フィギュアスケート観戦・チケット購入方法・服装・持ち物

フィギュアスケート観戦を予定している「ライブ観戦初心者」の方々へ、事前に知っておくと役立つ、リンクへ投げ込む花のことや防寒対策に欠かせないグッズ等の情報をお届けします。

フィギュアスケート観戦・チケット購入方法・服装・持ち物

フィギュアスケート観戦方法

今季(2016~2017)は、平昌(ピョンチャン)オリンピックのプレシーズンでもあるので、さまざまな選手が新たなる技に挑戦する年となりました。

長男子シングルは、まさに4回転新時代です!昨シーズンに、中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手が「4回転ルッツ」を成功させ、今シーズンは日本の羽生結弦選手が「4回転ループ」を、宇野昌磨選手が「4回転フリップ」を見事に着氷させ注目を浴びています。

また、女子シングルでは10代の選手たちが、画期的な飛躍を遂げています。グランプリシリーズではアメリカ大会でシニア・デビューした三原舞依選手が3位、カナダ大会で宮原知子選手が3位、フランス大会で樋口新葉選手が3位と強豪ロシアやアメリカの選手を相手に健闘しています。

ジュニアでは、昨シーズンの世界ジュニア女王となった本田真凛選手、今季の全日本ジュニアで優勝した坂本花織選手、トリプルアクセルを成功させた紀平梨花選手など、才能ある選手たちが育ってきています。

グランプリシリーズでは、アメリカ、カナダ、ロシア、フランス、中国など、外国の会場にもかかわらず「日の丸」を掲げて応援する観客も多く見えました。しかし、やはりアウェイの雰囲気に包まれる海外の試合に出場するアスリートにとって、自国の温かい応援は大きな力と勇気をもたらしてくれます。

フィギュアスケートの演技

日本人の選手たちが演技を終えた後、目で日本の旗や自分の名前の幕を追って、感謝を込めて笑顔で挨拶をしている姿が印象的ですよね。

それでは、「今までテレビ観戦オンリーだったけどリアルタイムで選手を応援したい」「間近で演技をする、生の迫力や選手の姿を観てみたい」と思い、実際に会場へ足を運ぶ気持ちになっているファンの方々に、シーズンになると2人でテレビにかじりついて熱く語り合うほどフィギュアスケートが好きでたまらない私たち親子が、実際に何度も経験したフィギュアスケート観戦時に学んだことを、下記の順で紹介します。

ちなみに「注目選手の解説」は、フィギュアスケート界のことを語らせたら止まらない「生き字引のような息子」に協力してもらって書きましたので、ぜひ、ご一読くださいませ!

フィギュアスケート チケット料金の目安

フィギュアスケートのチケット

フィギュアスケートのチケット料金は、はっきり言ってピンからキリです。また、国内でも海外でも会場までの交通費、宿泊費などもプラスされるので、応援に行くにもそれなりのまとまった費用が必要です。

しかも、飲食代や『せっかく会場に足を運んだのだから…』と、記念グッズなどを購入すれば、さらに費用がかさみます。

席や試合によっては数万円もするチケット代を『高い…』と思われるかも知れませんが、大好きな選手が現役で滑っている姿を生で観られる機会は限られています。お小遣いやヘソクリを掻き集めて観る価値はあると思いますよ

それでは、2015~2016年のシーズンの主なフィギュアスケート大会のチケット料金を例にあげて紹介します。席位置で料金差があるのはもちろん、ショートプログラム、フリー演技のどちらを観戦するかでも価格に差が生じます。また、大会ごとでチケット料金が違うので、今後、フィギュアスケート観戦予定がある方は目安として参考にして下さいね。

▼全日本選手権チケット料金

2015年12月25日~27日【試合会場/北海道・札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ】で開催されたチケット代です。

チケット料金

・アリーナ席/14,000
・スタンドSS席/11,000
・スタンドS席/8,000
・スタンドA席/5,000
・スタンドB席/3,000

上記の大会では、日程による料金の違いはありませんが、大会によって日程ごとに料金設定されている場合もあります。また、海外で開催される大きな試合の場合、プレミア席での観戦チケット料金は4万円~7万円台と高額になることもあります。

▼四大陸選手権チケット料金

2016年2月18日~21日【試合会場/台湾・台北アリーナ】で開催された「四大陸選手権」のチケット代です。

チケット料金

・観戦チケット自体は無料
・手配手数料として、10,000
・座席エリアは、主催者サイドが決めるので指定不可

海外で開催される大会のチケットは、予約、購入方法などが複雑で慣れていない人は混乱します。迷った場合は、旅行会社が企画している、旅費、宿泊費、観戦チケット料金込みの”フィギュアスケート観戦ツアー”をチェックしてみるのもアリ。

公式練習を観る場合も各大会でシステムが違うので、事前に運営サイドのホームページなどを確認することが必要ですね。公式練習の見学にも料金が設けられているケースがあります。(例:2016年 NHK杯 4,000円)

フィギュアスケートのチケットを取る方法

フィギュアスケートのチケットを買う

費用が用意できても、チケットが取れなければ観戦できません。高橋大輔選手がバンクーバー・オリンピックで銅メダルを獲得したあたりから人気が高くなった男子シングルのチケットは毎回のように争奪戦が繰り広げられています。

さらに羽生結弦選手がソチ・オリンピックで金メダルを獲得してからは、さらにフィギュア熱が増して「良い席をとるのは至難の業」という状況です。それでも諦めてはいけません!では、フィギュアスケートの観戦チケットをゲットする方法をいくつかご紹介します。

▼チケットサイトで予約する

eプラス」「チケットぴあ」「ローソンチケット」などのチケットサイトに会員登録しておくと、先行予約のお知らせメールが来ます。予約開始日と時間をしっかりチェックして申し込みましょう。

抽選なので外れる可能性も大いにあります。その場合は、一般販売からの申し込みとなります。

▼「チケット交換の部屋」を利用する

フィギュアスケートのチケットを正規の値段で交換する「フィギュアスケート・チケット交換の部屋 」というサイトがあります。一般販売でチケットをゲットできなかった場合、このサイトを利用するのも方法です。

大会ギリギリでスケート観戦に行けなくなった方がチケットを手放します。サイトの方針で、【チケット料金+手数料+送料】で取引が可能。

チケット料金は正規の値段で譲ってくれるので、違法に値段を釣り上げられる恐れがあるネットオークションで購入するより安心です。

ただし、該当サイトは主催者の善意で開設されているので、利用者はマナーを厳守してくださいね。

フィギュアスケート観戦/服装と持ち物

温かい服装をした女

会場内は、震えるぐらい寒いです。室温でアイスリンクが溶けて状態が悪くなるのを避けるために空調もかなり低温にしています。

ですから、冬の外出時の装い(コートやダウンジャケットを着たまま)で試合を観戦する方が多く、屋内だからと薄着で挑むと身体が冷えて何度もトイレに駆け込んだり、寒さとの戦いで素晴らしい演技に集中できなくなるので服装には要注意。

また、フィギュアスケート観戦に持って行くと何かと役立つグッズは以下の通り。

▼ブランケット・ひざ掛け

観戦時は座ったままなので足元がかなり冷えます

▼ネックウォーマー

首を保護すると冷え防止効果大!

