京都山科でランチを食べるなら「ゆる音家」で!
京都の山科でランチを食べるなら「日本 style パスタ&甘味 ゆる音家」というイタリアンのお店がオススメです、場所は「JR山科駅」「京阪山科駅」「市営地下鉄東西線山科駅」からいずれも徒歩5分程度で、駅前の外環状線から西に入ったところにあります。
ジャンルとしてはイタリアンですが「和風のパスタ」や「甘味」のお店で、パスタも甘味も京都らしく、抹茶や生麩、水菜などの野菜がふんだんに使われているのが特徴です。
京都の風情あふれる街並みに溶け込んでいますよね、昭和初期の町家を改装した建物にお店を構えています。
入口に筆文字で「やってるよ」と書いてある紙がはさまっているのがなんともかわいらしいですよね、混雑しているときには右側にあるベンチで待っているお客さんがいるときもあります。
左側のウィンドーの中にある、メニューとその写真を見ていると『今日はどれを食べようかな…♪』と、わくわくしてきますね。店の中は少しこぢんまりとしていて、カウンター席のほか、2人~グループで使えるような大きめなテーブル席があり、奥には小さな中庭があります。
紅葉などが見えますので、秋の紅葉シーズンにもリピートしたくなります。
目次
本日のパスタとスイーツが選べる「甘味ランチセット」
「日本Styleパスタ&甘味」というお店の名前にもあるように、パスタがメインのお店ではあるのですが、ゆる音家さんは和風パスタや和風の甘味がいろいろ楽しめるお店です。
17時までランチセットをやっているのも嬉しいポイントですよね、甘味ランチセット(税込み1,430円)は、本日のパスタ+スープ+サラダ+ドリンク+デザートのセットです。
セットの「スープ」と「サラダ」
セットメニューには、パスタとデザートだけではなく「スープ」「サラダ」「ドリンク」がついてきます。
スープは温かい豆乳で、中に板麩がくるくる巻かれているものなどが入っていて、小さな湯呑のようなうつわで出てきます。
ポタージュ系のスープですが、豆乳と和風だしが使われているためか、とてもあっさり、スッキリしています。
サラダも和風で「大根」「レタス」「水菜」などの野菜に鰹節がトッピングされ、ゴマドレッシングがかかっています。大根のシャキシャキ感にゴマと鰹節の風味が効いていて、いくらでも食べられそうな感じです。
ドリンクはコーヒー、紅茶、ジュースなどから選べますが、京都らしいかな、ということで抹茶オーレにしました。横にシロップがあることでもわかるように、飲み物そのものは甘くありません。
『お好みでシロップを入れてください』と、店員さんが声をかけてくれました、お抹茶をそのまま冷たくした味わいです。
パスタやサラダなどを食べるときにはそのままで飲んだほうがさっぱりしますが、食べ終わったあとに飲むのなら、少しシロップを足すと心がホッとするドリンクに早変わりしますよ。
エビと野菜とチーズのパスタ
ここのパスタはフォークとスプーンではなく、箸とれんげで頂くスタイルです「小エビとブロッコリーとモッツアレラチーズのトマトクリーム」を選びました。
モッツァレラチーズがたっぷりと乗っていて、箸でつまむと糸を引いています、コショウがかかっていて少しピリッとした風味で、小エビのプリプリ感とブロッコリーの歯ごたえが心地よい食べごたえです。
「トマトクリーム」と「チーズ」の味付けなので、完全なイタリアンと想像していたのですが、実際に食べてみると、トマトクリームはそれほど酸味がきつくなく、まろやかな風味で、チーズのコクが効いています。
イタリアンのトマトクリームよりも全体的にまろやかな感じがするのは、豆乳が使われているのかもしれませんね。
よもぎ麩としめじのお醤油風味
このパスタは「よもぎ麩としめじのお醤油風味」です。
緑色で四角いものがよもぎ麩(生麩)で、他にベーコン、九条ネギ、ミニトマトなどが入っていて、上に海苔とゴマ、鰹節がかかっています。
よもぎ麩をパスタに入れることがいかにも京パスタな雰囲気がしますよね、この生麩がもちもちした食感で、どのパスタにもない新鮮味があります。
また、ミニトマトの軽い酸味と甘みがパスタによく合っていますよ、醤油仕立てということで、パスタそのものもあっさりしており、とても食べやすい味に仕上がっています。
明太子となめたけおろしのパスタ
このパスタは「明太子となめたけおろしのパスタ」です。
