絶対お腹が空いちゃう!食べちゃう!美味しい映画の作品集

レシピの幅が広がったり、外食する楽しみが倍増する「美味しい映画」を海外、国内、ジャンルを問わずに紹介します。感動的な泣けるストーリー、幸せな気持ちになれる映画などから美味しそうな食べ物をチェック!

観るだけで美味しい映画を紹介

視覚や聴覚で食欲をそそる「おいしい料理やスイーツが登場する映画」を紹介します。ラブストーリー、ヒューマンドラマ、事件が絡むサスペンス、アニメーションなど、作品のカテゴリは多岐にわたりますが、どの映画も空腹の状態で観てはいけません。

空腹でいると間違いなく、一旦、映画の再生を止めてキッチンへ足を運び料理を作りたくなったり、何かしら食べたくなったりする「美味しい映画」ばかりです。

今回は、実際に映画を観たことがある人の感想と、ガールズSlismのライター「清水愛」のコメントと共に、「映画の美味しいポイント」を探ってみましょう。

南極料理人

料理が美味しそうな映画でおすすめなのは、2009年に公開された「南極料理人」です。南極の観測隊員たちと彼らの食事を作る料理人の生活を描いた映画です。

限られた食材しかない中で工夫して出される料理の数々がどれも美味しそうで、観ていてお腹が減ります。

おにぎりやぶりの照り焼きなどの普通の家庭料理から、伊勢エビのエビフライなんていう仰天の料理まで、多彩なメニューに驚きと感動を覚えます。(30代/女性)


四苦八苦してリクエストに応える姿に感動しました。南極の調査隊が住む基地で調査員たちに料理を作る主人公を描いた作品です。

場所と食材が限られたなかで、調査員たちのリクエストに応えて色々な料理を作っていく姿が面白く、登場する料理がとても美味しそうです。(30代/女性)

しあわせのパン

「しあわせのパン」は、山と湖が美しい北海道の洞爺にある小さな町で、原田知世さんと大泉洋さん演じる夫婦二人が営む、カフェを併設した民宿を舞台に展開する心あたたまる映画です。民宿に訪れる心に傷を抱えた人たちは、妻が淹れるコーヒーと夫が焼く「おいしいパン」に癒されていく。

ゆっくりと流れていく時間とコーヒーを淹れる音、パンが釜戸の中でふっくらと焼きあがるまでの映像は見ている人たちにも癒しを与えてくれます。(20代/女性)

七人の侍

▼体験談のシーンは、かなりグッと来る。農民たちは貴重な白米を七人の侍に渡し、自分たちはそれよりも安いものを食べている。その事実と今までの展開を知っていると、島田勘兵衛の「この飯 おろそかには食わんぞ」というセリフの重みと深さが分かる。(ガールズSlismライター/清水愛)


『七人の侍』は、シンプルな白飯が食べたくなる作品。『七人の侍』のリーダー島田勘兵衛が、農民に野武士退治を依頼された時のギャラが「茶碗一杯の白飯」だった。

農民たちは稗(ひえ)を食べているのを知った時の勘兵衛のセリフ「この飯おろそかには食わんぞ」の後に、ほかほかと湯気の立った白飯のアップ!だが、欲を言うなら卵かけごはんにして食べたいところである。/(50代/男性)

あん

「美味しい邦画」のひとつとして、「あん」をお薦めします。樹木希林さん主演の映画「あん」は、売れないどら焼き屋を営む、訳ありの男性とハンセン病を患ったことがある余命いくばくもない女性との心温まる交流を描いた作品です。

どら焼きに挟む「あん」を作る過程が、丁寧に細かく美しく描かれていて、観終わると無性に餡子が食べたくなる作品です。(40代/女性)

極道めし

「〇△□飯(めし)」と表現される数多くの「めし」の中から、ピックアップしたのは「極道めし」。懲役中の男5人が、刑務所内で「人生のなかで一番美味しかった食事の話」を毎晩して、他の人たちに「美味しそうだ」と思わせたら、おせち料理の好きなものを食べさせてもらえるというニッチな物語。

