台南旅行記・レトロな街並みと激うま料理に惚れました
新幹線なら台北から約2時間で到着する台南へ旅行中に食べた激旨グルメ、穴場、古い建造物が並ぶフォトジェニックな街並みが続くエリアなどを紹介!台北よりも英語と日本語は通じにくいけど海外旅行気分は満点!
台南旅行で満喫したグルメと名所巡り
今回は以前から憧れていた、台湾西南部の街「台南」へ行ってきました。台南は「台湾の京都」とも表現されるだけあって、歴史を感じるとても美しい街でした。
どこかのんびりとした空気感が漂い、一年を通して暖かい気候の台南は一年を通して暖かい気候で、気分転換をするのに最適な観光地です。
台南は台北から台湾高速鉄路(新幹線)で、約2時間の距離にある南部の街です。台湾で最も早く拓けた街ですが、オランダ、中国、日本などに統治された歴史があり、治下時代の名残を感じるノスタルジックな街並みが広がっています。
台南独自の食文化も色濃く残っており、台北とはまた違った魅力を発見できるので、台湾旅行のリピーターにもオススメです。
台南へのアクセスは高速バスがお得だった
今回は、台北から高速バスに乗って台南へ向かいました。台北から台南までは約4時間乗車時間ですが、たったの399元(1,500円前後)です。高速鉄路(新幹線)を利用した場合は「高鉄台南駅」で下車し、市内中心部の「台南駅」まで乗り換えが必要ですが、バスの場合は「台南駅」で下車できます。
台湾は地方を結ぶ高速バスの交通網がかなり発達していて、日本より豪華な印象を受けました。高速バスは「台北バスステーション」から乗車します。便数が多く、チケットはバスステーションのカウンターで買えます。
今回の台南旅で利用したのは「和欣客運バス」です。フカフカの座席はリクライニングが可能で、水やコーヒー、ちょっとしたお菓子のサービスもあり、もちろんトイレ付!「ちゃんと儲かっているのか?」と心配になってしまう程のコスパの良さに感激です。
車内も待合室も清潔で雰囲気が良いので、女性一人旅でも安心して利用できますよ。シートの座り心地が良くて、台南駅まで一度も起きることなく到着しました。
台南で発見した驚きのハンバーガー!
台南に到着し、まずは朝食をとることにしました。
駅前のバーガーショップに入って一休み。ファーストフード店なら、大体、どこの国でも同じようなメニューがあるので安心して利用できます。大きな当たり外れもないですしね!
でも、今回の台南旅では「メロンパンバーガー」という、生まれて初めて見る(聞く)商品との出会いがあったのですが、私が注文したのは無難な「ライスバーガー」。
メロンパンバーガーどんな味なのか何となく想像はできますが、日本に帰ってからも気になって仕方ありません。「食べてみれば良かったな…」と私のように後悔しないように、現地でトライしてみることも旅を楽しむコツですね。
無料のWi-Fiエリアで情報収集をする
台南は台北と比べると旅行情報はまだまだ少なく、日本語や英語もあまり通じず、同じ台湾でも台北滞在中とは違い、台南旅行中は「外国に来た」という感覚をより強く味わいました。
台南駅では、観光客向けにWi-Fiが無料で使えるようになっていて、駅のインフォメーションカウンターでパスポートを見せるとパスワードを教えてくれます。「Tainan-Wifi」の登録画面でパスポート番号と生年月日を入力すれば完了です。
台湾の主要駅では観光客向けのフリーWi-Fiが飛んでいるので、一度登録しておくと各都市で使えるのでとても便利です。海外Wi-Fiをレンタルすると、つい携帯ばかり触ってしまうので、必要な時に使えるくらいで充分かなと思います。
台南のレトロな建物群を見つけた
台南駅からタクシーで5分程の民生緑園ロータリー周辺は、モダンな建物が今でも残るエリアです。まるでタイムスリップしたかのようなノスタルジックな街並みが広がっています。
日本の統治時代に作られた「国立台湾文学館」は重厚感のある煉瓦作りです。館内では建物の基礎部分を見られたり、様々な展示を楽しんだりすることができました。修繕工事中でしたが、内部は普段通り見学できましたよ。
国立台湾文学館
- 時間/9時~18時(金、土21時まで)
- 休み/月曜日
- 料金/無料
- 住所/No. 1, Zhongzheng Rd, West Central District, Tainan City, 台湾
国立博物館のすぐ向かいに見えるのは「原台南警察所」です。1931年に建てられたのですが、何と!現在も警察署として使われています。背の高いパームツリーとレトロな建物がとても綺麗ですね。
次の画像は「119」と書かれている現役の「消防署」なのですが、けっこう年季が入っていますね。
これだけの歴史的な建物が現存していることに感動を覚えました。次の「道路標識」の画像をご覧ください。ロータリー市内の中心だけあって四方八方に道が伸びていて、慣れていないと迷ってしまいそうです。
静寂に包まれる台南孔子廟
この日は、一日中雨が降ったり止んだりの繰り返しでした。旅行中に雨が降ると気分が少し暗くなってしまいますが、「孔子廟」は雨で濡れた庭の緑がどこか神秘的な雰囲気が漂っていて、とても綺麗でした。
まずは、「禮門」を通るのが正式な方法です。
孔子廟は17世紀に創設されたもので「台湾初の学校」で、重厚感がある「明倫堂」は、当時の学生たちが勉強をしていた部屋だそうです。
日本では廟(びょう)を見る機会が少ないので、不思議な感覚になります。とても静かで、神聖な雰囲気です。
こちらは「孔子」が祭られている文廟です。
文廟には歴代皇帝や総統の名前が飾られていました。生存している人物の名前が掲げられているのはとても珍しいですね。
台南孔子廟
- 時間/8時半~17時30分
- 休み/無休
- 料金/25元
- 住所/No. 2, Nanmen Rd, West Central District, Tainan City, 台湾 700
不思議な小道を通り抜けるべきだった
孔子廟のすぐ近くに、とても不思議な道を発見しました。人が一人通れるくらい細い道で、奥には何も見えません。それでも、時々、中に入って行く人がいます。
後で知ったのですが、この道を抜けると「窄門咖啡館」という素敵な内装のカフェがあり、メニューも豊富で地元ではかなりの人気店だったのです。メロンパンバーガーの時と同様にかなり後悔しました。やっぱり勇気を出して行ってみるべきだった…!
