自然に囲まれたキュランダ村観光に出発!
オーストラリアのケアンズから1時間ほどで到着する、世界遺産の原生林がある「キュランダ村」に行ってきました。「キュランダ」は先住民のアボリジニーの言葉で「熱帯雨林の町」を意味します。
19世紀に鉱山の町として栄えたキュランダ村は、1960年代にヒッピーが移り住み始めたところから、アートや不思議な世界観を満喫できる土地として定評があります。
キュランダ村までは、絶景ロープウェイ「スカイレール」を体験したり、断崖絶壁の道を通る「キュランダ高原鉄道」に乗ってジャングルを走り抜ける楽しみがあります。
キュランダの原生林は有名なハリウッド映画「アバター」のモデルになったとも言われていますが、私の「死ぬまでに絶対一度は行ってみたい場所リスト」に入れていたスポットで、ちょっとした冒険気分を味わってきました
今回は1週間のオーストラリア旅行中のうち、3日間ケアンズに滞在しました。ジェットスター航空のオンラインセールの時を狙って、往復たった5万円で関西空港とケアンズ間のチケットが買えました!やったー!上手く工夫すると、国内旅行と同じくらいの予算でオーストラリアに行くことも可能なのです!
キュランダ村への交通手段は3つ
ケアンズは小さな町なので空港から20分ほどで市内に到着できる便利さと、たった1時間ほどで原生林が残っている熱帯雨林のジャングルに行ってタイムスリップできる点も魅力なのですが、ケアンズ市内からキュランダ村へのアクセス方法は3つあります。
1.市内ホテルからの送迎付きツアーに参加する
2.車を運転していく
3.サンバスを使って、レインフォレスト駅まで自力で行く
まず、私は最初にスカイレールを使うか、電車に乗るかを決めてからプランを練っていきました。
私は車の免許を持っていないこと、スカイレールとキュランダ鉄道を両方乗りたいと思っていたので、「行きはスカイレールで、帰りはキュランダ高原鉄道に乗るツアー」に申し込むことにしました。
日本語ガイド付きのツアーだと料金が高めなので、現地のツアー会社のプランで「ホテルからスカイレールの乗り場までの片道バス送迎」と「スカイレール、キュランダ高原鉄道の乗車券のセット」プランを予約しました。このプランが普通に申し込むよりかなりお得です。(税込で102ドル)
▼高原鉄道とスカイレールの両方に乗れる
ケアンズ市内からキュランダ村へは、スカイレールの発着点「スミスフィールドターミナル(Smithfield Terminal)」から「スカイレール(skyrail)」を使って移動します。ケアンズセントラル駅から「キュランダ高原鉄道(Kuranda Scenic Railway)」でキュランダ村まで直接行く方法もあります。
ケアンズ市内からキュランダ村へは「スカイレール」と「キュランダ高原鉄道」で行けます。両方に乗ってみたい場合は、「スカイレールと鉄道の往復セットチケット」を購入すれば、ツアーに参加しなくても願いは叶います。
現地ツアーに参加するなら「点呼の方法」に要注意
スカイレール乗り場までの片道送迎してくれるバスは、ホテルのロビーでピックアップの予定です。ロビーには、他にも大勢の日本人観光客がバスを待っていたのですが、そこへ入って来たのがオーストラリア人男性2人組。