▼携帯用カイロ

コートのポケットや腰あたりに貼っておくと寒さをしのげます

▼オペラグラス

後方の席での観戦や、広い会場で選手の顔を見たいときの必需品

▼飴やチョコレートなど

「非常食」として持参することをオススメします。
※ほとんどの会場では飲食自由なのですが、一部の会場では制限される場合もある

フィギュアスケート試合会場内での飲食

多くの会場では飲食はOKです。売店の他に屋台が出ていることもあります。寒い会場なので「豚汁」「中華まん」など、身体が温まる食べ物が売られているのは、寒い季節のスポーツ、フィギュアスケート大会ならではのことですね。

会場全体がヒンヤリしているので、冷たい飲み物を摂り過ぎると身体が冷えてトイレが近くなってしまうので、利尿作用の少ない飲み物を選ぶのが無難です。

女子トイレは混むので工夫が必要

男性よりも圧倒的に女性ファンの数が多いので、女性用トイレの混みようは尋常ではありません。長い行列に並んで待っている間に、絶対に観たいと思っていた選手の競技が始まってしまう、という不運に見舞われることもあります。

演技の最中でも席を立つことは許されているので、お目当ての選手が登場する前に時間を見計らってトイレタイムを作って下さい。

会場へ行く前にトイレを済ませて、飲み物はゴクゴク飲むのではなく、チビチビを口の中を潤す程度に留めておくなど、水分補給の仕方を工夫することをお勧めします!

リンクへ投げ込まれる花やプレゼント

美しい花

1994年に行われた世界選手権から、会場販売の花は東京都内にある宮田花店限定となっています。花は会場内の花屋さんで売っています。

観客の選んだ好きな花束をそれぞれ投げることによって、花びらがリンクに散り、氷上が乱れ選手の演技に影響が出ることを懸念して、日本スケート連盟が国内の競技においては独占販売を決定しました。

花は軽いので遠くまで飛びません。ヘタをすれば、前方の観客の上に落ちてしまいます。そこで宮田花店は、花びらが散らないように投げ込み用の花を上下ラッピングし、茎の部分に水を含ませたスポンジの重りをつけて花が遠くまで飛ぶ工夫を凝らしました。

 投げ込み用の花は2種類あります。500円の花とメダルをイメージした少し大きめのゴールドの1,000円の花があります

花の値段(場内の宮田花店で購入)

【投込み用】
500円/本(バラ等、通常の花)
1,000円/本(金色の花 ※アリーナ席の観客用)

【手渡し用(リンクサイドの観客用)】
3,000円前後/一束

 リンクに散らばって凍りついた花びらが選手の演技を妨げるので、上下の口を留めて完全に包装された状態のものでなければなりません。

審判側の席からの投げ込みも禁止されているので、お目当ての選手へ花をプレゼントしたいのなら、選手の演技終了後、すみやかに場所を移動して、選手やフラワーガールの身体に当たらないようにリンクへ投げ込んで下さい。

リンク内に花などを投げられるのは、基本的にプレミアム席とS席ゾーンのみ。

一階の最前列に近い席のみで、二階からの投げ込みが禁止される会場もあるため、必ずしも大好きな選手にプレゼントするために持っていった品物をリンクに投下できるとは限りません。

フィギュアスケートでは、最前列の一番良い席をゲットした観客が選手にも近く、プレゼントも手渡しできたりするので有利なのは間違いなしです。

ちなみに、点数を競う試合とは違う「アイスショー」では花の投げ込みを禁止しています。ショーが終わってから選手やプロのスケーターたちがリンクを回るので、そのときに花束やプレゼントを手渡しましょう。

アイスショーでは、外から自分の好みの花束を買って持ち込めます。運が良ければ握手をしたり、言葉を交わしたりもできるので、選手と近づきたいのであれば、アイスショーに行くことをお勧めします。

フィギュアスケート観戦時のマナー

フィギュアスケートの演技

アスリートは多くの人の心を掴むアイドル的な存在ですが、競技への集中力を遮るタイミングを考えない声援や執拗な追っかけは控えたいものです。

フィギュアスケートの選手だけでなく、どんなアスリートにとっても観客の応援はありがたく、力を与えてくれるものですが、選手の足を引っ張るような行為は絶対に避けましょう。

▼選手の出待ちマナー

『大好きな選手を間近で見たい』『声をかけたい』『サインもらって握手もしたい』と、思うのはファンの純粋な心理でしょう。

アイスショーやエキシビションなどの場合は、選手もリラックスしているので出待ちをしても問題ないでしょうが、公式戦前の選手の緊張感、また試合後の結果などを考慮すれば、遠慮するのが常識といえます。

どうしても、ひと目でも姿を見たいと出待ちをしたとしても、声はかけずに温かく静かに見守る姿勢はファンとして大切にしたいマナーのひとつですね。

▼競技中のマナー

選手がリンクに登場したときと演技が終了後に声援や拍手を送りますが、基本的には、どんなに大好きな選手であっても”控え目にする”のがマナーです。

以前、ある人気選手がリンクに登場して演技を始める前にポーズをとった瞬間に『がんばってーー』と緊迫した場内に女性の声が響いたことがありましたが、やはり選手の集中力を阻害する声援は絶対にNG

見事な演技を見せてくれてスケーティングを終えた選手に感謝と感動を伝えたいときは、スタンディングオーベーションに限ります。

羽生選手の神対応に学ぶ・観戦マナー

グランプリファイナル2015・バルセロナ大会で、羽生選手がSPで110点を超える高得点を更新した際に、会場は割れんばかりの拍手の渦となりました。

しかし、羽生選手は次に演技をする選手を気遣い、人差し指を口にあてて『静かに…』というポーズに加え、高得点を祝福してくれるファンに対して『アリガトウ』と声に出さず口の動きだけで伝えました。

どんな状態であっても観客や他の選手への配慮を忘れない”羽生選手の神対応”をお手本にフィギュアスケート観戦に臨みたいですね。

▼お目当て以外の選手も応援する

ファン心理として、大好きな選手以外は目に入らないのは当然なのかも知れません。しかし、高額なチケット料金を支払ってまで選手の演技を会場でライブで観られるのですから、モトをとるためにも全ての選手の演技に注目したいところです。

また、好きな選手の出場だけを待っているだけでは退屈なので、他の選手にも興味を持てばファギュアスケートを観戦する楽しみもアップしますよ。

今季(2016~2017)注目のフィギュア選手

フィギュアスケート選手

フィギュアスケートの大会で活躍中の選手情報を紹介します。(以下、敬称略)

▼フィギュア注目選手/日本男子シングル

今季の男子シングルの見どころは、数種類の4回転ジャンプに挑む若手と、あくまでも作品の完成度を追究していくベテランとのせめぎ合いです。

果敢にフリーに4本、5本と4回転ジャンプを組み込む選手には、その勇姿に拍手を送りたいですし、技の美しさや曲の解釈をジャンプだけではなく、ステップやスピンにも反映させて「ひとつの完成された作品」を作り上げる選手にも感動させられます。

  • 羽生結弦(はにゅう ゆずる)

注目ポイント

イナバウアー、ビールマンスピン、4回転ループを含むフリーの超高難度な構成。

今季のプログラムは、ショートではジェフリー・バトルの振り付けで、伝説のミュージシャン「プリンス」の『Let’s Go Crazy』、フリーは久石譲 氏の曲で『Hope&Legacy』。ソチの金メダリストというプレッシャーにも負けず、常に新しい挑戦に向かっている。

フリーでは高難度のプログラムを予定していて、ノーミスで演技をすれば昨シーズンに自らが叩き出した世界最高得点330.43点を上回ると予想されている。

  • 宇野昌磨(うの しょうま)

