ハワイ島観光おすすめレポート
常夏の太陽や透き通っているキレイな海、南国気分が高まるハイビスカスの花。連休のお出かけ先に、日本人の旅行先として不動の人気を誇るハワイの魅力に迫ります。
今回は、夏に訪れた「ハワイ諸島」のなかでも、一番面積が大きくて自然いっぱいの“ビッグアイランド”こと「ハワイ島」の旅レポをお届けします。
日本人の観光客にもっともポピュラーなのは、ワイキキのある「オアフ島」ですが、なんと、ハワイ諸島には「大小130」もの島があり、観光できるのは「オアフ島・ハワイ島・マウイ島・カウアイ島・モロカイ島・ラナイ島」の6つの島で、それぞれに違った雰囲気を楽しめます。
今回は「自然いっぱい満喫できるスポットでのんびり過ごしたい」「きれいな星空が見たい」という理由から「ハワイ島」を選びました!
目次
ハワイ島で泊まるなら「ヒロ」と「コナ」どっち?
さて、ハワイ島に行くと決めても滞在場所に悩みますよね。ハワイ島には、いずれも近くに空港がある、島の東西に位置する2つの町「ヒロ」と「コナ」どちらかを拠点に選ぶ人が多いようです。
「ヒロ」と「コナ」では雰囲気がまったく違うので、ぜひ、両方とも行ってみて欲しいのですが、リゾート感を満喫したい人や多種の観光ツアーに参加したいのなら「コナ」、自然が好きで非日常的なリゾートではなく、日常っぽい雰囲気が好みなら「ヒロ」がおすすめです。
▼西側「コナ(Kona)」の特徴
リゾートホテルやビーチが多く、お土産屋さんや飲食店も充実していて天候にも恵まれている「コナ」は、ハワイ島観光の中心地となっています。観光ツアーの多くは「コナ出発」のようでした。
▼東側「ヒロ(Hilo)」の特徴
こぢんまりとした下町情緒溢れる日系人の街で、とにかく雨が多いです。また、雨が多いぶん、南国植物が生い茂っていて美しい自然を堪能したいのなら「ヒロサイド」がおすすめです。
B&Bでハワイアンスタイルの部屋を貸し切り
自然に囲まれてのんびりとした雰囲気の中で過ごしたかったので、ヒロより少し北部の「ハカラウ(Hakalau)」というエリアにあるB&B(ベッド&ブレックファースト)貸し別荘に滞在しました。
1週間ほどの旅行をするときは、節約も兼ねて自炊できるキッチン付きのアパートタイプのお部屋に泊まることが多いのですが、今回は「Hakalau Vacation Rental」という名のB&Bです。
ハワイアンスタイルの建物で外観は爽やかなレモン色。2階に家主のご夫妻が住んでいて、1階を宿として貸し出しています。
私たちが滞在した夏の時期で1泊95ドル(2人で約1万円)と、割と安かったです。広々としたソファのあるリビングルーム、道具どころか調味料までばっちり揃っている充実したキッチン、清潔感のある洗面所、部屋のあちこちに飾ってあるセンスの良いアート作品、見晴らしのいいテラスなど、どこをとっても満足度の高いステキなお宅でした。
唯一の難点は…、近くにスーパーが無いのでレンタカー利用じゃないと不便を感じる立地なのですが、日中、レンタカーであちこち動きまわる旅行を計画中なら、寛げる宿の居心地の良さは重要だと思うので、ハワイ島でゆっくり過ごしたいカップルやファミリーにはお勧めしたい宿泊施設です。
日本と縁が深い「ヒロ」のダウンタウン巡り
「ここが空港なの?」と、少し戸惑いを感じるほど、ゆるりとした南国ムードが漂うヒロ空港で無事にレンタカーの手配をすませた後、宿のチェックインまで数時間あったので「ヒロ」のダウンタウンを散策することにしました。
