好きな人が既婚者だったらどうするか?
もし、運命のイタズラで結婚している男性を好きになってしまったら?
奥さんや子どもがいて家庭を持っている男性に心惹かれてしまったとき、アナタならどうしますか? 断ち切れぬ思いを、どこに持って行ったら良いのでしょうか?
好きになってしまうのは、仕方がありません。罪でもありません。でも、その先の選択はアナタ次第なのです。
- その男性に家庭を捨てさせて、道ならぬ恋を貫きますか?
- それとも人目を忍んで、不倫の道を選びますか?
どちらもかなり心の負担となることは確かです。
一番良い道は「諦める」ことです。
でも、ひと言に「諦める」と言っても、その男性のことが好きであればあるほど難しいものです。
では、既婚者を好きになったしまった女性が、彼を諦めるために「考えたいこと」、また「考えなくてはいけないこと」を述べていきます。
1.関わるすべての人の気持ちを考える
もし既婚者男性との恋を貫いた場合、彼や自分自身に関わる人たちが、どんな気持ちになるか考えてみましょう。
自分たちの愛は真実でも、傷つく人たちがいるということを想像してみてください。
奥さんの気持ちを考える
『この人だ』と、信じて選んだ人生のパートナーに裏切られたことを知った妻。アナタが奥さんの立場であったら、どんな思いをするか想像してみましょう。
子どもの気持ちを考える
もしアナタが、その男性の娘であったと仮定して、大好きな父親の心を奪った女性のことをどう思うでしょう?
その女性のことを心底、恨むのではありませんか? 決して許せないのではありませんか? そして思春期であれば、父親の不実がトラウマとなり男性不信に陥ってしまうかも知れません。
自分の親の気持ちを考える
自分の娘が他人様の家庭を壊していると知ったとき、父や母は、どんな気持ちになるでしょう。「怒り」よりは、「悲しみ」にとらわれてしまうでしょう。
自分の娘には、幸せな恋愛と結婚を望むのが親心です。
彼の気持ちを考える
実は他の誰よりも、彼の気持ちを察するのが怖いはずです。本当に自分を愛してくれているのか、ほんの浮気心じゃないのか……。
また職場恋愛となるとしたら不倫がバレたとき、彼の仕事はどうなるのか……。本気で彼のことを愛しているのであれば、彼の家庭や職場での立場を考えましょう。
2.パニック時を想定してみましょう
平常時には心の奥底に鍵をかけて封印していられる思いでも、緊急事態のときには心の扉が開いてしまい思いもよらぬ真実が見えてくるものです。そのとき、彼がどんな行動に出るのか想像してみましょう。
お金がなくなったとき
「金の切れ目は、縁の切れ目」と言いますが、男性が妻以外の女性と付き合えるのは、ある程度、金銭的に余裕のあるときです。経済的に苦しくなったとき、まずガマンするのは自分の自由になるお金を削ることです。
妻とは2人で頑張って苦境を乗り越えようという絆が新たに生まれ、愛人とは別れることを決断するはずです。仕方がありません。家族は運命共同体なのですから…。
アナタが金銭的援助をするからと言い出しても、彼はもう妻を裏切れないでしょう。
彼の家族が病気になったとき
女性は「愛ひとすじ」に恋愛にのめり込む場合がありますが、結婚している男性にとって一番大切なのは家族と仕事なのです。
男性の心の中には「色恋沙汰にうつつをぬかす自分」を冷静に見つめている、もうひとりの自分が存在するのです。
ですから、守るべき家族の誰かが重い病気にかかった場合、『恋愛どころじゃない』と、我に返ってしまうのです。そして、しばらくは彼女と会わない決心をするのも珍しくありません。
そういった行動に出るのは、家族に対しての責任感や罪滅ぼしの気持ちがあるからなのかも知れません。
アナタは、会えない状態を我慢して、じっと待つことができますか? 孤独に耐えることができますか?