注目ポイント

クリムキン・イーグル、4回転フリップを含むプログラムと表現力。

グランプリシリーズでは、アメリカ大会で金メダル、ロシア大会で銀メダルと高い成績を残し、一番先にファイナル出場を決定した。柔軟に音楽を捉える演技と美しい表現力は、世界でも評価され、シニア・デビュー2年目にしてトップスケーターの仲間入りを果たした。

今季のフリーの「ブエノスアイレス午前零時」は難しい曲であるが、見事に音を体で表現していて見応えあり。高難度のプログラムを完成させるだけでも至難の業であるが、さらに表現力を追究する姿勢には感動させられる。

  • 無良崇人(むら たかひと)

注目ポイント

ダイナミックなトリプルアクセルと安定した4回転トゥループ。

昨シーズンは、本人の目標とする成績を残せずに苦戦したが、今シーズンはスケーティングをさらに見直し、ステップやスピンのレベルをあげる努力をしている。

フリーの曲はソチ・オリンピックのときに浅田真央選手が使ったラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。ジャンプが決まってくれば、作品の完成度も高まってくると期待。

  • 田中刑事(たなか けいじ)

注目ポイント

長い手足を活かした表現力。フリーのコミカルな演技は必見!

昨シーズンのフリー「椿姫」に続き、今回のフリーの曲「フェリーニ・メドレー」もセンスのある選曲で期待できる。最初の4回転サルコウ、後半のトリプルアクセルが決まってくれば高得点も望める。

ジュニアの頃から羽生結弦、宇野昌磨の陰に隠れてしまう形になってしまっていたが、ジャンプだけでなくスピンやステップのレベルも高く、さらにメンタル面が強化されれば、世界の表彰台に上がる可能性は充分にある選手。

NHK杯では、4回転サルコウを2回とも見事に着氷させた。さらに自己ベストを更新し銅メダルを獲得して表彰台に上がり、久しぶりの笑顔を見せた。全日本での活躍も期待できる。

  • 村上大介(むらかみ だいすけ)

注目ポイント

高難度のジャンプに挑む姿勢。

グランプリシリーズは、ケガのため残念ながら欠場。アメリカに本拠地を置き、友人のグレーシー・ゴールドと同じくフランク・キャロルに師事している。

4回転サルコウを跳ぶ選手だが、昨シーズンはジャンプが決まらず苦戦した。最初のジャンプさえ成功すれば、ポジティブな性格が幸いし波に乗れる選手。

  • 山本草太(やまもと そうた)

注目ポイント

将来有望なオールラウンダー。

シニア・デビューの年に骨折でグランプリシリーズに参戦できず、辛いシーズンの始まりとなった。ジュニア時代からトリプルアクセルや4回転ジャンプを跳ぶ、宇野昌磨に続く成長が楽しみな新人。

表現力、演技力に課題のある選手だったが、今季のプログラムは鈴木明子の振り付けなので、新たな魅力の詰まったプログラムを期待。

▼注目フィギュア選手/海外男子シングル

  • ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

注目ポイント

4回転の成功率の高さ

2015年、2016年と世界選手権を連覇している現・世界チャンピオン。羽生結弦の親友であると共に最大のライバル。4回転ジャンプはトゥループとサルコウの2種類だが、ショートで2本、フリーで3本の計5本を跳ぶので、すべてのジャンプが決まってくれば最も手強い選手。

コミカルな表現を得意とし、ある意味、羽生結弦とは対極の選手とも言える。今季のフリーはエルビス・プレスリーの曲をノリノリで表現している。

  • パトリック・チャン(カナダ)

注目ポイント

世界一のスケーティング、ジャンプの美しさ。

ソチ・オリンピックの後、一年の休養を経て復帰したチャンだか、世界が評価するスケーティングの高さは、まったく衰えを見せない。足だけではなく、体全体を傾けて滑るエッジの深さやスケーティングスタイルの美しさは見ている者にため息をつかせる。

今季は4回転サルコウにも挑み、作品の完成度プラス高得点を狙っている。フリーのプログラムは、世界選手権を連覇しているペアの金メダリスト、エリック・ラドフォードの作曲「A Journey」を使用し話題を呼んでいる。

  • デニス・テン(カザフスタン)

注目ポイント

音をひとつも逃さない演技と表現力。

ソチ・オリンピックの銅メダリスト。今季から、コーチがフランク・キャロルから、ニコライ・モロゾフに変わり、高橋大輔を彷彿させる迫力のあるステップに注目。スケーティングやスピンのスキルの高い選手なので、4回転ジャンプが決まれば上位争いに加わってくる可能性が大きい。

  • アダム・リッポン(アメリカ)

注目ポイント

両手を上げる「リッポン・ルッツ」と柔軟な体を活かしたレイバックスピン!

若いときは可愛いイメージの選手だったが、2015年頃から表現力が研ぎ澄まされ、色気のある大人の男の雰囲気が漂う演技をするようになった。

今季はグランプリシリーズのアメリカ大会3位、フランス大会31位と表彰台に上がっている。ショートは4回転を回避し、フリーも4回転は14本だけという構成で、高得点を出しメダルに届くということは、ジャンプの質やステップ、スピンのレベルが高いことを物語っている。

  • ジェイソン・ブラウン(アメリカ)

注目ポイント

バレエポーズ、スパイラル、つなぎの巧さに定評あり!

今季は苦手だった4回転にも果敢に挑戦している。ブラウンは、若手の中ではナンバーワンのスケーティングの高さを誇り、独特の個性を放つ演技なので、ひとつひとつの技は見逃せない。男子では珍しく、長く美しいスパイラルを描ける。

  • ネイサン・チェン(アメリカ)

注目ポイント

4種類の4回転を含む5本のジャンプを取り入れた難度の高い究極のフリー構成。

今季の4回転ジャンパーの中でも、一番の注目選手!シニア・デビューの年にして、強気にも攻めの姿勢を貫いている。ジャンプだけではなくランディングの美しさやスピードや表現力もあるので、まさに大型新人!

フリーの「ダッタン人の踊り」では、難度の高い4回転ルッツ、4回転フリップなどに加えて、トゥループとサルコウも取り入れているので、ノーミスで演技ができたら、かなり高い技術点を獲得できる。

  • マックス・アーロン(アメリカ)

注目ポイント

スピードのあるダイナミックなジャンプ。

アイスホッケーの選手からフィギュアスケーターに転向したという珍しい経歴をもつ。スピードと体力があるので、後半にも4回転を軽々と跳べる。スタミナ面では定評のある選手で、最後までスピードが落ちない。今季のフリーのプログラムは「ライオン・キング」。勇ましい曲が似合う選手である。

  • ケビン・レイノルズ(カナダ)

注目ポイント

ケガから復帰した4回転ジャンパー!

多くの日本人のファンを持つスケーター。彼自身も親日家で日本のアニメやゲームなどが大好きなので、来日した際は、必ず、秋葉原を訪れるという情報がある。

ここ数年はケガにより試合から遠ざかっていたが、今季は見事に復帰して4回転ジャンプも成功させている。スレンディーな体型なのでレイノルズが4回転を跳ぶとマッチ棒のように見える。

  • ミハイル・コリヤダ(ロシア)

注目ポイント

独特の表現力と天性の技術力!

