パリ観光・女2人旅で憧れの街に4日滞在してきた旅行記

パリ観光で知った魅力を綴った旅行記です。人生はじめてのフランス旅行は母と女2人旅。エッフェル塔、モンマルトル、凱旋門などの定番コースをツアーで巡ってきたのですが、学びの多い旅でした!

パリ観光・女2人旅で憧れの街に4日滞在してきた旅行記

初のヨーロッパ旅行は母と一緒にパリ観光

私にとって歴史的にも古く、街を歩いているだけで絵になるイメージのフランス・パリは憧れの場所。デザイン学校の卒業旅行にパリ観光を希望しましたが、残念ながら治安はあまり良くない場所なので…、今回のフランス・パリ旅行は母親同伴で”女2人旅”をすることになりました。

フランスと日本の時差は8時間で(日本の方が8時間進んでいる)関西国際空港からの飛行時間は約12時間40分。3月の旅だったのですが、パリ4泊6日のスタンダードタイプで旅行代金は9万円前後(燃油サーチャージ代込)でした。

パリの周辺地図

わたしたちが宿泊したのは、ムーラン・ルージュのあたりのホテルで、日本でいうなら「ビジネスホテル並み」と言ったところでしょう。

ムーラン・ルージュの街を歩く

ムーラン・ルージュの周辺は夜賑わうことから、治安が悪いといわれる場所らしく…、「女性2人で旅をするのなら夜の外出は控えるように」と添乗員さんから言われました。でも、夜といっても日本と違って19時頃まではかなり明るいので、びっくり!3月の気候も日本とほとんど変わらないので、ちょっと寒いです。

パリ観光の移動手段に便利なのは「メトロ」

パリ市内を行き交うメトロ(地下鉄)は、時間も短縮できるので、利用方法さえ覚えれば一番効率よくパリ観光を楽しめる移動手段ですよ。

10枚セット14.1ユーロの切符「カルネ(キャルネ)Carnet」を駅で購入することをオススメします。乗車料金が全区間1.8ユーロだったのですが、10回以上もメトロに乗って移動したので、お得でした。

ただ、日本の電車と違って社内アナウンスがないため、自分で目的地を確認して乗ったり降りたりしないと迷子になっちゃうかも知れませんので御注意を!

ちなみに…、駅員さんが駅構内や電車内で切符の確認を行なう際に、チケットを所持していないと罰金をとられることがあり、加えて、メトロ内ではスリに狙われやすいため、お財布など貴重品の管理はしっかりして下さいね。

石畳の歩道が多いのでパリ観光ではスニーカーを履くべき!

フランスのパリですから「足元まで、お洒落をして…」と、気合を入れたのが間違いでした…。カッコつけて5cmぐらいのヒール靴を履いていたところ、半日歩いただけで足首を痛めてしまい、パリ観光1日目が終了した時点で足はパンパンで泣きたい気分でした…。

パリの美しい街並みは”デコボコ道の石畳がアクセント”となっているのです…。地元の人にはヒールを見て笑われてしまいました。パリ観光にヒールを履いていってはいけません。ガンガン歩いても足が疲れないスニーカーなどを履いて行くことが、思う存分、パリ観光を満喫する秘訣ともいえます。

では、実際にパリ観光をして実感できた、憧れの国フランス・パリの魅力を存分にお伝えします!

パリ観光1日目/名所・凱旋門の屋上から見た景色に感動

シャンゼリゼ通りを歩き、高さ50メートルの凱旋門に到着。圧倒的な存在感があり、屋上に人影がちらほら見えます…、えっ、凱旋門って登れるの?

凱旋門の上になんと人が!