3.彼と付き合わないメリットを考える
気持ちを断ち切るために、こじつけでも良いので、とにかく「付き合わないほうが良い理由」を捻り出して考えましょう。
周囲に嘘をつかなくて良い
妻帯者と付き合ったら周囲には公言できませんよね。それによって「嘘」をつくことになってしまいます。
嘘にウソを重ねていくうちに、自分の愛も嘘なのでは…と、疑心暗鬼に囚われてしまうこともあります。特に自分の親に嘘をつくのは辛いものです。
『一緒に旅行へ行く』『好きだって言ってくれた』など、嬉しいことでも悲しいことでも全て話すことができる状態にいられるということが、いかに幸せかを改めて認識しましょう。
不倫経験者が別れて良かったことのNo.1に『もう家族や知人に嘘をつかなくて良くなったこと』を挙げています。
精神状態が安定して良い
不倫は負のスパイラルです。どんどんと気持ちが歪んできてしまいます。『自分は、こんな人間じゃなかったはず』と、自己嫌悪に陥って落ち込んでしまうこともしばしば…。
当然です。自分と彼氏との障害は”彼が他の女性と結婚している”という事実であって、簡単には変えようがありません。『もし奥さんがいなければ…』『もし子供さえいなければ…』と、考えたところでどうしようも無いことばかり繰り返し頭をよぎるはずです。
そして、そんなことを考えてしまう自分に嫌気がさしてくるのです。さらに彼の家族への嫉妬に苛まれ続け、性格も暗くなってしまいます。
そんなドロ沼状態に陥る前に、気持ちにブレーキをかけましょう。一度、禁断の地に足を踏み入れたら、辛い日々が待っているだけです。
不倫経験者が別れた後に正気に戻り『なぜ、あんなに執着していたのだろう…』と後悔することは多いのです。だから、渦中にいるときは常軌を逸して正常な判断力を失ってしまいます。
自分の時間を自由に使えて良い
不倫というのは不思議なもので、彼と会っているときより会えない時のほうが、彼のことを考えて思い詰めてしまうことがあります。
- 『家族と仲良く過ごしているの?』
- 『会っていないとき、彼は何をしているのだろう?』
と…、何をしていても彼のことが頭から離れないのです。
仕事をしていても、友だちと会っていても、常に気持ちは彼へ向いているので、他のことは何ひとつ身にならず、無駄な時間ばかりを費やすことになります。
そして『奥さんよりキレイでいなくちゃ』『奥さんより、美味しい料理を作らなきゃ』と、彼のためにだけ頑張ってしまい、自分が本来やりたかったことや、やるべきことを忘れてしまうのです。
自分の将来を大切に考えているのであれば、不毛の時間を過ごすべきではないかも知れません。彼と別れたとしても、ニュートラルな自分に戻って再出発するまでにかなりの時間とエネルギーを要します。
彼を奪われる心配をしなくて良い
もし万が一、2人の愛を全うして結婚できたとしても、さらに茨の道を歩くことになります。
何故なら、既婚者でありながら家族を捨ててアナタを選んでくれた彼は、また誰かを愛し、今度はアナタを捨てる可能性もあるからです。彼がアナタに対して誠実であったとしても、常に見えない陰に怯え続けることになります。
さらに何の罪もない彼の奥さんや子どもに対して、申し訳ない気持ちを生涯、背負って行かなくてはなりません。
自ら、苦しい人生を歩むとわかっていて、果たして本当に彼には一生寄り添ってついて行くほどの価値があるのでしようか?今一度、冷静に相手こと、自分自身のことを見つめ直してください。
『誰かを不幸にしたうえでの幸せはあり得ない』という言葉に反して、自分の願望を貫いた結果、後悔している人は大勢います。
走りだす前に”一時停止”を忘れずに
既婚者との恋は最初こそ「蜜の味」ですが、だんだんと「苦い味」に変わり、ついには疲れ果て感覚が麻痺して何の味もしなくなってしまいます。それほど辛く切ないものなのです。
誰でも人を好きになると運命を感じて『この人しかいない』と、思い詰めてしまうものですが相手が妻帯者なら、その恋を実らせることへの執着を捨てることを願います。
直感で生きていて、面倒くさいからと真剣に考えることを拒否して大きなリスクに目をつぶり『えいっ!』と、辛い恋に飛び込んでしまうまえに、本コラムで挙げたことを時間を掛けてじっくり考えてみてくださいね。
それでも何としても彼を諦めきれない場合は、すべてを背負う覚悟が必要です。どうか心穏やかな日々を送り、後悔のない人生を歩むために賢明な判断ができますように…。