ホラー洋画のススメ・背筋が凍る作品をネタバレ無しで紹介

ホラー映画で背筋を凍らせてみませんか?穏やかな日常が、ある出来事をきっかけに恐ろしい非日常へと転じてしまったり、理不尽に恐怖へと追い詰められてしまったり…洋画ホラーは何もスプラッターだけではありません。

ホラー洋画のススメ・背筋が凍る作品をネタバレ無しで紹介

ひんやり恐ろしい洋画ホラー

「海外のホラー映画なんて、幽霊が突然ウワッと出てきてビックリさせるような作品ばっかりでしょ?」なんて思っている皆さん、そんなことありません。今回はネタバレ無しで作品の筋と魅力を紹介していきます。

恐ろしさがじわじわと迫ってくるような洋画ホラーで、背筋を凍らせてはいかがですか?

超常現象『パラノーマル・アクティビティ』

主人公の夫婦は、毎晩謎の音(ラップ音)に悩まされていた。一体何が原因なのかを知るべく、高性能なカメラを購入し一日中部屋を撮影することにしたが……。

ゲームデザイナーのオーレン・ペリが初めてメガホンを取った、2007年のアメリカ映画です。タイトルの「パラノーマル・アクティビティ」とは、和訳すると「超常現象」というド直球な意味です。

無名の監督に無名の俳優、製作費も200万円に満たないほどの低予算で、全編の撮影も1週間で終わったという映画でしたが、口コミで徐々に上映館数を増やしていき大ヒットとなりました。

『パラノーマル・アクティビティ』は、低予算だからこそリアリティが増して、底知れない恐ろしさを醸し出しています。人気作品のためシリーズになっており、7本目まで作られています。続きを作ると最初の作品からクオリティが落ちる…と言いますが、こちらどうなのでしょうか。ぜひ自分の目で確認してみてはいかがでしょう。

監視カメラから見た寝室

霊障に悩む夫婦の話

パラノーマル・アクティビティがオススメです。この映画は、家具が勝手に動いていたり、夜中に変な音が鳴ったりしているので、部屋に防犯カメラを設置して、原因を見つけようとする話です。

映像を確認した時の衝撃、さまざまなポルターガイスト現象が起きる恐ろしさ。すごく怖いのでオススメです。(20代/女性)

夢という閉鎖空間『エルム街の悪夢』

主人公の女子高校生は、毎晩同じ悪夢に悩まされていた。その日も同じ悪夢の中で恐ろしい男に襲われ、怪我を負う。しかし、夢の中で負った傷が自分の体に、目を覚ましても残っていた……。

1984年に公開された、ウェス・クレイブン監督によるホラー映画です。人気作の為、シリーズ化されており、2010年にはリメイク版が公開されています。

夢の中で起きたことは事実なのか?もし事実であれば、悪夢の中の殺人鬼をどう倒せばよいのか?というドキドキがあるホラーです。

残虐非道な殺人鬼と女子高生が戦う話ですが、なんと一作目には若かりし頃のジョニー・デップが居ます!映画初出演の作品ですので、初々しい限りです。

ホッケーマスクのイラスト

寝るのが恐ろしくなる映画

エルム街の悪夢です。昔ビデオで借りて見ましたが、怖さと気持ち悪さが入り交じった感じがしました。

夢と現実が交錯するストーリーなので、観終わった後は、作中の夢の中で追いかけてくる殺人犯が怖くて、眠れなくなりました。インパクトのあるキャラクターです。(30代/女性)

狂気に飲み込まれる『シャイニング』

アメリカのコロラド州の山奥にあるオーバールック・ホテルは、冬には雪が深くなることで閉鎖されるため、管理人を募集していた。小説家志望の主人公とその家族は管理人としてホテルを訪れるが……。

1980年にスタンリー・キューブリック監督によって製作された映画。原作はスティーブン・キングによる同名小説ですが、内容はかなり違うので映画を観た人は小説を、小説を読んだ人は映画を観てみてください。