一人は日本語がペラペラで「〇△□社キュランダツアーの皆さんはこちらです」と、点呼をはじめました。私たちは「〇△□社のツアー参加者じゃないし、お迎えはいつ来るんだろう」と思いきや、〇△□社のバスが動き出すと、その後ろに私たちの申し込んだツアー「◆◆◆社」のツアーバスが止まっているが見えました。
先ほどのオーストラリア人男性と一緒にいた、もう一人の男性が「◆◆◆社」のバスに乗りこみ、今にも出発しようとしています。猛ダッシュして、運転手さんに声をかけなんとか、バスに乗せてもらえました。
たまたま「〇△□社のツアー参加者のピックアップ」とタイミングが重なったため、慣れない私が混乱しただけなのですが、海外のツアー会社のピックアップ方法は至れりつくせりの日本とは違いました。
名前を呼んでくれるサービスはなく、運転手が乗車したら「ツアー参加者が自ら声をかけてバスに乗せてもらうスタイル」だったのです。危うく、置いて行かれるところでした。
私が参加した格安ツアーの乗客は全員欧米人で、日本人は私たちだけでした。陽気な運転手さんがツアーガイドの役も兼ねていて、運転しながら英語でケアンズをガイドしてくれました。
スカイレールとゴンドラに乗った
いよいよ、スミスフィールドターミナルからスカイレールに乗り込みます。スカイレール乗り場の横にあったお土産屋さんがとっても可愛くて、熱帯の鳥や蝶々を描いた食器やインテリアが沢山揃っていました。動物好きの人にはオススメのギフトショップです
これから訪れるジャングル内のお手洗い事情は悲惨になりそうなことが想定きるので、必ず「レインフォレストステーションの綺麗なトイレ」で用を済ませておくことをオススメします。
私たちが乗ったゴンドラは「一般タイプ」でしたが、「ダイヤモンドビュー」という、足元がガラス張りになっているゴンドラはかなり前からの予約が必要なほど人気です。一般のゴンドラでも十分迫力があり、高所恐怖症気味の私にはぴったりでした(笑)
▼「レッドピーク駅」に到着しました
10分程で最初の停車駅「レッドピーク駅」に到着します。スカイレールを降りて20分くらい、見たこともない珍しい植物がいっぱいある熱帯雨林を散策してきました。
再びスカイレールに乗り込み、次の停車駅「バロンフォールズ駅」を目指します。だんだんと熱帯雨林の森が深くなっていき、野生のキバタン(白いインコ)を見られましたよ。自然の中に生きる動物って本当に美しいですね。虫は苦手ですが…。
バロンフォールズ駅では「バロンの滝」や世界遺産にも登録された美しい原生林と19世紀に開発された時代の展示物が見られます。ここでは、キュランダが鉱山の町として栄えた時代の当時のゴンドラの写真が衝撃的でした。
ゴンドラというか人が乗れる小さな網の籠を吊るした簡単なロープウェイでした。私だったら怖すぎて絶対に乗れませんが…。
周辺には野生の鳥が沢山生息していて「七面鳥」にも遭遇しました!最初は目の前のカラフルな鳥が七面鳥とわからなかったのですが、小さな子供が「バイバイ!ターキー」と声をかけていて、よく聞いてみると他の人たちも「ターキー」と呼んでいたから判ったのです。クリスマスディナー七面鳥しか見たことがなかったので、初のご対面にはチョット感動。
キュランダ村に到着したら帰りのチケットを予約する
途中の全ての駅で下車してゆっくりと散策したので、頂上のキュランダ村へ到着するまで約1時間かかりました。
スカイレールの駅を降りたすぐ近くに「キュランダ鉄道の乗り場」があったので、帰りの電車の席を予約してから観光することにしました。なんとしても窓側のシートをゲットしなくては!
