘さからスイーツ作りに活用されることが多いのですが、料理の隠し味としても使えるのです。鶏の照り焼きを作るときに特に力を発揮するのがマーマレードです。普通の照り焼きでは砂糖やみりんを使いますが、代わりにマーマレードが使えます。
みりん同様に照りを付けられ、マーマレードに含まれる砂糖の効果で肉が柔らかくなります(注1)。そのうえ、余っていたジャムを消費出来るのですから、一石三鳥といったところでしょうか。
また、マーマレードを使って鶏肉の煮込み料理を作るのもオススメです。砂糖のお陰でお肉が柔らかくなるのはもちろんのこと、甘みや柑橘系のほろ苦さが加わるので、味に深みやコクが生まれ、美味しく食べられます。
騙されたと思って試してみて「煮魚」
「煮魚にマーマレード!?」と思われるかもしれませんが、隠し味としてとても優秀なのです!使えるのは柑橘系のジャムのみですが、魚の生臭さが抑えられます。実際、柑橘類の皮を餌に混ぜることで生臭さを抑えた養殖魚というのも最近人気となっていますので、効果のほどは折り紙付きでしょう(注2)。
煮魚の作り方
1.水、酒、しょうゆ、オレンジマーマレードを鍋に入れ、沸騰させる。
2.下ごしらえした魚を投入し、弱火で煮込む。
3.煮込んだら器に盛る。
どの魚を使っても臭みが目立たなくなるのでお勧めです。また、完成したあと2~3時間冷蔵庫で汁と一緒に保存すると味が染みてより美味しくなります。
マイルドになる「カレー」
カレーとリンゴの組み合わせは相性抜群ですが、わざわざ家庭ですりおろすのは面倒…そんなときに役立つのがリンゴやモモのジャムなのです!
ジャムを入れるタイミングは、カレーを作り終わった時。1時間ほどカレーを置いてからジャムを加えて再加熱すると全体がマイルドになります。お子さんの居る家庭や辛いのが苦手な方はぜひやってみてください!
お手軽「スペアリブ」
使い切れなかったジャムは、スペアリブを作るときにも利用できます。紹介した中にも、肉料理にマーマレードを使うレシピがありましたが、リンゴジャムやイチゴジャムといった他のジャムも意外と合います。
西洋料理店に行くと、肉のソテーにベリーソースがかかっていることがありますが、家庭でもブルーベリーやいちごなど、ベリー系のジャムを代用すればワンランク上の美味しさになります。
スペアリブの作り方
1.ジャム、しょうゆ、酒、すりおろしたショウガとニンニクを混ぜてタレを作る。
2.作ったタレに肉を浸け込み、冷蔵庫で寝かせる。
3.味が染みたら、焼く。
スペアリブに限らず肉料理にベリー系が合うので、ハンバーグソースにイチゴジャム少量加えてみたり、グリルチキンにブルーベリージャムと醤油を混ぜたソースをかけたりしてみましょう。
ジャムの活用方法は沢山ある!
ジャムは、パンに塗ったりデザートに使ったりするのはもちろんのこと、料理のソースや隠し味としても活用できます。各レシピで薦めている果物以外にも、売られている様々なジャムを試してみると、新たな発見があるでしょう。
色んな可能性を秘めているジャムを、パンに塗るだけなんてもったいない!ぜひ、冷蔵庫に眠っているジャムを様々な料理に活用してみてください