中央に大根おろし、なめたけ、明太子がトッピングされ、まわりに貝割れ大根と海苔がかかっています。器の左側に見えるのはワサビで『少しずつ混ぜながら食べてください』と、声をかけてもらいました。
具材は「大根おろし」と「なめたけ」なので、とてもあっさりした味わいですが、その中に明太子のぴりっとした辛みが効いています。
「パスタにわさび」の組み合わせは一瞬不思議に感じたのですが、あっさりしている「大根おろし」と「なめたけ」だからこそできる組み合わせかもしれません。明太子も辛い食材ではあるので、バランスを考えつつワサビを適量使って好みの味に調整してくださいね。
タコとトマトのチーズパスタ
このパスタは「タコとフレッシュトマトとベビーリーフのチーズペペ」です。
「ペペ」とはペペロンチーノのことで「タコ」と「ベビーリーフ」がたくさん入っていて、その上に粉チーズがたっぷりかかっています。
パスタの中央にある赤いものがペペロンチーノには欠かせない「トウガラシ」で、1本物のほか、中に輪切りになった物が入っています。ベビーリーフもたっぷりで、全体的に野菜が多めなパスタですよ。
トマトは一見すると目立たないのですが、ちょうど箸の先あたりに見える細長いものがトマトです。
最初に見た時は唐辛子がたくさん見えたので『辛いのでは?』と思いましたが、食べてみるとチーズのまろやかさで中和されているのかそれほど辛くはありません。辛いのが苦手な人は唐辛子の種を噛まないように気をつけてくださいね。
ニンニクも入っているようですが、風味は感じるものの気になるほどではありませんでした。メニューには「辛いパスタ」と「ニンニク入りのパスタ」には印がついているので、デートで訪れた時にも安心ですね。
ペペロンチーノには「チーズを入れないイメージ」がありましたが、辛みやニンニクの風味が和らいで食べやすくなっています。タコのぷりっとした食感も心地よく、あっさりと食べられるパスタです。
あさりとキノコの和風みそトマトソース
パスタに味噌を使うなんて!まったく思いつかない組み合わせです。どんな味なのでしょうか?このパスタは「あさりとキノコのあっさり和風みそトマトソース」です。
パッと見ると、普通のボンゴレロッソにしか見えません「殻つきのあさり」「マイタケ」「シメジ」に「ネギ」と「海苔」がトッピングされています。ネギと海苔というあたりが和風らしい感じでしょうか。左上の小鉢はアサリの殻入れです。
アップにしても、やっぱり見た目はボンゴレロッソですが、口に近づけるとほんのりと味噌の香りがしてきます!さらに口に入れると味噌のコクがはっきり感じられますよ。
『トマトと味噌がそもそも合うのだろうか?』と、思っていたのですが、味噌の持つ風味と塩気がトマトの味をまろやかにしてくれてアサリの風味を引き立てて、あっさりとしたとても食べやすいパスタに仕上がっています。
アサリにたっぷりのキノコで身体にも優しく美味しいパスタです。「パスタに味噌」の組み合わせを「美味しい」と感じるのは、やはり日本人になじみの調味料だからでしょうか。意外なコンビを発見したパスタでした。
ほうれん草とベーコンのクリームソース
ほうれん草とベーコンは炒めても美味しい組み合わせですが、それをパスタに取り入れたのがこの1品「ほうれん草とベーコンのクリームソース温玉のっけ」です。
まずパッと目をひくのは中央に乗っている温泉卵です。卵の白身の白、パスタのクリーム色、ほうれん草の濃い緑、ベーコンのピンク、そして白身から透けて見える黄身とコーンの黄色が色鮮やかで、食欲をそそります。
まずは温玉を崩さずに1口いただきます。クリームソースは比較的あっさりしたタイプで、温泉卵と絡めることを考えて調整されたソースだと分かります。
コーンもたっぷり入っていて優しい甘味が感じられます、コーン入りのクリームスープに近い風味でしょうか、これに卵が加わるとどう変化するか楽しみです。
温泉卵を崩すとグッと濃厚さが増します!元々のソースがあっさりしているのでちょうどよく感じられ、カルボナーラ風になりました。温泉卵なので「白身のぷりぷり感」と「黄身の濃厚感」がうまくほうれん草に絡んで、とても美味しいです。
卵なしでクリームスープパスタ風の味わいを楽しみ、卵を混ぜることでカルボナーラ風の味わいを楽しむ、1度で2度おいしい食べ方を味わえるパスタだと感じました。
明太子カルボナーラ