▼可愛らしいカフェでランチ
キュランダ村に到着後、まずはランチを食べることにしました。マーケットの奥にはオーガニック食材を扱っているレストランやカフェが多くあり、今回はカラフルで可愛い「Kangazims Café」に入って見ました。
豊富なメニューの中から「マッシュポテトのチーズ添え」とドリンクをオーダーして10豪ドル程でした。
▼笛を吹く少年に出会う
キュランダ村のストリートでは、先住民のアボリジニの少年たちが笛を吹いてストリートパフォーマンスをしています。
弟さんらしき少年は疲れてしまったのか、お兄ちゃんが吹き終わるのを待っているのかな?伝統的なメイクがとっても可愛らしく、笛は「イ~ワ、イワイワ」と聴こえる不思議な音色でした。
▼マーケットの奥にある動物園
ハンドメイドや工芸品を多く扱っている「ヘリテージマーケット」のすぐそばにある、とても小さな入り口をくぐると、ちいさな動物園がありました。ワニやカンガルー、コアラ、ウォンバットなど、オーストラリアの動物たちが飼育されています。
よく見ていると野生の七面鳥や、トカゲが餌を食べに動物園に来ています。オリの中にいるので飼育されていると思いきや、自由に外へ出て行っています。
何ともセクシーな姿勢で迎えてくれたカンガルー。
オーストラリアではコアラに触れることを法律で禁止している州もありますが、ここではコアラを抱っこできます。ケアンズやゴールドコーストのあるクイーンズランド州では、一匹のコアラと触れ合う時間は1日30分以内と法律で厳しく定めていて、ちゃんと動物たちを守っています。
勤務(?)を終えて交代直前のコアラと記念撮影したのですが、眠たいのか気だるい雰囲気満点の姿を撮ることができました(笑)
▼バードパークで鳥に愛され過ぎました
動物園を出ると、そこは「バードパーク」の入り口です。カラフルな熱帯の鳥たちが沢山放し飼いにされています。沢山というか、珍しい鳥がそこら辺をいっぱい飛んでいます。中には狂暴な鳥もいるので、入り口で係の人に「ピアスやネックレスを外してください」と声を掛けられました。
うっかり、頭にサングラスを乗せたままにしていた私は、まんまと鳥の餌食になってしまいました(笑)巨大なインコが頭の上に止まり、サングラスを噛んで遊んだり、頭を突くのです。笑いごとではありませんが、笑うしかありません…。
よほど居心地が良かったのか、私の頭は5分くらいインコのたまり場になってしまいました。バードパークはとても小さいのですが、鳥との距離が近くて何時間でも滞在していたいくらい癒されるスポットです。
今回はスカイレールに11時、キュランダ鉄道に14時乗車のプランにしたので、あっという間に3時間の自由時間が過ぎました。正直、時間が全然足りません!動物やアンティークや工芸品が好きな人は、ゆっくり時間をとることをオススメします。
急いで駅を目指していると、朝に見かけたアボリジニーの笛吹き兄弟がいました。休憩が終わって仕事を再開するところだったようで、Tシャツを脱いで「さあ、やるか」と気合いを込めているように見えました。
キュランダ鉄道の車窓から絶景眺めて帰路につく
一日に2往復しか運航していないキュランダ鉄道は、90年前の姿を留めているレトロな鉄道です。日本でもおなじみの鉄道で、有名なテレビ番組「世界の車窓から」のオープニングで映像が使われていました。キュランダからケアンズセントラルへの電車は「14時と15時30分の2運行」です。
時期によっては水が見られないこともあるという「バロン滝」がある駅で10分程停車している間に電車を下りてチェックしてみたら、10月末でしたが滝の水はしっかり流れていましたよ。
窓から見える熱帯雨林の景色が最高です!特に鉄橋を渡るときは、急カーブなので電車と自然がベストアングルで撮影できる絶景スポットなので、シャッターチャンスを逃さないでくださいね
キュランダ村では非日常を味わえる
今回はオーストラリア滞在中に、世界遺産の熱帯雨林がある「キュランダ村」で1日観光を楽しんできました。世界最古ともいわれている原生林をスカイレールから眺め、人間では太刀打ち出来ない自然の力に圧倒されました。
熱帯雨林の奥深くにあるキュランダ村ですが、観光地化しているので一人旅の女性でも不安は少なく、プチ冒険を体験するにはピッタリの場所です。
私は根っからの虫嫌いなので「熱帯雨林」という言葉の響きに、ただならぬ恐怖を感じるのですが、原生林が広がるエリアには、カラフルな鳥たちに「カラフルな虫は付き物だ」と、勝手に想像してビビりまくりでした。
しかし、私が訪れた10月のオーストラリアは乾季で日本の「春」にあたり、虫が少ないシーズンだったようで、熱帯雨林でもチョウチョウぐらいにしか遭遇しなかったのでホッと一安心。
市内でもオープンレストランで食事をしていると、たまにハエが来たりしますが、思いのほか安全でした。虫嫌いだけどオーストラリア旅行を検討しているのなら、雨季(12月~3月)を避けると良いかもしれません。