昨年、突然にシニア大会に登場して、世界選手権で4位の成績となる驚異の天才スケーター。ひとつひとつのエレメンツが完璧なうえに独特の演技力があるので、観客の目を釘付けにさせる。

昨年のフリー「ナイト・メア」のガイコツの演技、ホネホネ・ダンスにも驚かされたが、今季のフリー「シルク・ド・ソレイユ」でも奇異な手品師を演じている。

  • マキシム・コフトュン(ロシア)

注目ポイント

2種類の4回転ジャンプを確実に決める精度の高さ!

ここ数年はロシアのエースとして健闘しているが、大会ごとに調子の波が変わるので予想が難しい選手。技術力とメンタル面がバランス良く安定してくると強敵に成り得る。昨年はベートーベンの「運命」だったが、今季はショートでヒッチハイクのポーズをとっているのが話題になっている。

  • セルゲイ・ボロノフ(ロシア)

注目ポイント

ベテランならではの表現力!

引退した高橋大輔と同じ年齢ですが、現役で4回転ジャンプを見事に決めているボロノフ。彼がリンクに登場すると、往年のフィギュアスケートファンは安心する。派手な技こそはないが、バツグンの安定感と観客を楽しませる演技のできる選手なので、いつまでも現役を続行して欲しい。

  • ミハル・ブレジナ(チェコ)

注目ポイント

センスのあるスケーティングと定評のあるトリプルアクセル!

チェコの貴公子と呼ばれている「ブレジナ」は、ジャンプがなかなか決まらずに苦戦することも多いが、見事に決まったジャンプは加点が多く美しい。

毎年、素敵なコスチュームとカッコイイ演技を披露してくれる。またプログラムも映画音楽から選曲したものが多く「アンタッチャブル」「シャーロック・ホームズ」などの名プログラムがある。今季は映画音楽の神と言われるエンニオ・モリコーネのメドレーで、しっとりと役柄を演じている。

  • 金博洋=ボーヤン・ジン(中国)

注目ポイント

4回転ルッツを含む3種類4本のジャンプ!

昨年、シニア・デビューでいきなり4回転ルッツを成功させたビッグな新人。今季は、ジャンプだけではなくステップやスピンも強化して大会に臨んでいる。今季のショートは「スパイダーマン」、フリーは高橋大輔がバンクーバー・オリンピックで銅メダルを獲得したときのフリーの曲「道」に挑戦。

  • ハンヤン(中国)

注目ポイント

スケーティングスキルの高さと飛距離のあるトリプルアクセル!

客を惹きこむ演技力のある選手。昨年に引き続き、フリーでは「ロミオとジュリエット」をローリー・ニコルの振り付けで仕上げて来ている。

2014年のグランプリシリーズの中国大会で6分間練習のときに羽生結弦と衝突してケガを負う。それ以来、調子を取り戻せず本来の実力を出せずにいたが、昨シーズンの4大陸大会では2年ぶりに銅メダルを獲得した。

  • オレクシイ・ビチェンコ(イスラエル)

注目ポイント

遅咲きのオールラウンダー!

現在の国籍はイスラエルだが、ウクライナ出身28歳のロシア系の選手。今季のグランプリシリーズ、ロシア大会では見事に3位の銅メダルを獲得。

昨年は、ヨーロッパ選手権で23位になるなど、フィギュアスケーターの選手年齢としては、かなり遅咲きではあるが、徐々に実力を発揮している。フリーの「道化師」の演技では、若い選手には表現できない貫禄を見せている。

  • ダニエル・サモーヒン(イスラエル)

注目ポイント

演技後のパフォーマンス!

今季の若者の中で一番、強気で攻めている選手。シニア・デビューだからと遠慮はせずに、4回転ジャンプもフリーで3本、跳んでいる。態度も演技のスケールも大きいと話題だが、将来、もっとも期待できる新世代のスケーター。演技終了後には、必ず、何か観客に向けてパフォーマンスをしてくれるので注目!

  • ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)

注目ポイント

練り込まれたプログラムの完成度の高さZ!

なかなか表彰台には上がれないが、世界中から愛されている魂のフィギュアスケーター。ひとつの作品への思い入れは誰よりも強い。歌入りの曲をプログラムに入れてはいけない時代から、減点覚悟で歌入りの曲を使用していたことで有名。規定よりも作品にこだわるアーティスト。

▼注目フィギュア選手/女子シングル

  • 浅田真央(あさだ まお)

注目ポイント

果敢に挑み続けているトリプルアクセルと良質なステップと美しいスピン!

ジャンプのタイミングが合わずに苦しむ今季のスタートであるが、彼女に関しては底知れない潜在能力が潜んでいるので、心配は無用。

今季は、ショートもフリーも同じ曲を使用するという前代未聞の挑戦に出たが、ベテランの浅田真央ならではの選択である。オリンピックの前年には、さまざまな実験を試みることができるチャンスであると熟知しているからだ。

曲は、「恋は魔術師」のリチューアルダンスで、ショートはミステリアスな黒のイメージでのピアノ・バージョン、フリーは情熱的な赤のコスチュームで、オーケストラ・バージョンとしている。非常に難しいチャレンジだが、完成したら、浅田真央の数ある作品の中でも名プログラムに加えられること間違いなし。

  • 村上佳奈子(むらかみ かなこ)

注目ポイント

天真爛漫な佳奈子スマイル!

表現力のある選手だが、ここ数年、回転不足を多く取られて表彰台からは遠ざかっている。今季のショート「カルメン」も、ジャンプの回転不足や転倒がなければ、村上佳奈子らしい情熱的な作品が期待できる。以前は、浅田真央、鈴木明子の妹的存在であったが、現在はベテランの中に入るので、先輩として先頭を切って10代の女子を率いて欲しい。

  • 宮原智子(みやはら さとこ)

注目ポイント

左右逆回りのスピン!

「ミス・パーフェクト」と呼ばれるほどミスの少ない選手で、現在、世界ランク第一位!常にセンスの良いプログラムを準備してシーズンに臨んでいる。

今季のフリー「惑星~スターウォーズ」ではレイア姫を演じている。前半途中から表情が変わり、強い女性へと成長していくシーンと後半の柔らかい演技の中で、長く美しいスパイラルを描くところが見どころ。

  • 本郷理華(ほんごう りか)

注目ポイント

長い手足を使ったダイナミックな演技!

今季のショートは「カルミナ・ブラーナ」、フリーは鈴木明子の振り付けで「アラビアのロレンス」。日本人離れした長身の体型を武器に戦う。昨シーズンまでの課題であったスピンのレベルも上がり、ジャンプが確実に決まっていけば上位を狙える選手。

  • 樋口新葉(ひぐち わかば)

注目ポイント

スピードのある滑りからのジャンプ!

シニアデビューの年に、早くもグランプリシリーズのフランス大会で3位の表彰台に上り、今季の台風の目となる予感。スピード感溢れる滑りとジャンプは、疲れが出てくる後半でもまったく衰えず、リンクで若い力を発散させている。メンタルも強いので、世界の舞台に立っても怖れ知らず。

  • 永井優香(ながい ゆうか)

注目ポイント

ひとつひとつのポジションが丁寧で美しい!

ショートは宇野昌磨と同じく「ラベンダーの咲く庭で」で、情感溢れる演技をしている。今季はジャンプの見直しを一から始めているので、アクセルジャンプが不発だったり、3回転が2回転になるなど苦しいシーズンとなっている。もともと実力のある選手なので、焦らずにじっくりと基礎を固めていけば、間違いなく上位にあがってくる選手。

  • 三原舞依(みはら まい)

注目ポイント

高く美しいトリプルジャンプ!

