ホーチミン生活事情を紹介します!
シンチャオ!ホーチミン在住ライターのチエリです。今回は、ホーチミンのリアル生活情報を紹介します。
「将来的にはホーチミンで暮らしたい」「ホーチミンで働いてみたい!」と思っている方は、参考にしてみてくださいね。
旅行で来るのとは違い、ホーチミンでの実際の暮らしは日本と随分違うので非常に興味深いものがあります。今回は、その中でも特に興味を持っている人が多い「日常生活」に関する現地の情報をお伝えしたいと思います。
ホーチミンの移動手段はバイクです
初めてホーチミンに来ると、最初に驚くことはバイクの多さではないでしょうか?バイクが街中をブンブン走るホーチミンで市民の移動手段はバイクは不可欠といっても過言ではありません。
朝8時の通勤時の様子です。みなさんバイクでの通勤は当たり前で、写真のお姉さんのように、自分の荷物は盗難防止のためショルダーバッグの紐を肩にかけつつ、ひざの上に置いたり、多くの人はリュック姿でバイクに乗っています。
ベトナムの通常の会社の就業時間は日本より早いスタートです。朝8時から午後5時半で、お昼に1時間半の休憩が入ります。「あれ?お昼休みけっこう長めじゃない?」と、思いますよね。
ホーチミンは年中暑いので、昼食後にお昼寝をする習慣があります。日本のように、ご飯を食べたらすぐに午後の仕事の準備やメールチェックなどはしません。会社員の場合は、自分の椅子をリクライニングさせて寝たり、外のカフェに行ってのんびりする人も居ます。
食後はのんびりベトナムコーヒーを飲んだりお昼寝をしたり、とにかくゆっくりのんびりした時間が流れているのがホーチミンスタイルです。恐らく、日本より3倍は時間がゆったり流れているように感じるかもしれません。
観光客が足を運ぶストリートでも、バイクタクシーの運転手さんが、自分のバイクの上で器用に寝ていたり、お昼時に道端で休んでいる様子を目にすることが出来るので、日本とは違う新鮮な風景をチェックしてみてくださいね。きっと、ホーチミンらしい穏やかな景色に出逢えることと思います。
▼日本では見られない光景に遭遇!
ベトナム人にとって、バイクは日本で言う自転車のような位置にあるものかもしれません。そんなわけで、こんなに大勢乗っているバイクを激写しました!
数えてみると…、6人も乗っています!(笑)恐らく、大家族のお母さんが運転して、前と後ろに子どもたち5人が乗っているのですが、6人も乗っているバイクは日本で見ることのできない光景です。
写真では子どもたちが「ヘルメット」を着用していませんが、ベトナムの法律では、バイクに乗る時のヘルメット着用は義務です。警察に見つかると罰金を取られるので、観光で訪れてバイクタクシーなどに乗る場合は、忘れずにヘルメットをかぶってくださいね。
▼観光客はタクシー利用が多い
その他に、外国人の移住者などが利用する移動手段にタクシーがあります。
ガイドブックなどにも書かれていますが、比較的、ホーチミン市内で安全と言われているタクシーは「MAYLINE TAXI(マイリンタクシー)」と「VINA SUN Taxi(ビナサンタクシー)」の2社です。
これ以外のタクシーは、色々トラブルが報告されているので要注意です。特にタンソンニャット空港から市内へ移動の際にタクシーを利用される方は、この2社以外は乗らないようにしたほうが安全です。
最近では「ウーバー」や「グラブタクシー」なども参入してきて、顧客獲得合戦になっている感じです。私のオススメは「ウーバー」です。アプリをダウンロードすればすぐに使えて、支払いもクレジットカードを登録しておけば、利用時に自動的に引き出されるので便利です。日本でも導入されているサービスなので、興味がある方は是非一度ご利用ください。
平均よりも2~3割安めの料金なので、在住者の利用者も増えてきています。
そして、まだバイクを持っていない学生などは、市バスを利用しています。運賃はおよそ1回30円で、ホーチミン市内ならほとんどどこへでも行けてしまう驚愕の安さです。しかし、日本とは違い、車内アナウンスなどなく、バス停の表記は全てベトナム語で書かれているので、在住者にもハードルが高い乗り物です。なので、観光で訪れた際は、タクシーの利用がオススメです。
ホーチミン生活のキッチン事情
結論から言うと、ホーチミンで水道水は飲めません。もちろん、飲料水以外の用途には十分使えるレベルですが、直接口に入れる飲み物としては市販のミネラルウォーターを購入することをオススメします。
旅行で滞在する宿泊先のホテルでは、ほとんどの場合、その日に飲む分のペットボトルのお水が無料でサービスされると思うので、そちらを利用してください。もし、量が足りない場合は、コンビニやスーパーなどでミネラルウォーターが売っています。500ミリリットル1本で大体30円もしないので激安です。
▼一般家庭のお水事情は?
