仕事行きたくない病を克服したい!
余るほどの財産や不労所得をガッチリ確保しているのであれば一日中ベッドに横たわって好きなテレビを観ていようが、ふらふら気ままに散歩やショッピングへ出掛けようが暮らしていけますが、一般的な社会人は”働いて将来の蓄えを備えたり、日々の生活費を稼ぐのが当然のこと”ですよね。
結婚したら女性は専業主婦になって家庭に入るため、仕事を辞めて寿退社するのが定番パターンとされた時代もありましたが、現代では共働き夫婦の割合が約7割に達すると言われ、世の中のほとんどの大人達はアルバイト、パート、契約社員、正社員など、何かしら仕事を持って働いているのです。
しかし、「生きていくため」「老後のため」「家族を養うため」と、当たり前の理由はあっても、正直、職場の人間関係、残業続きで精神的、体力的な疲れの蓄積など…、働き続けるのって想像以上に大変なことですよね…。日曜のサザエさん症候群や連休明けに気が重たくなる経験は誰もが経験することはないでしょうか。
抱えているストレスが許容範囲を越えると、突然、会社を辞めたり、ズル休みすることが癖になるなど、「会社へ行きたくない病」を発症する可能性もあるので、『会社へ行きたくない…』と、感じることが増えたという自覚があるのなら早めに対処する必要があります。
「仕事行きたくない病を克服する方法」
以上を紹介します。
1.なぜ会社へ行きたくないか考える
- 寒いから布団から出たくない
- 苦手な案件の会議がある
- やるべき仕事が溜まっている
よくよく考えると“どうして自分が会社へ行きたくないのか?”理由が分かってきます。『寒いから行きたくない…』『観たいテレビがあるからサボりたい…』なんて…、社会人失格の烙印を押されそうな、どうしようもない理由かと思われるかも知れませんが、本人がそう感じているのですから仕方ありません。
「仕事行きたくない病の原因」が分かれば対処方法も見つかるので、まずは試してみましょう。
原因/寒いから
【対処法】
起きる1時間前に暖房のタイマーをセットしておけば、目覚めた時に温かい状態なので『寒いから行きたくない』と思う気持ちが軽減される。
原因/会議があるから
【対処法】
前日に会議資料を完璧に用意しておくと不安材料が減る。準備不足から逃げる癖を自覚することも大事。
原因/仕事が溜まっているから
【対処法】
仕事を片づける手順を決めて、1つずつ整理するスケジュールをたてる。「やるべきこと」が減ってくると気持ちが軽くなり、仕事行きたくない病を克服できるようになります。
2.通勤時間を充実させる
会社へ通うために1時間以上も電車に乗る必要があるなど、職場までの距離が遠いと、それだけで面倒臭くなり「仕事に行きたくない病」が発症しやすくなります。
しかし、仕事へ行くモチベーションを上げるために引っ越すのは費用も掛かるので大変だし、転職するのはもっと現実的ではないので、工夫して通勤時間を楽しむことで「仕事行きたくない病」を克服することができるのです。
長い通勤時間を楽しむ方法
【電車通勤の場合】
本を読んだり、スマホで見逃したドラマや映画を観る。
【車通勤の場合】
ラジオを聴いたり、好きな音楽に合わせて歌う
いつもより早めに家を出て、空いている電車に乗って目的地へ到着するまで眠ったり、本を読んだりブログを書くなど時間を有効活用することをおすすめします。
毎日、満員電車に乗ることに苦痛を感じてストレスが溜めることが「仕事行きたくない病」を発症する理由となるので、朝活の一環として出勤時間を早めるだけでも気持ちに変化が訪れますよ。
3.ご褒美を用意する
大変なことを乗り越えた後に嬉しいことが待っていると分かっていれば、ガンバル気も起きるものですよね。仕事に行きたくない病の重症度によって、小さなご褒美・大きなご褒美を用意してモチベーションを上げる克服方法があります。
小さなご褒美
- 好きなモノを食べる
- 新しい化粧品を買う
- 仕事帰りに映画を観る
大きなご褒美
- 贅沢ご飯を食べる
- 欲しくて我慢していた物を買う
- マッサージやエステに行く
ご褒美は自分を甘やかすためのモノではなく、実は、目標を設定してモチベーションを上げるための手段なんです。毎日、同じような仕事ばかりをこなしてばかりいて気持ちに区切りをつける機会がないと、人はダラけてやる気を失います。
しかし『ここまでやったら、自分へのご褒美タイムだ!』と、予め、決めておけば気分転換にもなって「会社へ行きたくない病」も影を潜めるようになります。
4.気合いの入った服を着る
仕事に行きたくない日は髪形もメイクも洋服も”いい加減”になりやすいですよね。しかし、会社へ行くのが嫌で堪らない日ほど、身支度に手を抜かないで下さい。
お洒落に気合いを入れるメリット
- 家でゴロゴロしているのが勿体なくなる
- キレイな自分を誰かに見せたくなる
- 自信が湧いて気分が前向きになる
普段からファッションやメイクなどお洒落に気を配っている人は、自然と仕事のやる気がアップして行動的になる傾向がある一方で、身だしなみを整えることが面倒くさくなり手を抜くようになると、気持ちがダラけて仕事へのモチベーションにも影響が出るのです。