ということで、登ってみました。

凱旋門の上から街を見下ろしてみる

凱旋門の周りは道路になっているため、人が渡れません。地下への入口から100mほど歩くとチケット売り場がありました。たくさんの観光客が溢れ、チケットを買うのに30分も費やしてしまいました。

後で知ったのですが、長い待ち時間なしで入れるお得なパスポート「ミュージアムパス」がありました…。

ミュージアムパスの料金

・2日間券/42ユーロ
・4日間券/56ユーロ
・6日間券/69ユーロ

ちょっと高く感じますが、1日に3~4箇所行くのであれば元の取れる値段なんです。「ルーブル美術館」「オルセー美術館」「ベルサイユ宮殿」「ノートルダム大聖堂」など、パリ観光を制覇できるといっても過言じゃないほど、主要な名所(40箇所以上)で使えるお得なパスなのですが、18才以下は無料なんです!さずが芸術の国って感じがしました。

さて、話を凱旋門の本題に戻しまして…、50メートルの”らせん階段”を登って屋上に到着すると、そこに広がるのは放射状に広がる12本の真っ直ぐな道。これが、あの有名なエトワール(星)広場なんですね。

ここでしか見られない景色、最高でした!ナポレオンが見られなかった景色を、わたしたちは見ているのですから、歴史を目の当たりにした瞬間でしたよ。

日本との違いを実感する路上の子供たちに遭遇

これは、実際に起こった事件なのですが、凱旋門の見学を終えて歩いていると、私のカバンのファスナーを6才くらいの男の子が勝手に開けていたのです…。「こんな少年がなぜ?」と、日本では体験することがない出来事にショックを受けたのですが、凱旋門周辺には同じような子供や大人がたくさんいるのです…。中には、紙コップを差し出してくる大人も…。悲しい現実ですが、ここでは当たり前のように起きているのです。

添乗員さんからは、「街中で何かを要求される場面に遭遇したら「NO」と勇気を持って断るように」と強く念を押されました。

カフェで迷った、困った…。お金の支払い方

テラスがあるお洒落なパリの街角のカフェで、念願叶って一息タイム。はじめのうちは、周りのお客さんの様子を見ながら注文をしたり、支払いを済ませていました。

殆どのカフェやレストランでは、日本のようにレジで支払うのではなく、席に置いてある小皿にお釣りなしで置いて退席します。もちろん、チップも含めて。

はじめはフランスの習慣を知らなかったので、コーヒーを飲み終わった後、どうやって帰ったらいいのか分からずに不安でキョロキョロしていましたが、パリ滞在2日目には簡単な注文の仕方にも慣れてきたせいか、少し気持ちに余裕を持ってパリジェンヌ気分を味わえましたよ。

  • コーヒー1杯「アン カフェ」
  • コーヒー2杯「ドゥ カフェ」
  • 紅茶「テ」

覚えると簡単なんですけど、最初はドキドキです。手で指折り数えるときは、親指(アン) ⇒ 人差し指(ドゥ) ⇒ 中指(トロワ)と数えます。店員さんを呼ぶときも、人差し指を1本立てて待っていれば来てくれます。

「国により、習慣やゼスチャーって違うものだなぁ」と、カフェでひと時を過ごしただけでも勉強になりました。

文化遺産コンシェルジュリー牢獄を見学

コンシェルジュリーは文化遺産でもあり、マリーアントワネットが1793年にコンコルド広場で処刑される前に囚われていた牢獄です。外装とパレ通り(Bd du Palais)に面した建物の入口からは、内部の様子は想像もできないぐらい静かな面立ち。内部に入ると、体育館ぐらい広々とした何もない真っ白な空間がありました。天井はアーチ状(?)のモダンなデザイン。

そして、実際にマリーアントワネットが投獄されていた、僅か2畳ほどの狭い部屋を見ました。その部屋では、二人の男性に見張られた白髪頭のマリーアントワネット(蝋人形)が椅子に座っていました…。

厳重に警備されてますね

まるで本物に見えるマリーアントワネットの蝋人形

人形だと分かっていても、「ここでマリーアントワネットは、どんな気持ちで処刑を待って過ごしていたのだろうか…?」という思いが巡ったり、当時、牢獄で使われていたマリーアントワネット遺品が展示されているためか、異様なほどリアルな空気が漂っていて鳥肌が立ちました。

