掃除機を上手にかける方法
家事の中でも意外と重労働なのが「掃除機がけ」です。コードレス型や軽量タイプの商品が増えてきたとはいえ、それでも重要が数kgもある掃除機を片手に家中をキレイにするのは大変…。
時短が可能でさらに効率よく部屋の隅々までキレイに掃除できるのなら、それに越したことはありません。
しかし、ワンルームだったり部屋数が少なかったりすれば楽に掃除機を掛けてホコリなども簡単に吸い取れるとは限らず、せっかく掃除をしてもコツを押さえていないとホコリやハウスダストが床やカーペットに残ってしまいます。
今回は「掃除機をかける方法」を紹介します。家事の時間や手間が省くポイントをマスターしましょう。
ゴミ箱など小物は移動しておく
掃除機をかけるよりも、物をどかしている時間のほうが長くなるほど部屋が散らかっていませんか?掃除前の準備として欠かせないのが、床の上に余計な物を置かないことです。
物を床に置いている状態だと、掃除機のノズルが当たって隅々のホコリを吸い取れないだけじゃなく、ペンやヘアゴムや衣類など、不意にスポッと吸い込んでしまった「生活に必要な物」を掃除機から取り出す手間が発生することがあります。
時短ポイント
- 床の上に物を置かない
- 電化製品のコードはまとめる
日頃から、床に物を置かないスッキリした部屋づくりを心掛けておくだけで、格段に掃除機をかける時間を短縮できます。
掃除機をかける前に整理したい物
- 雑誌や新聞
- バッグや衣類
- 小物類
- ゴミ箱
- クッション
- 電気コード
- 植木鉢
入口に背を向けて奥から手前にかける
すべてのタイプの掃除機に共通することですが、特にコロコロと床の上を転がすタイプの「キャニスター型」を使用する場合は、入り口に背を向けて、部屋の奥から手前に掃除機をかけるのが基本。
なぜなら、掃除機本体の床に近い排気口から噴きだす風によって、部屋に溜まったホコリが舞い上がってしまうからです。奥から出口に向かって掃除機をかけることで、舞い上がったホコリの取りこぼしを防ぎます。
掃除機を掛ける基本コースのポイント
- 入口に背をむける
- 部屋の奥から手前にかける
本体を持ちあげるスティック型の掃除機を使用する場合は、排気口との間に距離ができる床のホコリが舞い上がるのを防げますが、「奥から入口に向かってかける基本コース」を辿ることによって、足の裏についたホコリが掃除機をかけた部分に残りません。
2つの窓を開けて掃除する場合
- 風上から風下へ向かって掃除機をかける
掃除をする際に2か所の窓を開けている場合は、風の流れに逆らうと掃除機をかけた部分にホコリが舞い戻ってしまうため、基本とは逆コースになっても風上(かざかみ)から風下(かざしも)へ向かって掃除機をかけます。
掃除機のヘッド部分はゆっくり動かす
掃除機はヘッドの部分を動かす速さで、吸い取るホコリの量が違います。
効率よくホコリを吸い取るポイント
- 板の目に沿ってヘッドを動かす
- 1往復5~6秒を目安にヘッドを動かす
ゆっくり動かしたほうが素早く動かすよりも集塵力は高く、少ない回数で効率的にホコリを吸い取ることができます。さらに、急いでゴシゴシとノズルを前後させて掃除機をかけると、疲れてしまうというデメリットもあります。
フローリングや畳の床の場合は、板の目地や畳目に沿って掃除機をかけると効率よく、しっかりホコリを取り除けます。
掃除機は前後に真っ直ぐかける
掃除機は真っ直ぐ前後に、さらに動かす距離が一定であることが重要。ヘッドを動かす距離は身長の1/2程度を目安にしましょう。
掃除機のヘッドを動かす方向
- 真っ直ぐ前後に、一定の距離で動かす
効率的に掃除機をかける鉄則は、無駄な動きをしないこと!掃除機の「扇(おおぎ)かけ」は、効率的に見えて無駄に回数が増やし、ホコリの吸い残しの原因にもなります。
扇かけのデメリット
- ヘッドを動かす回数が増える
- ホコリの吸い残しが発生する
部屋をいくつかのブロックに分けて掃除機をかけると、さらに効率がアップします。
確実にホコリを吸い取ることが大事
カーペットや薄い色のフローリングの場合は、あまり埃(ほこり)は目立ちませんが、ソファーに座ったり、歩いたり、カーテンの開け閉めをするなど、人が動けばホコリは舞い上がり、あっという間に家具や床に積もってしまうため、毎日こまめに掃除機がけをして清潔でキレイな空間を保ちたいものです。
しかし、忙しい合間をぬって掃除機をかけても、ホコリが残っている状態だったらハウスダストによって健康を害すなど、せっかくの苦労も台無しです。
4つのポイントを押さえて、時間を短縮しながらホコリをきっちり除去してくださいね。