刑務所という閉塞された空間で話される、食事の描写や料理中の音、食べているときの美味しそうな顔は見ていて気持ちのいいものです。(20代/女性)

植物図鑑

私のお薦めする美味しそうな料理が出てくる邦画は、女優の高畑充希さんとEXILE・三代目J Soul Brothereの岩田剛典さん主演で2016年に公開された、とても切ないラブストーリが描かれている『植物図鑑』です。

ある日突然、とある偶然の出会いから6か月間同居することになった二人が生活をしていくなかで、自ら採った山菜で料理を作るシーンがあるのですが、その他にも物語の中で登場する全ての料理が美味しそうで「作ってみたい!食べてみたい」と思うメニューばかりで観ていてお腹がすきました。(30代/女性)

のだめカンタービレ最終章

ドラマシリーズで人気だった作品を2009年と2010年に、前編と後編で公開された「のだめカンタービレ最終章」にも、千秋様の美味しそうな通称「呪文料理」が登場します。

いつものように、美味しそうに料理を頬ばる「のだめちゃん」も可愛らしくて、仲睦まじい二人の様子にほっこりします。音楽がメインの映画ですが、ぜひ、千秋様が作る料理にも目を向けてみてください。(30代/女性)

千と千尋の神隠し

▼和食か中華か?見たことありそうでない料理が魅力。絵はリアルで美味しそうだけれど、一体、何をどう料理しているのか分からないあたり、ファンタジー色を強めていて良い。(清水愛)


2001年公開のスタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」では、沢山の食べ物が出てきますが、私が一番おいしそうだと思ったのは、銭婆婆の所で「かおなし」が食べていたスポンジのケーキです。あの素朴なケーキが忘れられなくて、同じシーンを繰り返し観ています。(10代/女性)

チャーリーとチョコレート工場

▼原作はロアルド・ダールの同名小説。原作にはない親子の確執(かくしつ)等があり、ファンタジックで楽しいだけではない。しかし、原作者もブラックな小説を残していたりするので、良いかもしれない。

溶けないアイスクリームや舐めてもなくならないキャンディなど、子供の頃の夢が詰まったような映画。(清水愛)


「美味しい食べ物が登場する映画」ときいて、真っ先に思い浮かんだのが「チャーリーとチョコレート工場」です。タイトル通りですが、チョコレートやカラフル甘いものがたくさん出てくるシーンを観ているだけで、チョコの甘い香りが漂ってくるようで堪りません!この映画を観たあとは、いつもチョコレートを大量買いしてしまいます。ジョニー・デップとお菓子が好きな人にはぴったりです。(20代/女性)


「チャーリーとチョコレート工場」は、甘いものに目がない私にとって心躍る映画です。チョコレートの川を砂糖菓子のボートで進むシーンや「食べても減らないキャンディ」など非現実的だからこそ夢があり、大好きな映画のひとつです。(50代/女性)

大統領の料理人

フランスでよく食べられる「ファルシ」は、日本でいうところの「肉詰め」。しかし、「大統領の料理人」本作に登場するキャベツとサーモンのファルシは、肉詰めというよりもミルフィーユといった方がイメージしやすい。

飴を掛けたプチシュークリームと、ふんわりしたメメクリーム、サクサクのシュー生地の「サントノレ」という美味しそうなスイーツも登場する。(清水愛)


2012年に公開された、フランス映画『大統領の料理人(Les Saveurs du palais)』は、1980年代にフランス史上初の大統領官邸の女性料理人となったダニエル・デルプシュシェフ」をモデルとした映画です。

フランス片田舎のレストランを営んでいた女性が、料理の腕を買われて、エリゼ宮殿で史上初の女性料理人として働き始め、ミッテラン大統領のシェフとして良い関係を築くものの、他の男性料理人との対立が生まれます…。

彼女が在職中に創り上げた、数々の優美なフランス料理は「食べたい!」と心から叫びたくなるものばかりでした。普段は滅多に行かないのに、この映画を観たらフランス料理店に足を運びたくなりました。(30代/女性)