「カメハメハアベニュー」をメインストリートとして、ショップ、レストラン、オーガニックストア、ファーマーズマーケットなどが並ぶヒロのダウンタウン。ハワイ島の東側の中心にあり、ひと昔前にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな雰囲気が漂う街です。
「ヒロ」は日系人が作った街なので、カフェのメニューにbento(お弁当)があったり、スーパーにも日本の調味料やレトルト食品がずらりと並んでいたり、こぢんまりとした界隈の中に、ふと日本を感じる光景と出会うことが多々ありました。
水曜と土曜だけやっているという「ファーマーズマーケット」では、鮮やかな彩りの南国フルーツや野菜が売られています。日本では高価なマンゴーを3ドルで購入できました!とってもジューシィーで最高に得した気分です!ハワイ滞在中に自炊される人には、おすすめのマーケットです。
南国の花だらけ!ハワイ トロピカル ボタニカルガーデン
その後、宿のあるハカラウ方面に向かう途中に訪れたのが「ハワイ・ボタニカルガーデン(Hawaii Tropical Botanical Garden)」です。お花や観葉植物が好きな人におすすめしたい、ハワイ気分をたっぷり味わえる庭園です。1時間程度で観て回れるボタニカルガーデンの入場料は大人1名15ドル。
7年間かけて完成されたボタニカルガーデンには、日本ではあまり見かけない美しい発色の南国のお花や草木がいっぱいで、小さなジャングルに迷い込んだかのような気分になります。フォトジェニックな植物もたくさんあるので、のんびりお散歩したり、写真撮りを楽しむスポットとして楽しめますよ
緑豊かな「リチャードソン ビーチパーク」
ヒロ周辺は雨がよく降るので、数日に一度、青空が広がるときが絶景に出会えるチャンスです。眩いほどに青々とした、海と緑の美しい景色を目にすることができます。きっと、晴れている景色と雨模様の街の姿とのギャップに魅了されるはず!
もし、晴れた日に「ヒロ」を訪れるのなら、ぜひ、足を運んでほしいのが「リチャードソン・ビーチ・パーク(Richardson Beach Park)」をはじめとするビーチです。
「コナのビーチ」は白い砂浜が特徴ですが、「ヒロのビーチ」はヤシの木やガジュマルの木がある緑園です。海で遊んだあとに砂浜のかわりに芝生に寝ころんで、ヤシの木陰でお昼寝と読書タイムなんてしたら最高です。
地球レベルの息吹を感じるキラウェア火山国立公園
現在も活動しているハワイ島のキラウェア火山(Kilauea Volcano)周辺はトレッキングコースになっていて、かつて噴火した火山口の上を歩いたり、溶岩が海に流れ落ちていく瞬間を見ることができます。
今回、私たちはマグマのところまでは行きませんでしたが、巨大な火口からモクモクと煙が出ている様子を眺めたとき、「生きている地球」を感じてゾクゾクしました。
ハワイ島には、古くから言い伝えられている「火の女神ペレの神話」があります。世界最大規模の火山「キラウェア」によって、昔から多くの死者を出してきたハワイ島。そのため、火山の噴火する様子は美しく情熱的でありがながら、気性が激しい女神ペレの怒りの兆候だとされてきました。
いまでは、キラウェア火山のハレマウマウ火口に住んでいるといわれている女神ペレ。この旅を通して、緑豊かでのどかなハワイ島の暮らしは、いつだって自然と共にあることを感じさせられました。
マウナケアでサンセット&星空観測ツアーに参加
キラウェアと並んでハワイ島の代表的な観光スポットとして有名な標高4200メートルのマウナケアの山頂から眺めるサンセット(もしくはサンライズ)&星空観測ツアー(Mauna Kea Stargazing Tour)に参加してきました!
