街中が美術館みたいだったフィレンツェで一人旅!
ずっと憧れていた花の都フィレンツェで一人旅をしてきました。空港から市内まではバスで移動!運賃は6ユーロで約20分かかりますが、直通バスなのでフィレンツェ旅行初心者には安心です。
美しさに見惚れるフィレンツェの街
「花の都」や「屋根のない美術館」とも表現されるイタリアのフィレンツェの街。今回は1か月ほどのヨーロッパ周遊旅行で、ついに憧れのイタリアへやって来ました!
初めてのイタリア旅行のため「言葉は通じるのか?治安は大丈夫か?物価は高くないか?」など、気になることは沢山ありましたが、4日間滞在しても、まだまだ時間が足りないほど素敵な場所が溢れている街に、すっかり魅了されました。
イタリアの中部の都市トスカーナ州フィレンツェ県は、ユネスコの世界遺産に認定されている「フィレンツェ歴史地区」を持つ世界的な観光都市です。
2017年現在、日本からの直行便は運行しておらず、ヨーロッパの他都市で乗り継ぎをして、最短で約14時間の距離にあります。時差は夏場が日本よりマイナス7時間、冬場はマイナス8時間です。
ローマやヴェネチアとも違った魅力を持ち、世界的観光地ながら落ち着いた雰囲気で治安も安定しており、女性の一人旅にオススメの場所です。
空港から中心地へのアクセス方法
「フィレンツェ ペレトラ空港(Aeroporto di Firenze-Peretola)」は、とても小さな空港で到着ゲートを出るとすぐにタクシー乗り場があります。
今回は、空港から「サンタマリアノベッラ駅(Firenze Santa Maria Novella)」行きのバスに乗車して、フィレンツェ市内へは20分ほどで到着!
チケット代は6ユーロで、バスの運転手さんから直接購入できます。現金が必要になるので、空港で両替しておきましょう。
フィレンツェのグルメと値段
イタリアは他のヨーロッパ諸国と比べると物価はそこまで高くないといった印象ですが、有名観光地のある便利なエリアは、ツーリスト価格の為、アイスクリームが7ユーロ、カフェでランチを食べると15ユーロほどでした。
観光地から少し離れたカフェや地元の人が集まる「PIZZERIA」と呼ばれるピザを中心としたお店ではリーズナブルに食事ができます。
本場のイタリアのピザは、驚くほど美味しくて感動しました。朝食とランチは毎日のように、違う種類のピザを食べたほどです。「PIZZERIA」でテイクアウトすると、かなり大きめサイズのピザが1ピース2~3ユーロ程で購入できました。
一日に何杯も飲む人がいるほどイタリア人の生活に欠かせないカプチーノは、カフェメニューの中でもお手頃価格で、ローカルなお店なら1ユーロ程、観光地エリアでも2~3ユーロほどでした。
フィレンツェでは安心して滞在できた
フィレンツェへ訪れる前に滞在していたローマと比べると、格段に治安の良さを感じました。街中に落書きがあったりゴミが散らばっているエリアは少なく、観光地エリアで過ごす分には不安を感じることはありませんでした。
また、他のヨーロッパ諸国と比べて警察や軍隊の警備がかなり厳重で、観光地エリアの歩行者天国の入り口は軍隊のトラックが道を塞いでいたり、広場にはかなりの人数の警官が見守っています。有名観光スポットに入るときは、手荷物検査をしっかりと受けます。
旧市街エリアに宿泊すると治安も良く、ほぼ全ての観光名所が徒歩圏内のコンパクトな街なので、初めてフィレンツェを訪れた私も簡単に観光する事が出来ましたよ。
英語はどれくらい通じる?
ローマやフィレンツェの観光地エリアでは殆どスタッフが英語を話せるのですが、イタリアの地方都市では、ほぼ英語が通じなかったのは意外でした。
地方へ行く鉄道を利用したときにイタリア語しか通じなくて困りましたが、メモ帳に絵や地図を描いて質問するなど原始的な手法が意外と役に立ちましたよ。
また、英語が話せる人も「グラッツェ(ありがとう)」や「ボンジョルノ(こんにちは)」とイタリア語を使うので、簡単な挨拶を覚えておくと便利です。
やっぱり美しい「花のマリア教会」
最初に訪れたのは、フィレンツェのシンボル的な存在で「花のマリア教会」という意味の「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」です。
オレンジ色のドーム屋根が有名な建物ですが、実際に訪れて目の前にすると壁全体が石造りで、赤、白、緑のカラフルな色で装飾されている、実に美しい教会でした。
大聖堂の壁に施された繊細な彫刻がとにかくすごい迫力で圧倒されました。ドアや細かい部分まで、本当に「お見事です」としか言いようのない息を飲むほど美しいのです。
当時の権力と繁栄ぶりを容易にイメージできる巨大な大聖堂を前に、「一体どれほどの時間と労働力をつぎ込んだのだろう」という思いが湧いてきます。
実は…、大聖堂建設には140年もの年月が掛かり、更に驚いたのは…、現在の姿になるまでに600年ほどの歳月が流れたということ。
ジオットの鐘楼からフィレンツェの絶景を見る
「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の隣には、ジオットの鐘楼(しょうろう)とサン・ジョヴァンニ洗礼堂があり、どちらも大聖堂と同じくカラフルな大理石の美しい建物です。
「鐘楼」というのは簡単に言うと「教会の鐘を突く場所」のことで、ジオットの鐘楼のタワーに登ると鐘を見るができます。
ジオットの鐘楼の展望スペースには、徒歩で414段もの階段を登って行きます。大人一人がやっと通れるほどの細い通路なので、すれ違うのが本当に大変です。
フィレンツェの観光施設の殆どが大きな荷物やバックパックは持ち込めず、預けることになるのでコンパクトなショルダーバッグを準備しておくことをオススメします。
石畳みの道を歩いて疲れきった足に階段はこたえましたが、展望台から眺めた絶景は素晴らしいものでした。
オレンジ色のドーム型の屋根(クーポラ)がすぐ近くにあり、実際の大きさに驚きました。クーポラはエレベーター付きなので、クーポラに登ろうか迷ったのですが、私が訪れた週末は予約が一杯だったので足の痛さを我慢して鐘楼までの階段を登ったのです。
もちろん飛び込みでも見学できますが、時期や曜日によってはチケットカウンター等で予約しておきましょう。
チケット購入場所は数か所あり、一番便利なのは大聖堂前の建物内にあるカウンターと、博物館にあるチケットカウンターが分かりやすいです。
こちらで販売されているドゥオモ共通チケットを15ユーロで購入しました。48時間有効で関連施設6か所へ入場できるのでお得でしたよ。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂へ
八角形の印象に残る建物は、11世紀に建設されたロマネスク様式の洗礼堂です。入り口に係員はいません。駅の自動改札のような機械があり、チケットのバーコードをスキャンして入場します。
最近のヨーロッパの観光地は、自動ゲートが普及していたのも新たな発見です。
神聖な雰囲気の建物の中は、天井に黄金の装飾が施されており聖書の重要なシーンが描かれています。上の階の廊下や窓にまで細かい装飾が施されており、イタリアの歴史の凄さを感じました。
美しさが溢れていたフィレンツェの街
一人旅で訪れたフィレンツェは、女性が好むものがギュッと詰まった素敵な都市でした。観光、グルメ、ショッピングと楽しむことができ、治安も安定しているので、もう一度、行ってみたいヨーロッパ観光スポットのひとつです。