初恋のきた道

▼体験談にあるように、きのこ餃子も美味しそうですが、個人的には「ねぎ餅」が気になる。華北ではポピュラーな料理のひとつで、ネギ油の美味しそうな香りが食欲をそそる。貧しい農村が舞台なので贅沢な料理は一切映らないものの、ほのぼのと温かいものがこみ上げる。

だが、しかし、主人公が惚れる青年をみて、「もうちょっと良い男はいなかったのか…」と思ったり、もちろん、食以外のことでも楽しめます。主人公が美少女だから青年もイケメンだとリアリティが薄れるというか、可憐な美少女パワーが分散されるのかも?(清水愛)


可愛い子が作る素朴な家庭料理が登場する、2000年に日本で公開された中国映画「初恋のきた道」がオススメです。何と言っても、主人公を演じるチャン・ツィイーが可愛い。

「彼女が作ってくれる『お焼き』『炒り卵』『きのこ餃子』を食べてみたい!」と当時は本気で思っていました。湯気の立つ「きのこ餃子」がとても美味しそうだったので、ぜひ、映画を観て「目」で味わってみてください。(50代/男性)

シェフ!~三ツ星レストランの舞台裏へようこそ~

フランスの俳優ジャン・レノ主演のドタバタコメディ「Comme un chef」に出てくる美味しい料理を食べてもいないのに、心が満たされハッピーな気分に浸れる映画です。

ジャン・レノ演じる「シェフ」のファンで、これまでシェフが考案した料理を記憶している青年とのやり取りが面白いし、はじめは、あまり良い印象を持っていなかった二人が料理を通してだんだん関係を深めていく様子もいいです。

料理に妥協しない二人が、料理を通して新しい人生を切り開いていく様子が最高です。(30代/女性)

バベットの晩餐会

▼ウミガメのスープや、ウズラとフォアグラのパイ詰めなど、豪華なフレンチフルコースを振る舞う主人公バベットの正体とは?彼女の行動の目的とは?美味しそうな料理に目を奪われながらも疑問は膨らむ。

バベットはシェフか?芸術家か?観終わった後、「みんなが幸せ!万々歳!」という映画ともとれますが、深い作品です。(清水愛)


私が薦める、美味しそうな料理が出てくる映画は、1987年にデンマークで公開された『バベットの晩餐会(Babettes gæstebud)』です。映画の中で出てくるフランス料理は、見ている者の食欲をそそり、目を楽しませ、観終わったあとは心に温かい余韻を残します。(40代/女性)

ショコラ

▼近所にこんなチョコレート店が欲しくなる映画。コマのような円盤をくるくると回して「何に見える?」と訊き、その答えからおすすめのチョコレートを出すシーンにワクワクする。(清水愛)


ラッセ・ハルストレム監督、ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップ出演、2000年に公開されたアメリカ映画『ショコラ(Chocolat)』がおすすめ。イギリスの女優 ジュディ・デンチなどの名優が重要な役を演じ、しっかり脇を固めた名作です。

タイトル通り、物語の舞台となるフランスの小さな村で「チョコレート」が秘密の鍵を握っています。『ショコラ』を観るまでチョコにスパイスを加えるなんて思いもしませんでしたが、その後、興味が湧いて色んなチョコレートを食べるようになり、私のグルメの楽しみ方を広げてくれた映画でもあります。(40代/女性)

マダム・マロリーと魔法のスパイス

▼亡き夫のフレンチレストランを守る保守的な女性の前に現れた、賑やかで明るいインド人家族。反発する中で生まれる美味しい料理から目が離せない。母さんのスパイスが切ない。(清水愛)


私イチオシの美味しそうな料理が出てくる映画は、アメリカで2014年に公開された『マダム・マロリーと魔法のスパイス(The Hundred-Foot Journey)』です。フランス料理とインド料理のいいとこ取りで観ているとお腹が空きます。

