気づかい上手になれば人生ガラッと変わる!
仕事や男女の間で起こる恋愛に於いて、相手のことを考えて行動したり言葉して伝える「気遣い」は、とても大切なことですよね。
コミュニケーションをとることが苦手で話ベタな人でも、相手への心配りさえあれば一生懸命さは伝わります。人望や好印象、良い評価が欲しいのであれば、やはり「気づかい」って欠かせません。
しかし、そういった配慮を習慣づけたり、実践することはなかなか難しいもの。忙しく流れていく時間や日常生活の中で、私たちは気づかいをポロポロ忘れてしまうことが…。
今回は、営業歴55年、83歳の現在もカリスマ営業ウーマンとして活躍中の森本早苗さんより「気遣いで人生をいい方向へと変えていく方法」を教えていただきました!
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- 「お金を掛けずに仕事の成果を出すには?」
- 「人間関係の悩みをスムーズに解決するには?」
この質問に、いつも森本さんは「気づかい」とお答えになるそうです。
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老舗化粧品会社「ポーラ」で55年間、お客さまや社内での人間関係のなかで”気遣い”を積み重ね続け、トップクラスの営業成績を守り通してきた森本さんが考える「気づかいのポイント&実践したい3つのテクニック」を、私たちの生活の中にも取り入れてみましょう。
なぜ多くの人は気遣いができないのか?
気づかいのハウツー本が数多く出ている中、なかなかそれを実行できない人が多いその理由として、「相手の時間を大切にすることにまで気が回らない」ということが挙げられます。
それはなぜ?
考え方や行動が全て「自分主体」!
その価値観や行動が行き過ぎてしまうと、その人の周囲の他人に「無責任」というイメージを自ら与えてしまうことに繋がります。
また、成果主義の仕事であればよりシビア。まわりとの差が数字でハッキリと表れます。
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当人が持つ性格や資質が、どんなにすばらしく素敵なものであっても、気遣いができるかできないかによって、人に好かれるかどうかが決まり、人生の質さえもが変わってくるのです。
カリスマ営業ウーマンが教える!
人生の成功に繋がる3つの気づかい
仕事でもプライベートでも活用したい、森本さん直伝の3つの気遣いをご紹介します。ちょっとした心配りで、自分の人生をより良いものに変えていきましょう!
1.お世話になった方には必ず事後報告する!
仕事で参考になるアドバイスをいただいたり、助けていただいた後、どのようにお礼の気持ちを伝えるのがベストなのでしょうか?
伝え方はいろいろ!
◆メール
◆電話
◆お礼の手紙
人間関係は、お礼の言葉を伝えるだけでも深まっていくもの。「恥ずかしいので何も送らないし伝えない」という人は、お世話になった相手の方との親交を深めるせっかくのチャンスを逃している、ということになります。
最近では、電話やメールで一言お礼の言葉を送ることが主流となっていますよね。気持ちを伝えないよりは断然いいのですが、機械に頼ったメッセージでは自分の真心は伝わりません。
ベストなのは?
手書きのお礼状!
字を綺麗に書くのが苦手という人も、ゆっくりと時間をかけて書けば、絶対に気持ちは伝わるはず。
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【ハガキにほんの2~3行の短い文章でも手間や時間を掛け、自分の字と言葉で相手に感謝の気持ちを伝える…。】
これこそが、真心を伝える一番の方法です!
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▽一言でもお礼状を送れば、今後の相手の方とのご縁も長く続きます。
2.自己紹介は5秒でまとめる!
アメリカの心理学者、アルバート・メラビアンは「人間の第一印象は5秒で決まる」と指摘しています。
つまり、常に「会話やコミュニケーションを通して、じっくりと自分を理解してもらいたい」と考えているようでは、出遅れてしまう可能性があるということ。
自己紹介のポイントは?
短くわかりやすく!
どんな仕事でも行う機会の多い自己紹介を5秒以内にまとめることで、相手の時間を最低限に抑えられます。これも相手主体の気遣いのひとつ。
▽1秒単位で物事を考えられるようになれば、人生は絶対に好転していくことでしょう。
3.「いつでもいい」を鵜呑みにしない!
家族や友人、会社の上司に「いつでもいいから○○しておいて」という一言を告げられたとき、「いつでもいいなら今はいいや」なんて思っていませんか?
他人の「いつでもいい」は?
イコール「今すぐ○○してほしい」!
「いつでもいい」と告げられる人の様子には、ある特徴があります。
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心当たりありませんか?
◆忙しそうに振る舞っている
◆心身共に落ち込んでいる
◆外見が乱れている
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これらはズバリ、あなたから「何かを頼みづらいオーラ」が出ているサイン!「いつでもいい」と言ってくださっている方に、逆に気を遣ってもらっている可能性が高いということなのです。
▽「いつでもいい」を告げられたときにこそ、その言葉を鵜呑みにせず、早めに行動することで相手や周囲からの大きな信頼をゲットできます!
どこにいても、誰と会っていても習慣づけたい!
他人への気配りを習慣づける上で大切なのは、想像力を働かせて相手の喜ぶ顔をイメージし、相手の時間を思いやる気持ちや行動を起こすこと。
慣れ親しんだ仲間やお世話になっている先輩方と一緒に働く職場や、すっかり甘えっ放しの家族に囲まれているプライベートな時間でも活用していきたいマナーを身につけて、気遣い上手として人生の成功者を目指したいですね。
【教えていただいたのは】
森本早苗さん
1931(昭和6)年愛媛県生まれ。
老舗化粧品会社ポーラで55年活躍し、現在も現役カリスマ営業ウーマンとして名高い83歳。2012(平成24)年に第一回AAA(アンチエイジングアライアンス=年齢にとらわれずチャレンジし続ける女性を応援するポーラのCSR活動)対象部門で、自らAAAを実践、グランプリを受賞する。座右の銘は「行動。」
今回の記事でご協力いただいた、森本早苗さんの著書「ちょっとした気づかいがあなたの人生を変える」(アスコム)では、本記事にて紹介した3つの気遣いポイントのほか「周りの人を明るくするおしゃれテクニック」や「借りを作らない人でいるための心得」、「相手と自分の心をつなぐ会話術」など、様々なシーンで実践したくなる気遣いの方法が豊富に掲載されています。