北欧の旅・スウェーデンの日常に溶け込んできました

北欧の旅を予定しているのなら忙しく観光地を観てまわるよりも、その土地で暮らしているような感覚でゆっくり過ごすプランもオススメです。地元のデパートで見つけたオシャレな北欧雑貨もチェックしてくださいね。

のんびり楽しむ北欧の旅

今回は、時間を気にしながら一か所でも多くの観光スポットを巡るために走り回るのではなく「北欧に暮らしているように旅をする」ことをテーマにゆっくり観光してきました。

スウェーデンのストックホルムは「森と湖と調和した世界一美しい首都」と呼ばれるのも納得の洗練された美しい街並みが魅力です。ふらりと街を歩いているだけで、素敵な北欧デザインや雑貨に出会えますよ。

ストックホルム市立図書館の芸術的な書架

寒くて厳しい冬を生きる北欧の人たちは、冬の間、家で何冊も本を読みます。スウェーデンの図書館は数も充実しているうえに雑誌やCDなども借りられるので、人々の憩いの場になっています。

ストックホルムの市立図書館(Stockholms stadsbibliotek)は、360度ぐるりと本が並ぶ独創的な建物で知られ、3階まで本がぎっしりと並べられています。まさに「本の海」という言葉がぴったりです。

ストックホルム駅から徒歩圏内のオデンプラン駅から3分程の図書館は、オレンジ色の建物に円柱のタワーで遠くからでも良く見えるので迷わず到着できました。筒状の部分が円形の書架がある場所です。

図書館は、スウェーデンのモダン建築の巨匠「エリック・グンナー・アスプルンド」の設計で、彼は世界遺産にも認定されている「森の墓地」をデザインした人物です。建物の中は中心の円形の書架をぐるりと囲むように、学習室、児童図書、専門書などのコーナーが並んでいます。

重厚感ある壁を抜け階段を登ると、そこには素晴らしい景色が広がっていました。真ん中にあるソファーに座ると凄い迫力です。

地元の人に交じって有名な建築を見るために訪れている観光客もいるので入りやすい雰囲気で、素敵なカフェでのんびりと過ごしていうような感覚になれる、ゆっくりした時間が流れている場所でした。

ストックホルム市立図書館

最寄り駅/オデンプラン(Odenplan)駅 ※地下鉄グリーンライン
住所/Sveavägen 73, 113 50 Stockholm

高級住宅街オデンプラン周辺を散策

ストックホルム市立図書館近くのオデンプラン駅周辺から、繁華街のヒュートリエット駅のエリアに向かって歩いていると、ヴィンテージショップやお洒落なカフェが沢山ありました。

駅前の「グスタフ ヴァーサ教会」は補修中でしたが、青空に映える綺麗な教会にうっとり!

フランスのパリを思い出させる美しい街並みを見ていると「いつか、こんなところに住んでみたい」という願望が湧いてきます。

街中にはこぢんまりとした店舗も多いのですが、北欧最大の百貨店「オーレンス(AHLENS)」に立寄ってみました。

お手頃価格の商品から高級ブランドまで揃っているので物欲がくすぐられます。上品なデザインが多く大人向けのラインナップで、バッグは約400クローナ(約5,000円)の価格帯からありましたよ。オデンプランの店舗は小型店なので、存分にショッピングを満喫したいのなら、品揃えが豊富なストックホルム駅の真上にある本店をおすすめします。

インテリアショップでお土産選び

図書館からSveavägen 通りを南に進んで行くとPosh Living(ポッシュリビング)」という素敵なインテリアショップを発見しました。

目を奪われる素敵な商品が多く、はじめに触った小さなガラスの置物が1,500クローナ(約2万円)と高額でビックリしましたが、地下のフロアには生活用品コーナーやアウトレットがあり、お手頃価格の商品も売っていました。

私が発掘したのは、美しいキャンドルホルダーです!天然石を使ったデザインで、アンティーク感がお洒落すぎて一目惚れ!しかも、ディスカウントがあり300クローナでゲットできました!日本では見かけないデザインの商品が多いので、お土産にも喜ばれますよ。

ポッシュ リビング(Posh Living

住所/Sveavägen 41, 111 34 Stockholm, スウェーデン

エステルマルム市場はお洒落なのです

地下鉄のエステルマルム駅近くの「エステルマルム市場(Östermalms Saluhall)」では、新鮮な食材を購入できて、おいしい料理も食べられます。ストックホルムの高級住宅街エリアの近くにあり、洗練された素敵な雰囲気の街です。