シテ島「LE CAVEAU DU PALAIS」でディナー

シテ島の西側にあるコンシェルジュリーを後にして向かったのは、島内のお店。

シテ島の商店街にやってきました

カジュアルな雰囲気で気軽に行けるお店を添乗員さんに予約していただき、日本語メニューもあったので安心しました!そして、「LE CAVEAU DU PALAIS」で食べたフランスパンが絶品!なくなるとすぐにパンを追加してくれるので、ついつい食べ過ぎてしまい、パンだけで、お腹いっぱいになってしまった失敗談があります(笑)

前菜は「サーモンのマリネ」。これもかなりのボリュームで早くもギブアップ。次に魚料理とメインディッシュのお肉料理にデザートと続き、一人前60ユーロと少し高めの料金設定でしたが、全部おいしかったのでオススメです。

また、店員さんもユニークなジョークで笑わせてくれたりと、言葉の壁があることを感じさせない意心地のいいレストランでした。またパリ観光をする機会があったら行きたいですし、このお店で食べた料理の味や楽しかった思い出は忘れられません!

パリ観光2日目/ルーブル美術館の見学前は下調べを忘れずに

2日目のパリ観光が始まりました。添乗員さんによると、この日は珍しく晴れ模様になったということで「ツイてる」と母娘で大喜び!さて、気分良く「ルーブル美術館」へ出発することとなりました。

ルーブル美術館へのアクセスは「メトロ」が便利です。「パレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーブル駅」で電車を降りて美術館行き専用の通路を通っていけば、目的地「ルーブル美術館」に到着します。

ルーブル美術館にやってきました

ルーブル美術館の象徴ともピラミッドが入口となっていて、エスカレーターで下りていくとチケット売り場があります。

ここで注意!実際に行ってみて驚いたのは、美術館内の広さです。世界一の美術館だけあって、到底、一日で全てを鑑賞することは出来ません。歩くだけでも疲れるし…、作品を隅から隅まで観ようとすれば「1~2週間はかかるらしい」ので、絶対に観たい作品は予めチョイスしておいて、限られた時間内で楽しめるスケジュールを組むことをおすすめします。

わたしが見たのは、「モナ・リザ」。やっぱりルーブル美術館で展示されている作品の中でも見所ということだけあって、そこだけ大勢の人が群がっていました。

「モナ・リザ」の肖像

「ミロのヴィーナス」の彫刻は、実際に観て感動しました。

「ミロのヴィーナス」の彫刻

中二階で地図を見ても場所が分からず、ミロのビーナスへ辿り着くまでにアッチへ行ったりコッチへ行ったり大変な目に遭い、30分くらい時間をロスしてしまいました。

今回は学芸員などが語る作品のガイドを必要なタイミングで聞くことができる「オーディオガイド」は持っていなかったのですが…、やっぱりガイドはあったほうが便利だなと思ったのが古代の彫刻を鑑賞したときでした。何のために作られた彫刻なのか、見ているだけでは分からなかったです…。

「オーディオガイド」は、チケット売り場か自動チケット販売機でレンタル料金5ユーロ支払い、ピラミッド下などの各入口にある「交換カウンター」でオーディオ機器を受け取ります。

美しい彫刻が立ち並んでますね

綺麗にそのままの形で残っている彫刻作品は少なくて、頭の部分がなかったり、腕がなかったり、元はどんな形をしていたのか想像するだけでも面白いですけどね。

次は「オルセー美術館」で芸術鑑賞

ルーブル美術館から徒歩で20分の位置にある「オルセー美術館」もパリ観光には欠かせないスポット。ルーブル美術館にはない作品を観られるスポットがこんなにも近くにあるなんて、さすが芸術を愛するパリならではのことかも知れませんね。

オルセー美術館に行ってみました。

なんと言っても!外壁の大きな時計と室内の大きな時計が「オルセー美術館のシンボル」ですよね。わたしの目的は、大好きな「ルノワール」の作品をこの目で観ること。優しいタッチが好きで、特に女性の描き方は他の画家にはない味わいです。「ピアノを弾く少女」は、一番好きな絵で、わたしが小学生の時にマネして描いたのを覚えています。