今季シニアデビューにしてグランプリシリーズのアメリカ大会では3位、中国大会で4位と大健闘している。3回転+3回転ジャンプのコンビネーションの種類も多く、ステップやスピンでも高いレベルが取れる選手なのでシーズンごとの成長が楽しみな選手。

  • 松田悠良(まつだ ゆら)

注目ポイント

冒頭の珍しいコンビネーション・ジャンプ!

おとなしく控え目な選手だが、今季のフリー「スパニッシュ・キャラバン」は情熱的に演じている。表現力に磨きがかかると、さらにグレードアップすること間違いなし。ジャンプでは、現在、誰もやっていない「ダブルアクセル+3回転トゥループ+3回転ループ」という3連続の大技を冒頭で決めているので、将来が楽しみな選手である。

▼注目フィギュア選手/期待のジュニア

  • 本田真凛(ほんだ まりん)

注目ポイント

10代とは思えないほど高い表現力!

世界ジュニア女王というプレッシャーを背負いつつも、よく健闘している。フリーのニノ・ロータ版の「ロミオとジュリエット」は、彼女にピッタリのプログラムで可憐さや清純を見事に表現している。

全日本ジュニアでは、本人も「勝ちたい!」という気持ちが大きくて演技に集中できず、不本意にも3位になってしまったと反省している。全日本ではリベンジも含めて、完成度の高い演技が見られることを期待。

  • 紀平梨花(きひら りか)

注目ポイント

トリプルアクセルを含む、8つの3回転ジャンプ!

アクセルを含む6種類の3回転ジャンプを跳ぶことのできる選手。また公式試合で、女子の選手では初めての8回の3回転ジャンプ(エイト・トリプル)を成功させている。リスクを恐れず、果敢にトリプルアクセルに挑んでいく姿が勇ましい。全日本では、ジャンプを失敗して結果を出せなかったが、女子シングルの時代を変える引き金となり得る選手。

  • 坂本花織(さかもと かおり)

注目ポイント

スピードのある滑りと正確なジャンプ!

2016全日本ジュニアの女王となった将来有望なジュニア。またジュニアグランプリシリーズでは第一戦で2位、第二戦で優勝と、ジュニアグランプリファイナルの出場が決定。スピードもあり軽くのびやかで、エッジワークの深いスケーティングが評価されている。ジャンプ以外でも加点の望める選手。

▼注目フィギュア選手/海外女子シングル

  • エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)

注目ポイント

片手上げジャンプ!

昨年、シニアデビューした途端に世界女王に輝いた天才少女。今シーズン中に女子シングルの浅田真央が出した世界最高得点を塗り替えるのではないかと言われている。テクニックだけではなく表現力もあるので、技術点、演技構成点ともに高得点が出る。リンクを降りると日本のアニメが好きな普通の女の子。

  • アンナ・ポゴリラヤ(ロシア)

注目ポイント

長い手足を上手に使ってつくる見せ場!

ロシアらしい芸術性に富んだ演技をする選手。今季のグランプリシリーズでは、ロシア大会、NHK杯と2戦とも金メダルに輝き絶好調です。過酷なロシア国内の女子の上位争いで、常に安定感が保ち地道にレベルを上げている。今季のショート「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」(映画のサウンドトラックから)、男子シングルで活躍しているウズベキスタンのミーシャ・ジーの振り付け。

  • エレーナ・ラジオノワ(ロシア)

注目ポイント

得意技の3回転+3回転のコンビネーション!

ロシアの女子には、成長期に急に身長が伸びたり体重が増えてしまう「ロシアン・タイム」という時期がある。「ロシアン・タイム」に入ると、体型の変化によって軸がずれ、それまで成功していたジャンプが乱れることが多い。ラジオノワも現在、まさに「ロシアン・タイム」の真っ只中にいるが、今季のグランプリシリーズではロシア大会で2位、中国大会で優勝と奮闘している。

  • ユリア・リプニツカヤ(ロシア)

注目ポイント

柔軟性を活かしたキャンドルスピン!

ソチ・オリンピックの団体戦では、「シンドラーのリスト」で世界中を魅了し、見事、金メダル獲得に貢献したリプニツカヤだが、オリンピック後はケガなどで大会を欠場することが多くスランプ状態にある。

今季もグランプリシリーズ、アメリカ大会はケガのため欠場、ロシア大会では、フリーの演技の途中に体調を崩し12位と残念な結果となってしまった。しかし、ショートでは、シャンソン「枯葉」の曲に乗り情感あふれる素晴らしい演技を披露した。

  • エリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)

注目ポイント

トリプルアクセルを含む、3回転ジャンプの高さと美しさ!

「女版プルシェンコ」と評したくなるほど、10代にして自分の演技スタイルを確立している選手。妖艶な色気のある表現が得意。今季のフリーは「クレオパトラ」だったが、グランプリシリーズの2戦目から、昨シーズンのプログラム、ステファン・ランビエール振り付けの「ペールギュント」に戻した。トリプルアクセルを得意とする選手だが、浅田真央と同じく、今のこところ今季は封印している。

  • アシュリー・ワグナー(アメリカ)

注目ポイント

女優のような表現力の豊かさと「目力」!

とにかく「カッコイイ演技」で魅せてくれる選手。今季のフリーでは「エクソジェネシス・交響曲第3番」で堂々と、しかも、しっとりと自分の世界観を表現している。2016年の世界選手権では銀メダルを獲得し、今季もグランプリシリーズ、アメリカ大会では金メダルと出だしは好調だったが、中国大会で回転不足を取られて6位となる。グランプリ・ファイナルには4年連続で出場している。

  • グレーシー・ゴールド(アメリカ)

注目ポイント

美しいプロポーションとエレガントな演技!

昨シーズンの全米女王だが、今季のグランプリシリーズではジャンプの転倒が目立ち、残念ながらファイナル進出を逃す。ジャンプが決まってくれば、非常に優雅な演技のできる選手。

  • ケイトリン・オズモンド(カナダ)

注目ポイント

男子選手並みのダイナミックなジャンプ!

2012年にカナダ女王となり、彗星のごとく世界の舞台に登場したオズモンドだったが、度重なるケガのため、ここ数年は良い成績を残せなかった。しかし、今季のオズモンドは絶好調で、加点のもらえるような良質のジャンプを次々と決めて、グランプリシリーズのカナダ大会と中国大会では共に2位となり、早々にファイナルの出場を決めた。

  • 李子君=ジ・ジュンリ(中国)

注目ポイント

上品で優雅なイメージそのままの美しくたおやかな演技!

