運転中のイライラ解消術
車の運転中、一度もイライラした経験がないなんて…、仏様のような心を持つ方は少ないのではないでしょうか?
運転中にイラッとする原因
・ブレーキばかり踏む
・あおってくる
・猛スピードで車の間をぬって進む
・無理やり割り込んでくる
・車間距離が近すぎる
・道路が空いているのに法定速度以下で走行する
・ウインカーを出さずに右折(左折)する
運転の仕方もドライバーによって多種多様。乱暴でマナーがなっていない、あるいは慎重すぎる他者の運転がストレスとなることもあります。
また、本来ならスイスイと進めるはずの高速道路でも休日や時間帯によって利用者が増える車道では、渋滞が起こることも珍しくありません。あまりにも混雑した交通状況によって苛立つこともありますが、イライラは集中力の低下に繋がるので、事故を招きかねないので気持ちを鎮めましょう。
今回は、運転のイライラを防止するテクニックを7パターン紹介します。ドライバーにとって何より大切なのは、無事に目的地までたどり着くこと。安全運転のために「運転中のイライラ解消法」をしっかりチェックしておきましょう。
1.大きな声で歌をうたう
イライラやストレスを感じたとき、大きな声で叫ぶと心がスッキリしますが、実は、ちゃんとした根拠があるのです。
大きな声を出すと?
交感神経と副交感神経のバランスが保たれる!
お腹の底から声を出すため、大きな声を出すときには、お腹の筋肉が使われます。このとき、同時に横隔膜も一緒に動いているんです。
横隔膜は自律神経の支配下にあるため、横隔膜が動くと自律神経が刺激され、交感神経と副交感神経の働きがスムーズになります。
この作用によりイライラが解消され、スッキリとした気分になれる…というワケなのです
もし運転中にイライラしたら、お気に入りの曲を大きめの音で流し、思い切りカラオケ気分で歌ってみましょう。
窓を閉め切っておけば、車内の音が外に漏れるのを防ぐことができます。ただ、万全ではないので、音楽や声のボリュームには注意して行ってくださいね。
2.ガムやキャンディを常備する
ミントガムや甘いキャンディも、運転中にイライラしたときにはオススメのアイテムです。
砂糖を摂取すると?
快楽中枢が刺激される
↓
脳内で心を落ち着かせる働きを持つエンドルフィンが分泌される!
イライラする気持ちを安定させることで、危険運転を防止することが可能に!
また、ミントガムの香り成分であるメントールには、幸せホルモンとも呼ばれるドーパミンを分泌する作用があります。
ストレスホルモンのコレチゾールの分泌が抑えられることでドーパミン濃度が高まり、イライラした気分が緩和されるのです。
噛むことは脳を活性化させ、ストレス解消&集中力を高める効果も。ミントガムは運転中の必須アイテムです。
3.芳香剤をリラックスできる香りに変える
日頃から感情的になりやすい方にオススメなのが、普段使っている車内の芳香剤の香りをリラックス効果のあるものに変える方法です。
リラックス効果を持つアロマ一覧
ハーブ類:ローズマリー、ラベンダー、カモミール、レモングラス
フローラル類:ジャスミン、ローズ
柑橘類:グレープフルーツ、ベルガモット、ゆず、マンダリン
樹脂類:フランキンセンス
樹木類:ヒノキ、ローズウッド
※車内の芳香剤を選ぶときには、以上のアロマ成分が入っているものがオススメ!
