海外旅行の薬リスト・持ち込むときに気をつけるポイント
海外旅行に薬を持っていくと安心できる種類は、何があるのでしょうか?また、海外に持ち込み禁止の成分を含んでいる薬もありますので、渡航先の国のことを十分に調べる必要があります。
海外旅行に持っていくべき薬
せっかく海外旅行に行っても『体調不良でイマイチ楽しめなかった…』といった事態はなんとしても避けたいですよね。
『自分は健康だから大丈夫!』と、油断してはいけません。いつも住んでいる所では調子が良くても『生活環境』『気候の違い』『食事の違い』など、チョッとのことで具合を悪くするパターンになりがちです。
もしもの時に備えて、自分で常備薬を持っていきましょう
でも、海外旅行に行く時に薬を持ち込んでもいいのでしょうか?
- チェック時に没収されないの?
- どんな種類の薬を持って行けばいいの?
- 薬について説明を求められたらどうすればいいの?
- 薬は小分けにしたものでも問題なく持っていけるの?
そこで、不安や疑問を解決する『海外旅行に持っていくと安心な薬』と『注意点』を紹介します!
1.乗り物酔い止め
まず海外旅行で気をつけたいのが乗り物酔いです。
普段はバスや車に乗っても酔ったことがないという人でも、長時間乗り物に揺られ疲労が蓄積することで突然症状が表われる可能性もあるので念のために持っていきましょう。
旅行先で便利なのが水なしで飲めるタイプのものや、ドリンクタイプの液剤。酔ってからでも利くタイプの薬があれば、気分が悪くなった時にさっと取り出していつでも飲むことができます。
液状の物を機内に持ち込むときの注意点
液体を透明な容器に移し替える
透明なジッパー付きの子袋に入れる
ただし、薬やコンタクトレンズの保存液のような医薬品として認められるものに関しては、液体物としてみなされないのでその必要がありません。
酔い止めは普段使っているものが安心ですが、薬によっては眠気が出るタイプもあり、1人旅の時は寝込んだ隙に盗難被害に合う可能性があるので、眠くならないタイプがいいですよ。
2.胃腸薬、下痢止め
旅行先ではつい美味しい物を食べ過ぎたり、現地の食べ物や飲み水が合わなくて胃がキリキリと痛んだり、下痢になる可能性が十分にあります。
しかし、海外では公衆トイレが日本ほど整備されていない国もたくさんあります。
胃腸の調子が悪いままでは旅を楽しむことできずに、常にトイレを探すハメになるかもしれませんので、普段より多めに胃腸薬や下痢止めを持参して荷物の中に入れておくようにしましょう。
飛行機に薬を持ち込む時の注意点
薬の『処方箋』と『英文訳』が必要なこともある
市販の薬なら、パッケージと何の薬であるのかがわかるように書かれた英文の説明の書かれたものを用意しましょう。翻訳してもらった場合には”翻訳者の署名”も必要なので忘れないように!
また、薬を必要な量だけ小分けにしても構いませんが、その場合も箱や中の説明書を捨てずに一緒に入れてください。いずれの場合も、医薬品に関する書類はコピーでも構いません。
海外旅行では所持している薬について説明を求められる場合があります。その際は、何の薬であるのかを証明しなければいけなくなりますが、英語が上手く話せなくても事前に書類を用意し持って行けば指し示すだけで伝わるので安心ですね。
3.解熱・鎮痛剤
解熱・鎮痛剤は、旅行先での急な頭痛や腹痛、歯痛などの痛みにはもちろんのこと、発熱を抑えることができます。
程度が軽ければ常備薬で対応できますが、海外では重篤な症状を引き起こすウイルスに感染することもあるので過信は禁物です
国際線では、飛行機に乗る前のチェックで『何の薬であるか調べるために』説明を要求されることがあります。
この時に、相手に見せやすく慌てて疑われないために、透明でプラスチック製のジッパー付きの小さな袋に小分けにしておくと便利です。
自分でも『これって何の薬だっけ?』とならないように、袋ごとにあらかじめメモをしておくと搭乗前のトラブルを防ぐことが出来ますよ♪
解熱・鎮痛剤は持っていくと便利とはいえ応急処置なので、出来る限り虫歯などは治療を済ませてから旅行へ行ってくださいね
4.かぜ薬
環境の変化でのストレスや滞在中の疲労の蓄積で風邪を引くことは十分にあり得ます。
海外旅行をするときは、どんな症状にも対応できる総合風邪薬が便利。喉が痛くなる、鼻水が出る、熱が出るなど、普段から表われやすい風邪の諸症状に効く薬を持って行くことがオススメです。
カゼ薬を持ち込む時の注意点
日本でOKでも、海外でNGな成分が含まれている物もある
検査に引っ掛かり時間をロスするのはもちろん、不注意で持ち込んでも国によっては懲役刑を科されるパターンもありますので十分に気を付けてくださいね。
海外と日本では薬に関する処罰が大きく異なるものがたくさんあります。
特に精神安定剤が含まれている薬には、禁止項目が多いので事前に渡航先の国のWEBページで、どの種類の医薬品の持ち込みが禁止されているか調べてから旅行へ行くようにしましょう!
5.湿疹・皮膚炎用薬、傷薬
訪れる国の環境によっては、虫に刺されてかゆみや痛みを引き起こすことも十分考えられます。また、始めて食べる物や触るものでアレルギー症状を起こすことも考慮しておかなければなりません。
かゆみ止めの注意点
抗生物質やステロイドは副作用が起こる可能性もある
幅広い症状に効く薬には『抗生物質』や『ステロイド』が含まれていることが多く、効き目が強いのですが副作用が起こる可能性がありますので、旅行に行く前に自分に合うか確かめてから荷物に入れるか考慮してくださいね。
かゆみや痛みがある状態のままでは、夜ぐっすり寝ることができず旅行中の疲労を取れなくなります。特に、日本が冬でも訪れる旅行先が夏の場合は忘れがちになるので、必ず事前に症状に対応できる薬を持って行きましょう!
常備薬リストを作っておけば旅行も安心!
海外旅行では、様々な事態が予想されるので常備薬も複数種類が必要になります。しかし、常備薬さえきちんと揃えていれば、ある程度の症状をセルフメディケーションすることが可能となります。
また、自分がいつも使っている薬を手帳やスマホのメモに残しておけば、日常生活や国内旅行の際にも薬局で薬剤師さんや登録販売者さんに説明する時も手間取りませんよ
せっかくの海外旅行を、体調を完全に崩し1日中ホテルで過ごさないためにも、常備薬はわかりやすくカバンの中に入れておくことが大切です。
楽しい旅でいい思い出を持ってで帰って来られるように、事前準備をバッチリしておきましょう♪