エステルマルム市場は100年以上の歴史があり、現在、由緒のあるレンガ造りの建物は改装中でした。2018年の春に完成するまでの間は、真向いある「仮の市場」で営業しています。「仮」といっても、モダンでとてもオシャレな建物に驚きました。

市場には肉や魚、野菜などの食材を売るお店、チーズやハムなどの加工品専門店、スイーツ店やパン屋さん、レストランなどが入っています。

外で営業していて活気あふれる声が飛び交う日本やアジアの市場のイメージとは違い、冬は寒く、雪がよく降る北欧では「室内マーケット」が主流です。夏場になると広場などで、野菜やヴィンテージ品を売る「蚤の市」が開かれます。

ザリガニやトナカイの肉など日本とは違う食材も売られている市場は、食文化の違いを感じられるスポットですよ。

評判の店で新鮮なザリガニを食べました

エステルマルム市場で見つけた、お洒落な雰囲気が漂うシーフードレストランLisa Elmqvist(リサ・エルムクヴィスト)」は、鮮魚店が併設しています。

看板に書かれているメニューはスウェーデン語ですが、ちゃんと観光客向けに英語メニューもありました。

ウエイターに「変わった料理を食べてみたい」と要望を伝えたところ、シーフードの盛り合わせを勧められたので注文したら、ドーンと迫力満点の料理が運ばれてビックリ仰天!エビ、ザリガニ、ロブスターの盛り合わせです。

パンがセットになっているので、サンドイッチのように挟んで食べるのがスウェーデン流です。スウェーデンでは「ザリガニは高級食材」で、ザリガニ漁が解禁された夏場には「ザリガニパーティー」を開くのが伝統なくらい人気がなんですよ。

もちろん「Lisa Elmqvis」には、一般的なサンドイッチやスープもあるので安心してくださいね。

エステルマルム市場

住所/Östermalmstorg 114 39 Stockholm Sweden
時間/平日9時半~19時  土曜日9時半~17時
休み/日曜日

昼下がりは教会で静かに過ごしました

ストックホルムセントラル駅周辺には、徒歩圏内に教会がたくさんあります。日本で生まれ育った私にとって、教会の壮麗な建築はとても興味深く感動しっぱなし!教会には日曜の礼拝時には地元の人たちが集ってくるものの、平日はとても静かです。

観光客の多くはストックホルムの旧市街「ガムラスタン」ある教会を訪れますが、ストックホルム駅前の「聖クララ教会(S:ta Clara kyrka)」は人が少なく、ゆっくり過ごせました。

緑の屋根に高い尖塔(せんとう)を持ち、内装には豪華な装飾が施されていて「こんなに美しい教会や建物が沢山あるストックホルムって凄いな」と改めて感じました。

教会は大きすぎて全体を写真に収めるのが難しく、裏庭でやっと撮影のベストスポットを見つけました。

聖クララ教会

住所/Klarabergsgatan 37, 111 38 Stockholm, スウェーデン

電車で隣町のウプサラに向かう

ストックホルムから鉄道で1時間程の距離にある「ウプサラ(Uppsala)」は、15世紀に設立された北欧最古の「ウプサラ大学」や「ウプサラ大聖堂」が有名な歴史ある街で、ストックホルムとは違う「ローカル感」を味わえます。

ストックホルムセントラル駅からSL鉄道に乗車しました。街には高い建物が少なく古い建物を改築して使用しているのですが、古くて素敵な建物の中にハンバーガーショップやブティックが入店している点もウプサラの魅力です。

スカンジナビア最大のウプサラ大聖堂

かつてウプサラが繁栄した象徴の「ウプサラ大聖堂(Uppsala domkyrka)」には、グスタフ・ヴァーサ王や生物学者のカールフォンリンネなど、有名な人物が眠っています。

レンガ造りでゴシック様式の建物は圧巻です。ちなみに夕暮れ頃に訪れたのですが、教会内には人が少なく、怖がり屋の私にとってハードルが高い見学体験となりました…。しかも、教会には超リアルな中世の女性の人形があり、知らないとかなり怖い思いをするので情報を共有しておきますね(笑)

ウプサラ大聖堂

住所/Domkyrkoplan, 753 10 Uppsala

生活に馴染む旅もおすすめです

せっかく旅行で訪れたからには、余すところなく名所を観て回りたいところですが、地元の人が足を運ぶスポットで過ごすスローな旅プランも試してみる価値があります。

今回紹介した場所はすべて入場無料で楽しめるスポットばかりなので、ゆっくりとした時間が流れるスウェーデンの生活に溶け込むような旅を満喫してくださいね。