その他、「モネ」の「睡蓮」や「ゴッホ」の名作はもちろん、19世紀〜20世紀までの作品に出会えます。

大きな絵画を見ています

オルセー美術館内は、アチコチ迷うことなく見学できました。時計台の裏側にあるレストランも素敵なので、おすすめですよ。

大迫力のノートルダム大聖堂

1日目のパリ観光で訪れた「シテ島」にある「ノートルダム大聖堂」へは、オルセー美術館からセーヌ川添いを歩いて行きました。

豪華なクルージング船です

ちょうどクルージング中の船に遭遇しました。綺麗な景色を見ながらの移動だったので、オルセー美術館からノートルダム大聖堂までの距離はさほど感じませんでしたね。

こちらがノートルダム大聖堂

この写真はノートルダム大聖堂のサイドから撮影したものです。正面から撮った写真が一般的ですが、横から見ると全く違う建物みたいですよね。

大聖堂の内部に入ると、ステンドガラスからの光が差し込むだけでチョッと暗めでしたが、細やかなステンドガラスの美しさにはうっとり溜息が出てしまいました。

大聖堂のステンドガラスが眩いです

多くの観光客が訪れるスポットとはいえ、お祈りをしている方もいらっしゃるように”大聖堂は神聖な場所”なので、帽子を脱いで静かに見学をするのがマナーです。写真撮影をする際もフラッシュは禁止です。

夜のエッフェル塔は美しかった

パリの夜景を体験したい場合、個人では治安が心配な方はバスツアーを利用すると安心です。昼間とはガラッと違った雰囲気になるライトアップされたエッフェル塔と凱旋門は美しく、夜景ツアーは思い出に残るとても良い体験ができました。

パリ観光3日目/ベルサイユ宮殿を観てきました

旅も終盤3日目を迎え、メトロでパリ市内から30分くらいのところにある「ベルサイユ宮殿」に到着して、「太陽王」ルイ14世の騎馬像のまえで記念撮影。

ベルサイユ宮殿といえばルイ14世

お次の写真は「鏡の間」。シャンデリアと鏡から反射する光が眩しかったです。天井に描かれている絵画にも魅入ってしまいますよ。

鏡の間のシャンデリア

宮殿内のシャンデリアやお部屋のインテリアはもちろん、一番、驚いたのは”裏の庭の広さ”です。これが庭だなんて…、まるで、お伽の国の世界に紛れ込んだような気分になります。

散歩するには最適な広さですね

散歩をするにしても広すぎるので、歩いている人はいなかったですね。とても良い運動になるのは間違いないですね。

パリ観光4日目/最終日はモンマルトルの丘に行った

4日目の朝、ホテルの近くにある「モンマルトル」へ歩いて行きました。テルトル広場は芸術の街なので、道端で絵を描いている人や絵を売っているお店もあるのですが、観光で訪れるのなら気をつけたいことがあります。それは「描いて下さい」と頼んでいないのに、勝手に顔を描いて高い金額を要求してくる絵描きさんがいることです。皆さん、絵は、お上手なので記念には良いのですが…、必ず、描いてもらう前に値段は確認しましょうね。相場はだいたい3,000円くらいだと聞きました。

パリで一番高い丘の上で立つ

モンマルトルは”パリで一番高い丘”なので階段も多く、いい運動になりました。そこを登り、見えてきたのは「サクレ・クール寺院」です。朝が早かったせいか、私達が訪れた日は観光客がいなくて何となく寂しかったですね。

朝焼けとサクレ・クール寺院

帰ろうとする頃には次第に観光客も増えてきて、お土産屋さんも賑わっていましたよ。

初のフランス・パリ観光は刺激がいっぱいでした

はじめてのフランス旅行で訪れたパリで観光をした感想は、お金の払い方だったり言葉の壁だったり、多くのことが頭の中で描いていた世界とは違い、実際に現地へ行ってみないと分からないことだらけでした。

パの街は賑わってました

歴史や文化を感じられる建物の彫刻や街並みに触れたり、文化を感じる出来事に遭遇したことは本当に貴重な経験です。

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さくら すみれ

服飾専門学校を卒業し、アパレルメーカー勤務。国内・海外旅行が趣味。結婚後は家族旅行がメインです。