韓国おすすめ料理!現地ライターが選んだアツアツの超絶旨いもの
山ほどある韓国おすすめ料理の中から、体が温まる「おいしい熱々韓国グルメ」を集めました。日本の韓国料理専門店でも食べられますが、やはり現地で味わっていただきたい「釜山の名物料理」もチェックしてください!
韓国おすすめ料理!フーフーしながら食べる旨いもの
ホットでスパイシーなチゲ(鍋)料理や熱々の麺料理は、本場韓国や日本の韓国料理店でも一年を通して人気です。
今回は身体をポカポカに温めてくれる、熱々の美味しいおすすめ韓国料理をピックアップしました。
日本でも韓国料理専門店が多く点在する東京の新大久保や焼肉店などでも、本格的な味を堪能することは可能ですが、旅行で韓国を訪れる機会があったら、ぜひ、現地ならではの雰囲気を感じながら本場の味を食してください。
激辛料理、辛い料理が苦手な人でも美味しく食べられる料理の他、屋台で出会える熱々の韓国グルメも要チェック!
1.日本でも定番人気「キムチチゲ」
韓国ではキムチチゲ専門店や粉食(プンシク)の食堂などで食べられる「キムチチゲ」は、日本でもすっかりお馴染みの韓国料理を代表するメニューのひとつ。家庭でも簡単に作れますね。
一般的に、キムチと豚肉を炒めて、豆腐や野菜とだし汁などでじっくり煮込んだものが「キムチチゲ」ですが、お肉以外にも海鮮やツナ缶でも作ることができ、レシピはお店や家庭によって実に多彩と言えます。
浅漬かりのキムチよりも、時間を置いて酸味が出ているキムチのほうが味を一層引き立てます。キムチの酸味とピリ辛な食感がご飯を進ませ、体の芯まで温まりますよ。
キムチチゲは、お一人様向けのメニューとして「トゥッペギ」と呼ばれる土鍋で出されますが、2人以上の大人数の場合は大鍋で食べることもできます。この日は3人前の注文でしたが、御覧のようにドカンと大鍋で出てきました!
また、隠し味と言いますか、キムチチゲと相性が良いのがラーメンです。意外に思った方も多いのではないでしょうか?麺はインスタントの乾燥したもので、はじめからキムチチゲとラーメンを一緒に煮込んだ状態で出す店もあります。
粉食(プンシク)は、韓国風海苔巻きの「キムパプgimbap(キンパ、キムパとも呼ばれる)」やラーメンなど、軽食からしっかりした食事もできる大衆食堂のことです。
韓国で食べる場合の価格目安/5,000~7,000ウォン(約500~700円)
2.白濁スープに栄養ぎっしり「参鶏湯」
じっくりと時間をかけて煮込まれているため、鶏肉が柔らかいうえ、素材の旨味が凝縮されたコクのあるスープが味わい深く、辛くないのが特徴。
熱々でボリュームたっぷりの参鶏湯は、夢中で最後の一滴までペロリと残さず食べてしまえるぐらいの美味しさです。
もともと、参鶏湯は夏の暑さが厳しい時期に「夏バテ防止と滋養強壮」のために食べられてきた料理で、日本の土用の丑の日に鰻を食べる感覚と似ています。
参鶏湯は栄養価が高く薬膳料理としても知られているため、季節を問わず食べられているメニューです。
鶏肉のお腹に高麗人参、鹿茸(ろくじょう)、キバナオウギ、もち米、くるみ、松の実、なつめ、ニンニクなどを詰めて煮込んだスープ料理です。
高麗人参、鹿茸、キバナオウギといった漢方薬にも使われる食材が使われていることからも参鶏湯が「薬膳料理」と呼ばれている理由がわかるかと思います。
「韓国に行ったら必ず参鶏湯を食べたい」と思っている人も多いのではないでしょうか?とても満足度が高い韓国グルメの参鶏湯は身も心もポカポカにしてくれます!
韓国で食べる場合の価格目安/12,000~15,000ウォン(約1,100~1,400円)
3.具がいっぱい「プデチゲ」
野菜、ハム、ソーセージ、餅やラーメンなどバラエティ豊かな食材が入っているプデチゲはボリューム満点!若い世代から中高年にまで、幅広く親しまれている、韓国おすすめ料理のひとつです。
「プデチゲ」の「プデ」とは「部隊」のことを意味し、直訳すると「部隊鍋」という名前です。
プデチゲが生まれたのは1950年代で、当時、韓国に駐留していたアメリカ兵たちがキムチチゲに支援物資として流通していたスパム(ランチョンミート)やインスタントラーメンを入れて食べ始めたのが、徐々に広がっていったと言われています。
ソウル近郊の議政府(ウィジョンブ)という街は「プデチゲ」の発祥の地とされ、今でも「プデチゲ界隈」と呼ばれるプデチゲ専門店が建ち並ぶ通りがあります。
日本ではあまり馴染みのないメニューでしたが、韓国料理の人気の高まりと共に知られるようになり、日本の韓国料理店でも食べられる所も出てきました。
「プデチゲ」は基本的に2人以上で食べるメニューとされていて、具は店によって微妙に異なりますが、ハムやインスタントラーメンの他にソーセージやチーズ、キャベツやネギなどの野菜をたっぷり入れて煮込みます。
意外な食材の組み合わせですが、一口食べるとコク深い味わいが病みつきになってしまう美味しさです。
また、比較的リーズナブルな値段の上にボリュームがありコストパフォーマンスが高いので、お腹いっぱい食べたい人におすすめの韓国料理です。
韓国で食べる場合の価格目安/8,000~15,000ウォン(約800~1500円)
4.釜山名物「ナクチポックン」
見るから辛そうな「釜山のナクチポックン」は、辛いのに癖になる韓国料理!ついついご飯が進んでしまう、辛い物が好きな人におすすめの韓国料理です。
「ナクチポックン」は釜山(ぷさん)の名物料理で、韓国グルメの中ではマイナーな存在かも知れませんが、「知る人ぞ知るメニュー」なのです!