こちらは「ゆる音家」さんの人気商品「明太子カルボナーラ」です。和風パスタをメインにしている「ゆる音家」さんでどんな感じにアレンジされるのか、楽しみです。
中央に卵黄が1個ポンと乗せられているのが目を引きます。そして周りには「海苔」や「ネギ」が散りばめられています。明太子そのままがトッピングされるのではなく、ソースに混ぜられているようで、ソースがちょっとピンクに見えます。
中には「ベーコン」そして「白ごま」がトッピングされています、ベーコンとクリームソース、卵黄の組み合わせは定番のカルボナーラともいえますが、トッピングにネギ、海苔、そして白ごまと、和の食材をつかうことで和風のイメージが強いですよね。
こちらも1口そのままで味わった後、卵を崩してみます。卵黄のみということもあり、温泉卵よりもトロッとした感じで広がりますよ。
明太子のパスタというと辛みを強く感じる時があるのですが、生クリームを使ったソースのまろやかさと卵黄のコクのせいか、そんなに辛く感じませんでした。また、ほんのりとゴマの風味が感じられます。
カルボナーラというと洋食のイメージが強かったのですが、使う食材によって日本人好みの和テイストになるのが面白いですよね。こちらも卵を崩すタイミングによって味の変化が楽しめそうです。
甘味セットメニューの絶品スイーツ
甘味ランチセットを注文すると、洋菓子、和菓子などの7種類のデザートから好きなものを選ぶことが出来ますよ。
冷たい抹茶しるこ
「冷たい抹茶しるこ」を注文しました、飲み物は抹茶しるこに合わせて、朝宮のほうじ茶にしてみましたよ。
抹茶しるこは、冷たい抹茶に白玉と抹茶アイスが入っています。抹茶自体は甘くないのですが、中をすくってみると底に甘い小豆が入っていました。上から見たときには気づかなかったので嬉しいサプライズです。
甘い小豆、アイスと抹茶がとてもすっきりした甘さで、とても美味しいです。やはり、抹茶をふんだんに使った和スイーツは京都らしいですし、カラダにも優しい味ですね。
ほうじ茶は、茶碗と急須が上下にかさなっている入れ物で出てきます。
朝宮というのは、滋賀県信楽町朝宮で収穫されるお茶で、日本五大銘茶の1つに数えられるとのことです、茶葉の販売もしていますよ。
入れ物は下が茶碗になっていて少し蒸らしてから注いで飲みます。注ぎ方にもよりますが、2杯から3杯くらいでしょうか。ほうじ茶のさっぱり感は和風パスタにも合いますよ。
京生麩のみたらし
これ、もしかしたら最も京都らしいスイーツ、といえるかもしれません。「京生麩のみたらし」です。
生麩を焦げ目がつくくらいにあぶって、みたらしのたれをかけています。右から「黄あわ」「よもぎ」「ごま」の生麩で、アイスはバニラアイスです。
生麩の田楽はよく京料理で使われますが、タレをかえることでスイーツにもなります。もちっとした食感がありますが、みたらしにすることで、食感も軽くパクパクと食べられるスイーツですよ。
和風スイーツに合わせて、ドリンクは、お抹茶を注文しました。
京都はカフェなどで抹茶系の飲み物が多く飲めますが、ちゃんと立てたお抹茶が出てくるというのはそんなに多くないかもしれません。
和風のデザートを頼むなら、やはりお抹茶と合わせると、グンとおいしさがひき立ちます。単品で頼むことも出来ますので、外国のお客様などが来たときに、気軽に日本の抹茶などを体験してもらうときにも使えますよ。
自家製わらび餅
気温が暑くなってくるとツルンとした食感のスイーツが食べたくなりますよね、そんな時にもオススメなのが「自家製わらび餅」です。出来合い物ではなく、毎日お店で練って作っているそうですよ。
「わらび餅」と「バニラアイスクリーム」が一緒に盛りつけられています、右上にあるのは「黒蜜」で、お好みでわらび餅にかけていただきます。
やっぱり、わらび餅には定番の黒蜜ですよね!さて、フォークがあるので刺して食べようと思っていたら…、
フォークから逃げて行きそうなくらい滑らかでツルツルです!1つ1つのかたまりが結構大きかったのは、トロリとして柔らかいからでしょうか。スプーンの上に乗せてようやくまとめられました。
冷たくつるっとしていて、暑いときでもスルッと喉を通り抜けそうです。きなこに黒みつと、素材も自然の甘さで体に優しいスイーツだと思いました。
白玉ぜんざい
和風の甘味といえば、外せないメニューが「白玉ぜんざい」ではないかと思います。