ハワイ島在住の日本人ガイドさんが運転する車で山頂まで行ってロマンチックな夕日を眺めたあとに、星空ガイドもしてもらえる盛りだくさんの長時間ツアーです。
いつも旅先ではレンタカーを借りるので「ツアー」というものをほとんど利用しない私たちですが、今回はどうしてもマウナケア山頂のサンセットを見たかったので、直前に空きのあった「ジャックスツアー」に参加してきました。
ちなみに「現地に行ってからツアー予約しても間に合うでしょう」と、呑気に構えていたら、ほとんど満員だったので焦りました…。ラッキーなことに1日だけ最後の2名分が残っていて願いが叶いましたが、ハワイは世界中の人たちから大人気の観光地なので「ツアーは事前予約しておくべき」ですね。
マウナケアの山頂は「365日中、350日は晴れる」と言われているほど高い快晴率なのですが、ハリケーンが来る前日だったこともあり、ツアー当日のお天気は荒れ模様…。
念願だった星空観測ができるか心配でしたが、雨雲よりもさらに高い場所に登るので、頂上に到着する頃にはビックリするほど暖かい太陽の光の恵みを受けることができました。さすがに頂上では防寒着を着ていても寒かったですが、澄んだ空気と標高4200メートルの高さから見下ろす空の美しさは格別でした。
そして、写真には撮れなかったのですが、その後、マウナケアから眺めた夜の星空は堪らなく感動的な光景でした。日の入りと共に、みるみる空が薄暗くなり、ポツンポツンと次々に姿を現わす星座たちやクッキリ鮮明な天の川を目にすることができましたよ。
ガイドさんが星座や惑星のことを解説してくれたり、望遠鏡で眺めることもできるので、星にあまり詳しくなくても楽しめますよ。ツアー参加料金は一人170ドルと高めですが、素晴らしい体験ができたので大満足です。
マウナケアの山頂は世界でもっとも天体観測に適した場所のひとつとされ、世界11カ国もの天文台が集まっています。写真の右手に写っているのが日本のスバル天文台です。
少し街を外れると、ほとんど街灯がないハワイ島の夜は道が真っ暗になってしまうのですが、それには理由があり、マウナケアの天体観測条件を考慮して、島をあげて街灯の量をセーブしているのです。星を観るために島が一丸となって協力しているなんてロマンチックですよね。
マカラウェナビーチで静かにウミガメと戯れる
ハワイといえば、やっぱり真っ先に思い描くのは海ですよね!ハワイ島にもエメラルドグリーンに輝くきれいな海があります。日本人に特に人気なのは「全米ビーチナンバー1」にも輝いたことがある「ハプナビーチ」ですが、今回は、コナ空港のすぐ近くにある「マカラウェナビーチ」に行きました。
実は、お隣の「「クアベイ マニニオワリビーチ(Kua Bay Manini owali Beach)」を目指していたところ、間違えて辿り着いてしまったのですが「マカラウェナビーチ」の白い砂浜とキレイに澄んだ海にはすっかり魅了されました
また、嬉しいことに「ウミガメ」に会うこともできたんですよシュノーケルをしている最中の偶然の出来事だったのですが、ひょっこりと海から顔を出したウミガメと目が合ったのです!まさか、こんな近くで海ガメを見られるなんて嬉しい!
「マカラウェナビーチ」は慣れていないと行きにくい場所にあって観光客も少ないので、静かなひとときを楽しみたいカップルや少人数グループにお勧めしたいスポットです。
アメリカ最南端 サウスポイント
日本に帰国してからも「ヒロ」の巨木や南国植物、ヒロとコナを結ぶサドルロードの溶岩原などの自然風景を思い返していますが、中でも、格別に絶景というわけではないのに独特の雰囲気を漂わせていたのが、ハワイ島最南端の岬「サウスポイント(South Point)」でした。
広大な牧草地をくぐりぬけた先にあるこぢんまりした岬は、かつてポリネシア人がはじめてハワイに足を踏み入れた場所と言われています。ハワイのはじまりの地でもあり、アメリカの最南端でもあるサウスポイントで、目の前に広がる太平洋に沈んでいく夕陽を眺められるなんて最高でしいた。
「ホノカア」は小さな映画館がある街
ハワイ島には豊かな自然以外に、小さな街にも魅力があります。例えば、「ヒロ」から車で1時間ほど北の位置に「ホノカア(Honokaa)」という日系人の街があります。
岡田将生さん主演の日本映画『ホノカアボーイ』の舞台にもなった街で、1930年から続いているという小さな映画館と、いくつかのお店が通りに並んでいる「こぢんまりとしたハワイ島らしい街」です。
私たちは観ることができませんでしたが、「ヒロ」等よりも標高が高いので「ホノカア(Honokaa)」から見る星空はとてもキレイだそうですよ。
甘党さんなら、ハワイ島の観光途中に名物「マラサダ」が美味しいテックスドライブインに立ち寄ることをおすすめします。揚げたてのマラサダは熱々で、ふわっとモッチリした食感が堪らなくてペロッと平らげてしまいした(笑)
ハワイ島観光は「ゆったりプラン」がおすすめ
今回は1週間のハワイ島旅行でしたが、特に心に残ったおすすめスポットばかりをご紹介しましたこの他にも、ハワイ島にはまだまだ魅力がたくさん詰まっています。
でも、できるだけ多くの観光スポットを巡ろうと忙しく駆けずり回るのではなく、オアフ島とは一味違ったハワイ島ならではの風を感じながらドライブしたり、途中で散策してみたり、浜辺で読書をするなど、超スロープランな過ごし方が似合う島だと思いました。