画面から料理のおいしそうな匂いが漂ってきそうな映画なので、無性にカレーが食べたくなってきます!(50代/女性)

幸せのレシピ

2007年公開のアメリカ映画『幸せのレシピ(No Reservations)』は、次からつぎへと美味しそうな料理がでてくる、爽やかなラブストーリーも盛り込まれた洋画です。

叶うものなら、主演のキャサリン・セダ=ジョーンズ演じる女性料理長のケイトが作る料理が食べたくなります。ニューヨークの高級料理店が舞台で、見た目もおいしそうな料理ばかりでてきます。

フルコースの料理だけではなく愛情のこもったスパゲティや幸せいっぱいのパンケーキなど、素朴な料理も映画のシーンを盛り上げてくれています。(40代/女性)

マカロニ

1985年にイタリアで公開された『マカロニ(Maccheroni )』は、二人の名優ジャック・レモンとマルチェロ・マストロヤンニ主演のヒューマンドラマ。ハリウッド映画のように、はっとするような大きな展開はない作品ですが、じんわり心に響く作品です。

イタリアでロバート(レモン)がアントニオ(マストロヤンニ)の家族と食事をするシーンでスパゲティを取り分ける描写は、日常にありがちな何気ない場面なのに強く印象に残っています。

茹で上がったスパゲティにチーズをたっぷりかけるだけのシンプルなものですが、すごく美味しそうで、食欲をそそる映画です。(50代/女性)

料理長殿、ご用心

▼『料理長殿、ご用心』の読み方は「シェフどの、ごようじん」。グルメ映画ではあるが、ミステリー作品でもある。次々と殺されるシェフたち。その犯人は?動機は?という謎解き要素もある。(清水愛)


1978年にアメリカをはじめとする4か国合作の映画『料理長殿、ご用心(Who Is Killing the Great Chefs of Europe?)』は、絢爛豪華でよだれが出そうなほど美味しそうな料理が出てくる映画です。

料理の監修は、その昔、ヌーヴェル・キュイジーヌ(新しい料理のスタイル)の代表的な三ツ星シェフだったポール・ボキューズ氏なので、本物の料理と調理現場が観られます。

なお、監督のテッド・コッチェフは料理のロケハンでヨーロッパを回った時に20kgも太ったという話もあります。「鳩のパイ包み焼き」「ロブスター」「つぶし鴨」、そしてデザートに爆弾ケーキ」など、目の前に出されたら我慢できなさそうなご馳走ばかり登場するのですから、食べるなというほうが無理です。「ご用心」すべき点はそこかもしれませんね。(50代/男性)

二つ星の料理人

2015年公開のアメリカ映画『二つ星の料理人(Burnt)』に出てくる、薔薇をイメージしたケーキがとても芸術的で素敵です。

ブラッドリー・クーパー演じる主人公アダムが同僚の娘の誕生日に作ってあげるシーンで登場するので必見!映画の中では、あっさりと簡単にケーキを切り分けてしまうのですが、観ているほうはナイフを入れる瞬間に思わずハッと息を飲んでしまいます。(40代/女性)

レミーの美味しいレストラン

ピクサーの長編アニメーション『レミーの美味しいレストラン(Ratatouille)』は、2007年に公開されたアメリカ映画です。ネズミが料理を作るという現実にはあり得ない意外性のある設定で、物語がどんな風に展開していくのか想像するのがとても面白い映画です。

そして、スクリーンに映し出される料理はCGによって描かれたものなのに、とてもリアルでお腹が空いてきます。(20代/女性)

ご馳走を映像と音で味わって!

今回ご紹介した「おいしい食べ物が登場する映画」は、料理好きの人にとってはインスピレーションを受けて新しいレシピが生まれるなど創作意欲が湧き、食べるのが好きな人にとっては居ても立っても居られなくなる作品ばかりです。

観たことがある映画でも、おいしいポイントを知ってからもう一度チェックしてみると、あらたな作品の魅力が見えてきます。ぜひ、映画で「至福のごちそうタイム」を過ごしてくださいね。