窄門咖啡館
- 住所/700 台湾 Tainan City, West Central District, Nanmen Rd, 67號
永樂市場でB級グルメ食べ歩き
ランチはロータリーや孔子廟からタクシーで5分くらいの距離にある、地元の人が集まる「永樂市場」で食べ歩きをしてきました。晴れていたので、ゆっくり歩きながらローカルな雰囲気を楽しむのもありですよ!
日本では馴染みのない食材もありますが、現地の食生活を垣間見られて面白かったです。好奇心旺盛な私は、こういう地元の生活を肌で感じられるエリアにテンションが上がります。
私の一番好きな台湾料理は、つぎの画像に写っている「蚵仔煎(オアチェン)」です。牡蠣と野菜のオムレツに甘いとろみのあるソースを掛けたものですが、とんでもなく美味しいのです!ローカル価格で、たったの60元(220円前後)。
年配のおじいさんやおばあさんが作る料理は職人技です!何十年もお店を営まれているので、動きに無駄がなく、あっという間に美味しい料理が完成する様子を見るのも楽しみのひとつです。
どっさり食材が店頭に置かれている迫力満点の屋台で食べたのは「モツうどん」。入れて欲しい具材に指を差して注文しました。
台湾の食べ物は日本人の味覚によく合うので、チャレンジ精神と勘で注文してみた物でも当たりが多かったです。
永樂市場
- 住所/No. 183, Section 3, Guohua St, West Central District, Tainan City, 台湾 700
花園夜市は台南一の規模なのです
台南最大の「花園夜市」は、台北の夜市とは、また違った魅力を感じられます。かなりのローカルスポットで、外国人観光客はあまり見かけません。台南の夜市は毎日営業しているわけではなく、定休日がありました。花園夜市は「木、土、日曜日に営業」しています。屋台も移動式の露店で大きな駐車場のようなスペースで開催されていました。
19時頃に訪れましたが、すでに多くの人で賑わっていました。場所は台南駅からタクシーで10分程の距離で、駅から循環バスを利用できます。台湾はタクシー料金が安いので、夜はタクシー移動が便利です。
夜市で台南グルメを堪能しました
台南まで来ると観光地以外では英語はあまり通じないので、露店のメニューは漢字から何となく意味を推測して注文します。
「木瓜牛奶」はパパイヤジュースのことで屋台の定番メニューです。パパイヤジュースは台湾で初めて飲んだのですが、甘くて癖になる味!一度は試して見るべき台湾グルメのひとつとして強くオススメします!
こちらは「臭豆腐」です。文字通り「におい」がすごいので、離れていても臭豆腐の屋台にはすぐ気づきます。台湾人には大人気ですが、私には合いませんでした…。
しかし、今回、生まれて初めての臭豆腐に挑戦してみました!なぜかと言うと、台南の臭豆腐は台北の臭豆腐と少し違い、匂いが全く気にならなかったからです。
揚げた豆腐を使っているので、サクサクしていてとても美味しく、食わず嫌いだった事を後悔するほどの美味しさでした。
「胡椒風螺」は巻貝に酒と胡椒で味付けしたスナック的な食べ物で、台湾ビールを飲みながらつまみむと最高です。小さいサイズで60元(220円前後)。夜市では、いろんな種類の食べ物を少しずつ食べられるのが魅力!イートインスペースがあるので、座って一息つきながら食べることも可能です。
他にも鳥の足、豚足、鴨血なども売られているので、ワイルドな食材が好みの人には堪らないと思います。
私は「鳥の足」にチャレンジしてみました。カリカリしていて結構いける!考えてみると見た目に抵抗を感じながらも食べるということは、やはり美味しいからなのだと食べて思いました。
花園夜市
- 営業日/木、土、日曜日
- 住所/Section 3, Hai’an Rd, North District, Tainan City, 台湾 704
ローカル気分を強く味わえる台南
歴史的な街並みを見学したり、台湾グルメを満喫したりと大満足の旅ができました。初めて訪れたにも関わらず、どこか懐かしさを呼び起こしてくれる昔ながらの風情ある街並みひろがる台南で時間を気にせず過ごしたり、お洒落で絵になる建物や風景を撮影したり、市場で地元の人に長く愛され続けている絶品グルメを堪能してみることをオススメします。
観光客に人気の台北へ旅行する予定があるのなら、少し足を伸ばして台南の魅力にも触れてみてください。日本語や英語が通じにくい分、現地ならではの空気を全身で感じることができますよ。