昔の時代を舞台にしているドラマなど、デートなどのシーンでこれを食べているところがあるなぁ…、と思って頼んでみました。
ぜんざいはお餅が入るのですが、こちらでは白玉です。食事の後のデザートで食べることを考えると白玉のほうが食べやすいですよね。「塩昆布」がついてくるのもレトロな感じで新鮮です。
白玉をつまんでみて気づきましたが、ぜんざいの中には白玉のほかに「栗の甘露煮」が入っていました。粒あんもとても甘くてさっぱりとした味わいです。
食べた日は、とても気温が高い日でしたが『暑いときにぜんざいってどうなのだろう?』と思いつつ注文しました、不思議と身体の熱がスッと抜ける感じがしたのです。それと同時に、身体の疲れが取れるように感じました。
どういうわけか考えてみると、和スイーツは日本の高温多湿の気候の中で古くから親しまれ、愛されてきています。その昔冷蔵庫がなかった時代に、たくさん汗をかいてバテそうな時に「熱いお汁粉」や「ぜんざい」を食べることで、身体の熱をとりエネルギーと塩分を補給したのかもしれません。
ということは『ぜんざいの甘さと塩昆布の塩気が、身体の疲れを取る効果につながったのかも!』と、納得しました。和風スイーツは、日本の気候にもピッタリの理にかなっている食べ物かもしれないなと考えつつ、のんびりと味わいました。
和カフェセット
「ゆる音家」さんは、スイーツもいろいろあるので、買物の休憩などによるのにもいいお店です。いつも和風スイーツを選んでいるので、今回は気分を変えて「ケーキ」を選んでみました。スイーツは季節限定のものを含めて6種類から選べます。
「ガトーショコラ」と「ストレートティー」の組み合わせです。紅茶を頼んだのですが、和風ポットに入ってきました。少し蒸らしてから注ぎます。ポットとカップが上下に重なっていて下のカップに注ぎます。量は2杯分くらいです。
「ゆる音家」さんの系列店にケーキショップがあるということで、フランスのクーペルチュールを使った本格的なチョコレートケーキとのことです。
チョコレートケーキが食べたい時には、クリームだけとか、表面だけというのではなく、中までぎっしりとチョコレートが入っているのを食べたいと思うものですよね。見た感じは素朴なチョコレートケーキですが、味はどうでしょうか?
1口切り取ってみると、中までぎっしり詰まったチョコレートのケーキです。生クリームを少し乗せて食べてみると、クリームの甘さとチョコレートのコクが合って、とても満足感が高いチョコレートケーキだと思います。
やっぱりチョコケーキを食べるなら、こういうどっしりしたものが食べたくなりますね!甘みはキツくなく、生クリームを少しすくって一緒に食べるとよく合っていて、とても美味しいです。
しっかりしたチョコレートケーキなので、ドリンクは「甘みのないコーヒー」や「ストレートティー」などが合いますよ。意外とほうじ茶なども合うかもしれません。いろいろなドリンクが組み合わせられるので、お好みで選択してみてください。
お茶を飲みながら本格的なガトーショコラを食べるのは、本当に幸せなひとときです。系列のケーキショップにも行ってみたくなりました。
一味違う和風パスタとスイーツを食べよう
このお店は、友達や家族とのんびりするだけではなく、京都観光の時のランチや休憩に使うのにもよいと思います。値段も手ごろで、場所も山科駅から近く、メニューにも京都の食材が満載ですし、野菜もたくさん食べられてカラダに優しいですよ。
また、店の名前が示す通り、定番のパスタに和の食材を上手に取り入れることで、より日本人好みの、食べやすい味にしているメニューが多いように思います。海苔やネギといったトッピングだけではなく、ソースに味噌や豆乳などの和の素材を使う点で、和風パスタの進化系といえるかもしれません。
スイーツもケーキはもちろん、和風のスイーツメニューが多く、選択の幅が広いです。さらにドリンクも和スイーツに合わせやすいドリンクが準備されていることで、トータルで楽しむことができるようになっています。
お出かけなどの時に一休みするのにもピッタリです、アクセスも便利ですし、お店の雰囲気も「ゆるやか」な感じがして、癒される優雅な空間が京都の山科にありますよ。
日本style パスタ&甘味 ゆる音家
住所:京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町77-1
営業時間:11:30~21:00
定休日:無し