一般家庭のお水はどうしているのかというと、こんな風に日本とそれほど変わらない蛇口がキッチンのシンクに付いていて、使い勝手もほどほどに良く、特に問題はありません。
ベトナムのキッチンのシンクは、写真のようにシンクが2個分かれて並んで付いています。その理由は、ベトナムの人たちは野菜を片方のシンクで洗って、もう1個のシンクでは別の作業をするためだそうです。
なるほど、確かに野菜を多く食べる国民ですからね。シンクにも、こうした工夫がなされているのがうかがえます。では、飲料水はどうしているのでしょうか?毎回ペットボトルを買ってくるのも大変ですよね?実は一般家庭では普通、大型の飲料水を使用しています。
こちらのボトルは、1本に19リットルのお水が入っていて、蛇口をひねるとジャーっと、お水がでてきます。お水の会社は沢山あるのですが、ホーチミンで日本人に人気なのは日系会社の商品です。「日系」というだけで安心感がありますし、何より、オーダーも全て日本語でやり取りができる点が在住者にとっては嬉しい限りです。
オーダーの仕方はそれぞれの会社によって違いますが、こちらの会社は最低2本からデリバリーしてくれます。
新たに注文したら、空のボトルと交換という仕組みで毎回オーダーしています。初回のオーダー時は、ボトルのデポジットを請求されますので、その辺りも日本と変わらない感じですね。
朝に電話でオーダーすれば、その日のうちにデリバリーしてくれるのでとっても便利です。ちなみに、19リットルのボトル1本で約150円です。安いですね~。
▼水以外にもデリバリーが充実している
他にも、最近は様々な食材をネットでデリバリーすることが出来ます。日本と違ってホーチミンでは、1個の食材を買うのにも、複数のスーパーをはしごして探さなければいけない場合が多いので、こうしたデリバリーサービスが普及してくれるのは、在住者にとって実にありがたいことです。
意外にもホーチミンはデリバリー天国で、ピザやお寿司をはじめとする様々なジャンルのお料理をデリバリーしてくれるサイトがいくつもあります。
外国人でも利用できるように、英語とベトナム語でのサイトもありますので、在住者にとっては大助かりです。今後もデリバリー分野の需要が増えていくと思うので、今後さらに期待しています。
▼ホーチミンの家電事情
お水の次は、ガスについてお話します。日本では、よほどの田舎エリアでもない限り、都市ガスが一般的になりつつありますが、ホーチミンでは、まだまだプロパンガスが主流で、外国人が多く住むアパートでもプロパン使用です。
一般家庭のガス台は「2個口」が一般的ですが、IH対応のクッキングヒーターも出てきています。
しかし、IHがある家庭は相当なお金持ちで、一般庶民にとっては手が届きにくいのが現実です。電気屋でもIHクッキングヒーターを見かけることはありますが、なにせ、ホーチミンでは掃除機もそれほど普及していないレベルなので…。ベトナムでは昔ながらの「ほうき」を使って掃除をしているので、日本とベトナムの生活レベルの差を感じます。
▼ホーチミンの家賃や住宅事情
主にホーチミン駐在員が住む「サービスアパートメント」と呼ばれる、いわゆる「ホテルとアパートの中間のような住居」では、週に何日かハウスキーピングが入って掃除をしてくれるサービスがあります。
地域によっても差がありますが、サービスアパートメントの家賃は安くても月2,000ドル以上はします。広さもまちまちですが、家族で暮らす場合は、2LDKか3LDKが一般的で、単身者の場合はワンルームを利用するケースもあります。
ホーチミンは家賃が高いので若い人たちは、友達と一緒にシェアをして部屋を借りている場合が多いようです。これも場所や広さによってまちまちですが、おおよそ月200ドル以内の負担が主流だそうです。ベトナムのサラリーマンの給料は、平均月に約400ドル前後と言われていますので、家賃の高さがうかがえると思います。