『シャイニング』といえば、主人公を演じているジャック・ニコルソンが狂気的な笑顔で、隙間から覗いているというシーンが有名でしょう。

体力を消耗する怖さ

「シャイニング」は何度見ても背筋が凍る、手に汗握る映画です。見終わった後、どっと疲れが出て動けません。

雪深い閉鎖されたホテルの異様な雰囲気と、ジャック・ニコルソンの演技が怖いです。この映画を見終わった夜、トイレに一人で行けなくなりました。本当に怖くて疲れます。(20代/女性)

狂愛の果て『ミザリー』

『ミザリー』シリーズで有名な主人公の作家は、新作の原稿を手に車を走らせていたが、事故を起こしてしまう。偶然通りがかった元看護士に助けられ、彼女の家で看病してもらうが……。

スティーブン・キングの同名小説が原作の『ミザリー』は、1990年に公開されたロブ・ライナー監督の作品です。

心霊現象が起こるわけでもなく、スプラッター映画のように血が噴き出るわけでもありませんが、人を惹きつけるほどの恐ろしさがあります。

暗い部屋にある車椅子

狂気的な演技

『ミザリー』がおすすめです。ジェームズ・カーン演じるケガをした小説家を看護婦役のキャシー・ベイツが助けますが、某シーンが怖すぎて頭に焼き付いて離れません。

女優のキャシー・ベイツの狂気の演技が怖すぎて、他の作品に彼女が出ていても、どうしてもこの作品の役柄のイメージが抜けません。 (30代/女性)

一人ずつ消えていく絶望『悪魔のいけにえ』

5人の男女が、墓荒らしが頻発しているという地元へ帰るついでに、墓の無事を確かめようとしたのが悲劇の幕開けであった……。

トビー・フーパー監督の手によるホラー映画。その残虐な内容から日本ではR-15指定を受けていますので、スプラッターに耐性のある方にオススメします。

猟奇的な作品とはいえ、人気の作品であるため続編が作られており、リメイク作である『テキサス・チェーンソー』も2003年に公開されています。

墓地

定番の内容なのに嫌悪感

映画『悪魔のいけにえ』。夏休みに別荘へ出掛けた若者達が狂った殺人鬼たちに襲われるという、内容的には定番の映画です。

一人ずつ次々殺される流れは緊張感が絶えません。1975年の映画なのでCGは使われていませんが、人間の皮で作ったという仮面や骨で作った家具など、作り物であっても嫌悪感を呼び起こさせました。(30代/男性)

王道ゾンビ映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』

主人公の看護師はごく普通の平穏な生活を送っていたが、ある朝目を覚ますと、近所に住む少女が夫の首筋を食いちぎって殺してしまった。しかし、死んだはずの夫は起き上がり主人公に襲い掛かってきた!

2004年に公開された、ザック・スナイダー監督のゾンビ映画です。1978年製作の『ゾンビ』のリメイク作品となっていますが、本作では人間ドラマ的な要素があり、さらにゾンビが走ります。

ちなみに、『ショーン・オブ・ザ・デッド』というパロディ映画があり、こちらのゾンビは本作よりも『ゾンビ』に近く、足が遅い描写がされています。

王道ゾンビを現代リメイク

映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」。いわゆる王道ゾンビ映画を現代風にリメイクした作品です。

次々と増殖するゾンビに対して、ショッピングモールに立てこもって応戦する人間たちを見ていると危なっかしく、どう殺されるのかと冷や冷やする思いが止まりません。(30代/男性)

スペイン製ゾンビ映画『REC/レック』

主人公含むレポーター一行は、密着取材している消防士に同行して、通報のあった建物を訪れていた。しかし、建物には狂暴化した人々がおり、主人公たちは感染拡大を防ぐために感染者ごと隔離されてしまう……。