常に可憐なイメージを彷彿させる演技をする選手。これまではスタミナに問題があり、フリープログラムの後半では疲れを見せていることが多かったが、今季は体力面を強化して望んでいる。フリーの曲「女帝・エンペラー」では、今までの可愛い印象とは、また別の表情をして演技をしていることから、精神的な成長も窺える。

  • エリザベト・トゥルシンバエワ(カザフスタン)

ハビエル・フェルナンデス、羽生結弦という世界のトップスケーターのコーチとして有名なブライアン・オーサーの秘蔵っ子。身長147センチという小柄ながら、リンクを大きく使いスピードのある清々しいランディングが魅力。オーサー・コーチのもと、4回転サルコウを練習しているらしいので、近い将来、公式試合で披露してくれる可能性大。

▼引退したスケーター/功績と現在の活躍・日本選手編

  • 本田武史(ほんだ たけし)

名プログラム

「ドン・キホーテ」「アランフェス」

2005年全日本選手権を最後に引退。日本人選手として4回転ジャンプを公式試合で成功させ、日本の男子シングルの実力を世界に知らしめた選手。練習では、アクセルを除く5種類の4回転ジャンプを成功させていたと言われている。

1998年の長野オリンピック、2002年のソルトレイク・オリンピックに出場。ソルトレイクの大会では、ショートで2位につき、総合4位という功績を残し、日本の男子フィギュア界に大きく貢献した。エフゲニー・プルシェンコ、アレクセイ・ヤグディンと共に4回転時代を築いた火付け役でもある。

引退後はプロスケーターに転向し、アイスショーに出演する傍ら、NHK杯や全日本選手権の解説を務める。また、高橋大輔のジャンプコーチとしても有名。

  • 高橋大輔(たかはし だいすけ)

名プログラム

「道」「ブルース」「白鳥の湖(ヒップホップ・バージョン)」「マンボ」

2014年10月14日に故郷の岡山で引退表明。本田武史が日本男子フィギュア界の道を切り拓いたとすれば、高橋大輔は、その地盤を固め、バンクーバー・オリンピックで日本のみならず、アジアで男子シングル初の銅メダルを獲得した功労者である。

2006トリノ・オリンピック(8位入賞)、2010バンクーバー・オリンピック(3位・銅メダル)、2014ソチ・オリンピック(6位入賞)と、オリンピックに3回出場して、いずれも入賞している。

「世界一のステップ」と評価される所以は、今までのフィギュアスケート界では誰もやらなかった、ヒップホップやブルースなどをプログラムに使用し見事に演じきって、世界中に感動を与えたからである。

2008-2009のシーズンは、練習中に右膝の前十字靭帯と半月板を損傷し手術に至り、全大会を欠場。その後、過酷なリハビリを経て見事に復活しオリンピックでメダルを獲得した根性のスケーターである。

非常に感性の優れた選手で、バンクーバー・オリンピックのフリーでは、全出場選手の中で、もっとも高い評価のステップと演技構成点を得た。ニーノ・ロータの曲をバックに、哀しく滑稽な主人公を感動的に演じきり、観客や審査員の胸に訴えかけた。

引退後は語学留学とダンスを学ぶために渡米。現在は、プロスケーターとしてアイスショーに出演するとともにダンスパフォーマンスも披露している。また、テレビのスポーツ・キャスターも務め、リオデジャネイロ・オリンピックでは、現地で中継を行うなど精力的に活動している。

  • 町田 樹(まちだ たつき)

名プログラム

「火の鳥」「第九」「エデンの東」

2014年全日本選手権後に突然の電撃引退表明。非常に個性の強い選手で「氷上の哲学者」と評されていた。スケートリンクを「劇場・舞台」、自分のことを「演者」、競技を「公演」と独特の捉え方をしている。

2014ソチ・オリンピックで5位入賞、2014年世界選手権2位・銀メダルを獲得、その他グランプリシリーズでの優勝も多数と好成績を収めている。作品へのこだわりが非常に強く、数々の名作を生み、世界での評価も高く注目を集めていた。疾風怒濤のごとく駆け上がり、あっさりと突然引退してしまったため、多くのファンや関係者から惜しまれている。

引退後は、早稲田大学大学院でスポーツ科学を研究する傍ら、アイスショーに出演している。アイスショーで披露した「継ぐ者」は、シューベルトの即興曲をバックに町田自身が創作・振り付けを行っている名プログラムである。

男子シングルの大会でのフリーの演技時間が約4分30秒であるのに対して、この「継ぐ者」は6分弱と異例に長く、6種類のジャンプもすべて構成の中に入っている。彼は「継ぐ者」は、先人たちが辿った軌跡と未来を形成する者たちに思いを馳せて創作したと語っているが、まさに今シーズンの若者とベテランとのせめぎ合いを象徴しているようだ。

  • 織田 信成(おだ のぶなり)

名プログラム

「チャップリン・メドレー」「吉田兄弟(ストーム)」

2013年全日本選手権のエキシビション演技後に引退表明。現役時代はショートで良い順位につけながら、フリーでザヤックルール違反やコンビネーションを規定より多く跳んでしまうなどで得点が無効になったり、バンクーバー・オリンピックではショートで4位と健闘していたのに、フリーで演技中に靴ヒモが切れて演技中断のハプニングに見舞われるなど苦い経験をしている。

しかし、引退後、遅まきながら天性の才能を開花させているスケーターは、織田信成以外にはいない。無理に頑張っていた選手時代のプレッシャーから解き放たれて、今、彼は本当の意味でフィギュアスケートが好きになっているようである。

今季のジャパンオープンに出場し「オッサンが若い選手たちの足を引っ張るわけにはいかない」と、見事な「4回転トゥループ+3回転トゥループ」のコンビネーションを跳び、現役時代よりも高得点を得た。

引退後は、テレビのバラエティー番組やCMに数多く出演したり、グランプリシリーズでは解説を務めるなど大活躍している。涙もろく人情味あふれる性格が垣間みえる優しく思いやりのある発言や行動が、万人から好感を持たれる理由かも知れない。

  • 小塚 崇彦(こづか たかひこ)

名プログラム

「アンスクエア・ダンス」「風の谷のナウシカ」

2016年3月15日、自身の公式ブログにて現役引退を発表。スケーティングに定評のある選手。真面目な人柄が演技にも反映され「表現力が乏しい」と評されることもあったが、それもまた彼の個性である。

小塚崇彦が、もっとも強く輝いていたシーズンは2010-2011。グランプリシリーズでは、中国大会で優勝、フランス大会でも優勝。ポイント1位でグランプリファイナルに出場し、総合で銅メダルを獲得。全日本選手権でも初優勝し世界選手権への切符を手に入れる。世界選手権では、フリーで全てのジャンプにGOE加点がつき、銀メダルに輝いた。

その後、ジャンプのタイミングが合わないシーズンや、ケガに悩まされるシーズンが続き、結果の出ない苦しい時期が続いたが、ソチ・オリンピックの代表に落選しても、高橋大輔や織田信成が引退した後も選手として活動を続けていたが、フェイドアウトするように引退してしまい、ファンたちは寂しい想いをしている。

プライベートでは、フジテレビの大島由香里アナウンサーへの氷上のロマンチックなプロポーズが有名である。

引退後、スケート界からは完全に去り、所属していたトヨタ自動車の社員として第二の人生を歩んでいる。

  • 伊藤 みどり(いとう みどり)

1992年4月25日に引退記者会見。日本のみならず、世界の女子シングルの変革者と言って良いレジェンドである。自らトリプルアクセルを含む6種類のジャンプを成功させ、女子シングルの技術面でもレベルを大幅にアップさせた。スピード感あふれる高い豪快なジャンプを跳ぶ伊藤みどりは、日本女子アスリートの誇りである。

1988年世界選手権優勝、1992アルベールビル・オリンピックで銀メダルを獲得。アジア人初の偉業である。2004年には日本人では初めての世界フィギュアスケート殿堂入りを果たし、2007年には「伊藤はたったひとりの力で女子フィギュアスケートを21世紀へと導いた」と国際スケート連盟(ISU)が声明を発表。

