大人向け絵本・ほろりと泣ける作品から恐ろしい話まで

大人向けの絵本を楽しんでみませんか?子供の頃に大好きだった絵本を大人になってから改めて読み直すと、新たな発見や感動に気付くことがあります。親子で楽しめる作品から子供には見せられない話まで紹介します。

大人向け絵本・ほろりと泣ける作品から恐ろしい話まで

大人向け絵本を楽しんでみない?

絵本は子供だけのものではありません!子供の頃大好きだった絵本を大人になってから改めて読み直すと、その物語の深さに驚いたり、イラストの美しさにため息を吐いたりと、魅力を再発見するでしょう。

今回は子供にも読ませたい絵本から、ブラックでちょっとホラーな作品まで、大人に読んでほしい絵本を紹介します。

アルファベットが書かれた本

絵本の名作『100万回生きたねこ』

佐野洋子によって作られ描かれた、絵本の名作と呼ばれる作品です。出版社は講談社で、約1500円で購入出来ます。シンプルながら深いストーリーのため、読み手によって解釈が分かれる絵本のため、子供よりも大人の支持が強い作品です。

絵本の他にも舞台化や朗読CD化もしておりますので、気になった方はぜひそちらも見てみてください。

大人になって分かる感動

佐野洋子作・画の『100万回生きたねこ』です。100万回の人生(猫生?)を生きても全く幸せではなかった猫が、初めて自分以外の存在を愛する事を知り、生きることに意義を見出します。愛する猫との別れを悲しんだ100万回目の猫生で、やっと自らも生き返ることがなかったというお話です。

子供の読み聞かせ用に購入しましたが、不覚にも自分の胸がいっぱいになる絵本でした。子供にはわからない、大人になったからこその感動がありました。(50代/女性)

振り向く猫

全てが温かい『ありがとうのえほん』

偕成社から出版されているフランソワーズ・セニョーボの絵本です。主人公が、自分の世界にあるすべてに対して感謝する様子を描いた作品です。子供向けの絵本ですが、大人が読むと幼い頃の正直な自分に戻ったような気持ちになります。

物語だけでなく、カラフルな色使い、丸みを帯びたシルエット、可愛らしいタッチのイラストに心が温かくなることでしょう

素直さを取り戻せる絵本

『ありがとうのえほん』という絵本がおすすめです。もちろん子供向けとして描かれている絵本ですが、大人が読んでも初心に戻れる心温まる作品になっています。

大人になると伝えられなくなりがちな「ありがとう」という言葉ですが、『ありがとうのえほん』を読むと、子供の頃の素直に伝えられていた心を取り戻せます。(30代/女性)

アヒルの人形とクマの人形

温かくて切ない『わすれられないおくりもの』

教科書に採用されたこともあり、絵本作家スーザン・バーレイの絵本の中でも特に有名な作品です。絵本は評論社から出版されており、約1200円で販売されています。

賢くて皆から慕われているアナグマが死んでしまう場面から始まるので、絵本としては驚きの展開です。残された動物たちが、どうやって死を乗り越え、どんな「わすれられないおくりもの」をアナグマから貰ったのか…ということが描かれています。

日本の絵本とは一味違った、繊細なタッチの絵も物語にぴったりで、温かさと切なさを感じる作品になっています。

『わすれられないおくりもの』

『わすれられないおくりもの』が私のオススメです。友人に誕生日プレゼントとして貰いました。

なんだかほっこりすると同時に、大人になると忘れてしまう大切なもの…感情に気づかされるような、思い出させてくれるような作品です。

イラストもほっこりしていて、とてもカワイイです。自分の子供にも読ませてあげたいです。(20代/女性)

本を読む女性

『でんでんむしのかなしみ』

新美南吉が書いた童話です。美智子妃が幼少の頃によく聞かされた童話として挙げているため、『てぶくろを買いに』『ごんぎつね』に並ぶ、新美南吉の有名な童話として知られています。

悲しいことに気付くと、自分一人だけが辛い思いをしているような気がしますが、本当は他の人も同じくらい沢山の悲しい思い、苦しい思いを抱えてきたということを思い出させてくれる絵本です。

『でんでんむしのかなしみ』

私が大人にも読んでほしい絵本は『でんでんむしのかなしみ』です。一見なんの悩みもなさそうに見えても、みんな何か悩みを抱えているということを、ストーリーの中で読み取っていくことができます。(20代/女性)

木製のカタツムリのおもちゃ

美しい『キャベツ姫』

ぽるぷ出版から発売されている『キャベツ姫』は、エロール・ル・カインによって描かれたものです。自らを森の王だという謎の男に悪口を言った王様は、暴言が全て本当になる呪いをかけられる…というとてもファンタジックな内容です。