制作国スペインのR-15指定の映画です。監督はジャウマ・バラゲロとパコ・プラサで、2007年に本国で公開されました。

全編ビデオカメラで撮影されており、ドキュメンタリー風になっているのがリアルでゾッとします。4作目まで公開されています。

暗い建物の廊下

ハリウッドにはないゾンビ映画

基本的にゾンビ映画なのですがとにかく怖い。ゾンビ映画と云えばアメリカが本場だと思うのが普通ですが、この映画はスペイン発なのです。そのせいか通常のゾンビ映画の概念にとらわれない展開がとにかく怖い。(50代/男性)

不思議な少女『エスター』

主人公夫婦は子供を流産した苦しみを癒すために、孤児院から「エスター」という、歳の割に落ち着いたしっかり者の9歳の少女を養子として引き取った。しかし、彼女は徐々に謎と本性を見せ始め……。

2009年に公開された、ジャウム・コレット=セラ監督によるアメリカ映画です。約2時間と長尺ですが、ホラーだけでなくサスペンス要素もあるため、飽きずに観られます。

本作の醍醐味は、謎の少女エスターを演じるイザベル・ファーマンの演技力にあるでしょう。初めは、ちょっと変わった9歳の少女として登場しますが、徐々に見えてくる本性に鳥肌が立ってきます。

暗い部屋にいる少女

可憐から不気味へ…

『エスター』です。ある夫婦が養護施設からエスターという少女を連れてきて家族になろうとします。ですが、一緒に過ごすうちに、家族の周りで奇妙で不気味な事件が相次ぎます。(20代/女性)

分からないという恐怖『たたり』

ニューイングランドの郊外にある「丘の家」と呼ばれる館は、呪われていた。超常現象研究家の主人公は、超感覚を持つ2人の女性と共に屋敷を訪れるが……。

1963年に公開されたロバート・ワイズ監督の映画で、原作はシャーリイ・ジャクスンの『山荘綺談』です。また、1999年には『ホーンティング』というリメイク作品も公開されました。

本作はモノクロ映画ということで敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、ホラーの傑作として名高い為、恐怖映画好きにはぜひ観てほしい一本です。スプラッターもモンスターもないのに、恐怖感が段々と増していきます。

古びた屋敷

格調高いホラー作品

ロバート・ワイズ監督の「たたり」です。この作品はカメラワークや内面的な演出が非常に恐ろしく、何者かが分からないことや見えない恐怖心を上手く駆り立てています。表面的な恐ろしさは皆無ですが、格調高いホラー映画です。(20代/男性)

吸血鬼vs人間『30デイズ・ナイト』

アラスカ州バローは、ほぼ1日中太陽が沈んだ状態が続く極夜(きょくや)の季節を迎えていた。その初日、保安官のもとに住民の飼い犬数十頭と発電所の管理人が惨殺され、停電と電話不通になるという事件が立て続けに起きた……。

デヴィッド・スレイド監督による2007年公開のアメリカ映画です。原作はスティーヴ・ナイルズの同名コミックです。

ヴァンパイアが好きな人は、新しい吸血鬼像を観られるので面白く見られるでしょう。主人公の保安官を演じるジョシュ・ハートネットの演技やアクションが、観た人の間でおおむね好評価を受けています。イケメン好きにもオススメです。

思わず息を潜めてしまう

「30デイズ・ナイト」をお薦めします。アラスカの極夜になると現れるヴァンパイアと、人間との静寂の中での30日間にも及ぶ戦いを描いたホラーです。

人間の出すかすかな音を聞きつけ、襲いかかってくるヴァンパイア。息をひそめ指先すらも動かすことがためらわれる緊張感が観ている間、ずっと続き観ている側も思わず息を潜めてしまいます。(30代/女性)

ホラーな洋画で恐怖に浸る

心霊現象、スプラッター、怪物、人間の狂気…様々なジャンルのホラーを集めてみました。恐怖を感じてみたい時に観てください。特に、熱帯夜に部屋を暗くして観ると怖さ倍増!一人で震えながら観るのも良いですが、友人や恋人と観るのもオススメです。

この記事を友達に教える

清水愛

実年齢よりも年上に見られる20代です。趣味が読書や映画と見事にインドアばかりですが、旅行も好き。いろんなことに興味あります!