引退後はプロに転向してアイスショーなどに出演していたが、1995年に日本スケート連盟の要請により、長野オリンピック出場を目指してアマチュアに復帰。しかし、体重を絞り過ぎて貧血に見舞われるなど体調不良を起こし、再び1996年11月に引退。1998長野オリンピックでは、開会式で聖火台に聖火を灯す役をヒミコのコスチュームで勤めて話題になる。

  • 佐藤 有香 (さとう ゆか)

1994年3月・世界選手権後に引退。ご存じ、小塚崇彦、浅田真央などのコーチを務める佐藤信夫の長女である。1992年アルベールヒル・オリンピック( 7位入賞)、1994年リレハンメルオリンピック(5位入賞)と2回の冬季五輪に出場し、1994年には世界選手権で優勝している。

引退後、プロスケーターに転向してからは、ジェイソン・ダンジェンとペアを組み、世界プロフィギュア選手権で4回優勝。

コーチとしても有名で、アメリカのジェレミー・アボット、アダム・リッポンを指導していた。また、小塚崇彦や浅田真央の振り付けも行っている。

  • 荒川 静香 (あらかわ しずか)

名プログラム

「トゥーランドット」「幻想即興曲」

2006年5月7日アマチュア引退、プロ転向を表明。重厚でありながら、伸びと流れのある美しいスケーティングの持ち主。特に腰を折って大きく身体をそるレイバック・イナバウアーの美しさは世界一といっても過言ではない。

2004年の世界選手権で優勝、2006年トリノ・オリンピックでは優勝。アジア選手としては、史上初の金メダをル獲得。現在の女子選手でもやらない3回転ジャンプを3連続で跳ぶ技を持っている。オリンピックでは、スピン、ステップのすべてでレベル4を取れる、まさにオールラウンダーの伝説の選手。

中野 友加里 (なかの ゆかり)

【名プログラム】「ムーラン・ルージュ」「ドン・キホーテ」

2010年2月22日、連盟に引退届を提出。現役時代、海外からの評価が非常に高く「クレイジーガール」と呼ばれていた。トリプルアクセルを含む6種類のジャンプに果敢に挑む姿を見てのことらしい。2005年にはNHK杯で優勝、グランプリ・ファイナルに出場し3位・銅メダルを獲得という輝かしい経歴を持つ。

引退後は2010年4月からフジテレビの社員となり、映画事業部「映画制作部」に勤務している。

安藤 美姫 (あんどう みき)

【名プログラム】「映画ミッションから」「グリーグ作曲・ピアノ協奏曲イ短調」

2013年、全日本選手権の終了後に引退表明。精神面でも技術面でも日本人の女子には珍しいタイプの選手である。2002-2003シーズンでは、ジュニアグランプリファイナルで女子では史上初の4回転サルコウを成功させた。

また、2006年トリノ・オリンピックでは「クレオパトラ」の曲に合わせて果敢にも4回転サルコウに挑んだが派手な転倒で15位に沈み、精神的なダメージを負って引退を考える。しかし、不屈魂で蘇り2007年、2011年と世界女王に2回も輝く。2012-2013のシーズンでは、コーチが見つからないこともあり全大会を欠場。

2013-2014のシーズンではソチ・オルンピック出場を目標に、地方大会から勝ち抜いて全日本選手権出場の権利を手に入れるが、オリンピック出場には至らなかった。

プライベートでは、コーチのニコライ・モロゾフ、ハビエル・フェルナンデスとのロマンスも有名だが、最も世間を驚かせたのが2013年4月の長女出産。心ないバッシングにも負けない強いハートの持ち主であり、稀な才能を持ちながら、あまりに浮き沈みの大きいスケート人生を送った選手。

引退後は、テレビのバラエティ番組などに出演しタレント活動をしている。

鈴木 明子 (すずき あきこ)

【名プログラム】「キル・ビル」「シルク・ド・ソレイユ‐O」

2014年3月の世界選手権を最後に引退。表現力では世界でも群を抜く実力を持つ選手。スケーターに愛されるスケーターとしても有名で世界中にたくさんの鈴木明子の演技ファンが存在する。

「遅咲きのスケーター」と言われているが、27歳で世界選手権3位・銅メダルを獲得、28歳で全日本選手権・優勝、29歳で世界選手権8位入賞と、ベテランならではの円熟した演技で会場を沸かせた。2010バンクーバー・オリンピック、2014ソチ・オリンピックに出場し、ともに8位入賞を果たしている。

引退後は、昨シーズン、本郷理華のショートプログラム「シルク・ドゥ・ソレイユムのキダム」で振付師デビューした。今季も、本郷理華のフリープログラム「アラビアのロレンス」の振り付けを担当している。インパクトがある独特のポーズやステップの振付は、センスの良さが感じられると評判。

また、プロスケーターとしてアイスショーに出演したり、テレビやラジオの番組に出演するなど多忙な毎日である。

▼引退したスケーター/功績と現在の活躍・海外選手編

アレクセイ・ヤグディン(ロシア)

【名プログラム】「グラディエーター」「仮面の男」「ウインター」

2003年11月スケートカナダのエキシビション後に引退表明。エフゲニー・プルシェンコ、本田武史らとともに、4回転時代を築いた選手。ジャンプやスケーティングなどの技術の高さはもとより、非常に芸術的な表現力を持った「氷上のアーティスト」である。

1998年から引退する2003年まで、ほとんどの主要大会で表彰台に上がっている脅威のスケーター。2001-2002では、グランプリ・ファイナル、ソルトレイクシティ・オリンピック、世界選手権のすべてで優勝し、史上初の3冠に輝いた実力者で「皇帝」と呼ばれるプルシェンコの唯一無二のライバルであった。氷上では全く別の人物になりきって演技をする「役者」であり、プルシェンコの演技の対極にいる。

引退後は舞台役者に転向し、アクターとして活躍しているほか、プロスケーターとしてアイスショーにも出演している。

ステファン・ランビエール(スイス)

【名プログラム】「ポエタ」「四季」「ウィリアム・テル」

2010年3月に引退を表明。非常に芸術性の高い作品を演じるスケーターであり、特に超高速で観客を魅了するスピンは「世界一」と評されている。2006年トリノ・オリンピックの銀メダリスト。2005年、2006年の世界選手権でも連覇をしている。

実はランビエールは、一度、2008年10月にケガを理由に引退表明したが、競技者としての情熱を捨てきれずに復帰し、2010年バンクーバー・オリンピックに出場。しかし、僅差で高橋大輔に敗れて4位に終わり、本格的に引退を表明。

引退後はプロスケーターとして活躍する傍ら、多くの現役選手の演技の振り付けを担っている。また、今季からはラトビアのデニス・バシリエフスのコーチとなり、キス・アンド・クライに登場しているので注目!

