硬くなったパンを美味しく食べる方法
パン屋で美味しそうだと思って少し大きめのパンを買っても、一人暮らしだとなかなか消費出来ずにいつの間にか硬くなってしまっていた経験ありませんか?カチカチパサパサになってしまったパンを、美味しく食べる為の方法を紹介します。もちろん、柔らかいパンで試してもより美味しい食べ方ばかりですよ
定番の活用法「生パン粉」
味がプレーンなパンが硬くなってしまった時は、おろし金で擦ってパン粉を作りましょう! パンの種類によって味や触感に変化が出るので、色々なパンで作ってみてください。
例えば、定番の食パンなら粗めになり、フランスパンだと揚げたときにカリカリとした食感になって楽しいです。また、お子さんが学校から持ち帰ってきたコッペパンをおろすと、目の細かいパン粉らしい生パン粉になります。
おろすだけなので簡単ですし、ジップロックに入れて冷凍保存すれば2週間ほど使えるので、大量に作っても大丈夫です。ぜひ、豚カツやエビフライといった揚げ物が好きな方は試してみてください。
スープにもサラダにも「クルトン」
生パン粉以外で有名な硬くなったパンのリメイク法といえば「クルトン」があります。サイコロの形になるようカットして、オーブンでカリカリになるまで焼くと美味しいクルトンが出来上がります。サラダやスープにかけるのが美味しいです。
一工夫したい方は、ニンニクで香りづけしたオリーブオイルをフライパンにしいて、さいの目切りしたパンを炒めます。こんがりと焼き色が付いたら、ニンニクの良い香りがするクルトンの出来上がりです!油を切ってから使うと、料理の味も変わらずに使えますよ
カリカリ美味しい「ラスク風パン」
手作りラスクというと、食パンの耳で作るレシピを思い浮かべる人が多いでしょうが、硬くなってしまったパンでも作れます。
ラスク風パン キャラメル味の作り方
1.硬くなったパンを食べやすい大きさにカットして、フライパンでカリカリになるまで弱火で焼く。
2.焼きあがったら取り出して、砂糖と水(砂糖の分量の40%)を入れて強火の火にかけ、アメ状になったら弱火にする。
3.シロップが薄い茶色になってきたら、火を止めバターを加える。
4.余熱を利用してバターが溶けたら、フライパンにパンを戻してカラメルをまとわせる。
5.クッキングシートの上に重ならないように広げて乾かしてできあがり。
パンを戻す際にナッツの砕いたのを入れても美味しいです。
香ばしい「ガーリックトースト」
ガーリックトーストというとイメージするのが、バケットやパリジャンのような硬いフランスパンで作られたものでしょう。しかし、硬くなってしまったパンでもフランスパン同様に、歯ごたえのあるガーリックトーストが作れます。
ガーリックトーストの作り方
1.バター15gを室温に戻し、ガーリックパウダーと刻みバジルと一緒に混ぜる。あれば明太子を混ぜると、また違った風になって良い。
2.1を硬くなった食パンなら1枚(バケットなら7枚分)に塗り、オーブントースターでこんがりと焼いて出来上がり。
バターの代わりにオリーブオイル、バジルの代わりにパセリを使っても美味しいです。
ふんわり柔らかな「フレンチトースト」
カチカチになってしまったパンも、液に浸けるフレンチトーストなら柔らかい食感を復活させられます。
フレンチトースト(1人分)の作り方
1.砂糖小さじ2、卵1/2個、牛乳50mlをよく混ぜる。
2.1に硬くなったパンをいれ、15~30分ほど浸ける。
3.フライパンでバターを溶かし、浸けたパンを焼く。
4.両面がこんがりと色付いたら皿に盛って完成。
朝にオススメ「モンテクリストサンド」
モンテクリストサンドイッチ、またはモンティクリストサンドイッチをご存知ですか?ぱっと見はフレンチトーストですが、断面からはチーズがとろぉと出てくるサンドイッチです。食パンでもバケットでも出来るので、ぜひお試しください。
モンテクリストサンドイッチ(1人分)の作り方
1.スライスチーズ、ハムをパンで挟む。
2.卵1/2個と牛乳50mlを混ぜ合わせ、塩コショウを加えて味を調える。
3.フライパンで両面をこんがりと焼いて完成。
ふんわりパンのサラダ「パンツァネッラ」
イタリアの家庭料理のひとつで、野菜たっぷりでヘルシーなのにお腹に溜まる一品です。完成したらすぐ食べるのも良いですが、冷蔵庫で一晩~一日寝かせておくと味が染みてより美味しくなります。忙しい朝食やお弁当のオカズにもおすすめです。
また、サラダの材料は好みの野菜を使うので、自分で好きなようにアレンジ出来るのが嬉しいポイントです。足りないと感じる野菜を入れたり、苦手なものを除いたりできます。
パンツァネッラの作り方
1.パンを水に浸けてふやかす。
2.柔らかくなったパンを手で絞り、一口大にちぎるか切るかしてボウルへ入れる。
3.キュウリやトマト、紫玉ねぎなど、一口大に切った好きな野菜をパンが入ったボウルへ入れる。
4.オリーブオイル18cc、ワインビネガー10cc、塩コショウ適当量、砂糖ひとつまみを別のボウルで乳化する(とろみがつく)まで混ぜ合わせ、ドレッシングを作る。
5.出来たドレッシングを野菜とパンが入ったボウルに入れ、混ぜる。
6.ラップをして冷蔵庫で最低でも30分寝かせて完成。
硬くなったパンが無いけど試してみたい方は、オーブンやトースターで軽く焼けば硬くなります。
オーストリアの「シュペック・クヌーデル」
シュペック・クヌーデルは団子状のパンがスープに浸った、オーストリアのチロル地方の家庭料理です。チロル地方では有名で、素朴なご当地グルメとして観光客からも人気を集めています。
シュペック・クヌーデルの作り方
1.硬くなった食パン3枚をサイコロ状に小さく切り、ボウルに入れる。
2.牛乳60cc、卵1/2個を混ぜ、切ったパンに絡ませて30分ほど冷蔵庫で寝かせる。
3.フライパンで細かく切ったベーコン50gを炒め、2に加える。
4.フライパンは洗わずに、そのままみじん切りの玉ねぎ1/4個を色付かない程度に炒め、3に加える。
5.4をこぶし大の団子にする。
6.鍋でコンソメスープを作る。
7.沸騰したスープの中に団子を入れ、崩れない程度に15~20分前後茹でて完成。
塩を少々加えたお湯で茹で、団子に火が通ったら取り出して肉料理の付け合わせとして食べるのも美味しいです。
硬くなったパンも工夫次第で美味しくなる
硬くなったパンをフワフワに戻す方法を紹介するサイトや記事が多いですが、工夫すれば硬いままでも美味しく食べられるのです。「硬くなってしまったから不味いだろう」と捨てるなんてもってのほか。食べ物を無駄にせず、エコ&節約の精神でパパっと調理しちゃいましょう!