毎年、テト(旧正月)を境に、物価は徐々に上がっていっています。もちろん比例してお給料も上がっているようですが、それにしてもホーチミンの物価はこの数年でかなり上がりました。
それだけ外資が参入して雇用も生まれ、生活水準が上がってきている証拠だと思いますが、あまりの物価の上昇具合に疲弊している人たちも多いと聞きます。今後もホーチミンの経済発展の行方に目が離せません。
ベトナムの食生活
生活していて欠かせないものが「食事」ですよね。そこで、気になっている人が多いベトナムの「食生活」について紹介します。実際に暮らしていると、日本とは違った食文化があり、とても面白いですよ。
ホーチミンでは外資系飲食店がものすごい勢いで参入してきている一方で、昔ながらの路上の名店も沢山あります。その日の気分によってあれこれ選んで食事を楽しめるのもまた、魅力的なのです。
▼ベトナム名物といえば…
ノンラー(三角帽子)を被ったお姉さんが、いかにもベトナムらしい雰囲気を出しています。ベトナムの日常風景です。ホーチミンに来たことがある人は見たことがあると思いますが、ベトナムでは宝くじを売って歩いている人がいます。
ベトナム人は毎日宝くじを買う人が多く、店頭だけでなく、こうして行商している人から買うのもひとつの文化になっています。
▼道端で美味しいものが買える!
ベトナム人は、朝ご飯をしっかり食べます。朝の就業時間が早いので、通勤途中で朝食を買う人がほとんどです。ホーチミンの街を歩くと、こんな風景に出逢えますよ。
お菓子やフルーツを売っているお姉さんから、朝食になりそうなものを買っている光景です。朝食だけでなく、小腹が空いた時にも利用できるおやつ系も売っています。観光で来た時には、食べてみることがオススメですよ。そして中でも朝食の定番と言ったらこちら。
ベトナム名物のサンドイッチ、バインミーです。中身はお店によってそれぞれ違うのですが、この日の具は、ベトナムハムとパクチーがメインのシンプルなバインミーです。1個100円前後で買えます。
他にも、ミートボールが入っていたり、チャーシューが入っていたりするバージョンがあり、変わった具材を味わえます。中には、夕方の数時間しか出没しない幻の屋台もあり、ホーチミン市民の密かな楽しみとなっています。
パン生地は日本のフランスパンと違って中身が軽いので、朝食でもこの大きさのサンドイッチをぺろりと食べられるほどです。ベトナム人の大好きなチリが入っているので、ちょっぴりピリ辛で、ものすごく美味しいですよ。ソースは、ベトナムの定番ニョクマムベースの物で、日本人の舌にも良く合います。ホーチミンの至る所の街角に売っているので、食べてみてくださいね。
パンを食べたらやっぱりスープも欲しくなりますよね。
ベトナム名物のカニ肉入りスープは、ふんわり卵とコーンのコントラストが美しく、ほんのり中華風味のホッとする優しい味です 路上の屋台で、約50円から80円で購入できます。
▼朝に食べるのが常識!ベトナムの代表的料理
ご存知ベトナム名物フォーは、地元の人たちに朝ご飯として定番のメニューです。路上にプラスチックの小さい椅子を並べて、小さなテーブルに集まって、出社する前に熱々のフォーを食べます。「朝からすごい食欲!」と思いますよね(笑)しかし、フォーは米粉で出来ているので、食べてもまたすぐにお腹が空いてしまうほど消化が早い食べ物なのです。つるつるっと喉越しが良いフォーは、朝食にピッタリのメニューなんですよ。
ホーチミンにはたくさんの美味しいフォー屋さんがありますが、お店を構えたレストランではなく、こうした店名もない路上のフォー屋さんもまた、美味しいお店が多いのです。美味しいお店は、とても混んでいます。通勤前の忙しい時間帯に、たくさんの人が集まる路上のお店があったら、やはりそこは美味しいお店に違いないのです。フォーを朝に食べると言うのは、例えて言うなら、日本の立ち食いソバ屋さんのようなイメージなのかもしれませんね。いろいろ食べ歩いて、美味しい路上のフォー屋さんを見つけてください。
▼人気のお昼ご飯!