市販のものではなく、自分好みのハーブを入れたサシェを手作りしたり、アロマオイルをマスコットに数滴垂らし、車内の運転の邪魔にならない部分に吊るしておく方法でもOKです。
ただし、どんなにリラックス効果のある香りでも苦手な香りでは逆効果。長時間嗅いでいても気分が悪くならないものをチョイスしましょう。
4.リラックス&緊張を緩和するツボを押す
苛立つことの多い運転中、リラックス効果を得られる3つのツボを紹介します。渋滞中や信号待ちの時間を使って試してみてください。
新門(しんもん)
小指から手首に向けて真下に辿っていくと手首の付け根にある横ジワと交わります。その交わった点にあるツボが新門です。
1.新門に親指を当て、ほかの4本の指で手首を支える
2.そのまま手首を前に倒す
3.倒しきったら手の甲側に向けてゆっくりと手首を反らす
手心(しゅしん)
手のひらの真ん中にあるツボが手心です。
1.親指を手心に当てる
2.手心を中心に親指で小さな「の」の字を書くように揉みほぐす
労宮(ろうきゅう)
手心よりも指先側、中指と薬指の間を下にたどった場所にあるツボが労宮です。
1. 曲げた人差し指の第2関節を労宮に当てる
2. そのままグッと押す
イライラやストレスがあるときは押すと痛みがありますが1~2分続けることでイライラがおさまり、痛みが和らぐのを感じてきます。
運転中の苛立ちを抑えるだけではなく、その他、緊張するシチュエーションで使えるので、覚えておくと安心です。
5.相手のイメージを都合よく妄想する
割り込みや自分勝手な運転など、他者の運転によるストレスがイライラを引き起こしている場合、その相手のイメージを良いように思い込むのもアリ。
具体的には?
相手が『免許を取ったばかりの自分好みの男子(女子)』だと思い込む!
ここで重要なポイントは『自分のタイプの異性』だということ。ただ『免許をとったばかりの子』だと思い込むよりはるかに効果的です。
相手の姿が見えない場合に限りますが…(笑)きっと相手の運転に対しても、『まあ…仕方ないかな』と寛容になれます。
6.軽いストレッチをする
疲れが溜まりやすい運転中は、小さなことでもイライラしがち。信号を待っている間や渋滞中は、軽いストレッチでカラダを動かしてストレスを発散しましょう。
例えば?
・両肩の上げ下げ運動
・首を回す
・手足、背筋の伸び運動
・腰を反らす
ただし、ブレーキペダルから足が外れると衝突事故を招く恐れがあります。ストレッチをしている間、ギアは必ずパーキングに入れるのをお忘れなく!
また、長時間の運転である場合、できれば車外に出て思い切り身体を動かすのがベストです。
7.渋滞を避ける工夫をする
たくさんの車が道路を利用しているので、どうしても渋滞が避けられない時間帯や道はあるものです。
とはいえ、混雑してなかなかスムーズに進まない交通状況がイライラの原因である場合、あらかじめ自分から渋滞に巻き込まれない工夫を心がけることも大切!
例えば?
いつもより早く家を出る
信号に引っ掛かりにくい&空いている道を探しておく
特に、出発時間に関しては、5分早いだけで混雑を避けられることもあるので、日頃からベストなタイミングを調べておきましょう。。
朝の通勤ラッシュ中に、いつも仕事に間に合わないかも知れないと先を急いで他の車の運転にイライラすることが多いなら、数分でも早く出発することを心掛けましょう。
原因を突き止めて他人に振り回されない運転を!
運転中のイライラが渋滞によるものか他者の運転によるものかによっても、行える対策は変わってきます。
まずは運転中の自分が何にイラッとしてしまうのか、キッチリと原因を探ることが大切です。
もし、他者の運転に対してイライラするという人は、どんなときにイライラするのかをよ~く思い返してみてください。車線が減少することがわかっているのに直前まで減少する車線を走行し、無理に割り込んできたり、急いでいるのに法定速度以下で走行していたり…
自分が『普通はこうする』『こうすることが当たり前』という判断に反したときに、イライラすることが多いと思いませんか?つまり、他人の行動に対して、自分の行動基準で判断するからイライラしてしまうのです。
運転中のイライラを防ぐには、他者の行動に対して『こうするかもしれない』と多方面から考えておくのがポイント。
7つのイライラ防止策と一緒に、あらゆる可能性や危険を予測しておけば安全運転にもつながります。