ジェフリー・バトル(カナダ)

【名プログラム】「アララトの聖母」「アディオス・ノニーニ」

2008年9月に引退表明。ステップやスピンの質を高め、高得点につなげることができる選手でスケーティングの美しさとエッジワークの深さでは定評があり、2006年トリノ・オリンピックでは3位・銅メダルを獲得。2008年世界選手権で優勝という輝かしい経歴を持つ。

引退後は、プロスケーターとして世界中のアイスショーに出演し、多くのトップスケーターたちに乞われて振り付けも担当している。特に今季は羽生結弦のショート「Let’s Go Crazy」の斬新な振り付けで話題になっている。

ジョニー・ウィアー(アメリカ)

【名プログラム】「秋によせて」「動物の謝肉祭・白鳥」「マイ・ウェイ」

2013年10月23日、引退を表明。中性的な雰囲気をリンクで醸し出す特異なスケーター。2006年トリノ・オリンピック、2010年バンクーバー・オリンピックに出場。

競争の激しいアメリカで2004年から2006年まで全米選手権で三連覇をしている実力者である。幼い頃よりバレエのレッスンをしていたせいか、氷上でもバレエの美しいポジションが多く見られる。ジョニーが試合で着用するコスチュームは常に話題を呼んでいた。

引退後は、自らのこだわりとファッションセンスを活かして、多くスケーターの衣装デザインを手がける。また、アイスショーにも出演し、多くの女性ファンから人気を得ている。

  • ブライアン・ジュベール(フランス)

名プログラム

「マトリックス】「Rise」

2014年ソチ・オリンピック後に引退を口にする。2002年ソルトレイクシティ・オリンピックから、2014年のソチ・オリンピックまでフランス代表として4回出場している。当時は「4回転ジャンプの代名詞」と言われるほど、競技に4回転を必ず取り入れるこだわりを見せていた選手。

4回転を回避する時代が訪れたときでも、ジュベールだけはリスクを恐れずに、4回転トゥループ、4回転サルコウを跳んでいた。ジュベールが4回転ジャンプを守り抜いて跳び続けて来たからこそ、現在の4回転ジャンプの新時代が訪れたとも言える。力強いジャンプを跳ぶパワースケーターである。

引退後、といっても…、実はジュベールはメディアを通して正式に引退表明をしていない。フランスの大先輩「フィリップ・キャンデロロ」など、関係者からの発言であり、試合には出場していないが、今季のグランプリシリーズ「フランス大会」のエキシビションでは斬新な作品を披露した。

  • キム・ヨナ(韓国)

名プログラム

「007」「死の舞踏」「アディオス・レニーノ」

2014年2月、ソチ・オリンピック出場後に引退表明。ジュニア時代から、浅田真央の最大のライバルと言われていたキム・ヨナは、2010年のバンクーバー・オリンピックで浅田を制して金メダル、2014ソチ・オリンピックでは銀メダルを獲得した。

母国の韓国では「国民の妹」「フィギュアの妖精」などと呼ばれ、絶大なる人気と影響力を持った存在である。技術面でも芸術面でも評価の高い選手。スピード感あふれるスケーティング、表情の豊かさや指先まで神経の行き届いた表現力で世界中を圧倒させた。

引退後は時々、テレビ出演や雑誌の表紙を飾っている。

▼現在、活動休止中のフィギュア選手

引退表明はしていないが、ここ数年の公式試合に参戦していない選手たちも忘れてはいけない。彼らと彼女らの演技は、確実にファンの心に残るものなので復帰を心待ちにしている。

  • エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)

名プログラム

「ニジンスキー」「カルメン」「ムーランルージュ・ロクサンヌのタンゴ」「タンゴ・アモーレ」

ソチ・オリンピックでは、団体で金メダルを獲得し自国ロシアに大きく貢献したプルシェンコ選手だが、体調が万全ではなく休養中。しかし、アイスショーなどでは、日本でも「皇帝」らしい華麗なる演技を披露している。

もし、ピョンチャン・オリンピックに出場すれば、ソルトレイク・オリンピック(2002年)から最多5回の出場を果たすこととなる。過去4回のオリンピック出場では、金メダル2回(団体戦を含む)、銀メダル2回と全て表彰台に上がっている脅威のアスリート。

  • エヴァン・ライサチェク(アメリカ)

名プログラム

「シェヘラザード」「ラプソディ・イン・ブルー」

長身で常に黒の衣装といえば、ライサチェクである。2010バンクーバー・オリンピックで金メダルに輝いた。正確なスケーティング、確実に決めるジャンプなどで加点を得る選手である。長い手足から生まれるジャンプやステップはダイナミックそのもの。

しかし、一度も4回転を跳ばずに優勝したことで、プルシェンコが採点に異議を唱え「4回転論争」に発展した。その後、プルシェンコの発言のおかげで、現在の4回転の採点が大きくなり、新時代への礎ともなった。ライサチェクは、ソチの後、ケガなどで休場したまま、現在に至っている。

  • カロリーナ・コストナー(イタリア)

名プログラム

「ユーモレスク」「パッヘルベルのカノン」

2016年のソチ・オリンピックでは銅メダルを獲得したが、同じくスケーターである恋人のルール違反が発覚した件で、公式試合の出場が3年間の停止になってしまったコストナー。良質なスケーティングとヨーロッパ人ならではの感性で曲を表現する得意な才能を持ったスケーターで、復帰を待ち望んでいるファンも多い。

  • ジョアニー・ロシェット(カナダ)

名プログラム

「サムソンとデリラ」「アランフェス協奏曲」

エレガントなスケーティングと力強いジャンプで有名な選手。2006トリノ・オリンピックで5位入賞、2010バンクーバー・オリンピックで3位・銅メダルを獲得。

バンクーバー・オリンピックの直前に最愛の母が亡くなり出場も危ぶまれたが、母への感謝の気持ちを込めて参戦し見事、銅メダリストとなった。彼女は「最後のトリプルサルコウは、ママが持ち上げてくれた」と、語っている。

  • ミシェル・クワン(アメリカ)

名プログラム

「レッド・バイオリン」「リラ・アンジェリカ」

中国系アメリカ人で、世界選手権の優勝が5回、全米選手権では9回女王となり国民的大スターである。1998長野オリンピックで2位・銀メダル、2002ソルトレイクシティ・オリンピックで3位・銅メダルと輝かしい経歴を持つ。

スケートの技術だけではなく人柄の良さでも有名で、ニコライ・モロゾフ曰く「心で滑る演技、見る者の魂に響くような演技ができた女子で唯一の選手」。引退は表明していないが、2005年の世界選手権から公式の大会には出場していない。

  • イリーナ・スルツカヤ(ロシア)

名プログラム

「トスカ」「スペードの女王」

現在のロシアでは才能のある女子選手が多く、群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の時代だが、2000年前後の数年間はスルツカヤが「絶対女王の座」を独占していた。

1998長野オリンピックで5位入賞、2002ソルトレイクシティ・オリンピックで2位・銀メダル、2006トリノ・オリンピックで3位・銅メダルを獲得。グランプリ・ファイナルでは4回の優勝、世界選手権では2回の優勝と華々しい経歴を持っている。

技術面と芸術面のバランスが良い選手で、名作も多い。プルシェンコとはジュニア時代からの友人で、ともにアレクセイ・ミーシンのコーチを受けていた。トリノ・オリンピックでは、荒川静香と金メダルを争った。

チケット獲得は大変だけど粘る価値あり

フィギュアスケート

「海外まで応援に行くには、経済的にも時間的にも無理…」「でも、もうテレビ観戦だけでは物足りない!」という方は、まずは、国内で行われる大会やアイスショーの観戦から始めてみてはいかがでしょうか。

世界大会も日本人選手の活躍で、日本国内で行われることが多くなりました。チケットを獲得するのは大変ですが、諦めずにチャレンジしてみてください。

テレビとは違った空気や臨場感が味わえます。好きな選手の最高の演技を生で観ることができたら…、そして歴史的瞬間に立ち会えることができたら「心の宝物」としていつまでも記憶に残るのは間違いありません。

マナーをきっちり守って、華やかな演技の裏で血のにじむような努力を積んでいるフィギュア・スケーターの選手たちを応戦して下さいね。

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