雨の日でテンションンが下がって仕事へ行くのが億劫になったのなら、雨の日にしか出番がないお気に入りのレインコートを用意しておく、会議の日には気合いの入った特別なスーツを着るなど、シチュエーション別で服装に特別感を持たせると、気持ちのスイッチがオン状態になって会社へ向かう足取りも軽くなりますよ。
5.たまには本当に休んでみる
毎日、息抜きをする暇を作ったり、ふと立ち止まって休憩することもなく、ただひたすら必死に働き続けるのは心身の健康にも悪影響を及ぼします。
しかし、『今日は会社休みます』と、何の前触れもなく準備もせずに突然休んだり、無断欠勤なんてしたら、一緒に働いている同僚へ迷惑や負担をかけるし、社会人としての常識を疑われ信頼を失ってしまいますよね。
仕事の疲れがピークに達するまで走り続けた結果、プツンと張りつめていた糸が切れて急に休んじゃうことが癖になった結果、職場での信用と居場所を失って気まずくなり、更に会社へ行きづらくなる…、という悪循環も「仕事行きたくない病」をこじらせて長引かせる原因になります。
有給を取るメリット
- 自信が湧いて気分が前向きになる
一緒に働く他の人に仕事を押し付けないように、休む前にやるべき業務を片づけて、誰も文句も言われない体制を作っておくことも休日を心の底から満喫するには大切なこと。
自分のための休暇は最大のご褒美です。大人になると自分だけの時間を確保するのは難しくなりますよね。『有給とったけど、家でやらなければいけないことが盛り沢山…。』と、休日も忙しく過ごしている方も、たまには自分のためだけに休暇を使って心も体もしっかり休めて下さい。
すると、『また仕事を頑張ろう』と、行きたくない病をやっつけることができますよ。
会社行きたくない病を克服した体験談
体験談1
孤立していたが自分から心を開いて克服した
「サービス業 男性 47歳」の場合
40代半ばを過ぎて今の会社へ2年前に転職した頃に「仕事行きたくない病」の症状があらわれました。周囲の人たちから完全に孤立したことが原因です。
勤務歴が長い人が多い職場だったので、新しい考えを受け入れる体制がまったく整っておらず、毎日、自分だけが浮いている状態でした。新人なので、当然、わからない業務について質問するのですが、横柄な態度に加え、物凄い”上から目線”なのです。また、私より10歳以上も年下の先輩もいたのですが「ため口」で、顎で使われる日々…。
険悪な雰囲気に飲み込まれて「仕事行きたくない病」になっていくことを自覚していましが、生活があるので休まずに出社し続けていました。
克服できた理由
『鬱病になるのでは…』とメンタル的な危機感を覚えながらも、辛い状況をどのように克服したかというと、自分から積極的に話すように心掛けました。手が空いた時に雑談を交えながら仕事の事を聞くようにして、自分から相手の懐に飛び込むように心掛けたのです。
次第に他の社員の方々との距離が縮まっていき、気づいていたら『会社休みたい』『辞めたい』という気持ちになることもなくなって、今では皆の輪の中でチームワークを大切にしながら働けています。
恐らく、自分が相手のコトを分からないのと同じように、相手もコチラの性格などが分からないので『出方を伺っていただけなのだ』と、今は当時のことを解釈しています。
体験談2
帰宅途中の小さな楽しみで克服できた
「企画 女性 43歳」の場合
体調を崩して手術した後、退院して仕事に復帰したときに、”仕事行きたくない病”になりました。勤務先は片道1時間半以上もかかる距離のうえ、残業が多かったため、体調が思わしくない術後の身体で通常の勤務は無理な状態でした。
この機会に退職したい旨を伝えたところ『新しく人を雇う余裕はない』と、凄い剣幕で責められて『座り仕事だし頑張るしかない…』と、なんとか出勤をしていましたが鬱状態になってしまったのです。
克服できた理由
ある日、帰宅途中に会社の近くにあるコンビニに立ち寄ると、ちょっと変わった”おまけ付”のペットボトル飲料を発見し、これまでは興味が無かったのに無意識のうちに購入したのです。
その後、”おまけ付の飲料”にハマッてしまい、周辺のコンビニでは売っていなかったので、結局、『仕事の帰りに買おう』という気持ちが強くなり、出社する励みになったのでした。ささやかな楽しみでしたが、それがキッカケで「仕事行きたくない病」を克服できました。まるで『がんばって会社へ行きなさい』と促されていたのかも知れません。
仕事行きたくない病は誰でも経験する
どんなに仕事が大好きで張り切っている人であっても、たまには『今日は本気で休みたい…』という思いと葛藤する朝がありますが、それは、決して特別なことではありません。心か体が疲れているとき、お天気が悪いときなど、これといって理由はなくても何となく気が重たくなる日はあるものです。
もし、仕事行きたくない病が常習化して憂鬱な気分のまま出社しているのなら、気持ちに嘘をついてストレスを抱えたまま仕事に行くのではなく、通勤時やライフスタイルを少し変えて無理なく前向きになれる工夫を取り入れることで気持ちはラクになっていきます