「ナクチ」とは「手長ダコ」、「ポックン」とは「炒め物」のことで「手長ダコの炒め物」という意味。
ソウルでも食べることはできますが、韓国にある他の海の町の中でも海産物が豊富に獲れることから、「ナクチポックン」は釜山を代表する海鮮料理のひとつです。
同じ韓国でも「ナクチポックン」の料理方法は、ソウルと釜山では大きく異なります。ソウルで「ナクチポックン」と言えば、タコをコチュジャンでさっと炒めて混ぜ合わせるだけの「お酒のおつまみ」的な感覚です。
一方、釜山では「鍋料理」として定着しています。手長ダコの他、キャベツ、たまねぎ、ネギの野菜や春雨をだし汁と一緒にニンニクにコチュジャンや唐辛子を鍋にたっぷり入れて煮込むため、かなり辛めです。
海産物のメインは「手長ダコ」な訳ですが、「手長ダコ」以外にも「エビ」や「ホルモン」を追加でチョイスすることも可能です。
また、「キムチチゲ」や「プデチゲ」でもご紹介したように、韓国では「鍋料理」の最後には「〆」として、「ラーメン」や「うどん」の麺を入れたり、残り汁とご飯を炒めて「炒飯」にすることが多いのです。
「ナクチポックン」も例外ではなく、最後に麺かご飯を入れてスープの旨味を余すことなく堪能します。
韓国で食べる場合の価格目安/8,000~10,000ウォン(約800~1,000円)
5.辛くない韓国風うどん「カルグクス」
海鮮でダシをとったスープと麺の相性が抜群の寒いカルグクスは、粉食(プンシク)で気軽に食べられる韓国のおいしい麺料理です。
「カル」とは、包丁などの「刃物」のことで、「グクス」は「麺」という意味です。「刃物の麺って何のことだ?」という感じかも知れませんが、麺を作るための大きく引き伸ばした生地を包丁で細く切り刻んで行く工程から「カルグクス」と名が付けられました。
「韓国風うどん」と称されることもありますが、調理法や具は日本の「うどん」とは異なります。
牛肉や鶏のダシを使う店もありますが、一般的に煮干やアサリなどの海鮮でダシをとり、煮だったスープの中に麺やネギや卵を加えてよく絡ませます。
「カルグクス」は辛い料理ではありませんが、ちょっとアクセントを加えたい場合は薬味を入れたり、キムチと一緒に食べると美味しいですよ!
牛や鶏をベースにした「カルグクス」もありますが、「海鮮カルグクス」もあります。
「海鮮」は韓国語では「ヘムル」と呼びますが、「ヘムルカルグクス」はアサリの他にもエビやムール貝など海鮮がたっぷり入っていて、ボリュームも味も満足度の高い韓国のおすすめ料理です。
「カルグクス」はやはり、「海鮮」との相性が抜群です!
韓国で食べる場合の価格目安/5,000~7,000ウォン(約500~700円)
6.熱々が美味しい!甘いデザート「ホットク」
最後に紹介するのは、ご飯物ではありませんが番外編として繁華街や市場で目にすることが多い屋台で売られている「ホットク」です。
「ホットク」は、小麦粉やもち米をこね合わせた生地で黒砂糖とシナモンを包みこみ、油で揚げたお菓子です。
おやつ感覚で気軽に食べられる、安くて美味しい屋台の定番メニュー「熱々のホットク」を買い求めるために、寒い季節は行列ができることもあります。
最近では、マート(スーパー)で家でも手軽にできる「ホットクミックス」が売られるようになり、韓国で長く愛されている屋台スイーツなのです。
「ホットク」は揚げたてのアツアツが一番美味しいのですが、いきなりかぶりつくと中から熱い黒蜜が飛び出してくるので、やけどに注意しながら味わって下さいね。
韓国で食べる場合の価格目安/500~1,000ウォン(約50~100円)
熱々の韓国料理を食べるなら屋台も狙い目!
辛いものから、あっさり系、スイーツまで幅広くご紹介してきましたが、お目当ての料理や食べてみたい料理は見つかったでしょうか?
韓国に行く旅行に機会があったら、ホットで美味しい韓国料理をぜひ味わってください!中でも私が暮らしている釜山の名物、「激辛ナクチポックン」は辛い物が大好きな人には特におすすめしたい料理です。
また、B級グルメの宝庫とも言われる韓国の屋台には、「おでん」「キムパプ」「トッポギ」「スンデ(豚の腸詰め)」など、小腹が空いた時や温かいものが食べたい時に気軽に食べられる熱々メニューが豊富なので、食べ歩きも楽しんでくださいね。