夏も冬も便利なハッカオイル活用法
クールに過ごせるアイテムとして夏になると話題にのぼるのが、ハッカオイルです。
スーッとする匂いとヒンヤリ感に特徴があるので、気温が高い季節に出番が増えるのですが、夏だけではなく1年を通して使える便利アイテムなのです。
ハッカ油はミントを含むハッカ属の多年草の葉や茎を蒸留して作られた液体で、主に下記の効果を与えてくれるのがポイントです。
- 消臭効果
- リラックス効果
- 殺菌・抗菌効果
- 新陳代謝をアップさせる効果
その上、天然素材なので安心して使えますし、ドラッグストアなどで簡単に入手出来るのも嬉しいですよね。
上手に活用することで、日々の暮らしや家事を楽しいものにしてくれるハッカオイルの活用法を紹介します。
1.マスクにつけて鼻づまり解消
ハッカ油には、メントールと呼ばれる成分が含まれて、スーッとする匂いやヒンヤリとした冷たさを感じさせているものの正体です。
また、鼻づまりは鼻の中の鼻甲介と呼ばれる部分が腫れて、空気の通り道が狭くなることで起こります。
メントールの作用
抗炎症作用
抗アレルギー作用
血流を促進する働き
つまり、鼻風邪や花粉症などで鼻づまりを起こしている時に、ハッカオイルの匂いを嗅ぐことで、上記の効果が鼻に働き通りを良くすることが出来るのです。
鼻づまりを起こした時は、マスクにハッカオイルを1~2滴垂らしてから装着すると、長時間清涼感を持続させることが出来ますし、鼻づまりの不快感だけではなく、乾燥防止や集中力アップの効果も期待できますよ。
肌が弱い人は、ハッカ油が皮膚につくとヒリヒリとした刺激を感じることもあるので『マスクの外側に塗る』『垂らす量を減らす』などの工夫が必要です。
ハッカオイルをお湯に数滴垂らして、立ち上る湯気を鼻で吸い込む方法もオススメです。
2.虫除け
ハッカオイルの匂いは、虫が嫌うニオイなので虫除けとしての効果が期待できます。
虫除けスプレーの作り方
【用意するもの】
スプレー容器
精製水 90ml
ハッカオイル 20滴
無水エタノール 10ml
【作り方】
- 容器に消毒用エタノールを入れる
- ハッカオイルを垂らす
- 容器のフタを閉めて、中身がよく混ざるように振る
- 精製水を入れる
- 容器のフタをして、よく振り中身が混ざったら完成
ハッカ油を入れ過ぎると濃度が高まり、肌への刺激が強くなるため、肌が弱い人や妊娠している人はオイルの分量を少なくして使ってください。
虫除けスプレーは、網戸や玄関先・鉢植えなど『虫の侵入を防ぎたい場所』や『虫の発生を抑えたい場所』に吹きつけて使います。
衣類の目立たない部分に付けても効果を発揮しますが、素材によっては痛むこともあるので、注意が必要です。虫除けとしての効果を持続させたい時は、1時間に1~2回を目安にこまめに使用するのがコツですよ。
3.お風呂に入れる
ハッカ油には新陳代謝を高める効果があるため、2~3滴のハッカ油を入れたお風呂に浸かると入浴効果がアップします。
爽やかなハッカの香りで、気分もリフレッシュしますよ。ハッカオイルは水に浮くので、入るときはよく混ぜてくださいね。
ハッカを入れたフットバスもおすすめ
立ち仕事や運動などで、脚がだるい時に
両足が入る大きさの洗面器などにお湯を張りハッカオイルを数滴垂らしたものに10分ほど足を浸します。仕上げに冷たい水で脚を引き締めれば足のむくみも解消しますよ。
ただし、ハッカ油をお風呂に入れるときには注意が必要です。メントールを肌につけると、冷たく感じますが、実際に温度が下がっているわけではありません。TRPM8と呼ばれる冷たさを感じる細胞が活性化されることにより、脳が冷たいと錯覚しているのです。
ハッカオイルをお風呂に入れると、体感温度が下がるので水分補給を忘れがちですが、お風呂上がりの水分補給は大切です。暑さを感じなくても水分はしっかり摂ってくださいね。
4.ルームスプレー
部屋や車の中の匂いが気になるときってありますよね。ハッカには消臭効果があるので、手作りルームスプレーで気になる空間の匂いをスッキリさせましょう。
ルームスプレーの作り方
【用意するもの】
スプレーボトル
ハッカ油 10滴
精製水 100ml
【作り方】
- ボトルに精製水を入れる
- ハッカ油を垂らす
- ボトルのフタをして、しっかりと混ぜる
出来上がったルームスプレーを気になるところにひと吹きするだけで、気になる匂いを消すことができますし、ペットトイレのニオイ消しにも効果があります。
夏場には制汗剤代わりに体にスプレーするのもGood。