「悪口を言ってはいけない」という当たり前のことを伝える物語なので、ついつい日々のストレスから愚痴や悪口を言いがちな大人もハッとさせられる絵本となっています。イメージの魔術師と呼ばれたエロール・ル・カインの、繊細で美しい夢のようなイラストにも注目して読んでみてください。

『キャベツ姫』

私がおすすめする絵本は『キャベツ姫』です。子供の頃に読んで、とても綺麗なイラストに心奪われたことを強烈に覚えています。

改めて大人になってから読み直しても、彩度が低めで美しいイラストに心ときめきましたが、物語の深さにも驚かされました。「悪口を言ってはいけない」ということを分かりやすく伝えているので、子供にもおすすめです。(20代/女性)

本を読む親子

『つみきのいえ』

文を平田研也、絵を加藤久仁生が手掛ける、同タイトルの短編アニメーションを絵本にした作品です。水面の上昇というキーワードから自然破壊や地球温暖化がテーマだと思われがちですが、『つみきのいえ』は人生について描いた作品です。華やかではないけれど、幸せで充実した人生を送ってきた主人公のおじいさんの生涯を振り返りながら、幸せな人生とは何かを考えるお話になっています。

イラストの温かさと相まって、読んだ後にじんわりと心に感じるものがあります。子供はもちろんですが、大人にこそ読んでほしい絵本です。

『つみきのいえ』

『つみきのいえ』をおすすめします。

段々と水かさが増えてくるため、つみきのように上へ上へと積み上げられた家に一人で住むおじいさん。ある日ちょっとしたミスから水の中へ潜ることになるのですが、これまで暮らしてきた家を通り過ぎるたびに、昔の生活とおじいさんの人生が蘇ってきます。

読み終えたとき、おじいさん同様に年を取って自分の人生を振り返って幸せな人生だったと言えるようになりたいと思うお話です。(30代/女性)

積み木で作った家

心に沁みる『だいじょうぶ だいじょうぶ』

講談社から発売されている、いとうひろしによる絵本です。新しいことに挑戦したり、慣れない場所へ行ったりすると、本の主人公“ぼく”と同じように心の中は不安でいっぱいになるでしょう。しかし作中のおじいちゃんが呟く「だいじょうぶ だいじょうぶ」を思い出せば、世界は悪いことばかりではなく楽しいことも沢山あるということに気付けます。

『だいじょうぶ だいじょうぶ』

『だいじょうぶ だいじょうぶ』という絵本です。色々な事に不安を感じていた子供の為に買ってあげた本でしたが、読んだ後は私の方が安心感に包まれました。

最後は少し切なくなりますが、大人になるにつれて忘れていってしまっていた、大切な事を思い出させてくれる絵本だと思います。(30代/女性)

本を読む女性

ママが泣ける『ちょっとだけ』

福音館書店から出版されている『ちょっとだけ』は、900円ほどと手軽なお値段なので気になった方はぜひ買って読んでみてください。作者は瀧村有子、絵は鈴木永子です。

「ママが泣ける絵本」として知られており、読んだ後に子供をぎゅっと抱きしめたくなります。妹が生まれた主人公が「ちょっとだけ」を頑張ってお姉ちゃんになろうとする様子を描いており、何人かの子供を育てている母親は特に泣いてしまうでしょう。

『ちょっとだけ』

私がおすすめするのは『ちょっとだけ』という絵本で、読み終わると子どもを抱きしめてあげたくなります。

元々は友人から娘に貰ったのですが、子供というよりはお母さんやお父さんといった、読み聞かをする側に強いメッセージを向けている気がしました。(20代/女性)

子供を抱く女性

子供には見せられない『不幸な子供』

エドワード・ゴーリーによる『不幸な子供』は河出書房新社から出版されています。残酷な世界を絵本で描くことに定評のある作者の作品なので、本作もかなり不条理です。イラストもゴシックホラーな雰囲気を漂わせており、心をざわつかせます。

初めの方は『小公女』の主人公と同じように、次々と不幸に見舞われドンドン転落していきます。しかし『小公女』と違う点は、『不幸な子供』の主人公には救いがないこと。子供には見せられない一冊、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

『不幸な子供』

エドワード・ゴーリーの『不幸な子供』です。とにかく主人公の子供が次々と不幸なことに見舞われて、悲劇のまま終わるという何とも重苦しい絵本です。

高校生くらいのときに偶然読んだのですが、だいぶ鬱々とした気分になりました。でも、何とも言えない世界観があり、今でも時々読み直しています。(20代/女性)

様々な大人向けの絵本を読んでみて!

子供と一緒に楽しめる作品から、大人でも怖いと思う物語までを紹介しました。対象年齢の下限はあっても、上限が無い所が絵本の良い所です。ドラマや映画も良いですが、たまには絵本を読んでみてください。きっと、シンプルで飾り気のない言葉があなたの心に響くでしょう。