ベトナム人は、仕事がどんなに忙しくても、しっかり食事の時間を確保し、ほとんどの人は12時ピッタリに一斉にご飯を食べ始めます。日本のように「お昼時間帯は込み合うので時間をずらす」という概念はありません(笑)
そのため、お昼過ぎはどこのお店も大混雑です。お店に入って食べる人もいますし、路上で屋台のご飯を買って食べる人も沢山います。そんなお昼時の様子はこちら。
12時過ぎに、一気にお客さんが来るので、お店の人はてんてこ舞いしています。でもみなさん上手にお客さんを接客していますね。そしてお昼に人気の御飯はこちらです。
「ブンチャーヨー」と呼ばれる、ベトナム版冷やし中華のような食べ物です。ブンと呼ばれる素麺のような麺の上に、春巻きなど揚げ物を乗せて、野菜と混ぜていただきます。ソースは、甘酸っぱいサッパリとした味で、暑くても食欲が沸いてきます。
フォーとはまた違った美味しさがあり、とてもオススメのお昼御飯です 屋台で1食200円前後で販売しているので、見つけた時はチャレンジしてみてくださいね。
揚げ春巻きバージョンの他に、炭火で焼いた豚肉を乗せて食べる「ブンティットヌーン」というものもあります。路上でモクモクと煙を出しながら、炭火でお肉を焼いている屋台で販売されているので、見つけてみてくださいね。
▼食後は冷たい飲み物で暑さをクールダウン
一年中常夏のホーチミンでは観光客だけでなく、在住者も熱中症や脱水症状には十分気をつけています。コンビニの冷たい飲み物やベトナムアイスコーヒーも美味しいのですが、天然のこちらも大人気です。
野生な感じが特徴的な、いかにも「今採ってきました」と言う感じの新鮮さ(笑)南国名物の飲み物と言ったら定番のココナッツです。
お店のお姉さんに言って、周りの硬い部分をカットしてもらいましょう。上部にストローをさせば、最高の天然飲料水の完成です。
ココナッツは、火照った身体をほどよくクールダウンさせてくれる効能があるほか、美容にもとっても良い栄養素がギュッと詰まっています。1個100円程で買えますので、地元の人たちにも良く飲まれています。味は、スポーツドリンクのような、ほんのり甘くてヤミツキになる美味しさですよ!ぜひお試しください。
▼みんなに大人気の夕飯
ホーチミンには、外国人の在住者がベトナムで最も多く暮らしているので、世界中のあらゆる料理を安価で楽しむことが出来ます。そこで、中でも人気の夕食を紹介したいと思います。まずは、大人気のこちら!
「ベトナム版ステーキ」です。日本人の考えるステーキとは少し違っていて、ハムやビーフパテ、ひき肉、薄めの牛肉に半熟の目玉焼きでワンセットのプレートです。
こちらはソースが醤油ベースなので、日本人の口に合う人気の夕飯です。熱々のお肉たちが、鉄板でジュージューいいながら運ばれてきます。通常はフランスパンを合わせて食べるのですよ。
このボリュームでお値段は何と、約200円です。もちろん焼きたてのフランスパンと、写真奥に見えるトマトサラダも付いてきます。驚愕の安さですよね?!大人気の「ベトナム版ステーキ」は街中の至るところに、食べられるお店があるので、見つけたら食べてみてくださいね。
そして近頃、じわじわと人気が出てきているのがこちらです。
韓国料理の代表格「サムギョプサル」です。野菜がたくさん食べられる韓国料理は、とても人気があります。韓国料理といえば、テーブルの上にぎっしり並べられた小鉢たちですよね?みんなでワイワイ言いながらお肉を焼いて、野菜と一緒に食べるスタイルがみんな大好きです。
お店によって値段が違いますが、ローカル寄りのお店では、1人大体1000円もあればお腹いっぱい食べられます。韓国人経営のお店だけでなく、ベトナム人経営の韓国料理屋さんも増えてきていることから、ベトナム人にも浸透してきているのが分かります。
ホーチミンでは、今後も様々なお店がオープンすることが予想されます。和食のお店もどんどんオープンしていて、十分に満足できる本格的な味を堪能することが出来ます。
ますます住みやすくなってきているホーチミンは、アジアでも最も治安の良い街として知られている街です。実際に暮らしてみて改めて、ホーチミンの食文化の豊富さを実感できます。ぜひ、あなたもホーチミンで暮らしてみるのはいかがですか?