ただし、肌の弱い人には刺激が強すぎるため、制汗剤として使う場合には、肌の目立たない部分やすぐに洗い流せる場所で試して、問題ないことを確認してから使いましょう。
痛みや不快感が生じたときには、すぐに洗い流して病院を受診してくださいね。
5.頭痛・肩こり・筋肉疲労の解消
ケガをしたときや肩が凝った時などに湿布を貼ることがありますよね。実は、メントールは、湿布にも含まれているため、湿布と同じような使い方をすることができるんです。
肩が凝っている時や筋肉痛がある時
オイルを数滴手に取って、患部に薄く延ばす
塗り込むだけでも効果はありますが、一緒にマッサージをすると効果がアップします。頭が痛い時には『こめかみ』にハッカ油を薄く塗ってみてください。軽い頭痛ならスーッと治まりますよ。
6.マウスウォッシュ
口の中のニオイやネバネバが気になる人は、ハッカ油を使ったマウスウォッシュがオススメです。作り方も使い方も簡単なのに効果は絶大!ポーチの中にハッカ油を入れておけば、急なデートでも安心ですね。
マウスウォッシュの作り方
【用意するもの】
コップ
常温の水または炭酸水
ハッカ油 1滴
スプーンやマドラーなど
※甘みが欲しい場合にはグリセリンをプラス
【作り方】
コップに水を入れてハッカ油を垂らし、よくかき混ぜる
天然素材で作られたハッカ油なら口の中に入れても問題はありませんが、中には飲まないよう注意書きされているものもあります。飲めないものを口の中に入れるのは危険なので、マウスウォッシュを作る前にハッカオイルの注意書きをよく読みましょう。
7.除菌スプレー
ハッカ油には、高い殺菌効果や除菌効果があるので、トイレやキッチン、テーブルなどの除菌や消臭にも使えます。
除菌スプレーの作り方
【用意するもの】
スプレーボトル
ハッカ油 1ml
無水エタノール 20ml
精製水 80ml
【作り方】
- ボトルに無水エタノールを入れ、ハッカ油を加える
- フタをして、しっかりと混ざるようによく振る
- よく混ぜたらに精製水を加える
- フタを閉めて、再び十分に振り混ぜる
これをシュッとひと吹きして、気になる所をお掃除するだけ。ハッカ油の清涼な香りが漂って気分もリフレッシュしますよ。また、しつこい汚れにはハッカ油を使って作るクレンザーがオススメです。
クレンザーの作り方
【用意するもの】
ジッパーつきのビニール袋
重曹 1カップ
粉末石鹸 1カップ
ハッカ油 20滴
【作り方】
ジッパーつきビニール袋に、重曹、粉末石鹸、ハッカ油を加え、よく混ぜる
シンクや洗面所、お風呂場などのしつこい汚れには、これひとつで十分です。もちろん、除菌や抗菌、消臭効果もあります。
8.枕カバーにつけて安眠効果
ハッカの香りには鎮静作用があるため、緊張を和らげたり、心身をリラックスさせたりする効果があります。
夜、不安などでなかなか寝つけないときには、ハッカ油を枕に1滴垂らすと、気分がスーッと落ち着き、心地よい眠りを手にすることができますよ。
枕に直接つけると香りが強すぎて気になる時は、ハッカ油で枕カバーをリンスしましょう。水を張った洗面器にハッカ油を2~3滴垂らして洗濯を終えた枕カバーを浸けて干すだけで、寝ている間もハッカの香りを楽しめます。
便利に使うためには正しく使うことが大切
ハッカ油をひと瓶購入しても、1度にたくさん使うわけではないので、使い道に困りますよね。でも、ハッカ油の効能を知れば使い道は大幅に広がります。でも、ハッカオイルは刺激が強いので、便利に活用するためには正しい方法で使うことが大切です。
虫除けスプレーや除菌スプレーなどを手作りする場合には、自己流で濃度や使用頻度を高くするのは禁物!目や鼻などの粘膜が刺激されるので、つけ過ぎたり、濃度を濃くし過ぎたりしないよう注意が必要です。
手作りスプレーを使用するときには、油が水と分離していることがあるので、使用前によく振ることが大切です。
また、スプレー容器は、100均で売っているものでも十分ですが、ハッカ油はポリスチレンやアルミを溶かし、自然素材のものにシミをつけることがあるので、スプレー容器の材質は、ポリプロピレンやポリエチレン、ガラス、陶器のものを選ぶと安心です。
ハッカオイルの種類によっては、スポイトが付属していない物もあるので一緒に購入しておくと便利です。
鼻づまりの解消
虫除けに使う
お風呂に入れる
消臭効果のあるルームスプレー
頭痛・肩こり・筋肉疲労を和らげる
マウスウォッシュを作る
除菌スプレーを作る
枕カバーにつけて安眠を得る
など、たくさんの使い道があります。夏だけではなく冬も使えるハッカオイルで、快適な1年を過ごしてくださいね。